劇場公開日 2011年9月23日

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「人間ドラマの方に良さを感じます。」スリーデイズ よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人間ドラマの方に良さを感じます。

2020年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

無実の罪で投獄された妻を救うため、主人公が脱獄を企てる物語。

ラッセルクロウ主演のサスペンス。
鑑賞前は、ヒーロー物に近い映画だと思っていましたが、普通の市民が妻を救うために奔走するストーリーでした。
犯罪に縁遠い主人公が「ネットで情報を拾い」、「麻薬取引を繰り返すことで犯罪者と連絡を取り」、脱獄の計画を練り進めます。
ただ、サスペンスと言うよりは、人間ドラマとしてのレベルが高いと思います。
「夫婦愛」は勿論、「妻と子」、「主人公と両親」。派手さはありませんが、しっかりと描かれていたと思います。特に、クライマックス直前の高速道路のシーンは秀逸でした。

ただ、サスペンス映画として観ると、やや抑揚を欠いた印象をもちます。例えば、無実を証明する捜査を別に動かす等すれば、より重層的に描けたように思えます。
また、比較的荒唐無稽を排除してリアルに描いた印象ですが、普通の市民が脱獄計画を立てること自体が荒唐無稽なので、違和感をぬぐい切れません。やはり単独ではなく、最低限のブレーンのような人物を置いても良かったように思います。主人公の孤独感がなくなると、人間ドラマが薄くなるので、諸刃だとは思いますけど。

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よし