「「勇敢」と言っても、いろいろある。」戦火の馬 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
「勇敢」と言っても、いろいろある。
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映画「戦火の馬」(スティーブン・スピルバーグ監督)から。
作品中「勇気」「勇敢」という単語が、何度も登場する。
当然「勇気」がテーマの映画だとわかるが、いろいろな
「勇気・勇敢」の形があることを私たちに伝えている。
「勇気」とは、勇ましい意気、物を恐れない気概。
「勇敢」とは、勇ましく果断なこと。
「果敢」とは、決断力が強く、大胆に物事を行うさま。
物語中、戦争を理由にした、卑劣な軍隊の暴力に対して、
何も抵抗せずに屈した祖父をみて、孫の娘が反発する。
(おじいちゃんは、勇敢ではない、勇気がない、と。)
そんな孫に、祖父がじっくり諭すように呟く。
「『勇敢』と言っても、いろいろある。」
誇りに思えることを、誇りに思わないことも、勇気。
戦場の前線で放たれ、帰るために戦場の上を飛ぶ伝書鳩の勇気。
何も考えず、勢いだけで突っ込んでいくことが、
「勇気」とは限らない、そう私には伝わってきた。
「静かな勇気」の持ち方を、主人公の青年や
「戦火の馬」となった「ジョーイ」に教わった気がする。
PS
今回困ったことは、「勇気・勇敢」のシーンが多くて、
書き出しきれなかったことかな。
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