聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実のレビュー・感想・評価

全40件中、21~40件目を表示

3.0マスゴミに踊らされる日本人は今も昔も変わりなく

2014年12月11日
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悲しい

怖い

興奮

マスゴミに踊らされる日本人は今も昔も変わりない。勝っているときはとことん強いが、負け出すととことん弱い。戦後の経済もそうだった。竹ヤリと精神論では絶対に勝てない。

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Kishimoto Hiroshi

4.0今を生きるために

2014年2月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

大東亜戦争70年の今、この時代だからこそ、「自分の眼と耳と心で世界を見る事」を大切にしたい。

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じじ

3.5すごく考えさせられる映画。この映画を見ていると、現在の日本がこの当時とまったく変わってないことがわかる。現在の日本は大丈夫なのだろうかと思った。

2013年3月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

問題作で、あまり面白い映画ではないと思う。観客を泣かせるのを狙っているわけでもないようだし、負け戦をまともに描かれても、面白い訳がない。結果論で、最終的な結果(敗戦)は変わらないと思うけど、まず、真珠湾で、二次攻撃隊を出さないのが納得いかない。真珠湾攻撃にすべてかけるしかない。真珠湾で叩けないなら、もう叩かしてもらえない。消耗戦になれば、だんだんやられていくだけ。外務省の怠慢で、宣戦布告が遅れるのも納得いかない。ここは命をかけてでも間に合わせなければならないところ。それから、ミッドウェーで、魚雷を戦闘機につけておかなかったのはしょうがないとしても、そのまま陸上攻撃用の爆弾で出撃させず、魚雷に付け替えようとするところ、ここは一分一秒を争うところなのに・・・?もう見ていると悔しくてしょうがない。最終的には、なんでアメリカと戦争をしたのか納得いかなくなってくる。勝てるわけがないのに・・・・? この映画見ていると、この当時と、現在の日本はまったく変わってないと改めて思いました。 責任者不在のまま、その時の雰囲気とか、集団の利益みたいなもので、動いていく。 正論を唱える人は、みんな個人的には正しいと思っているのに、いつのまにか排除され、おかしな方向へ、あぶない方へと向かっていく。誰も止められない。特に政府機関は競争とか生き残りがない(バブルの時は、民間企業もそうだった)から、特にそうなる。気付いた時にはとりかえしのつかないことになっていて、爆発、崩壊。そうなっても誰も責任をとらず、また同じこと繰り返す。 原発は特にそうだと思います。アクセルだけでブレーキがなく、廃棄物処理もできない危険なものなのに、バスに乗り遅れるなとか、戦ははじめてみなければわからん的なノリで、どんどん作って、とうとう爆発、とんでもないことになった。まだ、何も解決していないし、解決などするわけないのに、もう終わった的な大本営発表、すごく不安です。 あと日本の一千兆円を超える借金。学者も政治家もジャーナリストも、日本は大国だから大丈夫、今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫、ただちに影響ない、と繰り返すけど、どう考えてもダメだと思う。アメリカと戦争するくらいダメだと思う。消費税などいくら上げても、お金がなくても借金して使うのだから、あればあるだけ使うのだろうし、返済などできる訳がない。これが爆発したらどうなるか、誰も予想がつかない。 もしかしたら、両方とも第三の原爆レベルの影響が出るかもしれないのに・・・・・?

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Push6700

3.0説明的すぎる演出が下手

2013年3月6日
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鑑賞方法:TV地上波

難しい

総合:60点 ストーリー:70点 キャスト:75点 演出:50点 ビジュアル:70点 音楽:65点  山本五十六のことについて、そして歴史のことについてよく調べてある。真面目に彼と歴史の動乱を描いている。有名俳優もたくさん出演している。  それなのになんで面白くないのだろうと思ったら、わざとらしい説明的な演出に理由があるのだと気が付いた。三国軍事同盟に反対だった山本だが、そんな山本に反対するわざとらしい軍人が出てきて簡単に山本達に論破された。山本の真珠湾攻撃を知って取材のために訪ねてきた新聞記者の男が山本を称賛していたのが、山本が今後は講和をしたいといった途端に怒って帰っていった。  いかにも山本に論破されたり、当時の馬鹿な風潮を知らせるために登場しました、そんな説明的すぎる演出がいちいちくさいのだ。そういう場面が軍隊の中でも市井でも繰り広げられる。  短時間に次々に歴史の出来事などを連ねていくために、一つ一つの場面もあまりにあっさりとしすぎている。CGも悪くはないがとりたてて良くもない。映像自体はそれほどは悪くないのだが、動きが悪い。特に空中戦ではとても戦闘機の空中機動とは思えないほどのんびりしていて、実際に撮影された本物の空中戦映像と比べるとあまりに迫力がない。

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Cape God

4.0人格者と聞く山本五十六司令官・・

2013年1月7日
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鑑賞方法:TV地上波

怖い

知的

難しい

海保や自衛隊がクローズアップされ・・ 安部政権が復活した日本で、今この新年早々にテレビOAする意義? 言いたい事も言うが、きちんと人と接し話を聞いた(と、される)山本司令官。 役所さんはモチロンはまり役だが・・ 阿部寛さんや柳葉さん・吉田栄作さんもまた脇を重厚に彩る。 分野?【太平洋戦争もの】 星評価【☆☆☆☆〜】 星☆評価は・・ TVOA基準で(*^^)v DVD買う度 ◎◎ モ1回見たい度 ◆◆ おすすめ度 ***** デートで見る度 【*女子は見ないだろう・・】 観た後の飲みたいお酒】  日本酒を湯呑みで♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ 草食男子見るが良い。・゜・(ノД`)・゜・。 これがじいちゃんたちの生き様死に様だったんだよ? 尖閣や竹島/の為に俺は死ねるだろうか? 『武士道とは死ぬる事なり』 男はDNAから戦争が好きだ! だが、無闇に殺戮を好めば・・それはぢのバカ以下だ(´・_・`) 戦争反対!!!

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えびかに伯爵

4.0上手くハナシをまとめた良作

2013年1月7日
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鑑賞方法:TV地上波

楽しい

興奮

知的

このテの映画って、一歩間違えれば保守論客の自由帳みたいになっちゃうんですが、この作品は押さえる部分だけ押さえて上手くまとめ上げたって感じです。 何よりよかったのは、若い新聞記者を語り手にしたこと。山本長官を語る上でのキーマンは、軍と民間の橋渡し的ポジションの彼しかいなかったということを製作陣は分かっていました。そして、当時は軍よりもむしろ民間やマスコミの方が威勢がいいということも描かれています。何しろ新聞記者が長官に怒鳴るんですから。真藤に対して父親のように語りかける山本長官が、また素敵です。 生身の特撮シーンが殆どないのにはいろんな意見がありますが、僕は下手にアクションをつけるとハナシの落とし所が分からなくなるからあれで良かったと思ってます。 これは良作です。

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ジャワカレー澤田

4.0ちょっと美化しすぎ

2012年2月17日
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鑑賞方法:映画館

単純

これでもかというほどの豪華キャスト これだけでも観る価値があります。 ただし、山本五十六をあまりにもよい人にしすぎだと思いました。 そりゅあ~役所さんはよい役者で好きですし、今回もしっかりとした演技をしています。 しかし、山本五十六は、戦争で兵隊を指示する側にいたわけですから、 馬鹿な軍部と一人だけ戦争に反対した男という関係は充分に成り立っていないと思います。 そこを割り引いて観る必要がありますね。 この戦争が愚かなものということはしっかり描かれていますから。

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赤いおじさん

3.5勉強になりました。

2012年2月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

淡々とした描き方が寧ろ本作の余韻を深くしているのかも知れません。やはり役所さんは日本映画界の至宝ですね。役所さん頼みの感も否めませんが…。

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dekatter

3.5太平洋戦争×大東亜戦争〇

2012年1月27日
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鑑賞方法:映画館

知的

まともな戦争映画も、人を楽しませると言う点では物足りない。 作中では大東亜戦争と言ってるのに、映画宣伝では、太平洋戦争と言ってるんだよね。まぁ大人の事情があって踏み込めないんでしょうね💧。

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アンチェイン

4.0見ていて疲れた

2012年1月18日
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鑑賞方法:映画館

 山本五十六にスポットライトを当てた海軍の映画で勉強になった。しかし重々しい場面が多くて疲れた。  ともするともう一度戦争が起こって次こそ戦勝国として国の運営がなされればいいと思うことがあるのだが、やっぱり日本は戦争に向いていないんじゃないかと思わされた。また、あれだけ強固な組織として存在していた海軍や陸軍が解体された事を思うと、東電の解体くらい大したことないのでさっさとやって欲しい。  日本が三国同盟を結ぼうとするのに反対する海軍が国民からとても批判をされていた場面が、現在の目選では非常に滑稽なのだが、実際当時を偲ぶととても笑えない。またイタリアが仲間として信頼に全く足らない事が、先日の豪華客船の事故で船長が我先に逃げ出していたことではっきりしている。この映画の阿部寛のような責任感など全くないので当時の日本の選択眼のなさは本当にまずかった。

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吉泉知彦

4.0暗い過去から未来を学ぶ映画

2012年1月13日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

僕は戦争映画を沢山観る方では無いけど、山本五十六の名前は知っていた。 歴史の授業にも登場するし、日米合作の超大作『トラ・トラ・トラ!』や 迷作『パールハーバー』などにも登場。 アメリカにとっては敵国の司令官でありながら、 優れた軍人または人格者として描かれてきた人物だ。 彼が実際どんな人間だったのか興味があったのと、 成島出監督の新作だからという理由で鑑賞。 派手さは無いが真摯なドラマである事は 他のレビュアーさん達に既に語られているので省略。 まずは太平洋戦争の知識に疎い僕のような若い世代でも どういった情勢や思惑があって戦争が進行していったのかが 非常に分かり易い作りになっている所が有難い。 戦闘シーンも良い塩梅。 真珠湾攻撃ではカメラも爆音も遠くて正直拍子抜けな印象を受けるが、 日本の敗色が一気に強まるミッドウェー海戦では一転、 爆音も兵士の苦痛の表情も、ぐっと観客に近付く。 これが、実際に戦争を動かす立場にあった人間にとっての“距離感”なのだろう。 そもそも活劇的興奮を追求する映画ではないのだから これくらい淡々とした描写が適切かと思う。 (本作を『戦争スペクタクル』と銘打った広告もあったが、 担当者さんは映画をちゃんと観たんすかね?) 最も興味深かったのは当時のマスコミに関する描写だ。 あれは最早“報道”ではなく“煽動”。 マスコミに嘘を吐かれたら僕らは何を信用すればいいのか? 実際、今日のマスコミだって一体どこまで信用できる代物なのか? 「目と、耳と、心を開いて世界を見よ」という言葉は 何も玉木宏演じる若き記者だけに向けた言葉ではない。 政治家やマスコミを頭ごなしに批判するのは楽だが、 この映画はそれに煽動された側にも責任がある事を匂わせる。 あの戦争を繰り返さない為に、受け取る側もしっかり情報を見極めなくては。 映画の人々のように、眼前の利益に目が眩んで 自身に都合良く情報を解釈することは避けたい。 「何事も、大元まで辿ってみないとね」 しかし、 『すべて山本五十六の思惑通りなら、戦争回避あるいは講話に持ち込めたはず』 という印象を受ける描写の数々は、いささか山本五十六という人間を パーフェクトマンとして描き過ぎではとも思った。 まあその辺りの真偽は研究家でも無い僕が言えた事じゃないが。 以上! 過去は変えられないが、学ぶことは出来る。 良い映画でした。 <2011/12/25鑑賞>

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浮遊きびなご

3.0山本五十六の人柄を知りました.....。

2012年1月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

最近、戦争を反対していたことを描く映画が多いですが..... 聯合艦隊司令長官 山本五十六......日本を戦争に巻き込んだ一人と思ってました.....。 実は、一番世界のことを知り、今の国力では到底勝てる相手ではないと日米開戦に反対していたとは......そして、その意志に反しながら真珠湾攻撃の指揮官として自ら開戦.....その時も、武士は、闇射ちでも敵の枕を蹴って起こしてから戦う精神.....しかし、結果的に闇射ち.....この攻撃をもって講和に持ち込もうとするも願い叶わず.....状態は泥沼化......。 では、誰が戦争を.....これまで連戦練磨の日本....戦争を起こすと景気が上がり潤ってたようですね.....戦地から遠く離れたところで議論する軍事官僚たち、国民を煽る報道.....まさか本土が爆撃されるとは思ってもいないことだったとは.....。 とんでもない窮地にも、ひょうひょうとして将棋を打つ.....。 たとえ、戦争に勝っても犠牲者が出ることの辛さを.....。 終始、講和に導くためにはと考えながら軍人として戦う.....。 もしも、山本五十六が無念の戦死をしていなければ、もう少し早く終戦を迎えられていたかもと思いした....。 この頃の父親は威厳があった.....一匹の魚を子供達に切り分ける山本五十六..... 出征の夜、妻が買ってきたお頭付きの鯛....なぜ、箸を付けなかったのか.....そうか......めでたくないということか......。 壮大な海......シネマスクリーンでなかったのは残念.....。

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51です

5.0是非4月の命日までロングラン!

2012年1月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

太平洋戦争。 戦後生まれの私には実際どのような状況だったのかよくわからない。 だが戦争は人を不幸にする、常に死と隣り合わせだということはわかる。 だから決して自ら戦いに身を投じようと思ってはいけない。 ましてや明らかに相手の力の方が大きい場合、勝てるならまだそれでも… しかし負けた時のことを考えたら、その後に残るものは何だろうか… 優しき心と先見の明を持った海軍指揮官の栄光と苦悩の日々。

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iso1884

3.5山本五十六の人物像を丁寧に描いた

2011年12月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

普段は温厚で思慮深い山本五十六だが、日米開戦が避けられないとなるや、誰も思いつかない大胆な作戦で一気に米軍艦隊の能力を削ぎ落とす手に出る。 これはアメリカを叩きのめすためと軍部も国民も思うばかりで、実は講和を有利にするための手立てだったと理解する者が軍令部にいなかった。 日本が優勢のうちに講和に持っていく、そのための奇襲攻撃が闇討ちであってはならない。ところがアメリカへの宣戦布告は間に合わず、結果として、眠れる虎を起こしてしまうことになる。 この作品は、開戦に至るまでを新聞記者の五十六へのインタビューという形で語っていく。玉木宏演じる記者が日本戦史の語り部となる設定は、これまでにないアイデアで悪くない。 ただ、真珠湾奇襲攻撃からミッドウェー海戦までの、半年という時間的な流れが判然としない。 五十六と家族の食事の光景など丁寧に作られているのだが、まるで予備知識がないと、戦局の移り変わりと時間の関係がまるで分からないのではないか。 真珠湾攻撃に至る日米の動きは「トラ・トラ・トラ」(1970/日・米合作)が事細かい。 連合艦隊が択捉島の単冠湾に集結するまでを描いたNHKドラマ「エトロフ遥かなり」(1993)も興味深い内容だった。 また、今作ではミッドウェー海戦の失敗につながる暗号の漏洩などに触れられておらず、「ミッドウェー」(1976/米)が参考になる。 この「トラ・トラ・トラ」と「ミッドウェー」を観ていれば、二大作戦の背景が理解しやすい上、今作が五十六の人物像を丁寧に描いていることが分かる。 なお、上記2作の山本五十六は、山村聰と三船敏郎がそれぞれ演じている。 五十六に関しては、今回の役所広司がいちばん人間味が出ていて好きだ。 今なお戦略家として知られ、神格化した存在だが、五十六の新しいものを見る目、世界を広く見る目を、存命中に受け止めることができる組織がなかったことが残念だ。 世界の中で日本という国がどうあるべきか、70年経った今なお、舵取りがでたらめな日本を五十六はどういう目で見ているのだろうか。 p.s. この映画、最初のキャッチコピーは「誰よりも、開戦に反対した男がいた。」だった。つまり、山本五十六の人物像を通して、日米が開戦に至る顛末を描いた作品ということだ。ところが、公開間際になると、「総員出撃」「戦争スペクタクル」の文字が踊る。なんだか、作り手と事務方の間に、五十六と軍令部にあったような思惑の違いを感じてしまうのだが・・・。

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マスター@だんだん

3.0人物は描けているが、戦争スペクタクルとは言い難い

2011年12月30日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

役所広司、柳葉敏郎、吉田栄作、阿部寛、椎名桔平、伊武雅刀、坂東三津五郎、柄本明、香川照之。 * 山本五十六の人となりを史実に即してなぞっていく。 海軍次官退任前後から、死亡するまでの数年を2時間20分で描こうとすれば、どうしてもエピソードを追うのが中心になる。 人物を描くためには必要ではあっても映画としては駆け足にならざるを得ない。 テーマを大きいイベントに絞ればもう少し掘り下げられたろうが、それは描きたいものとは違ったんでしょうね。 基本的には史実に基づいていると思うが、細かいところでは違っているようだ。 最も大きい違いは、愛人(妾)がいたことで、映画では妻に渡した恩賜の時計は妾の河合千代子に贈っている。 当時としては、妾に大きな倫理的な問題はなかったんだろうと思われる。 その証拠に山本五十六の火葬後の遺骨が河合千代子にも分骨されているそうだ。 * 通常戦争映画は、見方、立場はどちらかの一方的なものであっても、状況や行動、展開は双方から描かれるものだが、この映画は日本以外の描写が全くと言っていいほどない。 (見方が一方的だという批判ではありません) それはそれで構わないのだが、真珠湾、ミッドウェー、ブーゲンビル島などで、米軍が無電を傍受、暗号を解読していたとの解釈は一切出てこない。 そのため、観客には判っていて、当事者は知らないことによるドキドキ感、悲壮感が伝わらないのは残念だ。

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KGR

3.5実直に、真摯に、そして丁寧に描く姿勢に好感が持てる良作。

2011年12月29日
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鑑賞方法:映画館

知的

好みが分かれる映画であることは間違いないでしょう。 途中退席する人や見終わった後、あくびをする人が多かったです。 2時間半の上映時間をひたすら丁寧に、丁寧に 山本五十六の人物像を描いています。 「孤高のメス」の監督と言われれば納得です。 この作品の対極にあるのはおそらく「男たちの大和 YAMATO」でしょう。 雑誌のレビューで “情にも訴えず、高揚感もなく、戦後生まれのスタッフが描いたドキュメンタリーのような作風。現代映画の潮流ならば致し方なし”と 評されていましたが、 観客の情に訴えまくった「二百三高地」や「連合艦隊」とは異なるアプローチをとった監督に 逆に拍手を送りたい。 たしかに高揚感には欠けるのは事実です。 誰もが唸った、あの「パール・ハーバー」の零戦ドッグファイトに匹敵するほどの 画を時折見せながらも、ただただ客観的に描き、 私も少々拍子抜けしてしまいました。 それでも登場人物の誰一人としてぞんざいに扱わなかったことも好感が持てます。 “水まんじゅうにぶっかける砂糖”、“干し柿”、 “鯛”、“少女のリボン”、“将棋”など これらの細かな小道具は 山本五十六の人格を形作る良いエピソードでした。 逆に“本当にここまでの人格者であったのか?”と 疑ってしまったくらいです。 その中でも秀逸なのが、 水まんじゅうを食べたあとの山本五十六の一言。 “うんめいぃ”。 このシーンは役所広司でなければ成り立ちません。 これが三船敏郎ならば猛々しくて 周りは逆にビビっていたのでは!? 一番印象に残るシーンでした。 学生時代よりNHKの「映像の世紀」などが好きで 太平洋戦争については少々の知識があったのですが、 それでも狂言回しの玉木宏の解説により 太平洋戦争について分かりやすく丁寧に説明されていました。 この辺は「レッドクリフ」と同じ感覚で観にいけます。 役所さんが “最近は終戦日すら分からない人が増えてきている。ましてや開戦日など覚えている人が日本にどれだけいるのか・・・。”と 言われていましたが、 日本史の授業で 教科書数ページでしか読んだことがない10代、20代の方には 太平洋戦争入門編としてぜひ勧めたいと思います。 最後に、 図らずも2011年は太平洋戦争と同じくらいの大局を迎える年となりました。 国難に対して己が大義で行動する軍人が 今の政局とダブって見えてしまうのは何とも寂しい限り。 制作サイドの意図がないとは言い切れませんが、 それでも当時と異なるのは 山本五十六のようなカリスマがいないことは事実・・・と、 一抹の不安を感じつつ、劇場を後にしました。

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sigeru1238

4.0役所広司の演技が光るヒューマンドラマで

2011年12月28日
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鑑賞方法:映画館

知的

役所広司の演技が光るヒューマンドラマでした。 日本の戦争映画って男性ナレーションがいちいち入るものが多かったのですが、それもなく好感をもてました。 派手な戦争描写を期待していかないほうが良いです。戦争場面は地味なドキュメントっぽいです。 それぞれの立場のリーダーの葛藤をよく描いていました。 現代にも言えることですが周りに影響されない確固たるリーダーシップが必要なのでしょう。 政治家のみなさんにも観ていただきたい! 今年見に行った映画では「阪急電車」の次に良かったです♪

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Shiny

3.5歴史は多面的。この見方だけに囚われ無い様に注意。

2011年12月27日
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鑑賞方法:映画館

1941年の太平洋戦争勃発から70年の今年(2011年)、太平洋戦争の口火を切る攻撃の指揮を取った山本五十六を描いた映画。 戦争を描いたのではなく、山本五十六自身を描いています。なので、戦争映画ではありますが、所謂、戦争映画とは異なり、ヒューマンドラマ的色彩が濃い・・・と言うより、むしろヒューマンドラマそのものです。なので、真珠湾攻撃の作戦過程やミッドウェイ海戦の作戦過程などは、余り描かれていません。描かれているのは、山本五十六の仕事ぶりや、家庭での父親あるいは夫ぶりです。『硫黄島からの手紙』の時も思ったんですが、あの頃の高級司令官って、家族思いの人が多いですね。硫黄島の戦いの栗林大将も非常に家族思いで有ったと伝えられていますが、この作品の山本も家族思いの人物として描かれています。 山本以下、海軍軍人達は実在の人物ですが、東京日報の人物たちは、会社そのものの存在から架空の設定(ですよね)。そしてその東京日報の記者新藤利一が、この物語の語り部になっています。新藤利一を演じる玉木宏は、のだめカンタービレから、モノローグづいていますね(笑)。 作品を見てみて、平和を愛する反戦の指揮官として山本五十六を描こうとしているのかなぁと言う意図を感じます。一般に、山本が太平洋戦争に反対したのは確かですが、それは反戦とかと言う意図ではなく、軍事的・政治的に合理的ではないと言う理由であって、反戦思想であったとか言う、日本人が好みそうな理由ではないはずなんですよねぇ。もっと言えば、指揮官としてもあまり優秀ではなかったとも言われています。その一端として、劇中にも描かれていますが、真珠湾攻撃に際しては二次攻撃を命令していないし、ミッドウェイ海戦に於いても南雲に任せっきりだしねぇ。なので、私的には、(家族思いの人物としての山本は良いですが)軍人としての山本の描かれ方にはかなり違和感を感じました。 その他、日本映画には多いんですが、テンポが悪くて冗長。瀬戸朝香、田中麗奈は、この物語の進行に必要でしょうか? 時代世相を映す役回り? 時代世相は、東京日報を中心に描いているのではないかと思うんですけどね。この当たりのシーンが無ければ、もっと締まったと思うんですけどねぇ。 それと、監督の意図なのか、監修者の意図なのかわかりませんが、山本・米内・井上・山口・黒島は好意的に描かれていた様に感じたのに対して、南雲・宇垣・永野・及川(?)は否定的に描かれているような気がしたのは、気のせい? これって、監督or監修者or誰かの、好き嫌い? それぞれの人物に様々な評があり、揶揄されても仕方がない一面もありますが、こう言う描き方は一方的過ぎて、ちょっとどうかなぁと思いました。 普通の戦争映画だと思っていくと、意外にヒューマンドラマだったりするので、派手な戦闘シーンをお望みの方はご注意。って言うか、『太平洋戦争70年目の真実』と言うサブタイトルは付いていますが、新たに明らかになる真実はありません。

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勝手な評論家

4.0穏やかに描いてありました。

2011年12月26日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

予想通り、映画館には、多数のおじいさんが来ておられました。 山本五十六という名前は知っていても、陸軍なのか、海軍なのか、それさえも知らなかった。 連合艦隊~と題名にあり、やっと海軍の司令官だったのだと知った有様。 恥ずかしい。 なぜ、日本が太平洋戦争に踏み切ったのか、よくわかった。 最後まで開戦に反対していた山本が、火ぶたを切らなければならなかったもの、何だか皮肉だな。 甘いものが大好きで、上司からも部下からも慕われるその人柄。 平和の有り方を知っていたのか。 日本の行く末を見る力のある方だったのですね。 勝利に次ぐ勝利で、怖いものなしになっていた日本で、冷静に物事を見られるということは、なんてすばらしいことでしょう。 ≪驕れるもの久しからず≫ですね。 今の日本の政治家にも、是非見て欲しい作品。 「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」でも思ったのだけれど、こうして戦争のことを語り続けていくことは、大切ですね。

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りりー

3.5地味だが真摯な造りで好印象。

2011年12月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

郷土愛を背骨とした山本五十六の生真面目を, 人間味でもって体現した役所広司が巧い。 訃報のたびに人間が大きくなっていく姿が印象的。 新聞社・居酒屋・海軍の構成バランスが悪くて, ドラマが断片的で緊迫感にも欠けたが, 地味に真摯に反戦を静かに訴え続けた世界感は好き。 軍人,メディアも含めて, 戦争加担者はすべからく責任が大きい。 戦時下の情報統制と煽動を教訓にして, ”きな臭い”を広い視野で注視し続けることこそ平和への道。

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AKIRA