ミッション:8ミニッツのレビュー・感想・評価
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俊英ジョーンズがハリウッド・デビュー作で切り開いた自らの可能性
ベン・リプリーが執筆したこの脚本は「ブラックリスト」にランクインするほどの高い評価を獲得した。だが、この奇想天外なSFストーリーを映像化できる才能は一握りだ。まずは主演のギレンホールの出演が決まった上で、彼の提案もあってダンカン・ジョーンズに白羽の矢が立ったのだという。
本作の魅力は、最小人数の登場人物の素晴らしさだ。ギレンホール、ミシェル・モナハン、それにもう一人のヒロインであるヴェラ・ファーミガも実に奥行きのある演技を見せてくれる。当のジョーンズ監督は、前作『月に囚われた男』とは全くかけ離れたジャンルに挑戦したくて本作を選んだそうだが、じっくり見ていくと、ものの見事に物語の構図やテーマ性が似ていることが分かってくる。とはいえ、これは娯楽性と作家性の両面を巧みにカバーした高品質の作品。ハリウッドデビューを果たしたジョーンズの持つ可能性を、国内外に大いに知らしめた快作と言っていいだろう。
アイデアと脚本が秀逸。キャストも素晴らしい傑作。
8分間という限られた意識の時間に入り込む、タイムループという題材を練りに練った傑作。設定に若干の突っ込み所はあるものの、非常に良く出来た脚本と演出。
現実世界と意識の中の仮想世界、その世界の先にある未来を上手く表現。観る人によって解釈の変わるラストも、作品の奥深さと魅力の一つになっている。
主演のジェイク・ギレンホールの演技の素晴らしさは言うまでもなくだが、列車で向かいの席に座るクリスティーナ役ミシェル・モナハン、モニター越しに座るグッドウィン役ベラ・ファーミガも、ほぼワンシチュエーションに近い役ながら好演。
約90分と短めの尺は、何度もタイムループする展開にちょうど良く、ラスト30分で一気に正解のルートを駆け抜けるのが心地良い。
それだけでなく、心残りもクリアしてのエンド。鑑賞者によっては納得しにくいかも知れないが、個人的にはとても良いラスト。オススメ。
やり残したこと
きっと、うまくいく
・まず第一印象は、役者が大変だなってことw
合成とかそういう技術を使わなければ全て同じように演じるのは大変な苦労を重ねないとできないと思うから。
・最初の出だしが少し???だったけど、あとあとからその意味がわかってきたのと、最後のオチも前向きになれる希望的な意味が強い(と僕は解釈した)ので、よかった。
・実際将来このような装置が生まれたら、パラルルワールドみたいなものが無数にできてしまうだろう。でもやり遂げられなかった思いをその世界のその人物が達成できることに、意義があるのかなと考えてしまった。
あとヒロインはロングブーツ履いてた
タイムループに分類していいか分からないが面白い!
ラストの奇跡、驚きました
SFマインドを満たす傑作中の傑作
冒頭から、無駄な描写の一切ない状況説明が始まる。
目覚めてすぐに自分が置かれた状況が理解できずに、困惑する青年を演じるジェイク・ギレンホールドの表現力が素晴らしい。
いわゆるタイムパラドックスものの亜流と言っていいだろうSFと、サスペンス、アクション、ロマンスの要素が絶妙にブレンドされていて、一気に最後まで見終わってしまう。
もう少し余韻を楽しみたいくらいに無駄の省かれた快作だ。
ラストは、少し謎めいて、続編の可能性さえほのめかす。
映画の要素としては、「突然気がついたら、他人の意識の中に入り込んでいた。」「8分間という限られた時間の中で連続爆破テロを防ぐ手掛かりを突き止めねばならない」「何度も繰り返されるシチュエーションが主人公の行動によって少しずつ変わっていく」
というコンセプトを受け継いだものになるだろう。
このコンセプトで、むしろ連続ドラマを制作して欲しい位だ。きっと『FRINGE』をしのぐ傑作となることだろう。
さほどヒットもせず、単発の映画として終わってしまうのが実にもったいない。
見ていない人は、とにかく頭を空っぽにして一度この映画を味わって欲しい。
90分で観られるSF良作
爆発8分前を生き、爆発を防ぎ抜け!
中弛みしないテンポで全体的にまとまりがある
酷な任務
面白い
8分のうちにテロ犯を探し出せ!
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