ブラック・スワンのレビュー・感想・評価
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予告編見せ過ぎ!
とりあえず予告編見せ過ぎ!
終わってみると、印象的なあのシーンも、あのシーンも…って感じで、結構肝になるようなシーンを予告編にガンガンのせちゃってます。
これから観る方は、できれば予告編を観ずに鑑賞する事をオススメ。
自分的には、昨年の全米公開時から、楽しみにしていた作品だったので、かなり期待して観に行きましたがストーリー的には、想像以上の展開は無く、かと言って悪い作品では無く、評判通りナタリ-ポートマンの演技が凄まじかった。
今まではそれなりに綺麗だけど、アクが弱い女優、いつまでたっても代表作はレオンって感じでしたが、今回の肉体的、精神的に追い詰めた役作りで美しい〜とはじめて思いました。個人的にはナタリ-は髪をまとめている方が似合うと思う。
バレイシーンは宣伝されるほど上手いとは思いませんが、それ以上に苦悩と不安に満ち溢れた表情に目が離せないっ!
ラストもあれで良いと思います。
元気な時に見ましょう
思わず膝を叩きたくなった作品です
2010年アメリカ映画。108分。2011年14本目の作品。毎度、観る者をつきおとす作品を作ってくるダーレン・アロノフスキー監督の最新作で、主演のナタリー・ポートマンが本作でオスカーを取った。
内容は:
1,バレリーナの女性は「白鳥の湖」で主役を踊る不気味な夢を度々見ている。
2,そして、現実で彼女は主役に抜擢される。
3,それから彼女は奇妙な現象に次々と見舞われるようになる。
「どうしてそうなったの?」といった疑問を抱くことが瑣末に思えるほどにグイグイと引き込まれる演出。作品自体が細かい理屈を放棄して開き直って作られているし、とにかくナタリーとその母親役のアブノーマルさが怖い。骨太な作品です。
アロノフスキー監督って人間のダークな部分をよく描くけど、本作ではもはや匠の技にまで達していると思う。でも、彼がトリアーやハネケと違う部分は、主役の描き方にどこか愛情が感じられること。というわけで、本作は不気味ながらもとても美しい作品だったと思います。
ナタリー・ポートマンは確かに素晴らしかったけど、それ以上にシナリオ上の彼女の設定の仕方、さらに彼女を選んだ配役が絶妙だったと思う。彼女の持って生まれた素材を生かし切ってるから、本編中に墜ちていく彼女を観ながら、悪魔心がとても腑に落ちた。
そういった意味でナタリーは「持っている」と思う。
アロノフスキー監督には是非ともこのダーク路線でいって人間の未踏の領域に踏み込んで欲しいものです。
なるほど、熱演
今まで、自分はジャンルなどでの映画の好き嫌いは無いと思っていた。
しかし、本作を見て、自分が受け入れない作品があることを気づかされた。おそらく二度は見ないが忘れられない一本に出会った。
主人公は主役獲得を夢見て練習に励むバレリーナ。長らく君臨してきたスターに代わる新星としてスワンプリンセスに抜擢される。念願叶った喜び…しかし徐々に周囲に異変が起こっていく、というストーリー。
なんといってもナタリー・ポートマンがハマっている!個人的に「綺麗なだけ」と思っていた彼女(あくまで私個人の感覚)に、感情表現が苦手なバレリーナ役を充てるとは、ナイスキャスティング。
中盤まではいつものナタリーだが、ある瞬間に垣間見せた感情のインパクト!以降の演技にはひたすら感嘆するばかり。エンディングに至るまで、圧倒され続けだった。
減点理由はカメラワーク。バレエシーンはナタリーの上半身アップか誰か足役のトゥのアップのみ。理由は予測出来るが、最初からずっと同じでは飽きも来る。
あと、全く興奮できないエロシーンもいただけない。あんなののためにR15になるなんて無駄も良いところ。確かにナタリーは頑張っていたが、男としての私は無反応だった。
以下ネタバレに
見終わって最初に感じたのは「やられた〜」の一言。
あの一つだけが現実なんて考えもしなかった。最後には良い結末が来ると勝手に信じて居た。
今まで、悲惨な終わり方のスプラッタでも受け入れてきたが、本作ほどネガティブに支配された映画を私は知らない。
正直話を追うのが辛かった。僅かでも希望の要素がある映画でなければ、私はダメであることを学ばせて貰った…
ミステリーとは言えない
テンポのよさは素晴らしい。
ナタリー・ポートマンの美しさと、バレエ団内での熾烈な競争、
恐怖感を募らせる出来事の連続で飽きさせない。
コーチによるセクハラ、ライバルによる遊び、レズへの誘惑など、
エロティックな味付けもリズムも生んでいる。
しかし、映画の前宣伝で言われていたミステリーの要素はない。
主人公が極度の緊張感から、精神疾患によって自傷行為に走っただけだ。
無責任な前宣伝で、鑑賞後は失望感が漂った。
白鳥だけでなく黒鳥も演じられるようになり、
主人公が「完璧」になるために必要なのは、単に男性経験だけだったのか?
疑問が残った。
ナタリー・ポートマン「は」凄い!
ブラックスワン・・非現実の舞台設定
予告編と後輩の推薦で見に行きましたが、舞台を作る現場としては、ツッコミどころが満載でした。
まず、ソリストに抜擢される人は、ある程度社交性もあり、そういう人がソリストで華があるのです。選出された動機がはっきり見えてこない。
練習風景にも問題あり、大きな施設は勝手に電源を落としたりはしません。
ソリストになる人には人間的にも成熟している人が選ばれます。いくら母親と二人きりとはいえ、芸術でソリストの部屋が人形やぬいぐるみで埋め尽くされているのは、アーティストとしての成熟度にとても不信感があります。
そして、本番にむかう過程にも大いに疑問が。
前日に一人にリハーサルに残るソリストのニナ、この場合は時間を区切って奏者にもお願いするので、途中で疲れたと主役ソリストを切り捨てるように勝手に帰る伴走者なんて、信じられません。
それから、一番の問題点は本番のやりとり。
本人自身から初日を休むという確認を現場が取らずにアンダーを用意、ありえへん。
あの楽屋が一番のなぞ、ソリストなのに、メイクと衣装担当が入れ替わり立ち替わりソリストの世話をするのが本当のはず、一人きりになる空間ではないので、実際では妄想なんかしているひまはないはずです。
自分でメイクと衣装の着用、ありえません。。。。
プロがいてるはず・・・
そして、最後の飛び降りるシーンもプリマが落ちるんだから両側にサポーターがいるのが当然。安全管理がなさすぎ。
現場をつくる方からみたら、ソリストが回りの状況を把握できず、舞台に立つなぞありえない。より一層、強気で冷静で作品に集中しなければんらにのが、ソリストです。
だから、そういう意味ではだいぶファンタジーで、ちょっとがっかりでした。
同じ見るなら「英国王のスピーチ」の方がよかったです。
ちょっと残念な映画でした。
密度が濃い・・
「ブラックスワン」観てきました。噂に違わず密度の高い映画でした。リアリティのあるバレエ表現と胸が苦しくなるようなストーリー展開、要所にちりばめられたカルトチックな要素などなど、だからと言ってキワモノ的な感じはあまりなく、CGも必要最小限で全般的には極めて真面目に作られた映画だと思います。
ただ、ネックとしては官能への開眼によって自由奔放な黒鳥へ目覚めて行くところなど、すでに過去にエロスティックコミックなどで描かれていることの二番煎じでもあり、(以下ネタバレ・注)主人公が最後に達成したと言う「完璧なバレエ」にも今ひとつ説得力が感じられませんでした。細部も雑な部分が結構あり、あとは観客の想像力におまかせします的な丸投感も少々あったのが残念です。
このためかどうかは分かりませんがオスカーの作品賞や脚本賞はじめ数々のアワードにノミネートされていたのに主演女優賞以外はいずれも逃してしまったのはやはり審査員の慧眼なのかと思います。
しかしこの映画はストーリーそのものよりも実際のバレエというものがいかに過酷なものであるか、そしてその頂点をめざすものはどれだけ多くの犠牲を払わなければならないのかを知るためのものなのかもしれません。そして実際にはバレエ素人であるナタリー・ポートマンが努力の積み重ねによってここまでこの映画にリアリティをもたらしたのはまさに驚異と言えるでしょう。初のオスカー受賞も当然の結果でした。一見の価値のある映画だと思います。
黒鳥?
観てるだけなのに、疲れた。心が。
素晴らしい絶望に満ちたラスト
「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」「レスラー」など独創性の強い作品を発表してきて「ザ・ファイター」では制作もこなしちゃうダーレン・アロノフスキー監督の最新作。「レスラー」では「ナインハーフ」以降浮き沈みの激しかったミッキー・ロークをゴールデングローブ主演男優賞とアカデミー賞ノミネートで見事復活させたアロノフスキー監督が今作のミューズに選んだのがナタリー・ポートマン。「レオン」で鮮烈なデビューを飾り、以後様々な話題作や意欲作に出演し監督業にも進出している順風満帆な女優ですが、そんな彼女が今まで獲得したくても出来なかったのがアカデミー賞主演女優賞。俳優のポテンシャルを引き出すのが上手い監督と生真面目で賞の欲しい女優がタッグを組めば映画好きならケミストリーが起こる事を期待してしまいます。しかも二人ともハーバード大卒。でも「ソーシャル・ネットワーク」みたいな会話被せにはなっていないのでご心配なくw。元々「レスラー」と「ブラックスワン」は一つの企画で進んでした事から姉妹編と呼ばれており、上映時間が長くなり過ぎるという事で別々の作品として撮ったという経緯がありました。監督曰く、「ある者はレスリングは最低の芸術と言い、またある者はバレエを最高の芸術呼ぶ。しかし、私にとって驚くべきことは、これらの世界両方のパフォーマーがいかに似通っているかである。どちらでも、パフォーマー自身の身体を信じられないほど使って何かを表現している」と語っています。落ちぶれ感のあったミッキー・ロークと優等生から脱却できないナタリー・ポートマン。その二人とそれぞれの主人公を重ねられずいはいられません。まさにベストキャスティング。
NYでバレリーナとして日々鍛錬を積んできたナタリー扮するニナが白鳥の湖のヒロインに抜擢されてから本公演までの苦悩と悪夢を描いた本作。現実と悪夢との境目を描く事に定評のある監督らしく、ニナも同様に現実なのか幻覚なのかが段々分からなくなり追い詰められていく過程を密着して観ている錯覚に陥ります。ただニナは元々精神的に弱いらしくヒロインに抜擢される前から幻覚や身に覚えの無い傷があったりして、抜擢後はますますひどくなっていきます。単にちょっと精神的に弱いだけの子やん!っていうつっこみが冒頭から入れられそうですが終盤に向けての畳み掛けが物凄いので全く気にならなくなります。ヴァンサン・カッセル扮する芸術監督の女好きで簡単に裏切られそう感やミラ・クニス扮する自由奔放な新人ダンサーからの振り回され感等、登場人物を最小限に抑えて一人一人を濃密に描いている点は複雑になりがちなプロットを上手く際立たせる事に成功しています。未見の方は番宣でほとんど触れられていないので知らない方も多いと思いますが劇団の元花形ダンサー役でウィノナ・ライダーが出ています。チョイ役ですが重要な役どころなので知らないで観るとちょっとびっくりします。私生活同様すさんでいる感じがバシバシ出ているのでw。
新人ダンサーに誘われクラブへ行く辺りから本公演の本番までが特に現実と悪夢的幻覚が入り乱れ、観ている側にもどこまでが現実かを混乱させたまま突き進んでいき終盤はスリラーというよりホラーです。下手なホラー映画よりもかなり怖いのでナタリーが出ているオシャレなダンサー映画だと思って観た方はトラウマになるかも。いやなるな。本番で白鳥から黒鳥へと変化する際に冒頭からあった背中の傷という伏線が黒鳥の羽根が生えてくる過程だったという点や新人ダンサーに挑発されて刺してしまうが実は自分自身を刺していたという点は、今まで優等生で我慢を強いてきた自身の心と身体の解放を表しており今までの幻覚が真の悪夢へと昇華される非常に説得力と見ごたえのあるシークエンスとなっています。黒鳥を踊り切った後に死が迫り視界が明るくなるラストはニナ自身が心の奥底で望んでいた最後であり、この映画にはこのラストしか考えられないという素晴らしく絶望に満ちた終わり方でした。
ただ普段の生活では馴染みの薄いバレエを題材にしているのでこの世界観を今一つ掴みにくい所が難点です。なので、あまりバレエに馴染みの無い方にお薦めなのが天才女性バレエダンサーの成長を描いた漫画「昴」と続編「MOON」です。これを読めばバレエの世界観は完璧に掴めます。間違っても黒木メイサ主演の映画「昴~スバル~」ではないので間違えないように!映画は観る価値0点映画なので・・。
という事で、あまりバレエの知識の無い方は漫画「昴」「MOON」を全巻読んでから気分的にはちょっと落ち込み気味の時に映画館で見て壮絶な彼女に比べたら自分はまだマシだと前向きになりたい時にオススメです!
見終わった後の脱力感。
ブラックスワン
才能のある人はトップを仕切れる。努力家は所詮努力家。限界があるのだ。努力家がトップになると、その分地位を守るのは厳しい。シビアな映画。きついけど、感動を抉る映画で、好きよ。
エクソシストよりしんどい
ズシンと、暗い。
引き込まれました
オスカー女優になったナタリーの演技がやっぱり良かった
バレリーナとしてまったく違和感がなかった
バレェをやってる人の目にナタリーの踊りはどう映ったのか、少し気になった
プリマの孤独感と重圧
壊れていく心
現実とも妄想ともとれるラストシーン
引き込まれ、集中して観れる映画でした
黒鳥を踊ることは大変なことだよ
映画「ブラック・スワン」(ダーレン・アロノフスキー監督)から。
バレエと言えば「白鳥の湖」(たぶん、それしか知らない(汗))
主役である純真な「白鳥」が、邪悪で官能的な「黒鳥」に変身。
その2役を見事に演じきった主人公には、素直に拍手を送りたい。
同一人物が、そのニ面性を両方、表に出すところに、
この作品の面白さ、凄さがある気がしている。
しかし、自分の生活に置き換えてみると、
「善・悪」両方を使い分けて生きる必要性は、あまり感じない。
勿論「寛にして律」(寛大だけれど、怖れられる人物)のように
相反することを備えている人物には憧れるが、それとはちょっと違う。
誰もが持っているニ面性を、どのようなバランスで表に出して、
自分という人間を作り上げていくか、が大切であるといつも思っている。
さて、選んだ一言は「黒鳥を踊ることは大変なことだよ」。
これには、台詞には出てこないが「白鳥の心を持ったまま」という
気持ちが隠れていると思う。(だから、難しい)
どちらかに徹して良ければ、楽なんだろうけれど、そうはいかない。
この難役を乗り越え、彼女は誰もが認めるプリマドンナになった。
意外と重たい作品だったが、大満足である。
怖い~
乗り移っちゃったね
のみこまれました。
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