最強のふたりのレビュー・感想・評価
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介護とは無縁の接し方作
OPはカーチェイスからのSeptember
下の世話はどうするのか等のストレートな疑問
おすすめ音楽の聴かせ合い
髭剃りで遊ぶ(ヒトラー風の髭)
文通相手に会わせて幕を閉じる
差別にも見える行為は一人の人間として対等な立場で接している証拠
ほっこりする( ;´Д`)!
まさにタイトル通り「最強のふたり」でした!
ドリスの遠慮がない態度がいいと言ってたフィリップにうんうんとうなずかされた。
自分を障害者として見ず、同情がない態度、信頼関係をフィリップは望んでたんだなと思った。
ドリスのユーモアのある会話とてもよかった!!
ちょくちょく笑えて記憶力もあっていいなーとか、
自分もあんな風にユーモアがあったらいいなとか羨ましく思いました笑
2人の生活光景が面白く、本当の意味でいい関係なのだなと思いました。
ちょいちょいドリスの大胆な行動がフィリップをいい方向に向けさせてよかった笑
(電動車椅子の速さを速くしたり、手紙相手に電話したり、会わせたり笑)
最後に実話だと知らされて驚いた!!
なんか泣きはしないがもう一回見たくなる映画だなーと思いました( ;´Д`)笑
お手本のふたり
生まれも育ちも肌の色も性格も全部違っても、欠点やハンディがあっても、相手を思いやる気持ちで補い支え合える事を証明するドリスとフィリップ。絆があれば、遠慮なく言ってもジョークにできる。当時の彼と観てふたりとも大好きな作品となり、最強のふたりを目指してきた結果、今では夫婦として目指しています。真冬の結婚式でSeptemberを流しました笑
オマールシーの出世作、ジュラシックワールドでも良い役を貰えていて嬉しかったです。
最強の映画
まさに最強のふたりという題名だけあって、本当に最強の映画だったと思う。全体的に申し分ない内容だったし、矛盾してるところもない、スーッと入ってくるヒューマンドラマだったと思う。見る前はハリウッドの映画だと思っていたのだけど、フランスの映画だというので驚きだ。フランス映画といえばTAXIしかしらなかったが、また新しいフランス映画が見れてよかった。
初めはなんでこんな仕事しなきゃならないんだって思っていたドリス、でも仕事していくうちにフィリップの魅力に惹かれていき、前科がある自分を見直し、きちんと生活していこうと変わっていくのが時間が経つにつれてどんどん顕著に表れてるのを表現するところとか、フィリップが初めはずーっと生きる希望を失い、無表情だった顔が、ドリスと出会い、話すうちに自然と笑いがこぼれて、人間らしさを取り戻していく姿の表現の仕方とか素晴らしい思った。
普段ハリウッドしか見ない人でもこれはぜひ見るべきだと思う。
心が温かくなる映画
ほぼ全身不随の気難しい大富豪と無教養の貧しい黒人青年。
介護される人とする人とで出会った2人が、人間同士の深い絆で結ばれるというヒューマンドラマです。
この作品の肝は、クスクスさせる小さな笑いが続くこと。
黒人青年ドリスが、最初は粗暴でガサツな人間に見えますが、
ストーリーが進むにつれて心優しい人なのだとわかります。
普通の人間なら無視するようなことを無視しない。
一つ一つ拾い上げて、確実に良い方向へと導いていく。
実際、回収されないのかと思っていた伏線が、最後に全部回収されてました。
最後の笑顔に涙が出ました。
これハリウッドでリメイクされるらしいけど、嫌だなあ…
アメリカ的な大雑把でオーバーリアクションで、過剰なエピソードを盛り込まれると劣化してしまうと思う…
自然と笑みが湧き出る映画
実話にしては素敵すぎるくらい素敵な物語。
お互いがお互いの知らない世界をみせ、惹かれ、そして心通じ合っていく様が描かれている。
友情って、年齢世代障害なーんも関係ないんですね。
終始、心温まるような素敵な物語で安心して観れます。
こういう映画嫌いな人はかなり苦痛だと思いますが、一度観て損はない映画でした
キャスティングでもう勝利
不良上がりの黒人青年と大富豪の白人の障害者が友情を育んでいくお話。介護ということで泣かせる要素もあるのかなと思ったら一切無くてびっくりしました。清々しいぐらい心から笑えるシーンばっかりです。でもただのコメディー映画ではないんですよね。
これは主演の2人によるところが大きいと思います。この2人じゃなきゃ障害をネタにするシーンでも笑えなかったかもしれません。脇役の人たちも素晴らしいけど特にこの2人の
キャスティングはこれ以上ない。まさに最強のふたり。何が良いってまず笑顔。2人とも笑うときに目を細めて大口開けて本当に楽しそうに笑っている。どう見ても演技の笑顔ではありません。それを見てるだけで幸せになります。そして映画のほとんどで2人は笑ってるわけですから、そりゃ楽しいわ!あとあまりに当たり前のようにやってのけてるので見た後に気づきましたが、フィリップの役者さんは首から上だけであの感情豊かなキャラクターをやり切ってるのはすごい。
好きなシーンはやっぱパッケージのとこですかね。あと誕生日のダンスのシーン。
あと見てて真っ先に思い出したのが乙武洋匡さんのことなんですけど、ググったらやっぱりご覧になってました。改めて、障害者の人に過度な同情はしない方が良いのかなとか思いました。フィリップは障害のある自分に対して同じ目線で接してくれるドリスに心を開いたわけですから。
これも「見返したくなる」と言うより「登場人物に会いたくなる」タイプの映画ですね。辛くなったら会いたくなるコンビです。
孤独な人に幸あれ!
孤独な者同士が共に過ごし、本当に相手を想う気持ち、そして自分の在りのままの気持ちを見出していく…という孤独な人たちが心を鷲掴みにされる様な作品だと思います。
主演2人の演技が素晴らしいです。言葉では言い表せない、表情でしか表せない微妙な心境を上手く出していましたね。
誕生会でのダンスシーンでのフィリップの表情とラストのドリスの笑顔は特に素晴らしかった。
表情、それは孤独な人が最も上手く出せないものであると言える気がしますし、そういう意味では本作で主演二人の表情を特徴的に捉えた監督の手腕も素晴らしかったですね。
実話
まさに最強のふたり♪ タイトル通り!!
なんかいい話しすぎてめっちゃ癒されてしまいました 。
障害もってもこんないい出会いがあるならなんの苦にもならないのでは?
評価をみているととても残念な評価をしていた人を見ましたが最後の映像見た?そんなマヒした体を気にしてるシーンがないとか言ってるけどそんなん出会う前のこと言ってたらきりがないのでは?あとタイトルは最強の二人!全員のストーリーを映画に入れてたら時間が足りないと思いますがね。6時間映画でも作る?笑
彼は私に同情していない
映画「最強のふたり」(エリック・トレダノ監督)から。
鑑賞している私たちは、客観的に観ているからか、
首から下が麻痺してしまった富豪の男が、
なぜ刑務所を出たばかりの黒人青年を気に入ったのか、
とてもわかりやすいのだが、映画の中では誰もわからない。
富豪の親戚の人たちは、財産目当てで近づいたとか、
「注意したまえ、ああいう輩は容赦ない」と助言するシーン。
それに耳にした、富豪の主人公はこう言い返す。
「そこがいい、容赦ないところがね。私の状況を忘れて、
電話を差し出す。彼は私に同情していない。
ただ体が大きく健康で脳みそもある、彼の素性や過去など、
今の私にはどうでもいいことだ」
周りは、お金持ちの障害者として、距離を置いて接する。
その点、黒人青年の彼は、1人の人間として認め、
今まで自分が経験したことのないことも、
健常者と同じように体験させ、なんでも臆病になっていた
富豪の好奇心を見事に満足させていく姿は、爽快である。
私も大好きな、ヴィバルディ作曲の「四季」。
特に「夏」は、効果的に使われていたなぁ。
感情が激しく揺さぶられるBGMだった気がする。
邦画タイトルで損してry
OPから一味違う。
セプテンバーが流れたとたん、もう「そんな堅苦しいやつじゃねーから!」と言われてるよう。
これは良いですね。見方をさっそく教えてくれてるようで、スッと物語に入り込めました。
ヒューマンドラマなのにコメディ要素が随所に入っていて飽きさせない。
軽いのに重い、重いのに軽いみたいな変わった映画でした。
キャラクターも憎めない人達ばっかりで魅力的でした。
あの世話役のおばちゃんがかわいらしかったですね。
二人の言葉を交わさなくても全部わかってるような信頼関係が伝わる演出はすばらしいですね。「君が必要だ。」なんて言ってないですから。
余韻の残るハッピーエンドも最高でした。
ただタイトル…意味わかんなくてもいいから、もっと面白そうな、なんならコメディみたいなタイトルでもよかったんじゃないでしょうか…
例えはまったく浮かばないですけど。
余談ですが、これのレンタルDVDに入っていた予告の映画タイトルが安直すぎてお腹痛くなりました。
実話... 心に響きました。。
実話なんですよね... 心に響きました。
障害を持っていない私には、気持ちが分かるなどと簡単には口には出来ませんが...
周りが同情の目を向ける中で、たったひとりだけが障害者扱いをせず同じ一人の人間として接するドリスと、過去に犯罪を犯したドリスを犯罪者扱いしないフィリップの間に生まれた信頼が二人を強い絆で結んだのですね。
それは二人がお互いを素直な心で見ていたからだと思います。
そして優しい運命の人との出会い。
素直な心で相手を見る事の大切さを教わりました。。
フランスの街並み、音楽、二人のユーモア、知的さ、純愛、信頼、
全てが綺麗だと思いました。
私は大好きな作品です。。
実話というのも素晴らしい。
スーパーマン役を演じた俳優クリストファー・リーヴが乗馬事故で下半身麻痺になり
自殺したことは有名だ。絶望とはこのことだろう。
金持ちでなければこの男も自殺したかもしれない
金持ちであっても死んだも同然であろう。
実話ならではのドリスとのやりとりは人生の大切なものが浮き彫りにされてく
娼婦とかでてきてリアルだ。恋もいい。ドリスがいう「女は金だ」笑
恋が成就したのもいい。
童心で魂の再生を
フランス映画。
裕福な、脊椎損傷で四肢麻痺した男と、それをケアするセネガルからの移民で刑務所から出所したばかりの青年との交流を描いた作品。実際にあったことをベースで作られて、フランスで大ヒットした映画。2011年のフランスでの年間 映画興行収入第1位。全米でも外国映画興行成績、第1位を記録し、国際映画賞の最優秀作品賞と、最優秀男優賞を受賞した。
こそ泥で刑務所にお世話になったばかりのドリスは失業中。スラムに住み、子沢山でシングルマザーの母親からは、もう迷惑なので出て行くように言われている。職安で紹介された職場に面接に行って 3回不採用になったら失業手当が出る。不採用のサインが欲しくて、ドリスはフイリップの屋敷に面接に行く。面接で問われても、障害者の介護が、どんなものか、四肢麻痺がどんな状態なのか、全くわかっていない。
しかしドリスの、でかい態度と無知が幸いして、彼はフイリップの目に留まる。面接に来た沢山の就職希望者は、障害者についての教育だけは ばっちり受けていて知識はあるが 実際にケアしたことがない頭でっかちや、障害者に同情して、へりくだった態度をするような輩ばかりで、フイリップは腹を立てていた。未経験でも ドリスならば人間として対等な関係が結べる。何にしても、ドリスは 力持ちで単純な男だ。おまけに根が明るい。
晴れて介護人として採用になったドリスは フイリップの屋敷で面食らうことばかり。屋敷には、中世の絵画やルイ14世肖像画や、骨董品が所狭しと飾られていて博物館のよう。立派な家具調度品に、風呂までついている個室を与えられて、ドリスは、ただただ、驚くばかり。はじめはフイリップの下の世話を露骨に嫌がったドリスだが、徐々に障害者に必要なものは何なのか、介護人としての自覚が芽生えてくる。争いや喧嘩でぶつかることも多いが、同時に、二人の間の友情も、確実なものとなっていく。
フイリップはハングライダーの事故で四肢麻痺に陥った。裕福で自分のビジネスを持っていて、妻に死なれた。養女に迎えた娘は高校生だ。古典音楽を愛し、絵画など、芸術に通じ、友人も多い。
そんなフイリップには、長いこと文通をしている女性がいた。手紙を通じて互いに惹かれあっているが、フイリップは自分が障害者であることを、女性に伝えていない。好意を抱いているが、手紙のやり取り以上の関係に進むことが出来ないで居る。そんなデリカシーがドリスには理解できない。ドリスは 良かれと思って、サッサと彼女に電話をして、フリップに取り次ぐ。電話を切っ掛けに、手紙だけだった二人の関係に変化が生まれる。彼女は 自分の写真を送ってきて、フイリップの写真を求める。ドリスは、車椅子に座ったフイリップの写真を送るように手配するが、フリップは自分が元気だった頃の写真に摩り替えて、彼女に送る。
仕事が順調だったにも拘らず、ドリスが仕事を辞めなければならなくなった。ドリスの母親が、ギャンググループに深入りして身動きができなくなったドリスの弟を助ける為に、ドリスを呼び戻したのだ。母親には逆らえない。ドリスは、仕事を辞めて、スラムに帰る。
一方、フイリップは、ドリスの去ったあと、どんな介護人を雇っても、気に入らない。どの介護人もフイリップの顔色ばかり覗って、対等に友人として信頼することができない。かんしゃくを起こして とうとうフイリップは、またドリスを呼び寄せる。
ドリスは、何も説明せずに、海沿いの避暑地にフイリップを連れて行く。そして、海の見えるカフェでドリスは彼女がやってくることを告げて、去っていく。すでにドリスから車椅子に乗ったフイリップの写真を受け取っていた彼女が、フイリップに会いにやってきて、、、。
というお話。
ドリスのめっぽう陽気な態度と、無知で憎めない人柄に笑って笑って、最後に泣かされる。有名な画家の抽象画の値段を聞いて 腰をぬかしたあとは、自分で一生懸命 抽象画を描いてみせたり、オペラに連れていかれて、樹が歌っている、と言って大声で笑い出したり、オーケストラが奏でる古典音楽を、「これ知ってる、石鹸のコマーシャルだよー。」「これも知ってる、ガス会社のお待たせしてます、のテープだよ。」などと、じっとして聴いていられずに、やかましい。
でもこの映画のキーワードは、「童心」だ。スーパーリッチなフイリップは、事故にあうまでは 活発にスポーツカーを乗り回し、ハングライダーや乗馬を楽しんでいた。ドリスも屈強な体を持ち、遊ぶ道具さえあればスポーツでも何でもできる。その二人の男達が合体すると、冒険心のかたまりで、童心にかえってしまう。ドリスの采配で、フリップの車椅子を倍の早さで走るようにする。車椅子を畳まずに乗れる無骨な大型車をやめて、スポーツカーで出かける。健康のために辞めていたタバコも気分転換に吸う。自家用飛行機で遠出する。ハングライダーで空中遊泳でやってみる。パンクロックで踊ってみる。そして、遂に長いこと魅かれていた女性に会う決意をする。
二人の男の童心が、みごとに結びついて、縮こまっていた二人の魂が再生し、日々の輝きを取り戻していく。その過程が美しい映像と音楽によって みごとな作品に仕上がっている。
ドリスが カバーを掛けられていた車を無理に出させて、フイリップと乗り込む。それがなんと、、、ファアットの黒のマセラテイ、クアトロポルテだ。時速300キロ以上で走る、イタリアのスポーツカー。ドリスとフリップがマセラテイに乗り込んでエンジンをふかした瞬間 二人の童心が一体化する。アクセレレーターをブアン ブアン言わせて二人が顔を見合わせてワッハッハッと笑う。この瞬間の男達の笑顔が良い。だって、何て素敵なクアトロポルテ。夢中にならずに居られない。
黒のマセラテイでぶっとばして交通警官に捕まるところを、とっさのフイリップの機転で助けられ、アースウィンド&ファイヤーの「セプテンバー」を爆音で聴きながら二人が首を振り、体を揺らしながらドライブするシーンは最高だ。思わず顔がゆるんで、画面を見ながら自分もリズムに乗っている。本当に幸せになれる映画。久々に、心躍る映画を見た。満足感でいっぱい。
自由ってやっぱり良いよね!
介護なんて全く関係なく、ただ失業手当の申請の為に受けた面接が縁で、大富豪フィリップの介護をする羽目になったドリス。
まさか、通るとは思ってもいなかった面接試験に受かり就職にありついた時から、二人の関係が始まりました。
身体が不自由になったが為に諦めてしまっていた事を、ドリスの一押しで次々に実現させて行くフィリップは、理想の介護士と巡り合えたようです。
ドリスを雇う事を決めたフィリップに、人を見る目があったと言う事なのでしょう!
今の日本の介護業界で、ドリスが存在出来るのかどうかは疑わしいように思います?しかし、この映画は、他人の存在を認め自由を尊重する事が、人々の幸せへの第一歩だと気付かせてくれた現実のストーリーなのです。ドリスとフィリップは、今も最強のふたりとして友情を深めています。
本当の自由が何なのか?人それぞれの自由と、その実現について考えさせられる映画となったようです。
自由ってやっぱり良いよね!
爽やかで粋だな~イイネ♪d('∀'o)
身体障害者を扱った映画って何本も作られてるけど、ここまで自然な形で障害に向き合って、尚且つそこに重きを置かない映画って結構珍しいかも知れない(・∀・)ウン!!
大富豪ではあるけれどパラグライダーの事故で首から下が動かなくなってしまうという重度の障害を負ったフィリップと、貧乏な黒人の青年で口も悪くデリカシーもないドリスのバディ感には心底萌えます゚+。゚(・∀・)゚。+゚イイ!!
オープニングのカーアクションシーンなんて『ワイルドスピード』を観てるみたいな疾走感ワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
ここで車を走らせながらアースウインド&ファイヤーの"September"を流しながら2人で首を振りながらノリノリで運転するシーンの多幸感は観てる観客も心底楽しいイェ──ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ──ィ
そこでスピード違反を警察に取り締まられてるとフィリップが痙攣したり口からよだれを垂らしながら病人の演技をし、「病人を乗せてんだよ!!!もたもたしてると手遅れになるんだぞ!!!!」と警察をうまく騙して、さらに病院まで先導させるという不謹慎ないたずらをする(;・∀・)
障害を扱った映画で、ここまで茶目っ気とアクティブさをのっけから見せる姿勢俺は大好き(∩´∀`)∩ワーイ
そしてタイトルが出るが、原題は"Untouchables"
邦題がだせえ!!という意見も散見されるけど、これは英語で言うところの「アンタッチャブル」で「誰もこの2人の間に入れない」という意味合いだから、この邦題全然OKだと思いますよ( ・∀・)アヒャ
そこでドリスがフィリップの家に介護士として面接に来るシーンから始まるわけだが・・・
まずテンポが素晴らしい゚+。゚(・∀・)゚。+゚イイ!!
ドリスは公共住宅に住んでて、母親と不仲で弟も悪い友達とつるんだりしてて家庭環境がとても悪いということが短いシーンながらも端的に表現されてる。
一方のフィリップは介護士の選考をするが、その面接に来てる応募者の人となりを短いカット割りで見せるあたりはとにかく(・∀・)イイ!!
そこでドリスが本採用になるわけだけど、この時ドリスはエントランスの暖炉に飾ってある卵の置物を母親へのお土産に失敬するが、フィリップはそれを見破ってて「お前が盗んだ卵を返せ」と静かに言う。
この時のフィリップの悲しそうな表情はスンゲェ──―Σ(゚∀゚ノ)ノ─―─ッ!
首から下が動かないという難しい役どころなのに、その感情表現を見事に演じきってるフランソワ・クリュゼは((;゚д゚))ス、スゲェ
最初は仕事は雑だけど、徐々に介護をするということの現実に向き合っていき、最初は嫌がってた下の世話もこなすようになる。
そのドリスの大雑把でデリカシーがないながらも、他人を平等に扱うフレンドリーさと元来の性格の良さからどんどん仲が良くなってくる。
挙句の果てにはおそろいのピアスまでするようになるし(・∀・)
そして駐車禁止の標識を守らない車に対して、以前なら乱暴にどやしつけただろうに「ここは駐車禁止だから車をどけてください」と丁寧に注意出来るようになるまで成長する。
フィリップは絵が好きで、最初は全然興味を示さないが、徐々に絵に対する理解力が深まって行って、自分で絵を描くようにまでなる。
フィリップの娘にしつけをするまでにもなるし、とにかくドリスの成長ぶりがこれでもかと映し出されるのはいいねえ~(゚∀゚)アヒャ
オペラを感激するシーンのドリスの不謹慎さは酷い・・(ll゚∀゚)
「おいおい何だあの緑の奴は?アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!」
と緑の木の役者をいじり倒して、その木の役者が歌い出したら
「おい見ろよ木が歌いだしたぜキャハハハハッ!!(≧▽≦)彡☆バンバン」
観客もそれにつられて木の役者が映し出される度に笑っちまうヾ(≧∀≦ )ブハハッ!!ヾ(≧∀≦)ノブハハッ!!( ≧∀≦)ノブハハッ!
そしてハイライトのパーティーシーンだけど、クラシックの演奏が一通り終わったところでダンスが始まる。
ここで"September"をかけて、ドリスが最初に踊り出すけど、最初は躊躇してた来客や使用人もそれにつられてダンスを始める。
最高じゃないかこのシーンイェ──ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ──ィ
しかしドリスは弟がいじめられたり、妹も面倒を見るのが大変だったり、母親も自分がいないと大変だという現実を目の当たりにしたフィリップは、もう十分やってくれたからとドリスに暇を出す。
そこから次の介護士を雇うも全然上手くいかず、ドリスを再度呼び戻す。
そして冒頭の運転シーンに行き、2人がどこに向かってたのかがはっきりする。
フィリップは妻を亡くしてから1人の女性と文通をしてたが、その文通相手と電話をしたりして徐々に距離を縮めて行って、お互いの写真を送り合うようにもなるが、フィリップはその時車椅子に乗った写真を送ろうとしたけど「自分が障害者だと分かったら相手は会いたいと思わないだろう」と思って顔写真だけを送るようドリスに頼だが・・・
実はドリスは捨てるよう言われてた車椅子に乗った写真を送ってた。
そして待ち合わせ場所に行ったもののビビって相手が来る前に帰ってしまっていたが、ドリスがちゃんと新しく場所と時間を設定してたので、その場所に向かうところだった。
そして店に着いたら「俺はここまでだ」と席を離れ、ちゃんと会えたことを見届けて去って行く。
・・・何とも爽やかで粋な演出( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
去る時のドリスの表情の良さは観ててほんと幸福になれますよ(∩´∀`)∩ワーイ
「障害とか介護の現実をちっとも描いてない!!!」「ご都合主義のいい話にしただけだ!!!」みたいな批判はあるけど、この映画は障害を前面に押し出したお涙頂戴映画ではないし、単純なバディムービーだと俺は思ってるので、そういう批判はお門違いだし見方が間違ってると思いますネッ(oゝД・)b
とにかく嫌なことを忘れられるいい映画ですよ(゚∀゚)
タイトルが損?
貧乏な介護人と富裕な要介護人。
二人の演技もさることながら、ストーリー展開やカメラワークが良かったように思う。
要介護人がお金持ちということもあって映画として成り立つのだろうと思えるが、重くなりがちなテーマを余韻に浸りつつ見終えることができた。
惜しむらくはタイトル?
観終わると、まぁ外れてはいないかなと思えるが、なにかそそらないタイトルだ。予告編を見ていなかったらスルーしていたかも。
まさに一級の芸術作品
まさに一級の芸術作品に出会えたことが嬉しい。フランス映画界で化学反応が起きているのかは定かでないが何か動いた気がします。無声映画でモノトーンの「アーティスト」も素晴らしかったがあれほど極端にそぎ落とさずとも現代の映画づくりで太刀打ちできることを再確認させてくれた作品。
映画のエッセンス、展開、描写、背景、無駄な説明的セリフ、シーンなど微塵もない。それでいて心に響くものが伝わってくる。
映画の力とはこういうことを指すのだろう。スクリーンの中で進んでいくドラマと観る人の微妙な距離感、心理的関係を入りすぎず、離れすぎず、計算と感性で見事に創りあげている。
貧しい母親が窓拭きの仕事をしているところを車から見上げているシーン、母親との再会のシーンもセリフはない、重そうな荷物をさりっげなく持ってあげ、並んで歩いていくシーンだけですべてが伝わる。主人公同志の再会のシーンも庭のテラスの窓越しで撮る、エピローグもレストランの窓越しから文通相手との出会いをさりげなく見せる。劇中の絵画や音楽での対峙も価値観や人生観をセリフ以上に饒舌に表現してみせてくれる。冒頭の暴力的スピード、フォルテシモから始まり、また返ってくる、ソナタ形式のような構成もしびれる。
社会派のドラマであることに異論はないのだが、毎日流れてくる暗いニュースで見知っていることはなぞらない、経済的格差、身体的格差云々ではなく、人の本質的なものへの問いかけ、何かでくじけそうな人への暖かく慎み深いが力強いメッセージ、贈り物と受け取りました。ありがとうございました。
全65件中、41~60件目を表示