マレフィセントのレビュー・感想・評価
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45点
映画評価:45点
新解釈版の『眠れる森の美女』
《マレフィセント》って、
実は悪い妖精じゃなかったんじゃないの?を軸に作成された映画なのかな?
原作を曖昧に記憶している人なら
この作品の方がよりリアリティがあるし、
なんか急に大人になって深い眠りについた
オーロラ姫を主人公に据え置くより
様々な点から深みが出る、何より共感ができる。
でもですね、
原作見た直後だと
色々こじつけた点も目立って見えてしまい
あんまり楽しめませんでした。
新解釈としてではなく、
原作とは別の世界線(パラレルワールド)として
捉えた方が個人的には楽しめたのかと思います。
マレフィセントがオーロラにかけた想い
とても感動するし、納得もいきます。
ただ、そのストーリーの埋め合わせの為に
オーロラの父親を悪役に切り替えたのが不満でした。
あんな親が糸車を燃やし尽くす訳がない。
あと吹替版で鑑賞される方は
オーロラ姫役を上戸彩さんが演じているのですが、
原作より天真爛漫で人間味あるオーロラと
上戸彩感が強すぎるのが相まって
全然オーロラ姫に見えてきません。
ですので平行世界での
マレフィセントと洋風上戸彩の物語として
観るつもりでいた方が良いかもしれません。
【2021.3.10鑑賞】
キャラ強し。
真実の愛
眠れる森の美女をマレフィセントの視点で実写化。
「みなさんもよく知っている物語を、私がお話しましょう」
という語りから始まる。
人間の国と妖精の国。
人間の王は『欲』という悪い部分が芽生え
やがて取り返しのつかないくらい
妖精への憎悪が膨らむ。
妖精のマレフィセントも
人間に裏切られ復讐に燃えるけど
やがて逆に愛情が芽生える。
原作アニメを見ていなかったので、
予備知識はあまり無く見た。
アニメはマレフィセントが
ドラゴンになったり
最後に王子がキスしたり
なのかな?多分。
『王子を待つ』という時代ではないんだろうな。
改変部分は詳しくないけど予想外に面白かった。
マレフィセント目線の物語なので画面は
暗めなシーンが多い。
だけど最後、妖精の国が解放されたときは
一気に明るくなり鮮やかで綺麗だった。
とても印象に残った。
とても悲しく美しい物語。
過去鑑賞
さすが安定のディズニー作品、面白かったです。
ただ、ここまで男性陣の扱いの酷い作品も少ないんじゃないかと( ̄▽ ̄;)
ステファンは完全に悪役ですし、フィリップ王子は役立たずですし、唯一活躍していたディアヴァルことカラス君もマレフィセントの下僕ですしねw
それに引き替え女性陣は素敵でしたね。
アンジェリーナ・ジョリーの美しさは今更言うまでもありませんが(ちょっと痩せ過ぎなのが気になりましたが)その時々で顔つきが違って見えるその演技力にも感心しました。アンジーの演技力もあっての事ですが一度は憎悪に身を委ねてオーロラに呪いをかけたものの、少しずつ情が移っていく様は良かったですよね。
特にブラッド・ピッドとアンジーの実子ヴィヴィアンが演じるオーロラに「抱っこして」等と甘えられた時のマレフィセントの表情は本当に可愛かったですよね。
可愛いと言えばマレフィセントの幼少期を演じたイソベル・モロイも自由奔放で無邪気な感じがしてとても愛らしかったですね。
少女時代を演じたエラ・パーネルも魅力的だったのに、ステファンにとっては富や権力への誘惑の方が強かったんですねΣ(´□`;)もう少し巧く立ち回れば玉座だけでなくマレフィセントも手に入れれたような気がしますが…。
ディズニー作品らしく一応ハッピーエンドとして締め括られていますが、実は完全なハッピーエンドじゃない辺りも何となく微妙に思えてしまいますが、まぁ全体としては面白かったのでOKです(´▽`;)ゞ
マレフィセント
自宅にて DVDで鑑賞。
前情報なし。元の話になる眠り姫?オーロラ姫?いばら姫?も知らずに。
今まで観たディズニー映画とは全然違う。
王道の話なんかじゃない。めちゃくちゃ面白かった。話、世界観に引き込まれた。
流石ディズニーと言ったところだろうか。どの年代も楽しめるものになってる。(ディズニー映画そんな観ないけど)
全ての女優、俳優を知ってるわけじゃないが全ての演者さんがはまり役。まるで、そこにいるのが当然かのように。
話もしっかりしててわかりやすい、女性の方ならなおさら感情移入してしまうストーリーだろう。
想像を遥かに超える作品でした。見終わった時、やってくれたな、と思ってしまいました。(良い意味で)
※個人の価値観で書いています。ご了承ください。
※エンドロール中もスマホ開かないでください。迷惑です。
ディズニー作品ゆえにマレフィセントの怖さの表現が…
2019 BD/DVD 66
おうち-188
おなじみの物語とはちょっと違うでしょ?
いや、だいぶ違うよ。
公開当時、エル・ファニングがオーロラかぁと、ディズニープリンセス実写化に厳しい女子(何様)だった&就職で映画どころではなかった(←ほぼこちらですので、エルファンの方、怒らないでください)ので、スルー。
新作公開前に予習。
オリジナル版が好きなのですが、現代に実写化として蘇らせるなら、このストーリーなのかもしれませんね。
でもやっぱり心残り。
フィリップ王子の真実のキスで目覚めないよりも、マレフィセントってもっともっと悪く描かれてるのかと思っていたドS体質すみません。
かと言って、改変なく実写化しても盛り上がりに欠けるのかなぁ、、、
血の繋がっていない人間、種族の違う者というのはアンジーの人生を象徴する素敵なテーマだと思うのですが。
あーもやもやだ。こんなはずじゃなかったのに(笑)
良かったのは、いきなり歌って踊りだすいつものディズニーのあれがなかったことです。この作品でそれは不釣り合い。
オーロラは、ディズニープリンセスの中でもおしとやかで繊細で、気品があるイメージ。
エルさんは好きなんだけど、私が思うオーロラはもっと鼻が高(ry やめときます)。
その点アンジーのマレフィセントはビジュアル勝ち。実写化映画の中でも群を抜く、どハマりだと思った。
最恐ヴィラン登場!
二つの敵国があった。ひとつは人間が支配するが、腐敗しきった王国。もう一つは、人間はいなくて、不思議な生物が暮らす国だが王様はいないムーア国。幼い頃、エルフのマレフィセントは人間の国から迷い込んだ少年ステファンと出会い、仲良くなり、やがては淡い恋へと発展する。そしてさらに時が経つと、豊かな資源を持つムーア討伐に乗り出したヘンリー国王。マレフィセントの勇敢な力によって王は破れ、息子のいなかった王はマレフィセントを倒した者を王女の婿に迎え後継者にすると伝え、こっそり旧友マレフィセントに会いにいったステファンは寝込みを襲いマレフィセントの翼をもぎ取ってしまったのだ。おかげで彼は次期国王として戴冠するが、娘オーロラが誕生すると、マレフィセントが城内に現れ、復讐のためオーロラに呪いをかける。16歳の誕生日を迎えたら、糸車で指を刺され、死の眠りにつくと・・・
16歳の誕生日までムーア国の3人の妖精たちに預けられたオーロラ姫。そして密かにオーロラの成長を見つめるマレフィセント。両親は死んでしまったと伝えられていたオーロラ姫は天真爛漫で、気味悪い動物たちにも屈託のない笑顔をなげかける。マレフィセントもその無垢な彼女に親の気持ちで徐々に惹かれていくのだった。しかし、16歳の誕生日はやってくる。呪いを解くためには“真実の愛のキス”が無ければだめなのだ。
偶然森の中を隣国のフィリップ王子が通りかかり、オーロラ姫と互いに一目惚れ。折しもおバカな妖精たちが姫を城へと帰してしまったところだったので、マレフィセントと召使のディアヴァルは必死で城へと走るのだ・・・
貪欲で野心に満ちた人間の国と、純真な心を持つムーア国の対比。マレフィセントは復讐心により悪の心も持っていたが、死の眠りにキスという条件を与えたり、人間を殺そうとまではしない。ステファン(コプリー)の野望や復讐心が妙に対比されていて面白い。今まで知っている童話では絶対悪を討つ王国でしかなかったので、これは斬新な変更だ。さらに面白いのは無理やり連れてこられたフィリップ王子のキスには微動だにしなかったオーロラ姫であったが、マレフィセントが愛を持って額にキスすると、突然目覚めるところも面白い。
元はカラスだったディアヴァル(サム・ライリー)にしても、クライマックスではドラゴンに変身させられているし、人間の国を滅ぼそうと思えば簡単にできたはずのマレフィセント。戦争とは何かも考えさせられる作品だ・・・
何がしたいのか不明
ヴィランがヒーローに
続編の予告に興味があった為鑑賞。
なんの予備知識もないなかで鑑賞した為、マレフィセントがヒーローになる展開は良い意味で裏切られて見入ってしまった。
なぜ王子を悪にし、本来ヴィランであるマレフィセントをヒーローとして描いたのか、まだまだ映画を見る力がないのかあまり深くは理解することができなかった。
個人的な解釈だと、どんなヴィランも悪に至るまでには経緯があり、その経緯が周りの環境や考え方次第で正しい道に指針を戻す事もできる。正義や悪は時として変えられる事ができるくらいの解釈しかできなかった。
ただディズニー作品のファンとしてはこういう本来の作品とは違う世界観を描くのはとても興味深い。
何でもかんでも元の作品と同じストーリーで実写化してもやはり面白みにかけるところもある。
続編も是非鑑賞したいと思う。また裏切られる事を期待している。
真実の愛を新解釈した秀逸メルヘン
「眠りの森の美女」をベースに独自の展開をみせるファンタジー。
アンジーのドはまり役としても話題になった。
白雪姫、シンデレラしかり、出会って者の数分で恋に落ちる王子様。夢見るにはあまりにも現代はせちがらすぎて、そんなメルヘンには到底浸れない。
最近のアメコミでも、バットマンやハルクなど心に闇を抱えたダークヒーローの方が、息が長い人気。高校生のスパイディだって、グウエンを亡くすなど心に深い傷を残す。
その流れを汲んでか、アナ雪、マレフィセントなど、今まで単純に「悪」として扱われてきたヴィランに理由付けがなされるようになった。
彼らもきっと、普通の人間と同じように傷つき、妬み、何か深い理由があって人を襲うようになったはず。
善と悪というシンプルな世界も時には必要だが、人間性を持たせたドラマはメルヘンに深みを与える。マレフィセントも一度は真実の愛を交わしたと思った人間に裏切られ、妖精としてこれ以上のない屈辱を受ける。結果として男の一番大事なものを奪うという復讐に酔いしれ、憎い本人ではなく無垢な子供を傷付けることになっしまう。
罪悪感を感じたマレフィセントは、呪いをかけた子供を自分自身で面倒みるはめになる。その時のアンジーの演技がいじましい。
秀逸なのは、呪いを解こうとしたマレフィセントが、自分の呪いに阻まれること。「覆水盆に帰らず」ではないが、やってしまったことは取り返しがつかないこと、そして人の強い恨みは本人が忘れても周りに影響を与え続けるのかもしれないと、改めて思う。
人を傷付けることや復讐することは自分も不幸にするという話は、子供が見てもわかりやすい。
そして男女の愛より母子の愛。新しいメルヘンの解釈は新鮮で、面白かった。
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