マーラー 君に捧げるアダージョ

劇場公開日:

マーラー 君に捧げるアダージョ

解説

「バグダッド・カフェ」のパーシー・アドロン監督が、天才作曲家グスタフ・マーラーと妻アルマとの愛と苦悩を描き、未完に終わった大作「交響曲第10番」に秘められた真実を描く。1910年夏、マーラーは、19歳年下で類まれな美ぼうと音楽的才能をもつ妻アルマとの間に亀裂が生じていることに困惑していた。アルマは新進気鋭の建築家グロピウスに慰めを求め、その事実を知ったマーラーは精神分析医フロイトを訪れ、自らの胸の内を語り始める。

2010年製作/102分/ドイツ・オーストリア合作
原題または英題:Mahler auf der Couch
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2011年4月30日

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映画レビュー

3.5ミューズの慧眼

2020年5月4日
Androidアプリから投稿

ウィーン文化はその開花と帝国の崩壊が同時に到来したため、ヒステリー、神経症等が増え 精神分析が発生した その厳格な性格に起因する問題、反ユダヤ主義の高まり、嫁アルマとの関係悪化等で自身の神経症を自覚したマーラーはフロイトの元へ駆け込む 従来の嫉妬でおかしくなった説ほか、などを更に掘り下げていて、案外面白かった とにかくフロイトは彼を全快させる 彼もユダヤ系で 世紀末ウィーンは彼等の活躍がすごい 当時、マーラーは指揮者としての評価は 高かったが、作曲家としては △ (古典的?) 後年歴史的評価が高まったが 映画「ベニスに死す」の貢献もあるらしい ヴィスコンティ恐るべし! (観客と同僚に攻撃されるアッシェンバッハはマーラーがモデル、他は原作者の部分も) やはり アルマは慧眼だったのだろうか

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jarinkochie

4.0おじさんがかわいそう

2012年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 売れっ子作曲家のマーラーがフロイトに精神分析を受け、自分と若い嫁の生活を振り返る。マーラーは芸術家で魂の自由を描く存在のはずなのに、嫁の自由は認めておらず、それで結局関係がうまくいかず浮気されてパニックを起こすなど、なんだか残念な人物だった。  クラッシック音楽が存分に聴けると思ったのだが、マーラーに馴染みがないため、どの曲がマーラーでどの曲が映画音楽なのかさっぱり分からなかった。それに聴いてもあんまりいい曲だとも思えなかった。「これがマーラーさんの新曲です」「わー!」というような分かりやすさはさっぱりなかった。  つまらなくはなかったけど、おじさんとおばさんばっかりで、高揚感もなく人生の悲哀ばかりを感じさせる映画だった。

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吉泉知彦

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