沈黙の春を生きて

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沈黙の春を生きて

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解説

ベトナム戦争時の枯葉剤被害を追い続ける「花はどこへいった」(2007)の坂田雅子監督によるドキュメンタリー。1960年代、ベトナムの戦場ではゲリラが隠れるジャングルをなくすためアメリカ軍により枯葉剤が散布されていた。当時の米政府は「人体に影響はない」としたが、戦後35年がたってもベトナム人はもちろんのこと、作戦に従事した米兵やその子どもにまで被害は広がっていた。手足に障害をもって生まれた帰還兵の娘ヘザーが初めてベトナムを訪れる姿を中心に、化学物質の危険性を描きだしていく。

2011年製作/87分/日本
配給:シグロ

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(C)2011 Masako Sakata / Siglo

映画レビュー

4.5私達は何処へ向かって生きるのか?春を生きる前に、冬を越せるのだろうか?

2011年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

人類はどこへ向かって歩いているのだろう?今、日本は原発で揺れている。50年前アメリカで科学物質の危険性を警告した女性がいたこの現実から、貴方は何を学び取りますか?

1962年アメリカ東部で『沈黙の春』と言う1冊の本が出版されアメリカの世論を大きく揺るがした。そう、人類が考え、生み出した化学物質がやがて、自分達の住む地球を汚染し、自分達の生命を脅かす日が来る事を、そればかりでは無く、人類以外の多くの生命体にも、危機をもたらすと言う事を・・・

子供たちの指定図書として、高い評価を我が国でも受け、著者が亡くなった現在でも、50年も受け継がれてきた名著『沈黙の春』がある。

この本が告げた、警告が今は現実の被害を伴い私達の生活に大きな実被害をもたらし、尚もその科学薬物の使用を止める事は出来ずに続いて起きている事を、この映画は白日にする。
アメリカ政府の奨めたヴェトナム戦争時の枯葉剤空中散布作戦が原因で、その後遺症として引き起こされてしまった様々な健康被害を受けた人々を訪ね歩く中で、明らかにされて行く、被害の実態を淡々と描いてゆく。
画面には、様々な障害を生れながらにして、負って来た人々の声が納められている。

これほどの、衝撃とインパクトのある映像は無い・・・
ヴェトナムの病院には、ホルマリン漬けになった奇形児の遺体が並べられていた。
かつて、イラクの病院で見た、先天性奇形児乳幼児の顔が思い出されて、とても正視する事が出来なかった。

映画では、ヴェトナムの産婦人科病院の医師が、妊娠した女性の胎児が重度の先天性奇形を患っている胎児に対しては、その妊婦に対して堕胎を勧めていると語った。生れて来る子供には全く罪は無いし、ヴェトナムの先天性奇形児を家族に持った親やその家族にも何の罪も無いし、戦争当時のアメリカ軍人にも、個人的には責任は無い。軍の命令には逆らえないのだから・・・
あるヴェトナム帰還兵が、帰還後自分の子供が先天性奇形を患って生れて来ると、自分が入隊した時から、自分の将来の妻も子供も、共にヴェトナムの戦地に連れて来ていた事と同じだったと言う事を、もし当時理解出来ていたなら入隊は拒否していただろうと、今は亡くなってしまった、その帰還兵の娘であり、先天性奇形を患って生れて来たその娘さんが、父親が自分に対して持ち続けていた罪悪感や、気持ちを伝えていた。

世界でも唯一の被爆国日本である我が国でも、小泉政権時、イラクへ自衛隊を派兵した。
幸い戦死者は出なかったと報道では言われている。イラクの戦災者はもとより、我が国の
自衛隊隊員の帰還後にこれから誕生する新生児にこの様な、先天性奇形児が生れて来る可能性は極めて高い。当時の政治家の全員にこの派兵された家族の未来の子供たちの責任を取れるのだろうか?そしてその政治家達を国会へと送り出した、私達一般の普通の国民に責任を取る事ができるのだろうか?
決して、誰も責任は取れないだろうし、取ろうともしないだろう・・・
ならば、一日でも早く、科学薬品(劣化ウラン弾の様な戦争兵機)の使用の中止と、戦争への参加を避ける為の道を探して行かなければならないと思う。

原発問題で今大揺れの日本だけに、一人でも多くの方に、この映画を観て頂き、自分は何処へ向かって、その人生を進もうとしているのか?今一度、考えて頂けるなら、先にこの映画を観た者としてこんなに嬉しい事はない。

一人でも多くの人々の未来が明るい、未来である事を願っています!

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Ryuu topiann(リュウとぴあん)
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