TIME タイムのレビュー・感想・評価
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なんだか八方塞。
しつこいほど何回も観た今作の予告編、
よくある展開になるんだろうな~とは思いつつ、
それでもこの設定は面白いぞ~、と思ったのだ。
タイムイズマネー、なワケでしょ。つまり。
その大切さを主人公と共に追いかけるような、
何かしら答えが見つかるアクション作かと思いきや、
ここまで脚本が破綻してしまうと…かなり勿体ない。
だってちーっともドキドキしないんだもの^^;
あれだけ時間に追いかけられて、追いつめられて、
それなのに肝心の二人は車で海でチュウチュウばかり、
背景では野鳥まで鳴いてる始末、ナンだこの平和感x
それはないだろ~A・ニコル。ツッコミ禁止ですか^^;
う~ん、、物語の背景は単純で、貧困層の男の子が、
富裕男から譲り受けた時間=お金を持って富裕層の街へ
乗り込み、そこでこの世界の矛盾を追求するという…
結構面白くなりそうな設定なのに、とにかく中途半端。
恋愛メインで描きたかった?で、ボニー&クライドみたく
時間強盗までしちゃうのかしらだけど、ワケ分からん…。
根本が変わってないんだから、何の解決にもなってない。
で、どうしたかったの?何が描きたかったの?のまんま、
中途半端で終わってしまうのだ…。
あ~かわいそうなのが、タイムキーパーのK・マーフィ^^;
彼なんてちっとも25歳に見えない上に(汗)、あれだけ
心血注いで主人公追いかけまわしても、お手当は少ない、
あげくの果てに…あの有り様だ(涙)
あれじゃあ、浮かばれないよぉ~。泣くにも泣けないぞ。
心情面でも今一歩ですかねぇ。
まぁ…こんな世界になったら怖いよな、的なものを感じ、
私は一生懸命働くぞ、と思い(どうせブルーカラーだろうし)
でも突然の賃上げ、って何だよ!ストやったら=死。だし。
まったく浮かばれないこのシステムを、あーそうですよねぇ的
に納得させるのはどうなんだ!(当たり前の答えだったし)
もうね、八方塞みたいな作品で、イヤになっちゃうのホント!
息子の元へ(バスに乗れず)全力疾走する母親O・ワイルドの
必死の形相が良かったな~。あれがいちばんドキドキした。
死ぬわけにはいかないものね、可愛い息子をひとり残して…
なんでこんな、ささやかな幸せも享受できない世界なんだよ、
25歳なんてまだまだこれからの年齢の顔で止めるんじゃない、
下り始める35歳くらいの方が切羽詰まって効果あると思うぞ~。
真実の顔を一度は自分で見ておいた方がいいもんね(爆)
知らないのは不幸。だって、生きるって老いることなんだもの。
幸せも一つ一つ顔に刻まれていくものでしょ。
そんな歓びも知らない富裕層の、死なない人生の、何が幸せ?
…っていうのも、貧困層の遠吠えなんでしょうか^^;
幸せの定義なんて、人それぞれなのだ。お金はもちろん必要。
だけどそれは汗水たらして自ら稼いで何歩ですよね。
その汗水すらかかせて貰えない今の社会で未来がくるというのか。
そこで意外に考えさせられてしまったり…
(私、歩くのすごく速いんですけど…。これって、、やっぱり?)
続きがみたい♪
2時間ずっとジェットコースターに乗ってるような
心臓に悪い映画でした!笑
女友達二人で観に行きましたが、
あえて根本的な問題には触れずに考える余地を
沢山残してくれたので
一人で観に行くとモヤモヤが残るなぁと思いました。
二人で観に行くと、解決されてない沢山の「謎」の話しで
大いに盛り上がりましたよ^^♪
お互いの着眼点の違いに爆笑しつつ、
撒かれた伏線を2とかが出て一気に回収されたら凄い気持ちいいだろうなぁ~
とワイワイ話しながら帰りました!
設定を理解させるのが1で、問題を解決するのは次回でいいなぁって感じでした♪
問題まで解決してたらお腹いっぱいで心臓にも悪い感じ(笑)
とりあえず世界観を理解して、堪能しました^^♪
時間が限られているというのは今の世界と受け取り方が違うだけで
基本的には一緒のような気がして、
よく考えたら当たり前のことなのに、こんなにも極端に描かないと
気付かないもんなんだなぁ(平和ボケ?)と人生観やお互いの視点や
価値観の違いを共有し合う良い機会となりました。
若い人にはキャッチ―で、人生の時間の大切さっていう部分をなんとなく
考え始めるいいキッカケになる映画だと思いました。
映画をよく見ている方には物足りないかもしれないですね。
私のように映画にあまり詳しくなく、楽しみで観に行ってる分には
感想で盛り上がったので十分楽しかったです♪
このなんとなく流行ってる感じと、おしゃれ感スピード感、
若い人が観に行く理由が分かります♪
深部に流れるメッセージを、見なきゃいけない人達に見せる為には
小難しいことはさておき、必要な要素かもしれないですね。
私も観に行って良かったです!^^
2が出たら一緒に行った友達と観てまた語ろう~と約束しました♪
深い、何気にインテリジェンス
口コミは興行ランキングに比して意外に低いけど、表面上の単なる娯楽を期待して行けば確かに「そんな事あるわけないじゃん!」程度の感受性に終わってしまうと思うかも。
でも、自分は非常に深い意味がある内容を軽快なテンポで表現しているなと思った。
富を時間としてそのかけがえのない稀少性を訴え、富を蓄える者はその富ゆえに富薄き者から搾取し続け、その格差は時間の経過とともにますます広がる。そこに命の尊さを絡ませる辺りは上手いなと。
今そこにある現代社会、これからの世の中に危機感を警鐘する作品に感じた。
時間=命であるから一日一日を大切に生きる、エキサイティングに生きるべきということを主演、ジャスティン・ティンバーレイクがエキサイティングに演じていた。面白かったです。
B級映画から抜け出せない!
前評判など調べず、劇場看板のあらすじだけの知識で鑑賞しました。
結果から言うとわざわざ映画館で見るほどの作品ではありませんでした。
目立つ悪い点として
・登場人物の心理描写が掘り下げられないので、行動の動機や理由が伝わってこない
・25歳で歳をとらなくなるという設定が意味をなしていない
どこかで老化が止まるのなら年齢の設定はなんでもよかったの?
・主人公が異常に銃の扱いや車の運転に慣れているが、背景説明なし
車や銃を扱ったことなんて殆どないと思われるが、元軍人タクシードライバーばりの能力
・警察組織やガードマンが驚くほど無能
プロが素人二人に手玉に取られてちゃダメだろ!
といった具合にダメなところを挙げると切りないです。
出演者のみなさん、別の作品で会いましょう
楽しい気持ちになりました
かっこいいだけ・・じゃなかった。
単純な内容だなと感じる人ももちろんいると思うが、
自分は、ただかっこいいだけの映画ではないと思った。
この映画では人生の時間に「限り」のある人間と無い人間が登場する。
その対比から有意義に生きること、人生の過ごし方を制作者達が問うてきたような気がする。
現実の私達は当然、皆時間に限りがあるが、私を含めて特に若い人達は時間には限りがあるというとても常識的なことを忘れているんじゃないのかと思った。
この作品はアクションや映像に注目のある娯楽映画なんだろうけど、制作側が込めたメッセージがわかりやすく伝わってきてよかった。
物語の流れはベタといえばベタだけど、丁寧に作られている感じがあってよかった。
あと最後に少しネタバレだけど、
爽やかな終わり方でよかった。最後まで気持ちよく観れた。
いい部分を探そう
昨日この映画を見てまいりました。
結論から言うと、みなさんが書いてある通り
「惜しい」の一言につきます。
謎を多く残すことが楽しい映画という最近の映画事情を
そのまんま使ったような・・・・
時間=お金というアイデア以外では目新しい手法や見せ方や展開などは
なく・・・ありきたりな映画になってしまったのは詰め込みすぎかなと。
もしこのテーマで海外長編ドラマとして扱えるなら扱ってほしいテーマでもあります。
題名に挙げた「いい部分を探そう」
・主演がいい イケメン&美女→特にアマンダさんは最高です。
・車がかっくいい 男性目線ですが出てくるアイテムがなかなかかっくいい
・展開がスムーズで時間をあまり感じさせない。
悪評ばかりですが、一度は見てみるのもありかなと思います。
ただし、時間=お金というアイデアの中ではレイトショーの¥1000が妥当な値段ではないでしょうか・・・・
肩すかしをくらったようなストーリー。
遺伝操作され、人類は25歳で老化が止まる。
残された時間は、通貨となり、富める者と貧困者との差は、広がるばかり。
なんて、奇想天外なストーリーなんだろう!
なのに、なのに・・・。
こうきましたか。
主人公の二人には、もっと真相をえぐるような活躍を期待したのだけれど。
せっかくのアイデアがもったいない。
人類が元々持っていた時間を取り戻すのかと思いきや、あれれ~。
貧しい者を救うはずの政治が、世界が、いつの間にやら、こんなにも身勝手な世界になってしまったのか。
そんなことも解明なしで、中途半端。
でも、不死は困るけれど、老化が止まるのは嬉しい。
キリアン・マーフィーは良かったけれど、25歳に見えなかったのが残念。
それと、どこかで見た男前のアレックス・ペティファー。
そうか、≪アイアムナンバー4≫の人ね。
悪役がイケメンだと、冷酷さが良い。
アクションも良かった。
つくづく、ストーリーがもったいない。
残念の一言。
ひとことで言うと、設定はいいのにとても残念な映画。
(みなさんと同じ感想で恐縮ですが)
以下、残念な理由です。
①キャラ造形が中途半端
虐げられてきた主人公、親に反抗する裕福なヒロイン、としたかったのでしょうが、どちらもキャラクターの背景や前提が描かれてないに近い。何度も理不尽な思いをしてどうにもならないというようなシーンをもっと作ってほしかったし、子どもの頃のエピソードを挿入したりして丁寧にシーンを積み重ねてほしかった。でないと「爆発」して「行動」することに結びつかない。画に描いたモチで、まったく感情移入できない。
②無駄なシーンが多すぎる
現代版ボニーとクライドにしたかったんだろうけど、あんな「ゆるい」逃走劇、いる?無知なものが謎解きもしないで考えなしに行動しているようにしか見えず、テーマに対して、シリアスさが薄まるだけだと思います。
③「ウソ」が多い
この映画は設定の部分で大きなひとつの「ウソ」をついている。この「ウソ」を最大限に生かして楽しむためには、そのほかのところはできるだけ「リアル」にしないと、ただの茶番になってしまう。たとえば、なぜか主人公たちにだけ鉄砲の弾が当たらなかったり、走ったこともないはずのヒロインがヒールで全力疾走できる…とか、そういう細かい「ウソ」の積み重ねが、ひとつの大切な「ウソ」を壊していると思う。
テーマは良い!!のに…
残念
そこは通貨の代わりに『時間』が取引される近未来。人は25歳で成長が止まり『時間』のある限り老いることも死ぬこともない。
しかしそんな限りない生を享受できるのは一部の富裕層で実際は大多数のその日を暮らすことさえ困難なスラムの住人達。
ある日、スラムで生きる主人公の青年(ジャスティン・ティンバーレイク)が死にたがりの富裕層の男と出会い、その男の『時間』を受け継ぐことに。しかしその夜、ローンの返済などで『時間』を消費した母親は青年の目の前で『時間』が 0を刻み息絶えてしまう。
で、そっから話が展開していくってわけです。
設定はすごく面白い。『時間』がそのままその人の命の残り、それが刻々とゼロに近づく緊張感にドキドキしっぱなし。
と思ってた。観る前は。
何故、こんな世界を作り上げたのか?
何故、自分達はこんなにも時間に怯えて暮らさなければならないのか?
と、疑問いっぱいなのに全部放置。途中に出てきた父親の死の真相も放置。面白い設定も放置。
とにかくいろんな謎を全て放置して何がしたいのかわからない残念な映画。
ってか、ジャスティン・ティンバーレイクは何故にそんな強いんだ?お前、ただの工場勤務じゃねーのかよ(´Д`)?
と、文句ばかりじゃなくてね、富豪の娘役のアマンダ・セイフライドがエr…じゃなくてかわいいんです!!それだけ!!
結果、この映画は観るならハズレ引いても良いや~って気分でレンタルで借りるくらいの映画だな。アマンダ・セイフライドを観るために。
コレを観ること自体、時間のムダ使いに近い
制限時間と寿命が直結しているシステムは画期的で、貧富の格差が露骨に渦巻いている世界観は面白い。
しかし、社会に憤怒した主人公の2人が強盗を繰り返すようになると展開が途端に古臭く感じ、一気に冷めた。
要は、近未来のボニー&クライドである。
全ての事柄に時間が絡み、命がけなはずなのに死闘に迫力が生まれない。
年齢が25歳でみんなストップするため、上下関係はおろか、家族の絆すら嘘臭い人間関係に感情移入を求めること自体野暮な行為なのかもしれない。
これを云ったらおしまいだが、途中から時間の入った箱を奪い合ってんなら、、それを腕に注入しないで、そのまま箱を受け渡していた方が生活しやすいんじゃねえの?
わざわざ命に替える必要性あるんかな。
破綻する現在より、遡って発端のエピソード0の方が知りたい。
時間と金と命が本当に合体したら、逆に面倒だ。
つまらない映画観せられた日には、即、暴動に発展するだろう。
「時間返せ〜!」そのままなんやから。
【時は金なり】
それは解った。
解ったけど、コレを観ること自体、時間のムダ使いに近い。
つまり、そんな映画である。
では、最後に短歌を一首
『走る針 刻みに揺れて 握る永久(とわ) 奪う一瞬 砂の群がり』
by全竜
残念な感じ…
NO MORE 時間泥棒
んー。んー?
アンドリュー・ニコルらしくないですよね?
らしくないっていうか、アイデアはいつものニコル節全開で秀逸だと思ったんですよ。
『時間が通貨の役目を果たし、腕に残り時間が表示され、時間が途切れたら死亡。生きる為には時間を稼がなければならない』つー未来社会のルール構築なんて流石面白いな~、と感心してたんです。
そこは問題ないと思うんです。ただ何つーか、それだけに頼り切った物語運びだったなー、と。
ハッキリ言ってしまえば「雑」。
何でもっと丁寧にストーリー語れなかったかなー、ていう。
そういう未来社会だから管理だってキッチリ行われてなきゃならない筈なのに、どうにもセキュリティが甘いし、時間銀行の警備もやたらザルだし、それにあと貧困層の描写。
真っ先に時間切れで死んでくんだから時間奪うぐらいの暴動が起きたって不自然じゃないだろ、とか、貧民の嘆く姿が何だかぼんやりしてて本当に切迫した雰囲気醸してないよなあ、とか。
もっと色々細かく描写出来た筈なのに、それをしてない。敢えてなのかどうなのか分かりませんが。
勿体ないなー、と。
敢えてそうしたなら“今回は俺流のアイデアで以って純粋な娯楽アクションに仕上げてみたぜ”ってことなんでしょうかね?
まそういう向きで観るのだったら悪くはないと思うんですが。
アマンダ嬢のルックスは目の保養になったし。カーチェイスもなかなか見応えあったし。
ただねえ。
ほら、アンドリュー・ニコルですから。もっと凄いの期待してしまう訳ですよ。
『トゥルーマンショー』や『ガタカ』や『シモーヌ』級のやつを。
次回作、期待しとります。
私の時間を無駄にするな
貧困層の主人公は、ひょんなことから富裕層の男をギャングたちから助け、彼が持つ膨大な時間の寿命を授けられる。
富裕層の男が主人公に残した遺言が「わたしの時間を無駄にするな」
映画を見終わった今、そのメッセージは観客へ向けたメッセージであったと分かる。
いわゆるSF・B級映画なのでツッコミどころが盛りだくさんである。しかし、B級映画はそのツッコミどころが逆に観客を楽しませてくれる、あるいは物語のつじつまの合わない加減を迫力のアクション映像という力技でねじ伏せるなどどこかしら「誉める点」があるはずだ。しかし…この映画にはそれがない。
膨大な時間(財産)を手にした主人公の敵は時間を搾取する体制をつくった富裕層ですが、富裕層は「リスクを負わなければ何百年とある寿命を全うできるため、リスクは拾わない、走りもしない」ため、緊迫感はない。
そして一番の問題は「人から人への時間の受け渡し方・取り方」。右腕を重ねて、それが上になれば相手の時間を吸い、下になれば相手に時間を与える、というもの。
クライマックス、主人公と彼を痛めつける敵とが雌雄を決する対決は…まさかの腕相撲(もどき)…。これでは盛り上がることはあるまい。
おそらくこの映画の設定なら、低予算でも藤子不二雄先生の方がよっぽど上手に料理できたのではないだろうか。
チマチマとアベックで銀行強盗に励む主人公に、これはSF作品なのか!と絶句
もし、過ぎ行く時間というものが、もっと短くてあっという間に終わってしまうものなら、恋愛や人間関係を築く時間も惜しくなり、死んで行く事にもっと意味を求め出すことになるでしょう。この映画の舞台を、加齢遺伝子が、人の年齢を25歳でストップする、という、未来社会。文字通りの、若者だけが住む世界に変わってしまうのです。
本作のルールを説明すると
●25歳になると腕に「残り時間を示す時計」があらわれ、成長が止まります。
●不思議なことに時間が通貨となっていること。しかも変動相場制なのです。
●あらゆる支払は寿命の時間を削ることで精算できる仕組み。
●「時間」はお互いの腕を近づけることで自由に分け合うことができるのです
このシステムだと、女性Aは、男性Bに、30秒とか、あるいは一日とかを、プレゼントすることができるのです。人々は、自分に残された時間を、自由に取引でき、盗むこともできるようになっていたのです。その結果事業収入により多くの寿命時間を独占することもできました。肉体年齢は25歳でストップするものの、寿命は無限大にも伸ばすことができたのです。
しかしそれは同時に、痛ましい苦痛を生みます。富裕層となり、いくつになっても死ねないというのは、それはまたそれで人生の苦しみから逃れられないという悩みを生んでしまうのでした。だから時間を持ちすぎた富豪が死を願望して時間を譲ってしまうという最初の掴みは良かったのです。
「時間切れ」という仕掛けは前半のサスペンスを盛り上げてくれました。時間が貨幣価値をもつというアイディアは面白いと思います。だけど時間の希少性が増す分、その「時間の価値観」というテーマを描く人間ドラマとしては、設定を活かしきっていません。
特に後半は、そんな設定などお構いなく、時間所有の貧富の格差をうめるため主人公が銀行強盗にのめり込んでいくところに興ざめしてしまいました。これだけの設定を見せられて、貧富の差で寿命あの搾取が行われる不条理な世界。それを見せ付けられたなら、観客としては、もっと根本からひっくり返していくストーリーが見た意図思うのが
自然でしょう。そしてどうしてこの世界が何故つくられたのかを突き止めたくなるはずです。けれども90分と短編に仕上げた本作では、そんな観客の疑問を突き放したままで終わってしまいました。
時間を管理する当局が主人公の持つ時間を不当所得と見なして逮捕に向かうなかでのアクションシーンは、なかなか迫力がありました、けれども本作の鍵は、やはり人生が25年しかなく、それも消費によってより短くなっていく刹那と、少しでも時間を節約しようとより時間を大切に使う、人々の価値感の変化ではなかったかと思います。
一瞬一瞬毎に、死へと一歩一歩近づいているという、もっとも原則的な事実を、観客に思い出させることが本作の本来の目的だったとしたら、やはり描き足らずなんですね。
物語は、ジャスティン・ティンバーレイクの演じる主人公ウィル・サラスは、殺人の容疑をかけられます。富裕層のエリアに逃亡したウィルは、とある無慈悲な金持から、その娘シルビア(アマンダ・セイフライド)を人質にとってさらに逃走を続けます。けれども直ぐに2人はパートナーとなって銀行を襲うというもの。シルビアは出会ったときからウィルに気がありそうな前振りを見せますが、やや唐突な感じがしました。
それにしてもアマンダ・セイフライドは、前作「赤ずきん」に引き続き、目がくるりとした愛らしさが素敵な女優さんです。しかも脱いだらとてもセクシーでした。
クールな夜景と昼間の情景のハイコントラストは、なかなかシャープな画作りだと感じました。
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