スリーデイズのレビュー・感想・評価
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思った以上に良作
オリジナルのほうを知らないが、思った以上に良作。 冤罪と脱獄というサスペンスの二枚看板をテーマにしたシナリオが秀逸。前半はすこしだるいが、中盤あたり計画を練りはじめるあたりからおもしろくなる。 で、たぶん一番この作品のよいところは、最後までひっぱりがあること。冤罪かどうかの真相を明らかにせず、途中であきらめるのではないか、逃亡は成功しないのではないか、という線を残している。だから、最後まで緊張感が途切れない。 そして、すんごいハッピーエンド。すれまくって素直に観れない自分なんかにはこれこそ予想外だった。ラスト刑事の推理シーンで冤罪を明らかにするわけだが、最後まで丁寧な編集で余韻も心地良い。
ヒューマンドラマ的
愛する人のためにというのは分かりますが、やはりちょっと無理があるような気がしました。そもそもラッセルクロウがカッコよ過ぎてなんか全て上手くやってくれるんじゃないかと期待してしまったので、結果的には「なーんだ」というシラケた感じになってしまいました。できればもう少し非力な感じのキャストの方がよかったような気がします。ハードボイルドなのかサスペンスなのか、よく分からない設定で印象に残ったのは最後下水溝を調べる際に証拠となるボタンが無情にも落ちていくシーンですね。でもここに気づくのに3年かかる刑事には土台無理なんでしょう。なんともスッキリしない映画でした。ヒューマンドラマですね。
絶望に生きるより、狂気に生きる
妻と一人息子の三人暮らしの温厚な教師は、妻が殺人容疑の逮捕されてしまう。判決後、残された時間は3日。 妻の無実を信じる教師が妻を脱出させて、一緒にいく逃避行。これまで温厚な男性が、犯罪を犯してまでも救出する狂気を描く。 主人公のセリフ「人が自分の世界だけを生きれば、狂気と呼ばれる。だが、絶望の中に生きるよりはマシだ」。
全ては妻のために・・・
大学の先生ですから初めてのことでも学ぶのは得意ですもんね、色々なことを勉強して実行していくのが面白かったです! 脱獄のプロのリーアム・ニーソンから逃亡手段や逃亡先についての説明を聞く場面が1番好きかもしれません(笑) 素人に対して1から10まで教えてくれてるようで、聞いていて面白かったです。 僕は脱獄したり逃亡する予定はありませんが参考になりました(笑) ラスト、映画を観てる人だけが奥さんが本当に無実だったとわかったあと、逃亡先に無事に着いた一家の、やり遂げたのにこれからの不安などを感じている表情が印象的でした。
さすがハギス監督!!
最後の犯行よりも、そこに至る過程を描きたかったんだろうな。。 だからこそ、タイトルが「スリーデイズ」なんだろうね。 平凡な幸せを感じて生きてる普通の男が、どうやって大胆な犯行に及ぶようになる(なれる)のか、その過程が丁寧に描かれてる。 しかし、犯行行う上での様々な方法を、Google使って調べてるのが面白い。暗に「誰にでも出来るんだぞ」ってことを示してるようで。。 過程が楽しめるかが、作品が面白いと感じる鍵かな?
人間ドラマの方に良さを感じます。
無実の罪で投獄された妻を救うため、主人公が脱獄を企てる物語。 ラッセルクロウ主演のサスペンス。 鑑賞前は、ヒーロー物に近い映画だと思っていましたが、普通の市民が妻を救うために奔走するストーリーでした。 犯罪に縁遠い主人公が「ネットで情報を拾い」、「麻薬取引を繰り返すことで犯罪者と連絡を取り」、脱獄の計画を練り進めます。 ただ、サスペンスと言うよりは、人間ドラマとしてのレベルが高いと思います。 「夫婦愛」は勿論、「妻と子」、「主人公と両親」。派手さはありませんが、しっかりと描かれていたと思います。特に、クライマックス直前の高速道路のシーンは秀逸でした。 ただ、サスペンス映画として観ると、やや抑揚を欠いた印象をもちます。例えば、無実を証明する捜査を別に動かす等すれば、より重層的に描けたように思えます。 また、比較的荒唐無稽を排除してリアルに描いた印象ですが、普通の市民が脱獄計画を立てること自体が荒唐無稽なので、違和感をぬぐい切れません。やはり単独ではなく、最低限のブレーンのような人物を置いても良かったように思います。主人公の孤独感がなくなると、人間ドラマが薄くなるので、諸刃だとは思いますけど。
見た時は「ふーん」、1年経った今では
これが「裏切らない」ってことなんだなっていうことを示した作品。 ただの夫婦愛じゃない、それ以上の物を考えられる作品。 ユキモンとタピ下優樹菜・・・・・間違えた。フジモンと木●下優樹菜さんも見るべきだったね
回収しましょう
愛してる妻が冤罪で懲役20年だから脱獄しようって、 のれないよ全く。犯人探しが先だろ。 脱獄計画に没頭する父親に対して、 息子は無口で従順だし、 両親は不穏な空気を感じてるのに忠告しないし、 弟夫婦(冒頭のシーン要るか?)は役立たずだし、 周りが冷たすぎ。 妻の冤罪は観客には立証された?けど、 そもそも犯人は誰なんだ、とか、 息子のママ友へのララの不穏な眼差し、とか、 麻薬組織を襲撃しといて不問になってる、とか、 放り投げすぎなトピックが多すぎてのれない。 一番投げてるのはラストかな。 ハッピーエンドには見えないのにそう思わせて幕引き。 ん~強引じゃねえ? 逃走シーンはハラハラしたけど、警察が愚鈍すぎ。 道路検問の指示はガサツすぎるし、空港封鎖は遅いし、 地下鉄を線路に下りて追いかけるシーンは流石に失笑。 テニスボールで車を開錠する件が一番感心しました。
よく練られていてリアル。
軽い気持ちで見始めたら予想以上におもしろかったです。結構リアルな内容で良かった。 冤罪と思われる奥さんのために主人公が脱獄、逃亡を計画する話です。 主人公がとてもいい人なんです。本当に冤罪なのかわからないのに、奥さんを信じてどうにかまた家族3人で暮らそうとする。 失敗する時もあり、上手くいきすぎないのがいい。 一般人でありながら、計画をよく練って実行していくので応援したくなります。 今作、おじいちゃんが個人的にツボです。頑固そうで主人公に無関心に見えて、本当は素直になれないだけで心配していたり涙もろいところを見せるのがすごく好き。 リーアムニーソンはちょい役ながら、雰囲気あります。彼の過去も気になる。 印象に残ったのは、動物園に向かうことを諦めようとするところ。一番迫力あるシーンだと思います。カメラワークも格好良かった。 その後の言葉を介さず家族への気持ちをにじませるのもいい。 ラスト、ボタンが見つかりそうで見つからないところがまた良かったです。
結構好き
リメイクとは知らずに観た。まず、リーアムニーソンがかっこよくて気が散る。ありがとう。 妻の自殺未遂と遠い所に移送予定が重なる、そもそも冤罪。警察がなんにもしてくれないなら脱獄させる。ストーリーに無理やり感は感じなかった。壁にでかでかと脱獄からその後の計画を立てる、偽造のパスを作る、お約束だけど飽きずにハラハラした。息子役の子が可愛い。母親と離ればなれになって少しずつ心を閉ざしてしまっているのが切なかった。でも最後におでこにキスしてて良かった、なんだツンデレか。毎日欠かさず撮っていた写真を三年ぶりに…良かった。 逃亡劇なので、激しいカーチェイスとか銃撃戦は無いけど充分見応えがあった。警察がいたちごっこ過ぎてビックリした。頭脳戦に負けたということで、あれはあれで良かったのかしら。それにしても脱獄をきっかけに軽く捜査、というか妄想?(笑)をして良いところに気がつくのにボタン一つ見つけられないなんてガバガバすぎて呆れた。決着が付いてないから安住の地なんて無いんじゃ?と思ったけど幸せそうだから良いか…と納得。ハッピーエンドが好き。
現実離れしてるが面白い
現実には絶対に無理なんだろうけど 映画だからね、ドキドキハラハラあって面白かった。 ひとつ思ったことは、夫はこの計画を立てることが楽しくて充実してたんだろうな、 寝食忘れて打ち込めることがあるのはある意味幸せなとこ
深い愛情故…ここまで愛されるって
主人公が奥さんの無実を信じて奥さんを脱獄させるお話。 人を本当に愛したらここまでできるのか?!って思うほど紆余曲折、山あり谷あり。 主人公がとにかく無茶をする。 妻は本当に無罪なのか、脱獄を成功させ幸せに暮らせるのか… ちょっとモヤモヤが残る作品でしたが、見入ってしまいました。
ネタもいいし最後まで面白い。
長いですが緊迫感が最後まで持続しました。傑作の一歩手前的な位置に来る作品だと思いました。誰にでもオススメできる作品です。ラッセル・クロウもいいし相手役の女優も私好みのヒップラインをしていてグッときました。
普通
普通。 地上波だったからもしかしたら所々カットされてたのかもしれないけど、 あまり綿密に計画を立てていたように見えなかった。 部屋にはよくハリウッド映画であるように 壁に地図が貼られていろいろ書き込んでたんだけど なんか曖昧だったような…。 まだ脱走してないのにお金がどんどん減っていくし。 でもお金のために強盗殺人はまずいよね… まぁ一生逃亡するんだからいいのか… でも無理だなぁ、 一生ドキドキしながら生きていくのは無理。 子どももどうなるんだろうか…
妻が思ったよりも強い
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
2008年制作の『すべて彼女のため』の再映画化作品で、ほんのちょっと前に制作された映画をこんなにすぐに改めてハリウッドで作り直すのは何故だろうか。しかし監督は『ミリオン・ダラー・ベイビー』『クラッシュ』などで世界的に名を上げて、私の関心も刺激したポール・ハギス。とりあえず期待して観てみる。
だが残念ながら原版に及ばない。まず妻がこれほどの状況にもかかわらず普通に強くて、どうしても彼女を救うためには全てをなげうち命を賭けて脱獄させなければならないという気持ちになれない。確かに彼女は自殺を図るほどに追い込まれてはいるのだが、それでも実際のところ、彼女は脱獄には当初は反対する。素人が脱出成功の可能性が低いのに、それでももうこれをやるしかないんだというところまで切羽詰ってはいない感じを受ける。
閉鎖された町から脱出するために旅行者を乗せていくのはいい作戦だった。しかしピッツバーグからバッファローという数時間の長い旅路を行くのに、子供が三年も会っていなかった母親と共にいい子で過ごして正体も怪しまれないというのも不自然に思った。
それから結末が劣る。原版では脱獄は出来たものの、罪を背負い警察に追われ祖国にも帰ることが出来ないという不安を示唆していた。これからも苦労は続くのだと。
だが今作ではやっと逃亡することが出来たという緊張はあるものの、原版にあるそのような示唆がなかった。悪い作品ではないが、これならばわざわざ再映画化するまでもなかったし、特にポール・ハギス作品ということでの高い期待には沿わなかった。
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