「つっこみどころが多すぎるでしょ…」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
つっこみどころが多すぎるでしょ…
事前情報から登場人物の改変があるのは知っていたので、そこはつっこみまない。原作通りじゃなきゃヤダヤダと駄々をこねるつもりもない。とはいっても原作と比較してしまうのは仕方がない、ということで…。
原作の良さというかシビアな世界観をふんだんにスポイルした逸作。邦画固有の気持ち悪さも感じて不快感が残る。
つっこみどころを挙げていくと、
・序盤でエレンが小屋を出たあとエレンはどうやって助かったの?周りに沢山巨人がいたでしょ?
・車から降りて回りを見るのはいいが、用事が済んだらさっさと行進を再開すべき。モタモタしてたから巨人に襲われるんでしょ
・人の声に反応するのにシキシマ、エレンが叫ぶ。シキシマがエレンをたっぷり煽る
・ミカサは食われかけたのにどうやって助かったの?後編で朗かにしてくれるの?
・相手は歩くたびに地響きが鳴る巨人なのに包囲されるまで気づかないわけないでしょ
・シキシマが偉そうに傍観してるだけ。人類最強はどこいった?
・おっちゃんは何でハンジより先にエレンに気づけたの?エスパー?
さらに酷いのは原作では各々が身を守る、主義を通すためにちゃんと考えて行動していたのに、この実写版では全く知性が感じられないところ。エレンは色ボケ単細胞だし、ハンジは部隊を指揮できていないし、シキシマは自分の役目を果たさないし、ミカサはなぜかエレンにキレてるし、女のオリキャラ二人は自分勝手な行動で部隊を壊滅させかかるし…
あとはシキシマのオレサマ態度や歩きながらもったい付けて話すのが不快レベルが高かった。ミカサとの関係をエレンに見せつけるのも必要だったのか?仲間割れ起こしてる場合じゃないでしょうよ。
全体的に酷評だが、序盤の巨人の進撃はかなりよかった。顔のドアップにはかなりビビってしまった…。人類の無力感と絶望感がひしひしと伝わってきたし、CGも違和感がなかった。でも巨人じゃなくてゾンビでも同じだったかな…。