ヒミズのレビュー・感想・評価
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生きがいを感じさせる映画
これは本当に素晴らしい。
染谷将太大好きだし二階堂ふみも大好き。
これ見たらもうほんとに魅了される。
虐待を受け絶望的になりつつも強く生きようとする熱い住田と、同じく虐待されている茶沢一途に思いを寄せて
住田を一番に理解しようとする懸命な姿も感動的。
みんなにぜひこの映画を見て欲しい。
若さ
染谷将太君と二階堂ふみちゃんがこの作品で高い評価を受けたことをと知って、どんなもんかと思っていたけれど、
実際これはすごい
若い力が暴れていた
本当に一生懸命で、若いっていいなって心から思えた
二人の魅力を最大限にひきだせる園子温監督はさすがです
暴力シーンは得意ではないけれど、この映画には欠かせないし、泥だらけの染谷将太はまたも魅力的だった
ラストは原作と異なるから賛否両論あるらしいがわたしは好き
ぶれてる
重いテーマにも関わらず震災の話を盛り込んでいるせいで、気持ちの落ち着きどころがわからなくなってしまった。もっとストレートでよかったのに、もっと全部がバラバラでよかったのに。震災の話でわざと話を重くしたように感じてしまった。
原作読んでませんが個人的に好きではない映像。音楽のセレクトがどうも好きになれなかった。
二階堂ふみの冒頭シーンとスミダがお父さんに殴られるときの電灯のフラッシュが何度も入るシーンは良かった。
他人の絶望に「関わる」という姿勢
親からの愛を知らずに育った中学三年生、15歳の住田佑一(染谷将太)と茶沢景子(二階堂ふみ)。
住田は、アル中で記憶が混濁して家に寄り付かなくなった父から身体的かつ精神的に暴力を振るわれ、同居していた母もある日彼を置いて忽然と姿を消してしまう。
茶沢の父は愛人の元へ行ったまま帰って来ず、母はパチンコに行くために娘の貯金をむしり取ろうとし、さらに家の一室で首吊り自殺をするための装置を製作中という鬼畜っぷり。
ある夜、父からの暴力に耐えきれなくなった住田は父を撲殺してしまう。
混乱し、絶望し、誰にも相談せず精神を病んだ末に彼が選んだ道は、自首でも自殺でもなく、世の中の悪を引き起こす人間を一人ずつ殺していくというものだった。
壊れていく住田のそばで、茶沢も同様に苦しみながらそれでも住田がなんとか自殺だけはしないよう、懸命に関わっていく。
支えるとか助けるとかじゃなくて「関わる」という姿勢ね、これ大事だなーと。
本当に絶望してもうどうしようもなくなってしまった人にとって、自分に根気強くどこまでもいつまでも「関わってくる」人がいるということはものすごく助けになると思う。
結局、最後に茶沢は「関わる」以上のことをしてしまったわけだけれど、そこに至るまでに、拒絶されても拒絶されてもそれで関わり続けるという姿勢がね、中学三年生という設定にしてはね、素晴らし過ぎると思ったね。
だってみんな自分のことでいっぱいいっぱいでしょう。
「心配してる」「そばにいる」なんて言いながらそれは自分の良心とエゴでそういう態度をしなきゃと思っているだけで、きっと電話を切った瞬間にもう違うことを考え始めているだろうし、少しほとぼりが冷めてしまえばたとえ根本的な解決を見てはいなくても済し崩し的に「解決」という烙印を押したがるでしょう。
そういう表面的な関係が蔓延したウルトラスーパーライトな世の中だからこそ住田における茶沢という存在が奇跡のような貴重さをを持つわけで。
私も「関わる」ということがなかなかできません、というか苦手です。
だから余計にとてもいい映画だと感じた。
染谷将太は前からけっこう可愛いなぁと思っていたわけだったけど、二階堂ふみがすこぶる好きになった。
泥だらけ
園子温作品をずっと追いかけて来たけど、どうやら園作品のキャラクターのテンションが苦手なようだ。ただ、苦手だけど目が離せないんだよなぁ。演出が効いてるのか役者さんたちが生き生きしているというか、みんなリミッターが外れてる気がして怖いくらい演技は素晴らしかった。
住田が最初は気弱な少年で、それがドンドン壊れて行くなら共感出来たのだけど、最初から割と変わり者で二人のテンションについて行けなかった。それでも壊れて行く様はズシリと重く辛く眉間にシワが寄ったままだった。
女の子は好感どころかうぜぇなぁと思ってしまった。
震災後の風景は無理矢理差し込んだっぼくて、主人公たちの状況が分かりにくい。
どんな状況でも「自殺するなよ!」というメッセージに園子温監督の優しさを感じた。
園子温のハイテンションなキャラクターは苦手なんだけど、「地獄でなぜ悪い」のようやなキャラクターとストーリーがガッチリハマった時の爆発的面白さを楽しみにまた、これからも追っていくんだろうなぁ。
初めてだけど
恥ずかしながら、なんとこれが初の園子温作品。冒頭の二階堂ふみの朗読のシーンでいきなりぐっと引き込まれます。ただなんだろう、ひたすら暗い作品をイメージしていたのだけれど、変にコミカルなところもあってそこはあまり好きになれなかった。これが原作の味なのか監督の味なのかはわからないので、また別の作品を観てから再挑戦したい一作。
染谷将太いい!そして二階堂ふみ。この作品で彼女に魅了された。園子温...
染谷将太いい!そして二階堂ふみ。この作品で彼女に魅了された。園子温カラーで原作とはコンセプトが違くなったけど、別物だと思えばかなりいい作品だった。最後の走ってるシーンは二階堂ふみの胸が気になった。でかすぎ!
すごい…
二階堂ふみの名演技。
ただただ圧巻。
最初のスピーディに動く展開と
徐々にハマらせていく展開。
東北大震災からの話ということが最近のテーマとしてリアルに描かれていたとおもった。
最後が単純かなとは思ったが、誰もがこうなって欲しかったという展開だったと思うのでよかったと思う。
すごく奥がふかい。
また見たい。
葛藤
すみだくんとちゃざわさんの初めの変人っぷりのインパクトが大きくて、すごく引いてしまいました(笑)
ですが、そこから自然と物語に引き込まれていて気づけば終盤になり、ハラハラしながらも感動をしてしまいました。途中の展開の早さには驚いた部分もありましたが・・・。
すごく感情と感情のぶつかり合いと葛藤を感じる話でした。
思った以上に物語の重さを感じず、終わりは驚きとともに胸にすっと落ちたのでとても穏やかな感情が残りました。
良かった
園監督が好きなのでTSUTAYAでレンタルして見ましたがとても素晴らしかったです。
まず染谷将太と二階堂ふみの演技力が震えるくらい台詞ひとつひとつに重みを感じました。
この作品は生き方や善悪について考えさせられると思います。終わり方は個人的にはとても感動して号泣しましたが少し心残りがするのでハッピーエンドが好きな人は若干苦手かもしれません。また内容が難しく複雑なので人によって好き嫌いの個人差が激しい映画だと思います。が、私は園監督らしい世界観も素敵な作品だととても感じました。生涯の中でも一番と言ってもいいほど素晴らしい映画だと思います。
住田さーん!
2回目の観賞です。
染谷、二階堂の二大若手演技派(と勝手に思っている) が共演しており、それだけで、また見てしまいました。
やっぱり、凄いです…
あそこまで振りきれた演技を出来る人って、なかなかいないと思います。
この二人の作品もっと見たいです。
といっても、ストーリーも魅力的。
やってやるさ!って思えます。
あとは後語り…
住田さーん!住田くん!って叫びたくなります!
石を集めたくなります!
二階堂ふみのゴロゴロゴロゴロが面白い!
重くて難しい話ですけど、ほっこりも出来ました。
住田がんばれ
原作を読んだこともないのであまり多くは批評できませんが、とにかくいつの間にかこの映画の中の闇や叫びに怖いくらい飲み込まれてしまっていました。洗濯機の中の拳銃、紙袋に入った包丁、川の中の今にも流されそうな傾いた小屋、それに電飾やロウソク、絵の具にペンキ…劇中に出てくる全てのものが叫んでたように思います。住田がんばれ。この言葉に込められたものを想像して私も泣き叫びたくなりました。
同年代の刺激になります。
自分が好きな映画の一つです。
画面の中でおさまらないようなパワーを感じます。
撮影当時震災の影響で脚本の書き換えがあったと
鑑賞後聞いた話でしたが、それでも結末に自分は満足しています。
主人公住田は多くの人が心の奥底に秘めてる憎悪や殺意を抑えきれずに
現実世界に解放しているので、住田の心の叫びが多く見られるがこれは
単に狂気じみた人間絶叫しているのではないことが重要だと思います。
期待通り
2回くらい見ないと理解出来ない感じの映画だった。ある意味期待通りで、内容もスッキリしない、好き嫌いが別れるタイプの映画だと思う。日本映画はすっきりしないで終わる映画が多いけど、この作品もそれは同じ。ただ、監督の独特のセンスでか好きな人は凄い好きなんだろうなと思う。「冷たい熱帯魚」でもそうだったけど、ヒミズではネグレクトや苛烈な競争社会、ホームレスといった現代社会の闇みたいなの独特の雰囲気でうまく描いてると思う。
面白いって映画ではないけど個人的に好きな映画。
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