猿の惑星:創世記(ジェネシス)のレビュー・感想・評価
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元祖のラストシーン:あの衝撃が強すぎて
1968年に公開された元祖「猿の惑星」。あとでテレビで見たのだが、
あのラストシーンにはびっくらこいた。NYの自由の女神の影が見えたあのあまりに有名なラストシーン。
あそこにたどり着くように作られた本作品。
元祖はこえられないが、それはそれですごい。
とてもよく練られたストーリーでほとんど話に破たんがなく、
猿が地球を支配するそもそもの理由を練り上げたのはすごい。
CGのリアル感はあと一歩だな。映像技術の進歩はすごいと思うが。
空気感とシャドーを作りこめばCGのリアル感をフォローできたと思うが、予算がかかりすぎるな。
現実に起こりそう
猿の惑星シリーズは、観たことないけど、楽しめた。
一緒に見てた人がいうには、昔の猿の惑星とは別物と感じるみたい。
アルツハイマーの特効薬を作り、動物実験を行った結果、副作用で動物の知能がかなり上がる……いつか現実にこんなことが起きるんじゃないかなぁと思ってしまった。リアルに起こりそうで怖い。
あらすじに人間に復讐していくって書いてあったから、どんなむごいことをするのだろうかと、ビクビクしてたけど、全体的にそんなむごいシーンはなかった。
でも、緊迫した感じがけっこうあるから、見終わった後に疲れて頭が痛かったです(^^;)
人間のエゴを強く感じる作品。
芯が強くて優しいシーザーや猿やゴリラたちの結束していく感じを見てたら、猿たちのほうが人間よりもちゃんとした生き物じゃないかと感じてしまった。
猿もリアルで、映像も良い。観ても損はないと思います。
だけど、私は、最後があっさりとしすぎて、う~ん(==;)でした。あれだけ盛り上がったのに、こんなあっさりとさようならなの?!って。
もう少し育ての親(?)のウィルと絡むシーンがほしかったです。
なので、おしいってことで、☆3.5~4。
あと、人間って地球上では、勝手な生き物なんだな~って改めて思った。
人間がシーザーたちをいじめる所を見てると、ひどいことするなって思ったけど、こういう人いそうだなとも思ってしまった。悲しい世の中になったものです。
この自立と別離の物語は、涙無しに語れません。この話の続きを思えば、やはり“Destiny”を強く感じさせるラストでした。
猿の惑星:創世記(ジェネシス)
人類と猿との戦いを描く「猿の惑星」シリーズは、1968年に第一作が製作され、優れたSFに特有の文明批評、世界観によって大ヒットを記録。70年代にかけ計5本が製作される人気シリーズとなりました。その後、2001年にはティム・バートン監督によって1作目がリメーク。これは、旧シリーズを踏まえつつ、猿が地球を支配した理由を、新たに描き直したSF大作でした。
本作は第1作の“起源”に迫る本作は、なぜ人類の文明が崩壊し、猿が新たな地球の支配者になったのかという巨大な謎の答ぇを提示するディザスター・スペクタル超大作です。
とにかく猿のリアルな描写が素晴らしい!描かれるのは、虐げられた猿たちが反乱する、一種の革命の物語です。前作では猿に支配される人間たちの念いに感情がいっていきました。ところが本作では、猿の微妙な感情まで伝えるCG技術によって、人間よりも次第に猿に感情移入していくのです。
その秘訣として、俳優の演技をCG化する「アバター」のWETAデジタル社が手掛けたパフォーマンス・キャプチャー。このモーション・キャプチャー技術の進化が大きいと思います。旧シリーズは、俳優が特殊メークで猿を演じました。本作では、俳優の演技を生かしつつ、本物のチンパンジーと見紛うほどの体形や動きをリアルに再現することを可能にしたのです。もはや「驚くほどよく出来たメーキャップ」ではなく、本物の猿が、人間の表情をしているようにも見えました。
一匹のチンパンジーを主人公にした発想からして大胆ですが、主人公のシーザーの自我の目覚め、自由への渇望、愚かな人間への失望などを観る者に伝える心理描写は、信じがたいほどリアルで緻密に描かれています。
それを実現したのは、単に技術だけでなく、シーザーを演じたA・サーキスの演技も評価すべきでしょう。サーキスの演技は、シーザーの成長と苦悩をセリフなしで、人間のキャスト以上に情感豊かに表して、見るものをシーザーに感情移入させた貢献は大きいと思います。
当初はシーザーに恐れを感じつつも、いつしか彼の心の葛藤に共感を抱き、人間との交流と決別のドラマに涙を誘われてしまいました。
物語の舞台は現代のサンフランシスコ。若き科学者ウィルのもとで突然変異的な進化をとげたチンパンジーのシーザーが、都会の檻に閉じ込められた猿たちのリーダーとなり、人類から自由を勝ち取る戦いに挑んでいくさまを映し出ていきます。
父のアルツハイマーを治療するため新薬を開発する科学者ウィル。新薬を投与したチンパンジーは知能が飛躍的に向上しますが、突然暴れ出して射殺されます。そのため全ての実験用の猿が殺処分となるなかで、ウィルはその子供だけを密かに自宅へ持ち帰ります。 いのちを助けるため一時引き取ったつもりだったのに、その可愛さに思わず癒されてしまうウィルは、その子供にシーザーという名付けて育てることになります。
シーザーとウィルの触れあう姿は、まるで実の親子のようで、感動的でした。やがてシーザーは驚異的な知力を示すものの、そのことがかえって隣家とのトラブルを引き起こします。裁判所の決定でシーザーは、ウィルと引き離され、動物管理施設に収容されます。 やがて仲間の猿たちを組織化しリーダーに君臨する過程は、ほとんど猿ばかりのシーンなのに、ここが一番面白かったです。そして仲間と共に、自由を求めて行動を起こすのです。
猿の群れがロサンゼルスのビルを縦横無尽に駆け上り、ゴールデンゲート・ブリッジで大暴れするスペクタクル場面では、何とも言えない高揚感に包まれました。シーザー率いる猿たちと人類が繰り広げるクライマックスの壮絶な戦いに息をのむと同時に、作戦面で警察の厳重な警備網を突破する作戦の賢さに驚きました。
ラストで、戻ってこいと叫ぶウィルに、静かにここがわが家だと応えるシーザー。それは激しい戦いの果てに辿りついた安住の地に佇み、自信満々で群れを率いるリーダーの姿でした。
あんなに絆が強かった「親子」だったのに!
この自立と別離の物語は、涙無しに語れません。この話の続きを思えば、やはり“Destiny”を強く感じさせるラストでした。
注文をつけるとしたら、ドラマッチックな猿側のエピソードと比べて、ウィルが何とか救おうとする父親との親子愛など人間側のエピソードの印象が弱くなってしまったこと。
また、クライマックスでは、猿の軍団は警察と一戦を交えるものの、人類を制圧するまでには至りません。やや肩透かしの感ありで、それは次回作のお楽しみとなってしまったこと。オリジナルの1作目ほどの風刺も見あたらないのも、まだお話が端緒についたばかりだから仕方なし。続編では、きっと壮大な文明論が展開されることでしょう。
期待しすぎたかな
アメリカでは大絶賛だったので公開二日目に見に行きました。
終わってみて意外とあっさりしてました。
しかし、蛇足に次ぐ蛇足(ファンの方には失礼だが…)で、
さらにティム・バートンも???な結果だったのに
よくリブート成功させたなというのが正直な感想。
良い意味で過去の呪縛から解放されています。
(二作目なんか、明らかに途中から何か諦めてませんか?)
SmaStationで我らの殿が、
“こんなにチンパンジーは表情豊か!?”と言ってましたけど
そこはそれほど気になりませんでした。
しかし、後半のシーザーの“決め”には正直プププ…。
あと人情ゴリラさんに“んな、アホな…”
シーザーより好きだけど
いくら進化が速いとはいえ、ちょっと擬人化しすぎではと
いまいちストーリーに乗れませんでした。
しかし、シーザーの躍動感は前評判通りです。
これに触発されて「アメ-ジング・スパイダーマン」も躍動しないかな。
(予告のひたすらスパイダーマン目線で行くならgooooood!!)
久しぶりのいい映画。
猿の惑星ができるまでの成り行きがわかるこの映画、なるほどな~と自然に受け入れられるストーリーになっている。人間の想いや身勝手さ、動物との共存の難しさなど、考えさせられます。可哀想で涙が出ました・・・。
想像を超えた進化っぷりと表現力
面白かったです。猿達の想像を超えた進化っぷりや表現力に驚きです。シリーズを繋げる説明口調が無かったのも、良かったです。
知らなくても楽しめるだろうと思いますがこれから鑑賞するつもりなら、私は旧シリーズ先を推奨いたします。
ストーリーは解りやすく、絵空事ではすまない恐ろしさがありました。充分な準備が出来ていれば、ほんの一押しで種は劇的にステップを上るものかもしれないと思わせます。
次々と知性と感情を獲得していく猿に対するのは、ちょっとステレオタイプな人間クサい人間達。まぁ、主役は猿だから。野卑な飼育員をトム・フェルトンがヤスヤスと演じているのは印象的でした、上手いです。
人類は1人の女性が起源と聞いたことがあるけれど、彼女だけに起こった一押しはなんだったんだろう、帰り道にそんなことを思いました。
猿暴れすぎ
猿の成長物語がとても丁寧に描かれていて、しかも表情やしぐさや行動で心理を表現するなど志が高いと思った。しかしその反面、暴動以降の描写が、イメージが先行した表現になってしまい残念だった。猿が暴れすぎて、逆に人間を応援したくなった。看守のバカっぽい、猿しか威張る相手のいなそうなお兄ちゃんがとてもよかった。
目は口ほどにものを言う
1作目はメイクで驚かせた。メイクだから猿のサイズはあくまで人間並み。今はエモーション・キャプチャだからサイズも表情も自由自在。チンパンジーの赤ちゃんから大人まで、オランウータン、ゴリラなんでもOK。
シーザーは成長するにしたがい目で気持ちを表現するようになる。オリに入れられチンパンジーとしていたぶられることにより目に怒りがこめられる。「目は口ほどにものを言う」みなさん、目力を鍛えましょう。
シーザーが保護施設でボス猿に攻撃されるが、野生の猿ではすぐに攻撃されることはないらしい。ボスは声や大きな音で相手を威嚇してビビらせる。それでも向かってくれば決闘になるが、闘えばお互い無傷ではいられない。無用な争いを避ける猿知恵なのだ。人類も見習うべきだろう。
シーザーは生来の知能ですぐに群れのボスになる。ウィルが「お前を守る。家に帰ろう」と言っても、ウィルに自分は守れないと悟ったシーザーはウィルに背を向ける。ラストはALZ113ウイルスに感染したパイロットがウイルスを世界中に拡散するという暗示で終わる。ウイルスの即効性は気に入らないが、猿はとてもうまく表現されていた。この作品はそれができれば成功なのだろう。
チンパンジーを見る目が変わった
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』 を観てきました。かなり映画を観ているのですが、猿の惑星シリーズは観たことがなかったんで、正直楽しみにしてました。
さて、タイトルからもわかる通り、猿に支配される物語なんですが、新薬だとか遺伝だとかでチンパンジーが人間を超える能力を身につけます。元々、人間とのDNA差は1~4%程度と言われているんだから、ちょっとしたきっかけで超えられてしまうのかもしれませんね!
能力を超えたチンパンジーが街に繰り出していく中で、とこどころでやさしさを見せる点が、
知能向上=人間らしさ
を表現したかったのでしょうか?あくまで攻撃されなければ攻撃しないという点は、悪いのは人間の方だといってるようでした。この映画でもそうですが、人間が神の領域に手を出してしまっている描写があります。核と一緒で制御出来なくなるなら最初から手を出さない方がいいといっているようにも感じます。
最後に猿の惑星というわりには、ぜんぜん猿に支配されないから、タイトルを変えた方がいいんじゃないの?と思ったら、エンドロールで理解できました。これからこの映画を観る方はエンドロールまで観てくださいね!エンドロールを観ないと消化不良になりますから…
評価低すぎだぁ・・
始めからラストまでずっと童心に戻って興奮して見れました。
個人的には良く出来たストーリーで、何の矛盾も感じなくて、子供の頃に見た「猿の惑星」にしっかりと継りました。
久々にいい作品に出会えました。
1,800円は高いかも
もちろん第1作がショッキングな名作だったので期待して見ました。
たしか人間は生きていたように記憶しています。
無理にお話を作った感があります。
シーザーが主役で素晴らしいけど、涙、涙とは
いきませんでした。
イルカの日を連想しました。
そのラストの方が涙でました。
慈悲を忘れた生き物に生命を繋ぐ価値はあるのか
観た事の無い人さえオチを知ってるSF映画『猿の惑星』の前日譚。
僕は1、2作目と、悪名高いリメイク版しか観た事が無いが、
本作はあの有名なオチさえ知っていれば誰でも楽しめる映画だと思います。
さて……
何はともあれ猿である。
兎にも角にも猿である。
VFX大作をさんざん観てきた人間でも驚愕するレベルの精緻なCGは必見。
猿の叛乱を流れるように追い続けるダイナミックなカメラ演出も◎だ。
そして何より見事なのは、ほぼ台詞無しにも関わらず、豊かでエモーショナルな主“猿”公シーザーの表情。
図らずも人を傷付けてしまった時の戸惑い。
迫害者に向けた静かなる激怒の眼差し。
特に、シーザーが初めて言葉を発するシーンには少なからず恐怖を覚えた。
抑圧され続けた者の怒りが、遂に爆発したあの瞬間。
観客は皆、彼がCGである事など途中から忘れてしまっていただろう。
ところでシーザーの名前の由来となった『ジュリアス・シーザー』はシェイクスピアの著作。
同じく彼の著作『リチャード三世』にはこんな台詞がある。
『どんな冷酷な獣にも僅かばかりの憐れみの心はあるものだ』
『ところが私はそれを知らぬ。ならば私は獣ですら無いな』
憐れみも知らない生き物に、生命を繋ぐだけの存在価値が果たしてあるのか。
この物語で起こった事は、慈悲を忘れた人類への天罰だったのか。
そして、
人を傷付けることを嫌いながら、最後に無慈悲さを見せつけるシーザー。
底知れない狡猾さを感じさせる不気味な猿・コバ。
負の感情に流されてゆく彼等も、いずれは同じ破滅の道を辿るのだろうか。
そんなテーマをうっすら感じさせる内容なだけに、
全人類のエゴを拝金主義の会社重役と陰湿な保護施設の兄貴(また君か、マルフォイ君!)、
そして隣近所の短気なオッサンだけに集約させた点が悔やまれる。
近所のオッサンがあの重要な役割を担う羽目になる展開は象徴的ではあるが……
いかんせん出てくるのが小悪党ばかりだもんなあ。もっと嫌なヤツがたくさん出れば、
叛乱の動機にも説得力が出て、より重厚な物語になったんじゃないかと。
しかしながら十二分に楽しめました。
物語が展開される空間こそ狭いが、
実際以上のスケールに見せてしまうだけのテーマ性と画力を持った映画。
それにしてもシーザー役、アンディ・サーキスが今回も素晴らしい!
何でも良いから、誰か彼に賞をあげたげて!
<2011/10/9鑑賞>
「猿の惑星」シリーズじゃなくてもいいな
別にこの作品はシリーズ作品という位置付けじゃなくても、単体として完成されているかな。実際過去シリーズを知っていようが、知っていまいが、全く影響ありません。ただ過去作品を見ている者からすると突っ込み所が満載です。そういう意味からすると、この映画で初めて猿の惑星見る人の方が楽しめるかも。
でも何ていうかこの作品はレビューが難しいというか、ぶっちゃけ何の印象も残ってないんですよね。先週見たばかりなのに、もう細かい内容を忘れ始めてます。
まぁそれなりには楽しめたという事でこの点数ですかね。
類人猿の豊かな表情に見入る
飼育係がチンパンジーの妊娠に気がつかないわけがない。類人猿の保護施設にあれほどの数のチンパンジーたちがいたはずがない。類人猿の暴動に対し、アメリカが軍を動かさないはずがない。そもそも類人猿を煽動するチンパンジーの誕生は「新・猿の惑星」(1971)のラストで暗示されている・・・などツッコミどころはあるのだが、それでもこの作品はよくできている。
1968年の「猿の惑星」のとき、そのメーキャップの精巧さに驚いたものだ。撮影のたび、何時間も掛けて猿の顔を作ったと聞いた。意外なラストも話題を呼んだ。
その後、続編やリメイクが繰り返されたが、先の「新・猿の惑星」以外、面白いものがない。その点、今回の作品は、ストーリーに説得性があり、シーザーを筆頭に類人猿たちがよく描けている。モーションキャプチャーを使ったCG処理の発達で、類人猿の動きや表情の豊かさが格段に向上した。
もはや遺伝子操作は夢物語ではない。類人猿に喜怒哀楽の表現が与えられたからこそ、ストーリーが一層現実的なものになる。
壁に描いた窓枠の絵を消し去り、人間への報復を決意したときのシーザーの目は圧巻だ。役者の演技が下地になっていればこそだ。
仲間に一目置かれ、仲間から命を賭けて守られるまでに成長したシーザー。ひときわ高い大木の上から眺める先に、人間文化が創造した大都会ロサンゼルスの全景が広がる。
そのロサンゼルスから、1作目「猿の惑星」の舞台となる東海岸にどうやって飛び火したのか、しっかりラストに仕掛けが用意してある。
人類のために開発した薬品によって人類の滅亡を迎える。科学とはなんとも皮肉なものだ。
シーザーの眼が怖い
はじめ、あまり興味はなかったが、予告を見て見に行きました。これは本当に人間に対する警告の映画だと思いました。試験薬で利巧にになったシーザー。はじめはペットみたいな存在だったが、しだいに違和感を覚えるシーザーの眼は怖かった。CGの成果なんでしょう。猿が人間を襲うシーンはあまり猿がいすぎて気持ち悪い感じがしました。最後はお決まりの森に帰るシーンでまとめあげましたね。
良く出来たCG、物足りない位な尺・・・
2時間あっという間に観せてくれますが、
少々物足りなさが残る。
ありがちなクリフハンガー式の幕引き・・・・
まあしょうがないかと思いつつ、
欲深の不満がね↓
アンディ・サーキスのモーション・キャプチャー職人技すぎて
リアルながら
人間のような猿でなく、猿の着ぐるみ着た人間位に進化しすぎた感も
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