「実話ならではの説得力」かぞくのくに ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
実話ならではの説得力
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最初から最後まで、モノクロではないけれど,色も抑えられた映像と、感情を静かに爆発させる役者たちの名演技に圧倒された。
北朝鮮から25年ぶりに帰ってきた兄。病気の治療で3ヶ月の帰国だった。それなのに突然帰国命令がでる。納得できない妹に,静かに語る。
『あの国では考えてはダメ、ただ従うだけだ。』
そうやって25年生きてきてしまったんだなぁ。そしてその運命をもう受け入れてしまっていた。だから妹に托すのだろう。自分ができなかったことを。
妹はあのスーツケースを買う。彼女は、自分のやりたいこと,行きたいところに向かってすすんでいくだろう。スーツケースに大切なものを詰めて。
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