ボーン・レガシーのレビュー・感想・評価
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必死さが全編から伝わってきて良かったです
「ジェレミー・レナーが出ている」ことで見ることを決めた本作。
彼は、ミッション・インポッシブルのときから顔が印象深く残っていて、アヴェンジャーズでも良かったので、できるだけ追いかけていきたいと思っていたのです。
予告編を見た限りでは「ボーン」シリーズの新しい流れかな、と思っていたのですが、見てみたら、時間軸も並行していて「裏」の話だったんですね。まあ、シリーズは全部見ておりますが、正直忘れていることも多かったのであまり抵抗無く本作に入り込むことが出来ました。また、本シリーズに期待する鮮やかなアクションやとっさの機転の利いた反応などは十分楽しめる仕上がりです。
組織の束縛から逃れ自由になりたい、との一点だけに集中して行動するアーロン・クロス。その必死さが作品全体を満たしており、リラックスしたラストシーンを迎えて、観客である私も一息つけたことに気が付くくらい、緊張感の真っただ中におりました。
欲を言えば、冒頭で山の中で劇的に物語が動くまでが長いと感じたことと、後半に命を狙ってくるエージェントの描写が軽すぎたこと、あとできればクロスが自由を求めるようになった理由が描かれていたらもっと良かったですね。最初からもう彼は組織から離れたがっていたようですから。
作風がボンド寄りになってしまった
「ボーン・アルティメイタム」の新聞記者サイモン・ロスが暗殺されたシーンから、うまく極秘プログラム〈アウトカム計画〉に結びつけている。脚本が相変わらず巧い。 ジェイソン・ボーンが登場しなくても、シリーズとして話が繋がっている。むしろシリーズを観ていないと、話の面白さが半減してしまう。 今回の主人公はアウトカム計画によって造り上げられた暗殺者アーロン・クロスだ。独りアラスカで鍛錬中のクロスが、服用中の薬を取りに険しい冬山を越える冒頭を見ただけで、彼が只者ではないことが充分すぎるぐらい分かる。 マット・デイモン同様、決して男前ではないジェレミー・レナーをクロスに抜擢したのは正解だ。ただ、ジェレミー・レナーは作品を重ねるごとに野性味が薄れており、徐々に知的なムードが出始めてお行儀がよくなってきている。暗殺者としての過去を振り払おうともがくボーンの方が、行動にがむしゃらなところがあり、感情移入しやすい。命を懸けることに快感を覚えるほどの異状さを描写した「ハート・ロッカー」(09)の頃までジェレミー・レナーを戻して欲しかったが、できあがった人物像はダニエル・クレイグのボンドに近い。 そして今作は、身勝手にも、またもや計画を中断したCIA中枢部による抹殺作戦から逃れ、必要な薬を巡って女性科学者のシェアリング博士を巻き込み、CIAとの世界を股にかけた攻防というのが筋書きだ。 レイチェル・ワイズのヌード・シーンがなかったのは、硬派のシリーズとしてこれまた正解だが、女優陣を控え目ながら印象に残る演出を続けてきた前3作に比べると、クロスとシェアリングの絡みはやはりボンド・シリーズのような甘さが漂う。 マニラでのバイクによるチェイスも途中までは面白いが、目が慣れてくる後半は少しダレる。 エンディングもこれまでのような余韻を残す粋な終わり方ではなく、やはりボンド的でウキウキ気分だ。 トニー・ギルロイは脚本は巧いが、監督としては見せ方の演出に於いて少し物足りなさを感じる。 決してつまらないわけではない。むしろ面白い。ただ前3作(とくに2作目と3作目)のデキがあまりに良かったのと、作風が気に入っていただけについ辛口になってしまう。 「ボーン・アイデンティティ」のことを思えば、次作以降の流れによってはこの作品の価値観も変わっていくだろう。 希望としてはポール・グリーングラス監督とマット・デイモンに帰ってきてほしい。もしボーンとクロスが遭遇したらどうなるのか、それはそれで興味がある。
監督が変わるとやはり違う
脚本はシリーズ通してのギルロイとはいえ、やっぱり監督がかわると違うかな…という感じでした。悪くはないけど…。 トニー・ギルロイの作品って脚本(セリフの情報量など)が複雑で、おそらく字幕だとカバーしきれないんだろうなあ…という気がします。 あとは演出の違いで、スプレマシーとアルティメイタムのような、細かいカット割りと手持ちカメラの臨場感で、見ているこちらが休む間もないような緊張感が、なんとなくない。全体的に疾走感に欠いた気が。アクションシーンの登場までの時間も長くて、少しジリジリとして見てました。 次回により期待したいと思います。
とにかく探して、逃げなきゃいけないのだ!
「ボーン~」前3部作は見ているけれど、しっかり覚えているわけではない。 復習してからの方が、もう少し楽しめたかも。 でも、知らないから、全然楽しめないという訳でもない(と思う)。 冒頭、アラスカの雪山で、冷たい水の中に入り、訓練を積むアーロン。 それが、いきなり命を狙われることになる。 何故、命を狙われるのか本人も訳がわからず(見ている者も)、博士を訪ねるが・・・。 う~ん。。。 私は、最初に躓いてしまった。 エドワード・ノートンが出てきて、≪お~!久しぶりのスクリーンでのエドワード!≫と思っていると、 カタカナ5文字以上の「○●○計画」「△▲△計画」「×××計画」「◇◆◇計画」・・・。 それが気になって、一生懸命読んでいる間に、次々と進んで行っちゃって。。。 きちんと理解しないうちに、話は進む。 それと、監督かな。 見せ足りないと思う場面があるかと思えば、長いと感じる場面もある。 緊張感がたりない。 脚本。 複雑なストーリーなのに、大雑把。 まあ、とにかく、アーロンが服用する≪薬≫が重要なカギ。 フィリピン・マニラの繁華街でのカーチェイスは見ごたえあり。 スリリングでアクションが満載。 アーロン達を追うナンバー3。 これが、どえらく強い! ジェレミー・レナー。 こういう役もいいね。 もう少し、ユーモアを交えられる役だと、もっと良かったと思う。 レイチェル・ワイズ、可愛いね。 「ハムナプトラ」に出なくなって、面白く無くなっちゃったじゃん。。。なんて思い出した。 エドワード・ノートン。 あの歳を取った感は、役作りなのか、実際にそうなのか、気になる。 存在感は相変わらずステキ。 とにかく、私にとっては、カタカナ5文字以上の3連続以上は止めて欲しい。
けっこう満足できました。
ボーンシリーズの独特なふいんきが今回もあり良かった。 先が読めるストーリーだが、アクションやチェイスなど、期待していたシーンだったので、満足ゆく作品だった。 ジェレミー・レナーの体力作りも良かったのですが、レイチェ・ワイズの緊迫感のある演技が伝わってきたのも、この作品を高めてくれていてとても良かった。 続編も期待しています。
あれ?
ボーンシリーズはすべて観ています。
が、正直ストーリーが複雑です。
トレッドストーン、ブラック・プライヤー、正直何のことでしたっけ??
なんだか無理やり結びつけた感があります。
アクションも、なんだか前作までの方がよかったかな。。。
次回作に期待します。
格好いいんだけどさっぱりわからん
最初の男と最後の男と何の関係もない。
最後の男のストーリはシリーズで見たことがありそうな気がする、
ボーン三部作見てないとさっぱりわからない映画
ボーンシリーズとは全く異質の映画。期待してはだめ。
予想通り
ジェレミーさんがやると聞いたときから、駄目だろうと
思っていました。
ジェイソン・ボーンの一瞬一瞬に無駄が無くすべての行動に
意味があるシャープな動きを超えられるとは思っていません
でした。
予想的中。
ジェイソンよりすごい人がいるという設定がかえって仇に
なった感じ。
妻は前三部作は暴力的でいやだけど、ジェレミーはきらいじゃ
ないので付き合ってくれたけど、前半は寝てました。
全編を通して流れる哀愁のようなものが欲しかった。
特別目新しいアクションも無く、(屋根の上やバイクチェイス
も同じ)あまり憎たらしい奴もいなかった。
次作があるなら期待するから言わせてもらいました。
`並’、かな〜
マットデイモン版はストーリーテンポもよく、アクションも凄くキレててスピード感がありました。
ジェレミー版もそれらを踏襲してはいるんだけど、イマイチな感じでした…。
プレデターズで中国系マフィアの役で出ていた役者さんとのバイクチェイスは見ごたえもありかっこよかったのですが、ターミネーター張りの活躍しておっかけまわしてほしかったですね。あっさりぶっ倒れて負けちゃったし。
A級とB級の間のアクション映画としてみれば満足ですよ!
とてもよかった
ボーンシリーズの原作であるラドラムの『暗殺者』を高校生の時に読んで、それが初めての海外作家小説体験だったような記憶がある。とてもワクワクして読んで、そんな高度な知性を必要とするような読書を自分も楽しめて非常に嬉しかった。しかしそれも今にして思うと別に高度な知性が必要な行為だったわけではなく、穴も多い小説だったような気がする。 そんな乗れない穴がボーンシリーズの映画を見ると非常にあらわになった。まず、記憶をなくして他人に意志を操作されるような男が高度なミッションを遂行するほどのメンタルを保てるだろうか。『ボーンレガシー』に登場した研究室のおじさんみたいに一目でノイローゼみたいだと分かるような、あれこそがそれではないかと思っていた。 原作はどうだったか忘れてしまったのだが、超一流のエージェントが衆目にさらされる状態でド派手な立ち回りを繰り広げるだろうか。襲うほうも襲われるほうも頭が悪いと思い、身体能力は高くても全体的にレベルが低いと感じさせられた。 更に、ボーンシリーズのカメラがグラグラしてやたらと近いショットが多く、細かいカット割りで何が起こっているのかさっぱり分からないアクションも大嫌いだった。迫力は伝わるものの、理解しようとするのがバカらしくなるし眼が疲れて眠くなる。 また、マットデイモンがもっさりした外見なのにやたらと天才とか一流の人間を演じているのも全然納得できなかった。今回はジェレミー・レナーが破格の能力を持っていながらも、それが薬のせいという根拠を示していてとてもよかった。 そんなボーンシリーズに対する不信や不満が『ボーンレガシー』では非常にクリアされていて、非常に腑に落ちる内容だった。ただ、作品が2時間20分もあって長くて飽きたり退屈する場面もあった。
はっきし言って微妙。
ボーンシリーズ今までかなり良かったから期待してたけど、
ただ逃げ回ってたって感じだよね。
あと『ボーン・アルティメイタム』と同時進行にした意味も全くないし。
ある人のツイートでは、
「ヤク中が薬がなくなったからと言って女を拉致って遠くまでいって、ついでに少し盗んだバイクで暴走してたっていう内容」と。
まさにその通りだなって思ってしまったわ。
ジェレミー・レナーのアクションが見どころです
『ボーン・アイデンティティー』『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』に繋がる、CIAの極秘プログラムを描いた映画。本来の原作に、同じ『ボーン・レガシー』と言うタイトルの作品もありますが、この作品はその原作をベースにしておらず、全く別の物語となっています。 Wikipediaなどによれば、元々は原作の『ボーン・レガシー』を下にした作品化が進められていたものの、監督のポール・グリーングラスの降板などにより、原作の映画化は断念。タイトルは『ボーン・レガシー』と変わらないものの、ジェイソン・ボーンが出てこない作品となったようです。 時間軸で言うと、『ボーン・アルティメイタム』の頃の話になっています。裏側(表側?)では、ジェイソン・ボーンをパメラ・ランディーやノア・ヴォーゼンがNYで追いかける作戦が進んでいる反対側で、全くの異なる作戦が進行しているという事になっています。いやぁ、二正面作戦とはCIAのも大変だ(苦笑)。 ジェレミー・レナーを初めて見たのは『ハート・ロッカー』だったりします。この作品では、作品にリアリティを出すために、まだあまり有名ではない俳優を使ったという話もあり、確かに、この頃はまだジェレミー・レナーの事はあまり知りませんでしが、その後『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』に出たりと、どんどん売れて行っていますねぇ。どれも、マッチョと言うか、戦闘要員的な役どころ。彼は、そう言う役が得意と言うことなんでしょうか。 監督が変わったこともあり、何となく、これまでのボーンシリーズとは違った雰囲気に仕上がっています。サスペンス感は、ポール・グリーングラス作品の方が、上かなぁ。まぁ、これはこれで、アクション映画としては面白いと思いますけどね。 結末が付いていません。ジェレミー・レナーによる、ボーンシリーズも、もう数作作られる模様です。
かなり厳しい船出の新シリーズ
これまでのシリーズは誰にでもお勧めできる良作中の良作であったが、さすがに期待が大きすぎた所もあるかもしれない。ともかく一言で言えば残念な仕上がりになっていた。 見所は「アクション」と言うが・・・そりゃこのシリーズはアクション映画かもしれないが、そこにこれまでのスタイリッシュさが無い。 アクション監督は同じなはずなのに、なぜこんなにも違うのか。 またシナリオも思わず「うぅむ」とうなってしまうこれまでのシリーズの知的さが無い。一本調子のただのハリウッドアクション映画に成り下がってしまっている。 これまでのシリーズの脚本を担当していたトニー・ギルロイが監督と脚本を担当しているのに、やはり監督が違うと別の作品になってしまう。 ポール・グリーングラスが監督から降板することが決まったとき、マット・デイモンが「彼無しではありえない」といって同じく降板した。今思うとマット・デイモンの判断は間違っていなかったのかも。 思いっきり「続きますよ」という終わり方でした。 今後デイモンとグリーングラスが復帰し、新旧のキャストが再び出てくるようであれば・・・という期待値がなければ、点数はもっと低い。
遺産(秀作)の相続は大変です
シリーズの全脚本を務めたトニー・ギルロイがメガホンを取り、 前作までとは別のスパイを主人公に据えた『ボーン』シリーズ最新作。 ……なんですけど。 監督が変わるとやっぱり映画は別物になるものだと痛感。 ハードな語り口とスピーディで無駄の無いアクションが このシリーズの魅力だと個人的に思うのだが、そういう視点から見ると、 はっきり言ってこれまでのシリーズが好きな人には物足りない出来じゃないかな。 新主人公が出るのだからシリーズ未鑑賞者でも楽しめる作りかと思いきや 『〜アルティメイタム』とのリンクが密接過ぎて、 シリーズ未鑑賞者にはサッパリ物語が読めないだろうし。 けど、新主人公アーロンはなかなか良い。 任務で非情になり切れない部分こそボーンと同じだが、 彼よりもうちょっとだけユーモアがある。 無論、強い。屋敷内でのスマートな闘いぶりには唸った。 それと、レイチェル・ワイズ(相変わらず美人)演じるヒロインが登場。 最初こそ弱々しいけど、彼女もガッツがあって良いです。特に終盤ね。 ロマンス要素もちょっとあるし、ひたすら逃避行という展開だし、 ドキュメンタリックな撮り方も今回はしていないので、 全体的に1作目にテイストが近付いた感じかな。 なので、2、3作目より1作目が好きという方ならもう少し楽しめるかも。 (ちなみに個人的には2作目が一番好き) それでも1作目よりは評価低めな印象。 この監督と僕の相性が悪いのか、それとも この監督の語り口がこの手の映画に向いてないのか、 中盤辺りからはうとうと睡魔に襲われながら鑑賞してました。 (ギルロイの初監督作『フィクサー』の時もそうだったなあ……) 本作は説明的過ぎると感じる。 前3作のように最低限の行動・台詞でストーリーや心情を語る場面が少ない。 つまり、観客が頭を働かして話を読もうという余地が少ない。 また、アクションシーンのキレは相変わらず見事なのだが、 先述どおりドキュメンタリックな映像を捨てた分、臨場感や疾走感は薄れてしまった。 ペンや雑誌を殺し合いの武器に使うような「こいつらホントに 殺人術を叩き込まれてるぞッ!」というアイデアも 今回はほぼ皆無なので、あまり新味も感じられない。 以上! うーん、不満タラタラのレビューになっちゃったなあ。 続編製作も最近決定したらしいけど…… できれば別の監督でお願いしたいです……。 <2012/9/29鑑賞>
最高!
ボーンシリーズは大好きで、かなりハマった映画です。 そのボーンシリーズが新しく映画になり主演もあのハートロッカーで人気を呼んだ大好きなジェレミーレナーだったのでめっちゃ嬉しかったです。 キャストはまた新しく変わり、エドワードノートンがアーロンを追うCIAのリーダー的な存在でした。過去作で言うとパメラランディみたいな役です。 話もボーンアルティメイタムと繋がっていました。 ボーンアルティメイタムが終わってジェイソンボーンが屋上から落下して消息不明になってからの話なのか、ボーンアルティメイタムと同時進行してる話なのかはわかりません(笑) ジェイソンボーンのトレッドストーン計画のさらにアップグレード版のアウトカム計画の暗殺者、アーロンクロス。 ジェイソンボーンより強いのか気になりました。 アップグレード版だからやっぱりアーロンの方が強いのかな? でもボーンよりなんか身軽で動きが速いような気はしました。 全体的に過去のボーンに比べると戦闘シーンが少なかったので、そこはちょっと残念でした。 あとアーロンとマルタを抹消するためCIAが送る一人目の暗殺者が、あのプレデターズで日本人のヤクザを演じていたルイ・オザワなんですが、プレデターズ見て大好きになった俳優さんなんで出てきた瞬間めっちゃテンション上がりました(笑) でもジェイソンボーンみたいに肉弾戦が全くなく、バイクチェイスで戦うだけで死んだのは残念でした。 最初のマルタを助けるとこの戦闘シーンはかっこよくて良かったです。 最後暗殺者のルイ・オザワから逃げるシーンは迫力がありバイクチェイスもかっこよかったですが戦闘シーン、特に肉弾戦などあればもっと良かったです。 まぁ過去のボーンシリーズに比べれば今のとこ負けますが、私はジェレミー大好きですしかなり面白かったので評価満点です。 続編楽しみにしてます。
次回があったら期待したい
前シリーズと監督が違うためか、作品の空気感が007寄りに成っている気がします。ヒロインのレイチェル・ワイズは個人的に好きですがボーンシリーズの雰囲気とマッチしてません。 重厚でリアルな空気感とボーンの頭脳明晰な行動力やハラハラする展開がこのシリーズの売りだと思いますが、今作ではそれが余り見られなく物語の起伏も感じず全体的に薄い内容と成っている。 また、冒頭から説明シーンと退屈なシーンが続き、早くアクションしろよ!と言いたくなります。アクションシーンが少ない印象。 そして最後の刺客のあのチープさはない・・・・ 前シリーズのボーンに魅力があり過ぎた事もあり悪いところばかり書きましたが、主演のジェレミー・レナーのアクションはマットデイモンに引けを取らず素晴らしいですし、ノートンも存在感がありアクション映画の中では上々の出来です。レイチェル(42)が可愛い 今作は次回作への土台作り映画のような感じで、シリーズのファンなら見ても損はない映画と思います。 次回作が出来たらまた劇場に足を運びたいです。
過去作が遺産だった。
アルティメイタムとリンクし、出演者もカメオ的にではあるが登場、単なるスピンオフに留まらない作品になる予定だったのだろうが、蓋をあけて見れば上澄みを掬った、どこにでもあるアクション映画になってしまっている。アイデンティティーから心酔しきっていて、アルティメイタムから5年、予告を初めて見つけたと時は、思わず奇声を挙げるほど歓喜した分、私個人としては落胆も更に大きかった。今となっては、あの頃の情熱を持つ事が出来ただけでも幸いと思うべきか。
無駄に助長したシーンの連続で、テンポが悪く、退屈な135分を迎えることになる。薬やウィルスといった眉唾モノの設定をやたらと物語の中心に据えようとするので、本来ボーンシリーズが持っていた地続き感が損なわれ、過去シリーズで判明しなかった点をクローズアップさせようとしたことが、蛇足を無理矢理見させられる思いがして、自分は一体今何を見ているのかという気分にさせられる。冒頭から意味不明な訓練シーンやアラスカでのシークエンスも同様で、日常のすぐそばで起きているような空気は失われ、どこかで見たような、何かで感じたような既視感だけが存在する。そしてそれは決して気持ちのよいものではない。
正直、見せ場はyoutubeの予告で十分であり、それ以上を望むことはできない。過去作では、結果のための手段を講じているというギミックやボーンのアクションが物語の進行に絶妙なシンクロを果たし、視聴者を決して飽きさせない試みを投じることで、007はもちろん、多くのフォロワーを作るほどのクオリティに昇華させていたが、さぁ、次はこういう風に見せるよ、と言わんばかりの体たらくぶり。劇場内で何度ため息をついたことか。特にひどかったのはラストのバイクチェイスで、ルイ・オザワの残念感はどうしようもなく、ターミネーター3で女性型を出してしまった、あの失敗臭がプンプンと漂う。本人の努力や演技以前に作品から完全に異物として浮いてしまっている。エドワート・ノートンが秘密兵器を出せ的な流れで結末があれでは、殆ど触れなかったことで成功したやってはいけないジョークやギャグに近い印象を受けざるを得ない。
救いと災いが共存するレイチェル・ワイズ。40歳を超えてもなお、美しく画面映えするのだが、制作者側は何故今までシリーズに典型的な美女を登場させなかったのかを理解していないようだ。女優としての力量は問題ないが、明らかなミスキャスト。
Extreme Waysが悲しく流れる中、ありきたりな次作への伏線が物悲しい。今作でボーンシリーズはタイトル通りの“遺産”になってしまったのだろうか。望むべくはデイモン、グリーングラスコンビの復活が恥の上塗りにならないよう期待するばかりだ。
二番目の逃亡者。
もう主役がジェイソン・ボーンじゃないのにタイトルにボーン冠するのはおかしくね?てツッコミは野暮なんですかそうですか。 んーただまあレガシーってのは「遺産」とか「受け継いだ」って意味なんだそうで、そのボーン繋がりのスピンオフって分かってもらうには手っとり早いんでしょうかね。まいいか。 事の発端、ジェイソン・ボーンの逃亡から雪崩式に始まったCIA極秘のスーパーソルジャー計画もみ消し作戦。 証拠隠滅のターゲットにされちゃったもう一人のソルジャー、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)の熱い逃亡劇!が今作の主軸ですね。 つまり、ボーンシリーズの正統的な続編と言っても差し支えない程にリンクしてるスピンオフなんですな。 なるほど「受け継いだ」訳だ。 ジェイソン・ボーンの存在を巧みにチラつかせ、前三部作ファンの琴線にもちゃんと触れながら、アーロン・クロスという第二の逃亡者の軌跡をしっかり描いてる。 今作のヒロイン、マルタ・シェアリング博士(レイチェル・ワイズ)のパニクりながらもアーロンに徐々に心開き、協力していく友情以上恋愛未満な関係もなかなか良い。 全体的に満足度は高かったですね。 如何せん2時間15分はちょいと長過ぎるけどw 続編も決定したみたいですけど、タイトルどうすんでしょうか? ボーン・レガシーⅡですか?おかしくないですかね? それだったらば、いっそのことボーンとの共闘を希望しますよ!
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