「ベタが際立つ西部劇。」カウボーイ&エイリアン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ベタが際立つ西部劇。
今頃感想を書こうとして(観てからだいぶ経っている^^;)
チラリと評価を観たらまぁ!低いこと、低いこと!(爆)
え?そんなにつまらなかったかしら~?この作品。
オバサンはとっても楽しめたんだけどな~この西部テイスト。
エイリアンなんていうから凄いのが出てくるのかと思ったら、
金を採掘して何に使うんだか分かってんのか!?ぐらいの(爆)
ただむやみに粗暴で残虐なので、やはり闘うしかないんだわ。
カウボーイ&エイリアン(この&、ってのが気になるんだけど)
007&インディ(これを魅せたかったんだよね~きっと)
なんかこう…^^;安易に組み合わせちゃったんだけど、これが
意外と合っているというか、エイリアンって(造型はともかく)
どんなキャストとも違和感なく溶け込めるところがスゴイ!!
まず、あり得ないだろ?的な時代と町に現れておいて、何を
するのかと思えば人間捕獲^^;連れて行かれた人間たちは例の
青い光~(霊○の光とは違う)を見ちゃうと途端に洗脳、あぁ~
あのシーンもこのシーンも、どこかで観たことのある映像ばかり!
なんだけど…面白かったな~、私的に。
そもそも昔の西部劇なんてほとんど皆同じストーリーで同じ結末。
水戸黄門がズバッと印籠でキメるあの番組と同じでございます。
悪役といえばインディアンか、ギャングか、酒に溺れた放蕩息子、
…全部出てきてるんだもの、これには!^^;
だからこの作品も(おそらく)こう終わるんだろうな~的な予測が
できて(高感度の映画を観てハイテク慣れした若者には辛いよね)
ホントに古臭いんだけど、そのベタなドラマ性がハリソンに似合う。
だって~ナニあの、苦虫食ったダラーハイドの顔^^;
冒頭のシーンから彼の老けっぷりと、それでも頑張っている姿と、
ニヤリと含んだ顔と、馬にまたがる姿が、やはりいいな~と思い。
ダニエルは私的にカウボーイにはまるで見えないんだけど^^;
(顔が小さすぎて耳がびよーんと横に出るから宇宙人みたいなの)
終始ニヒルにキメようと頑張っていて、まぁあれもあれで良しと。
エラ役のオリヴィア、名前がエラだけにエラが張ってんな~なんて
思いつつ^^;お前だろ!お前が早く告っておけば(爆)と突っ込んで。
なんかホント、昔の人間があんな空から降ってきたものに襲われて
連れて行かれる~なんて想像もつかないから、ああいう間の抜けた
表情になるんだな、と納得もでき^^;(そこいくとインディアンは凄い)
ダラーハイドと孤児だったナットとのなれそめには泣けた…。これも
ありきたりだけど、こういう繋がりが西部劇には欠かせない要素だ。
何気に全編を通して観応えあるのがドクことS・ロックウェル。
酒場の主人で妻をさらわれて、それから銃の特訓を受けるという…
強いわけでもないのに変わっていくサブキャラを見事に演じている。
西部劇のもう一つの醍醐味は、仲間意識(爆)
人種、差別、偏見を超えて信頼で結ばれた仲間たちが一致団結し、
(弱いもの同士が集まれば強くなって宿敵をも倒せる→荒野の七人)
戦々恐々挑んでいく姿に観ている方も胸が熱くなる。…というわけで
西部劇の醍醐味はなんとなく味わえるけど、エイリアンはイマイチ?^^;
な不思議な作品であることは間違いないのかもしれない。
(保安官も好きだ。神父も良かった。とりあえずみんな出てくるぞ^^;)