「美学より中身。」ドライヴ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
美学より中身。
映画を観賞する時、ある程度の予習をしてから臨む人と、
そうでない人に分かれると思うが、私はたぶん後者の方。
どうしても興味惹かれる作品だと映画レビューを読んだり
するけれど、それで観るのをやめました。は、ほとんどない。
あ~だけど今作、またしても勘違いしていた。
かなりバイオレンスなのね!これって。私はこのドライバーの
やっている仕事が多種に渡ることから、もっと楽しい内容
なのかと、勝手に勘違いしてしていた。
トランスポーター好きの息子に推奨してやる!と意気揚々と
観に行ってしまったので。。アレ~?って感じ^^;
う~ん、好きな人は好きですよね、こういう感じ。
いかにもカンヌで監督賞とりそうな作品なんですもん。
フィルムノワール的、寡黙でクール、スタイリッシュ、
あの殺し方もそうなんですか?あれは猟奇すぎですよねぇ。
これはストーリーで楽しむ作品じゃなかった。
アクション…でもないな。あるにはあるけど大したことない。
雰囲気そのものを観る、という作品ですね。
R・ゴズリングって、なんかこういう役似合うのかもしれない。
この人、一見穏やかな顔してるんだけどね~
どうも奥底に秘めてる狂気があるのよねぇ(スーパー~もそう)
優しい人なのに、キレると怖い、A型人間。みたいな^^;
あの…酒乱、っていうのも同傾向ですかね。
穏やかな人ほど、怒らせるとハンパない。だからしょっちゅう
ブチ切れてるバカ野郎なんてのは、まだ可愛いもんなんです。
でも怖すぎるよ、、、ゴズリングぅ。。。
隣の女、K・マリガン。
薄幸そうな笑みが似合っている彼女、確かに守りたくなる?
かもしれないけれど、隣の男にあそこまでやられちゃあ(爆)
そりゃ、エレベーターから降りますわ!ドン引き…の後ずさり。
映像の美学。男の美学。となると、バイオレンスしかないのか?
なんか違う気がするんだけどなー。
いや、こういう男の美学を好きな女もいるとは思うんですが、
私だったら、甚だ迷惑なだけですね(爆)
バカ亭主を好きになって(おそらく一度で)子供出来ちゃって、
つまりは全部自分のせいでもあるんだから、隣のあんちゃん
巻き込んでないで、しっかりせい!(泣き顔なんか見せんなよ)
落とす女も、落ちる男もありきたり。
とくれば、映像の美学!で、押しとおすしかない!ってことか。
(なんか角川映画みたい)
うーん、オバちゃんはもっと中身が欲しかったのよ。
A・ブルックスの化けっぷりは面白かったけど。
(とにかく走りがもっと観たかった!それだけでもいいくらいだ)