「手塚治虫を感じた・・・」ダークナイト ライジング kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
手塚治虫を感じた・・・
“穴”に落とされたブルースが壁をよじ登るシーンはまさしく「火の鳥:黎明編」とそっくりだったし、最後のバットマンが取った行動も鉄腕アトムの最終回を想起させるものでした。いや、絶対見てるでしょ?ノーラン。
前作でのラストでヒーローから犯罪者へと自ら落ちてしまったバットマンことブルース・ウェイン。8年の月日が経ち、ハービー・デントが英雄として称えられ、デント法なる法律まで作られていたゴッサム・シティ。しかし、警官を含む5人を殺害したのはバットマンじゃなくてハービーだと知る人物がいた。それを知る唯一の証人ゴードン本部長が真実を明らかにしようとするも、原稿をポケットに入れ、無難なスピーチをするのだった。彼が三部作にて巡査部長、警部補、本部長と昇進しているのも面白い。
キャットウーマン=セリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)も重要な人物なのですが、ミシェル・ファイファーと比べても遜色なかったです。最初は登場させるつもりはなかったというノーラン監督。なんとなくオマケ感もありました。ミランダ・テイト(マリオン・コティヤール)は最初から胡散臭かったし、キャットウーマンがいつか助けに来てくれると祈るように見てしまったのも事実。「このまま2人で逃げましょう」という言葉には、俺だったら従うなぁ・・・って、ダメダメじゃん!
破産したり相棒とも言えるアルフレッドも辞めちゃうし、怪我だらけのブルースもどん底に突き落とされ、ベインにもこてんぱんにやられて穴の中へ。「人はなぜ落ちる?這い上がるためだ」という1作目『バットマン ビギンズ』の伏線が活かされます。また“恐怖”や死ぬことを恐れるといったテーマも一貫していました。
バットマンは死んだのか?生きてたのか?と二通りの解釈も可能なエンディングだったけど、ネックレスが発見されなかったり、自動操縦をブルースが半年前に取り付けていたとか、アルフレッドがイタリアのカフェで出会ったりとか、生きてる説の方が多数派のようです。また、ブレイクの本名がロビンだったというのもファンサービスの一つ。続編の可能性まで考えられるほどニクいエンディングストーリーでした。
kossyさん、早速のお返事ありがとうございます!えーーーーー!バットマンにお弟子さんいたんですかー!何にも知らなくて面白さ味わえなかったー!アメコミのバットマンを読むしかないのでしょうねー
でもあのブレイク刑事はとても頭よくてわかってたし違う!と思って役も俳優も好きになったのだから、よしとします!ありがとうございます。なんだかとても幸せです
kossyさん、「ブレイクの本名がロビンだったというのもファンサービスの一つ」というのはどういうことなのか、お手すきのときに教えて頂ければ嬉しいです
巫女さん、コメントどうもです!
検索してみると「火の鳥」を感じたのは俺だけではなさそうで、同じことを思ってる人がいるみたいです。
最後のシーンはアトムより「ダイの大冒険」に近いと思ったのですが、さすがにこれはノーランも見てないよなぁ・・・ってところで。多分、他の映画にも似たのがあったような・・・