最強のふたりのレビュー・感想・評価
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揺るがない絆
かなり前に観たことを忘れてて(笑)再鑑賞(→観ている途中で「あれ?なんか観たかも…」)。
改めて観てみて、色んな意味で心がほっこりした。
グライダーの事故で脊椎を損傷してしまい 車椅子の生活をしている富豪のフィリップ。
我儘な性格からか、身の回りの介護をして貰う為に雇う人々は ことごとく辞めてしまう。
そこに、失業保険を貰う目的で 書類にサインだけをしてくれればokayのドリスが面接会場にやって来た。
おべっかを使いフィリップの顔色を伺う他の面接を受けに来た者とは違い、全く媚を売らず まるで友達の様に接するドリスに フィリップは興味を持ち惹かれていった…。
なんと言っても、ドリスの明るくて奔放な性格や振る舞いが、身体が不自由になってしまったことで 人との距離を取ったり、自分の殻に閉じこもり他者を寄せ付けないフィリップの心を解したんだろうなぁと思った。
文通相手に対しても、今の自分を恥じる必要は無いとばかりに、会うことを後押ししたり。
とにかく、ドリスはフィリップが障害者だという目線では 全く見ていなく、貴方も私も何も変わらない一人の人間なんだとフィリップに気付かせていく過程は、観ていて心地よかった。
劇中では、あっという間の出来事の様でしたけど、実際にはこの関係は10年も続いていたとのこと。
身分の全く違う2人が、ここまで強固な絆で結ばれるなんて、本当にお互いにとって 素晴らしい出会いだったんだなと思った。
「Intouchables」=どんなことにも負けない、揺るぎない無敵の“2人”
だったんですね。
大学生(22)が一人で鑑賞した感想
最強のふたり
実話ですが。
う〜ん。
首から下が全身麻痺で、全身介護が必要。
ひと月あたりの経費が気になって集中できませんでした💦
大富豪なのでそこはクリア?いや、そこ大事でしょ。
原題はアントゥーシャブル、だそうで。
普通の状態なら、決して交わることのなかった二人が会うことになって、
という設定、それに関しては興味深かったです。
それと、ドリスが駐車禁止の場所で注意するシーンとか、
あまりに態度の悪い娘に口の利き方を教えるシーンなど、
体に不便を感じてない人たちに意見するところが面白かったですね。
本来、当たり前にできてなければいけないことが、あまりにも無視されてるから。
ハリウッドでリメイクされたそうですが、必要性感じません。
仏語を英語に替えれば良かっただけの話で。
秘書のイヴォンヌ役の設定も変えているそうですが、
そのままの方がちゃんと現代を表現できているのでは?
失業保険もらうために不採用にしてもらうのは日本も同じ。
まさしく最強コンビ。こんな邦題をよく思いついたもんだと感心する。“Intouchables”なんて触れちゃいけない者たちなんだから、それをオブラートに包んで全く逆の意味にしてしまうセンスは脱帽。フランス国内でも大ヒットしたのだから、見た目はそうでも実は強い絆で結ばれてるんだよといった内容の方が注目されたのだろう。
好きなのは境遇の違う二人が双方の音楽を理解しあうところ。ドリスはEarth Wind & Fireを好み(セプテンバーとブギーワンダーランドは大音響で!)、富豪フィリップは家に楽団を呼んで演奏させるほどクラシック音楽好き。オペラのコンサートに連れていって笑いだすシーンもよかった。下ネタなんかもありますが、かなり爽やかに扱ってるところもいい。耳が性感帯というのも忘れられないネタだ。絵が売れたところでも大爆笑しちゃいました。
そんなフィリップも彼女がいないという不自由さ。しかし代筆してもらって女性と文通しているという、なんとも古風な恋愛劇。だから日本人にも受けた気がします。そしてテーマでもある、障がい者に対する扱い方。特別扱いしないでほしいという障がい者の心情も全体を通して感じ取ることができるのです。
残念な作品
75点
障害者として、健常者として。
完璧なふたり
オープニングが格好いい。いきなりカーチェイス。
こんな映画だっけ?と錯覚する作り。
その途中からのタイトルインまでの音楽が、
アースW&F「September」、これはかなり上がる。
この強烈なオープニングで主演二人の強烈な個性がほとばしる。
富豪の障がい者フィリップ、彼を介助する黒人ドリス。
脇役達も中々良かったが、彼ら二人に霞んでしまう。
というか、彼ら二人のいちゃいちゃはずっと見ていたくなる。
それくらい微笑ましい。
原題「Untouchable」、触れられない、ということですが、
障がい者に対するタブーと、人種差別的なタブー。
この二つに対してだと思いますが、
見てて思い出したのは、乙武洋匡氏のこと。
彼自身、自分をネタに自虐的ギャグをよく綴ってますが、
「障がい者だから言っちゃダメ」と思うこと自体が差別だと常に体現していて、
フィリップがドリスに心許したのも、
ドリスの偏見のない目線からの言動と、
でもそれよりドリスの人なつっこさも大きな要因ではあるが、
フィリップも気を遣わないで済む環境を提供してくれる彼とが、
一番居心地良かったのだと思う。
そう思っていたフィリップ自身が自分を僻んで、
文通相手に写真を送るとき、
今の自分ではなく、車椅子生活以前の自分の写真を送る、
というアンバランスな行動をしてしまい、
それに気付いたドリスがそこに具体的には突っ込まず、
彼なりの考えでそれを解決してしまう。
ここ濡れポイント、クライマックスでした。
割と土足で踏み込んでくる感じのドリスが、
そこだけは「Untouchable」なんだと。
邦題で「最強のふたり」としたことは、
現状の日本では「Untouchable」を訳して付けられないという状況を、
そのまま反映している様な気がする。
ただこの映画はそこまで具体的にタブーを直視してるモノではなく、
あくまでも二人のいちゃいちゃがメインのコメディで、
そこはサラッと見て良いと思う。
そしてラストは清々しい涙が流れるでしょう。
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