ミッション:8ミニッツのレビュー・感想・評価
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俊英ジョーンズがハリウッド・デビュー作で切り開いた自らの可能性
ベン・リプリーが執筆したこの脚本は「ブラックリスト」にランクインするほどの高い評価を獲得した。だが、この奇想天外なSFストーリーを映像化できる才能は一握りだ。まずは主演のギレンホールの出演が決まった上で、彼の提案もあってダンカン・ジョーンズに白羽の矢が立ったのだという。
本作の魅力は、最小人数の登場人物の素晴らしさだ。ギレンホール、ミシェル・モナハン、それにもう一人のヒロインであるヴェラ・ファーミガも実に奥行きのある演技を見せてくれる。当のジョーンズ監督は、前作『月に囚われた男』とは全くかけ離れたジャンルに挑戦したくて本作を選んだそうだが、じっくり見ていくと、ものの見事に物語の構図やテーマ性が似ていることが分かってくる。とはいえ、これは娯楽性と作家性の両面を巧みにカバーした高品質の作品。ハリウッドデビューを果たしたジョーンズの持つ可能性を、国内外に大いに知らしめた快作と言っていいだろう。
アイデア先行の甘過ぎるファンタジー
見やすくて面白い、良作ループ系映画
タイトルなし(ネタバレ)
U-NEXTにてスマホにダウンロードし、セブ島へ行く飛行機の中で見た。
公開後から結構話題になっていた映画だからずっと見たいと思っていた。あとちょうど公開する前後でジェイク・ギレンホールにハマっていたが、配信される前にマイブームが去ってしまって見る機会をなくしてしまっていた。
めちゃくちゃ面白いというわけではないが、93分という丁度いい長さで飽きずに張り付いて見れた。
話も難しくなく、かといって単純ってわけではない。
最後の方で、本物のジェイク・ギレンホールの身体が映った時ショックだった。実際の世界で助かる見込みはない。
ラストはいい感じに終わった。あっちの世界で幸せに過ごして欲しい。
アイデアと脚本が秀逸。キャストも素晴らしい傑作。
8分間という限られた意識の時間に入り込む、タイムループという題材を練りに練った傑作。設定に若干の突っ込み所はあるものの、非常に良く出来た脚本と演出。
現実世界と意識の中の仮想世界、その世界の先にある未来を上手く表現。観る人によって解釈の変わるラストも、作品の奥深さと魅力の一つになっている。
主演のジェイク・ギレンホールの演技の素晴らしさは言うまでもなくだが、列車で向かいの席に座るクリスティーナ役ミシェル・モナハン、モニター越しに座るグッドウィン役ベラ・ファーミガも、ほぼワンシチュエーションに近い役ながら好演。
約90分と短めの尺は、何度もタイムループする展開にちょうど良く、ラスト30分で一気に正解のルートを駆け抜けるのが心地良い。
それだけでなく、心残りもクリアしてのエンド。鑑賞者によっては納得しにくいかも知れないが、個人的にはとても良いラスト。オススメ。
主人公グズり映画NO1
「オモロいけど特別好きな人いないよね」
「熱狂的なファンとかカルト的な人気は全くないよね」ってイメージ!面白いよ!
せっかく面白いのにポスターやタイトルからどことなくB級臭さがするのがもったいない
タイトルもミッションの後はインポッシブル以外はつけちゃダメだよ
死んで繰り返す展開がゲームのように繰り返していくうちに「はい切符」「はいここで銃」みたいに攻略していくのが面白かった
8分である理由も脳みそがナンチャラカンチャラって一応理由があるのが良かったけど、あくまでシミュレーションなので
「助けたとこで、、、」
「捕まえたとこで、、、」
みたいなチグハグさがうまれてくるのがタイムリープものにない展開だった
その影響か主人公が終盤まで大分グズってた
どんな作品の主人公でも序盤で大分割り切るけど、終始グズってた
中盤すぎてもずっと「どういうこっちゃねん」って言ってた
やっぱり犯罪都市シカゴは危険がいっぱいですね
結末以外は完璧
10年前の公開時に観てハマった作品。定期的に観たくなるのに、中々サブスクで見かけなかった。ネトフリに来てたので鑑賞。
記憶世界をループするという設定が斬新で面白かった。タイムリープものと違って、どう頑張っても命を救えないが切ない。
現実パートではグッドヴィンが大尉と心を通わせ、最後のミッションを許可する流れは感動した。乗客の笑顔で締まるラストも後味がいい。
気になったのは、最後が蛇足っだったこと。
記憶世界から現実世界に干渉できちゃうのはやりすぎだし要らなかったなー。記憶世界で時が止まったまま、皆んなの笑顔で終わって欲しかった。
やり残したこと
きっと、うまくいく
・まず第一印象は、役者が大変だなってことw
合成とかそういう技術を使わなければ全て同じように演じるのは大変な苦労を重ねないとできないと思うから。
・最初の出だしが少し???だったけど、あとあとからその意味がわかってきたのと、最後のオチも前向きになれる希望的な意味が強い(と僕は解釈した)ので、よかった。
・実際将来このような装置が生まれたら、パラルルワールドみたいなものが無数にできてしまうだろう。でもやり遂げられなかった思いをその世界のその人物が達成できることに、意義があるのかなと考えてしまった。
あとヒロインはロングブーツ履いてた
タイトルなし(ネタバレ)
とても好きなタイプの映画。
でも最後。パラレルワールドが生まれるんじゃなくて、もうテロは起こってしまって実際には死んでしまっている人達をプログラムの中だけでも笑顔にして、スティーブンスは親父への言葉等やり残したことをやって眠りにつくって展開の方がビターエンドで好きだったなぁと思いました。
もう起こってしまってどうしようもならない、救いようが無い、でもその中で最後の最後まで足掻き続け、せめてもの救いとして描いたシーンであって欲しかった。
面白いアイデアを十分に活かし切っている
死後の脳神経に残された電気信号に、また別の人間(ほぼ死にかけの軍人)の意識を転送する。
それによりテロの死者の記憶から犯人を探る。
繰り返しの転送は、まるでタイムリープのようになる。
なかなかの面白アイデア。
タイムリープというこれまで使い尽くされた超常現象のアイデアを、如何に科学的(風)な論理をつけて設定に落とし込むか、色々練られたのだろうという感じ。
突っ込もうと思えば、死者の知り得ない情報は死者の脳神経に残ってるわけないだろ!と一蹴できてしまうが、、、
このアイデアから作り出せうる最大限の展開が詰まってるんじゃないかと思える完成度。
パラレルワールドに主人公の希望を託している感じがいい。
まるで死者が生き続けている世界。もうそれは天国じゃないかと。天国もまた一つのパラレルワールドなんですよねーと。
タイムループに分類していいか分からないが面白い!
【”オール・ユー・ニード・イズ・キル、ジェイク・ギレンホールヴァージョン。”秀逸なプロットを基に、SFサスペンス要素+恋愛要素も加えた逸品。】
ー 乗客全員が死亡した列車に乗っていた男ショーンの意識に、軍の極秘任務として送り込まれたスティーヴンス大尉。(ジェイク・ギレンホール)
彼は、何度も爆破で死にながらも限られた8分の中で、爆破犯を突き止めようとするうちに、前の座席に座っていたショーンの恋人、美しい女性クリスティーナ(ミシェル・モナハン)に恋をして行く。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・所謂、タイムループ作品であるが、列車爆破の8分前を何度も繰り返すことで犯人を突き止めて行くスティーヴンス大尉の姿や、その中で前の座席に座っていた女性クリスティーナに恋をし、彼女を救おうとする姿が、ナカナカである。
・更に言えば、この仕組みを考えたラトレッジ博士(ジェフリー・ライト)の指示の元、戦地で負傷し、植物人間になっていたスティーヴンス大尉の意識をショーンに飛ばしていたグッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)が彼の懸命なる姿を見て絆され、彼の意志を聞き、望みを叶えて上げるシーンも良い。
・見事に爆破犯を捕らえたスティーヴンス大尉は、心残りであった喧嘩別れをしたままだった父に、ショーンの名を借りて電話するのである。
<ラストも爽快である。
ラトレッジ博士が考えた仕組みでは想定していなかった”意識を飛ばした人間が、新しい世界で生きる事が出来る。”と言う仕組みの元、スティーヴンス大尉はショーンとしてクリスティーナと、爆破対象だったシカゴの晴れ上がった街を歩くのである。
今作は、秀逸なプロットを基に、SFサスペンス要素+恋愛要素も加えた逸品なのである。>
ラストの奇跡、驚きました
尊い8分間
監督すごいなあ、、
90分でコンパクトに綺麗に
コヴェナントを観たのでジェイク作品の中で好きな1つ
この作品をもう一度見返した訳ですがやはり好きだなあ
肉体が死んでも尚、拷問のように強制的に送り込まれ
ついに犯人を特定
全てを理解した主人公
この8分が終わったら延命を終わらせて欲しいと。
悲劇を何度も繰り返す中で世界線を変えたいと願う
どの8分よりも大切に尊い時間を過ごす
空軍にいた時は見ることのなかった民間人の笑顔
穏やかでやさしい空間、自分が命をかけて守ってきたもの
時が止まる瞬間の演出で涙が止まらなかった
そしてラストで判明するのが
大尉の身体は想像以上に絶望的だということ
生きている人間からすれば必要なプログラムであっても
対応してきたグットウィルは大尉への敬愛と尊厳から
延命を独断で終わらせる
その後、彼女がどういう処分を下されたかは
描かれていないけど
血の通った人間はこうでいないといけないと思う
ずっと後悔していた、父への謝罪
別の人間としての電話もグッときた
別次元でのグットウィルへのメッセージまでが本当にいい
SFとロマンみもあって、切なくて悲しくて
でも希望もある、ガタカを思い出した
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