RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへのレビュー・感想・評価
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不器用ながらいい話
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頑固一徹な私鉄の運転手友和の嫁が看護師として働きたいと言った。
昔気質な友和は許さなかったが、嫁は勝手に家を出て就職した。
その際にハンコつきの離婚届を友和に渡した。
そんな時に三浦の運転する電車が停電で立ち往生し、
そこに偶然患者が乗り合わせていたため嫁がやって来る。
そして二人で力を合わせて危機を乗り切った。
色々考えた三浦は離婚届を提出、
どうせ提出しないとタカをくくっていた嫁は驚いてしまった。
定年を迎える三浦は最後を見届けてくれと終着駅に嫁を呼んだ。
そしてそこで再プロポーズ、受けられる。
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不器用で頑固で、嫁を束縛するようなことをして来たが、
やはり夫婦の絆は何物にも代えがたかったという話。
いい話やった。
夫婦のお話
古い価値観
すれ違う熟年夫婦
三浦友和扮する滝島徹は、富山地方鉄道をまもなく定年退職するが、余貴美子扮する妻が定年迎えたら働きたいと言うので口げんかして家を出て行ってしまった。
定年を迎える事は区切りのある大きな出来事ではあるが、妻の立場からは定年でやっと解放されると言う事なのかな。定年を迎えてからの時間は長い。男性からするとしばらくはゆっくりしたいと思うが、女性からすると自分の時間を大切にしたいとすれ違いがあるのが一般的かもしれない。どちらも年をとって残り少なくなる人生を思うと、後悔がないようにしたいと思うからこそ、よく話し合わないと熟年夫婦はすれ違ってしまうだろうね。そういう年代にならないと分からない事なんだろうな。
エンドロールでかかる松任谷由実の夜明けの雲が 、哀愁があってとても良かったよ。
RAILWAYシリーズ2本目。 富山の鉄道を舞台にした定年間際の運...
終わり方が微妙
電話での離婚届を提出したと告げるシーン。意外なタイミングで、妻の驚いた悲しそうな表情が離婚の重みを感じさせて良かった。
プロポーズも良かったかな。仲良く生きていけるなら、結婚にこだわる必要もない気もしますが。
以下は気になりました。
・電車に乗り込むシーンが少し自分勝手な行動に見えます。また妻を手伝いにいく夫も、怪我したらまずい状況で仕事を放棄して行動した感じが出て良くない。
まずは、救急隊員がいなくなった後、少しお婆さんの具合が悪く緊急性がある感じが欲しいです。夫も乗客を残して外に出るのを躊躇して欲しい。同僚が「ここは任せて」ぐらいの後押しがあったら方が良いかな。
・鉄道員の仕事は好きだとは思うが、定年退職が発端で離婚し、仕事を続けていたら、変化や成長がない印象になります。
好みはこんな感じ。
二人で写真の展示会を見に行く。いろんな人の作品。そこに働いてる妻の写真。寄り添って見る二人。で、エンド。
これも微妙か。。
以上
もうすぐ定年と思いきや延ばされて憤慨している世代です。 定年後はの...
RAILWAYSシリーズ第1作 この作品の後、2018年まで3作品が作られた。どの作品もローカル鉄道を舞台にしたヒューマンドラマの秀作である。
地元の人間としては
別に鉄でもなかったし、熟年夫婦の危機などというあまりに身近でまったく他人事ではない、首筋にナイフを突きつけられるような話をわざわざ映画館に足を運んで観るなんて有り得ない。
と思ってたのだけど、舞台が地元の富山とあっては観に行かないわけにはいかん!とカミさんが主張するので、おつき合いで観に行った。
話は・・・やっぱあまりに身近でちょっと痛かった。登場人物すべてに深い共感を感じる。これは若い人には判らないだろうな。いや、今の若い人が60歳になっても判らない話なのかも、と思うほど、「現在のアラ60」には身につまされる話だった。
いや、俺はまだアラ60にはちょっと足りないけどさ。
役者が上手いと、こういう淡々とした話をこうまで飽きさせずに見せてくれるんだな。
クライマックスの小池栄子には、今でもDVD見て泣かされる。
映像は「鉄映画」の本領発揮です。
地鉄の職員食堂まで「ホンモノ」の場所でロケしてる。ロッカールームももちろん「ホンモノ」で、役者のロッカーだけ撮影用だけど周りのロッカーは本当の地鉄職員のロッカーなんだと。
DVDには「鉄道チャプター」なるものがあり、駅や路線名でチャプターが切られていたりするのも嬉しい。
それを見ると、停電&おばあちゃん救出作戦は本線の宇奈月近くの下立付近という設定で、事実、佐和子がよじ登った斜面もあの付近にあるのだけど、おばあちゃんを乗せた救急車が走り去るシーンは立山線の有峰口駅で撮影された、ということまで判る。
DVDのオーディオコメンタリーでは、解説者たちが物語そっちのけで鉄道の話しかしないのがまた楽しい。
この映画をきっかけに、自分も富山地鉄オンリーの鉄になってしまった。
おかげで、徹のラストラン、宇奈月から出発して浦山、三郷とちゃんと順番にシーンが移り変わるのに、東新庄のシーンだけ逆方向(富山から宇奈月方面に走る電車からの映像)なのでは、なんてことも判るようになってしまった・・・
ラストシーンは月岡駅なのだけど、エンディングで高い位置からの俯瞰映像になる。
でも、あの場所にはあんな高い建物は皆無。
どうやって撮ったのかはオーディオコメンタリーでも喋ってくれなかった・・・
ありがちな夫婦模様
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
この世代にはありがちな、仕事は真面目でも融通の利かない人間味の乏しいお父さんと、そのような夫に振り回される妻との関係を描く。題名と異なり鉄道の話は今作ではあまり重要ではなくて、主人公は他の仕事でも良かったのではないかと思える。最後の仕事中の電車の停車でのことも物語上の無理やり持ってきた感もある。主演二人をはじめとして出演者はしっかりとした演技だったし悪くはなかったけれど、主題が地味だしこれは自分には年齢的にまだちょっと早い話だった。50-60代以降の人や夫婦関係をある程度長く続けている人には共感する人も多いのでは。
素直になれない大人たちは不器用な愛を伝える
電車の運転士の人生を綴った「RAILWAYS」の第2弾。
今回主人公に扮するのは、三浦友和。妻に余貴美子。
芸達者二人の共演は、ある意味、贅沢。
定年退職を控えたベテラン運転士の徹。
見始めてすぐ、つまらん男だと思ってしまった。
寡黙で真面目、冗談の一つも言わない。
仕事には厳しく、新人にとっては怖い存在。
職場に居たら、あまりお近付きにはなりたくない…。
家でも亭主関白。それが原因で妻との間に溝を作ってしまう。
定年後は妻と旅行を考えていた徹だったが、妻の佐和子は在宅ケアの仕事をしたいと切り出す。
猛反対&激怒する徹。佐和子は家を出る…。
徹は定年まで新人運転士を教育中。
その新人運転士、恋人との関係で仕事に身が入らない。
徹は「運転士失格だ」と叱咤するが、徹自身もそうなのが皮肉。
表情には出さないが、内心は動揺。
佐和子が一旦家に戻った時、転びそうになりながら家の中に駆け込むが…いざ顔を合わせると、冷静さを装う。
素直になれない。
佐和子が在宅ケアの仕事をしたいのには理由があった。
また、これまでずっと夫に尽くし、今度は自分の為に時間を使いたい。
そんな佐和子の方にどうしても感情移入してしまう。
溝は元通りにならず、遂には離婚届を出す佐和子。
この時、離婚届と共に絆創膏も出す。夫の手の擦り傷を見逃さなかった。
細かい気配りが利き、主婦の鑑!
前半〜中盤は丁寧に話が語られていたものの、中盤〜後半はちょっとご都合主義でベタな展開なのが惜しい。
雷で停車した車内で一人の老婆の体調が悪くなる。実は、妻がケアを担当している老婆。
連絡が取れなかった妻と連絡が取れ、働く妻の姿を見て、徹の気持ちは変わる…。
ベタだけど、ストレート。
最初はつまらん男だと思っていた徹も、見ている内に、不器用な人柄が伝わってくる。
愛を伝えられない大人たち。
伝え方は若者の方が長けているかもしれないが、その分深い。
最後は初々しいくらいの愛を伝え、夫婦愛を謳う。
鑑賞は是非、ご夫婦で。
第2弾だが、中井貴一主演の前作とは繋がりは無い。
主演や設定を変え、シリーズ化していくのはいいかも。
製作は松竹。松竹は「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」に続くシリーズ作品が作れていない。「築地魚河岸三代目」も結局あれ一本。
本シリーズは作品も好評で、松竹ならではの人情もある。
またもや渋いです
かなり渋い作品です。かなり大人の話です。
若い人には??なことでしょう。
前作は50歳を目前に控えた男の話でしたが、今作はさらにアップして定年退職を目前に控えた男の話です。
今回も地方で働く運転士の話です。だから『RAILWAYS』なんです。
定年を目前に控えた熟年夫婦の擦れ違いを描いたストーリーになっています。
真面目で電車を完璧に走らせることが出来る男でも夫婦の仲は難しかったのでしょう。
今作で一番目を引くのが三浦友和&余貴美子の演技です。
特に余貴美子の演技は凄すぎます。終盤にほとんど会話がないシーンで顔だけで心の中を表現しているのです。見ているだけで伝わった来ました。
また、見る前は何でだろう?と思っていた娘役の小池栄子。ありえない配役だと思っていたけれども見てみるとビックリです。あのセリフを言うために選ばれたはずです。多分(^^ゞ
こちらの作品は年配のご夫婦におススメの作品です。
長年連れ添った時の夫婦の関係を考えさせられることでしょう。
若い人たち見て今から勉強しておくのも良いかもしれません。
そして『RAILWAYS』は渋くシリーズ化になる予感がします。
というより希望します。
第2弾も感動しました!
前作は、49歳で電車の運転士になった男の物語でしたが、今回は、35年間無事故無違反の運転士の物語.....。
鉄道ファンには、たまらない電車達を散りばめ.....。
ななめ45°の岡安もチョイ役で.....。
一生懸命働いて、定年を迎えたら、ゆっくり妻と余生をと考えていた時、妻はこれを機に働きたいと出ていてしまったら.....と、男の言い分....。
「妻と喧嘩して、出て行ってしまったら、どうする?」
「俺が悪かったら、ひたすら謝る。」
「妻が悪かったら?」
「自分に問題が無かったか、考える....。」
「大丈夫か?」
「そのセリフ....なんで お母さんに言ってあげられないの?」
「おまえ、この先の人生は、短いと思っとるんだろ.....
長いぞぉ~・・・・これからの時間は.....」
妻が本当に働きたいと気持ち理解できた時.....答えは一つ.....。
みんなに送られ、最終列車を運行する...感動です.....。
そして、終着駅に着いたとき......涙、涙の一言が.....。
冒頭は、寂しい桜並木もラストは満開!
そこを仲睦まじくデートする2人....。
そして、それぞれの生き方を尊重し合うラストシーンへ.....。
感動しました......。
景色は最高。
冒頭からこんなこと言って、誠に申し訳ないけれど^^;
ホントに前作は良かった。中井貴一の運転士がハマり役!で。
で、今回も地方鉄道を舞台に地域密着映画を撮りあげた松竹。
第2弾ともなれば、二番煎じも仕方ないかと思うのだけれど、
も~少し、掘り下げられなかったものだろうか^^;脚本とかねぇ。
基本、今作は景色が主役なので、それと電車のコラボレーション
を楽しめるならば、鉄道映画として何とか観られるかもしれない。
ただしかし、前作のように鉄道を愛し(見えないとは言わないけど)
それメインで人情話と絡むことを期待すると肩透しを食わされる。
あくまで今回は、主人公の仕事が運転士。というだけで、
熟年離婚危機を抱えた夫婦のこれからの在り方を描いているもの。
なので…
これは運転士であろうとなかろうと、例えば単身赴任を余儀なく
されたお父さんが定年で帰ってきたら奥さんが出て行っちゃった。
みたいなサラリーマンの悲哀でも成立するドラマになっているのだ。
観て損はないが、電車に期待し過ぎてはいけない^^;
さて…。
まったく私的な好みで申し訳ないが^^;三浦友和、どうなんだろう。
実直で不器用な資質(演技的にも)は上手く出ていた気がするが、
どう見ても運転士には見えない。それから余貴美子とも合ってない。
42年も勤めあげた苦労や貫録が見えない。見た目はカッコいいが、
(年寄りにも見えないし)今にも妻に捨てられる、という焦りの程が
もっともっと恥ずかしいくらいに出せたら、いい俳優だと思うのだが。
富山弁も(夫婦共に)もう少し勉強した方が良かったのでは。。
余貴美子は演技は上手いのだが、夫に仕えるような妻には見えない。
そもそも看護師(だった)という設定が彼女に似合いすぎているため、
今さら再就職を決断するなんてあり得ないだろうとまで思える始末。
どう考えてもあの娘とつるんで^^;(小池栄子、相変らず上手すぎる)
もっと若いうちに、すでに夫をやり込めていたに違いない。
そうなると吉行和子も…なんだけど^^;
いい俳優を使っていながら、なんでそんな行動を?(爆)と思わせる
シーンがテンコ盛り。もったいないことこの上ない作品である。
しかし主人公夫婦とその娘夫婦。昔と今。が比べられて面白かった。
今では夫君も、家事に育児に忙しいのが当たり前になってきている。
そもそも結婚に「楽」(らく)はないのよね、「楽」(たのしみ)はあっても。
(だけど歳をとってから、ああいうプロポーズもいいな。願わくば…^^;)
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