「説明的すぎる演出が下手」聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0説明的すぎる演出が下手

2013年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

難しい

総合:60点 ストーリー:70点 キャスト:75点 演出:50点 ビジュアル:70点 音楽:65点

 山本五十六のことについて、そして歴史のことについてよく調べてある。真面目に彼と歴史の動乱を描いている。有名俳優もたくさん出演している。

 それなのになんで面白くないのだろうと思ったら、わざとらしい説明的な演出に理由があるのだと気が付いた。三国軍事同盟に反対だった山本だが、そんな山本に反対するわざとらしい軍人が出てきて簡単に山本達に論破された。山本の真珠湾攻撃を知って取材のために訪ねてきた新聞記者の男が山本を称賛していたのが、山本が今後は講和をしたいといった途端に怒って帰っていった。
 いかにも山本に論破されたり、当時の馬鹿な風潮を知らせるために登場しました、そんな説明的すぎる演出がいちいちくさいのだ。そういう場面が軍隊の中でも市井でも繰り広げられる。

 短時間に次々に歴史の出来事などを連ねていくために、一つ一つの場面もあまりにあっさりとしすぎている。CGも悪くはないがとりたてて良くもない。映像自体はそれほどは悪くないのだが、動きが悪い。特に空中戦ではとても戦闘機の空中機動とは思えないほどのんびりしていて、実際に撮影された本物の空中戦映像と比べるとあまりに迫力がない。

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Cape God