劇場公開日 2012年3月31日

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ドライヴのレビュー・感想・評価

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5.0最高のバイオレンス映画

2012年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 お話も役者も車も音楽もなにもかも好みだし、素晴らしいのだが、表現に対する志の高さも素晴らしい。言葉に頼らず映像で示し、その映像での表現がまたすばらしくかっこいい。

 何もかも絶賛したいんだけど、ヒロインの人妻が超かわいかったし、もしかしたらお前童貞じゃねえの?という疑惑もあるほど女には初心な主人公も最高だった。

 カーアクションが、メタルギアソリッドのようなスリルというのもとても斬新だった。

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吉泉知彦

5.0久々の書き込みです

2012年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

久々の書き込みです。この映画気になりまくっていましたので3月31日公開初日の初回上映に参じました。
…これは本当にぶっ飛びましたね!いつもより饒舌になった自分は同行した相棒と永らくこの作品について話しました。
個人的にはむか~しのデニーロ出演作をなぜか思い出しました。といいますのも、モーテルのくだりで振り返ったライアンゴスリングのあの表情に戦慄して、「あ~この役者、このさきも信頼できるすばらしい役者人生を歩むだろうな!」と確信したからです。
監督も本当に独特な世界観を醸し出していてグググッとその世界に引きずり込まれて、あっというまに作品は終わります。

この映画は絶対にDVDで観てはいけませんよ、絶対に劇場で観ることをお勧めします!
僕はリアルタイムでこの作品を劇場で観れたということに感謝しています。

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ゲオルゲ・ハジ

3.5バランスの綱引き。

2012年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ライアン・ゴズリングが抜群に格好いい!もうこの映画、それに尽きるんじゃないでしょうか。

寡黙な主人公(ゴズリング)は、裏稼業にも手を染める、多方面に秀でた“ドライバー”。
多くを語らぬ、感情を表に出さぬ、独白もなし。
淡々とした無駄のない所作。
覇気がない訳じゃないし、人との干渉を嫌う訳でもない。ただ、独特、個性的、無口。

この男は一体何を思うのか、どう行動するのか?

そういった機微をつぶさにナイーヴに表現するゴズリングの演技力。
映像的にもカットバックを多様した発端と結果の巧みな見せ方。
ゴズリングの視線の先に注視させるカメラワークの妙味。
全ての要素が寡黙であり且つ饒舌。…なんですが!

ただ!ただですね。

静から動へ転じる際への暴力描写がかなり極端過ぎませんかね?という。
無駄にエグいバイオレンスというか。
話のトーンとしては通常パートと暴力パートが同じ色彩ではあるんで、タランティーノチックな笑える血生臭さでもないし、かといって日常と非日常の折り合いの付け方が余りにもバランス取れてなさ過ぎるというか。

どうにも珍妙な映画に仕上がってしまったなあ、と。

そして、この血みどろ加減を“男の美学”みたいに祭り上げられても「ええ?」となりませんか?
んで、だからってこのバランスが楽しめなかったという訳でもないし。

んーと。何でしょうか。
この監督さんの映画、本格的に楽しめるまでには暫く腰を据えて付き合ってくしかなさそうだなあ、と感じました。
自分的には、そんなスタンスですかね。

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ロロ・トマシ

4.0シンプルさが良いね!

2012年3月31日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

昼間はスタントマン。
夜はその天才的な運転テクニックで、強盗犯の逃亡をたすけるドライバー。

寡黙で孤独な彼が、より凶悪な事件に巻き込まれていくサスペンスなんだけど、素晴らしくシンプルでイイね!!

正直言っちゃえば、ストーリーは読める。突然の暴力シーン以外には驚く部分はないし、オイラの大好きなドンデン返しもない。
登場人物も最小限にまで抑えてあって、サッパリしすぎなくらい無駄がないんだ。

しかし何故だ?その、奇をてらうことのないストレートさクラシックさが、面白かったぞ!!

序盤のカーチェイスシーンの、凝りすぎず潔いドライバー視線の映像とか、流れる70〜80年代っぽいポップスが、なんだかノスタルジック。
また、その中に彼自身の孤独や刹那的なモノを感じたりもした。

彼が生まれて初めて恋をした人妻ってのもコレまた言葉少なな女性で、この2人が静かに過ごす時間が美しくて痛々しかった。

過去や因縁を表すシーンを除くと本当にセリフが少なくて、それでも伝わってくるモノが多かったな。

そして、その「事件」に巻き込まれてから彼の目的はただひとつだったから、以降ただひたすら、ひとり闘う彼の姿を描く!

いいじゃな〜い!好きだなこういうの!
いや違うか…「こういうの」でスベったら、見ててイラつくほど最悪だろうから「好きだなこの映画」に訂正するわ〜!

ただ、ひとつだけお願い。
殺人シーンは、出来れば銃などの武器を使って「一思いに」やって頂けませんかね…?

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オイラ

4.5台詞を切り詰めて観客の想像力に訴えかける、男の美学を描いた作品。

2012年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 タイトルから、派手なカーアクションを期待するムキには、地味に思えるでしょう。もちろん本業がカースタントに、裏稼業が「運び屋」とくれば、誰だって「トランスポーター」シリーズを想像してしまいます。
 だけど車が飛んだりしないし、クラッシュする車の量もは控えめ気味。

 本作の感じは、フランス映画のバードボイルドへのオマージュがたっぷりで、通好みの作品といえます。寡黙な主人公をヒーローに押し立てて、その背中で男の美学を語るのです。主人公の優しさは、木枯らし紋次郎に似て、身返りを求めずヒロインから去って行くところはかっこいい!だから、主人公には名前も明かさず、孤独なキャラが似合っています。演じたライアンによると、当初はもう少しセリフのある役だったというが、ニコラス監督と相談するうち寡黙なキャラになっていったのだとか。
 監督が切り取るロサンゼルスの街のあやしい魅力を切り取った映像に、ライアンがよくマッチしていて、作品の世界観を完璧に作り上げていました。

 主人公は、昼はスタントマン、夜はドライバーとして強盗の逃がし屋という二つの顔を持つというのが本作の要。この二重性には意味が込められているようです。ライアンがいうには「自分の中にオオカミ男のような面を持っていて、それが出てしまうことを常に恐れ、人から距離を置いて生活している。しかし、ついにアイリーンの目の前で、冷酷で残虐なオオカミ男の面が出てしまうんだ」と分析しています。
 普段は寡黙で優しくアイリーンに接するけれども、向かってくる敵には容赦しない。そんな突如として放たれる容赦ない暴力性を織り交ぜる緩急のリズム付け方は、すごく通好みの展開だと感じました。

 そんな主人公が惹かれていく人妻アイリーンへの淡い恋心は、終盤にふたりの強い絆を感じました。そのシンボルが主人公が着ている背中にサソリが刺しゅうされた白いジャケット。ライアンがこだわったのはヒーローのマントだったそうで、さすがにマントを羽織って乗車は無理なので、ジャケットになったそうです。返り血を浴びて、紅く染まっても決して脱ごうとしなかったのは、ジャケットの色には、ヒロインとなるアイリーンにとって彼が白馬の騎士であるという意味が込められたそうなのです。
 その白馬の騎士を待ち焦がれる可憐なアイリーンがまたいいんですね。マリガン演じるヒロインのいかにも幸薄げなところが抜群に魅力的なんです。『17歳の肖像』で注目を浴びて以来、彼女は最近役に恵まれていて、『SHAME -シェイム-』の妹シシー役でも、本作とはまた違った幸薄さを感じさせてくれますから、ぜひ見比べて下さい。見比べるときっと彼女の演技力の凄さを感じるでしょう。

 ところで主人公が放つ暴力シーンは、かなりのスプラッターな表現なので、血を見るのが苦手な人は注意が必要です。

 台詞を切り詰めて観客の想像力に訴えかける、ムダのない演出と編集。独特の照明に映し出される過激な暴力表現。そして男女の秘めた思いの交差。決してハッピーエンドに終わらないところは、男の美学を雄弁に語りかけてくる作品でした。

 ただ30万ドルも主人公に投資しておきながら、主人公を抹殺しようとする投資家の心理がちょっと理解できませんでしたね。そして、100万ドルもの大金をネコババされたマフィア組織が、結局ラストまで登場しないのもハリウッド映画らしくない設定でした。「ワイルド・スピード シリーズ」ならもう冒頭から派手にドンパチするのが相場のところ。本作は主人公の身の回りの人物だけでドラマを組み立てているところが、評価が分かれることになるでしょうね。

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流山の小地蔵

4.0思いがけず涙腺が…。

2012年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

興奮

今年の劇場20本目は一足お先に試写会で。この手に弱いんですよね。ラスト若干ですが涙腺が緩んでしまいました。コピーにあるクライム・サスペンスというよりもフィルムノワール×ハードボイルド、且つ監督デンマーク出身、脚本イラン出身の為か所謂ハリウッドものと一味違う印象です。 R15なりの暴力シーンもありますが其々短く、80年代ポップスを思わせる音楽とともに淡々とラストへ向かいます。もちろん主役二人の関係が軸になっていますが、少ない台詞と表情で一度きりのキスシーンからの疾走…。
ちなみに2011カンヌ監督賞受賞作です。★4.0 http://coco.to/4034

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dekatter

4.5役者、ストーリー、音楽、条件そろってます。

2011年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

単調な音楽のように 静かにストーリーが流れるところ、不意にガツンと頭を叩かれるような衝撃。 そこからどんどん ぐるぐる渦巻いて、行きつく先は…。

甘いマスクに厚い胸板、今年もっともセクシーな男に選ばれた ライアン・ゴズリングと 透明感の中に芯の強さを感じさせる とってもキュートなキャリー・マリガン。 セリフの少ない作品は、役者の腕(演技)の見せどころ。 それを踏まえてみると、良いキャスティングだと思いました。 二人の独特の間と空気、この幸せな時間が永遠につづいてほしいと願ってしまう 心地よい前半から ある出来事をきっかけに“生き残り戦”へと変わる 後半シーン。 「そ、そこまでやるんですか…」と引いてしまう部分も、ちょっと期待(応援)してしまう報復シーンも 興味深い演出でした。 主人公(ライアン)の子供とテレビを見る場面は『フォレスト・ガンプ』を思わせる ちょっとマヌケな笑顔も 可愛かった(笑)

『ドライヴ』にも 何通りものドライヴ(運転)の仕方があって、その撮影方法も 車好きにはうれしいかも。 プレビューにもあるファイトシーンは 目を覆いたくなるほど激しく、(よっぽど映画が好きじゃない限り)デートには不向きです。 個人的には ストーリー展開の意外性と ライアン&キャリーの演技を堪能できた満足感、また音楽が作品とマッチしていて良かったので 4.5評価。 …しかし イタリアン・マフィアって怖いゎ。。

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Blue