英国王のスピーチのレビュー・感想・評価
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満足度75%
第83回アカデミー賞作品賞、脚本賞を受賞した。この作品は実在した人物、イギリスの王ジョージ6世の史実を基にしている。ジョージ6世(ヨーク公)がライオネルと喧嘩をしつつもエリザベスなどの支えをうけながら吃音症を治療していくという話。俳優さんたちの演技も上手で声優さんもバッチリだった。見て後悔する作品ではないけれど、アカデミー賞作品賞を受賞した作品に良くある衝撃が走る作品ではなかった。だから満足度が75%。
過去レビュー
実話と知らずびっくり、、いい映画でした
映画の内容をあまり知らずに鑑賞。
まさか実際にあった話なんて知らなくびっくり。
英国王に吃音という障害があったなんて、、、
しかもその原因が幼い幼少期に乳母から虐待を、受けてたことなんて、、、
それでも心の声をライオネルに告げることによってだんだんと克服していく様子が心打たれました。
話はつまらないと思うかもしれないけど、英国の王という責務の重さを感じられる映画なので面白いと思う。
実話ものはやはりいいなと思いました笑
心温まる夫婦愛
きれいなお話。
やっぱりコリンファースはスーツ着て偉い人の役がとても似合う。演技素晴らしかった。
ヘレナボナムカーターが珍しく優しい役で
新鮮。でも夫を支える素敵な女王様、意外とハマリ役でした。
芸術的
英国王であった父の逝去と、兄の度重なる不良行為?によって急遽新王に即位することになった(アルバート・フレデリック・アーサー・)ジョージ。
彼は幼い頃から重度の吃音症に煩わされており、公務でのスピーチに毎回苦労していた。
これまで受けてきたいかなる治療も功を奏さず、諦めかけていたジョージのために妻が見つけてきたのが、言語障害治療専門のライオネルだった。
彼の元に通い始めたジョージは、しばらく経って音楽を聴きながらあるいは歌うように喋れば吃音が出ないことを発見する。
ナチスの暗躍を受けて戦争に向かっていくイギリス国家において、ジョージはライオネルと共に、国民へ威厳ある「王の声」を届けるべく奮起する。
一番好きだったやり取り!
Lionel: I believe sucking smokes into your lung will kill you.
Bertie: My phisitians say it relaxes... a throat.
L: They are idiots.
B: They've all been knighted.
L: ...Makes it official, then.
ライオネル: タバコの煙はやがて命を奪う
バーティ: 私の医者は「喉が楽になる」と言った
ラ: バカな
バ: 爵位を持つ
ラ: 爵位級のバカだ
「爵位級のバカ」www
無駄のないリズミカルな字幕がさすがプロだなぁ。
そして何も言い返せずタバコを置くバーティ。
診療所の壁の模様、年季が入ってパッチワークみたいになってるだけかもだけど、抽象画やモザイク柄のようで素敵だった。特に最初のカウンセリングで、その壁の前にジョージが座ったときの絵が油彩画のようで芸術的。ジョージが左側に座って右3/4くらいが壁の柄になってるの。
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同じ構図が、父の死後バーティがライオネルの診療所を訪れたシーンや、載冠式のリハーサルのシーンにも出てくる。私はこういう構図が好きなのかも!自分で写真撮るときもこういう感じで撮ることが多い気がする。人物やモチーフが左右に寄ってて、背景(ぼやけてない方が好き)が占める割合が多いの。
全体を通して映像が淡い色合いなのも、レトロな感じで好き。インスタで私が一番選びがちなフィルターに近いw
バーティ役のコリン・ファース。有名な俳優だから今までもきっとスクリーン観たことはあるだろうけど、特に印象に残ってなかった。座り方とか視線とか細かい仕草で性格を表すのが上手。載冠式リハーサルのとき、王座に座るんだけどつま先がめっちゃ内股になってて、それを観たとき彼の性格を象徴しているなぁと思った。本来は王にふさわしい人材なんだけど自信がなくて、内向的で、ソワソワしてしまう。
映像も音楽も俳優も建造物も、何もかもが芸術的に完成されている映画だった。年末に観た「007 スペクター」は、芸術的にしようとしすぎて内容が薄っぺらくなってたけど、この映画はちゃんと内容もメッセージ性もあるし、感動するから素晴らしかった!
全体的にバランスのいい素敵な作品です!
生まれた星の下が皇族ってだけで、あれほどの重圧を抱えながら生きていかねばならない国王に同情しました。
幼い頃からの過剰なプレッシャーで吃るようになったのなら、その親はとても罪深いと思います。けれど、一人の人間である前に皇族であらねばならない世界だから責められようもないのが、辛いとこです。
実話ということで、びっくりするような展開はありませんが、丁寧な演出から時代背景や空気感が伝わってきてよかったです。
ところどころ映画なのに絵画に思えてしまうような目を見張るとても素敵なカットがあらわれます!そのアングルにもうっとりです!
全体的にバランスのとれた素敵な作品でした!
英国王と医師の絆
英国王と医者の絆を事実に基づいて再現した映画
変わろうと努力する王と、それを支える妻、身分差に負けず王を変えようとする医者の姿を描いています
笑いや驚愕の展開があるわけではありませんが、観ていてつらくなるような映画ではありませんでした
イギリス人にこそ良さがわかるのかも
この映画、字幕で見るような人にとっては、吃音具合がいまいちわからないという根本的な問題がある。
吹き替えもあるけどアカデミー賞の演技までコピーすることはできないと思うので。
話自体は淡々と進んでいく地味なものだが結構楽しめた。
いい映画です
英国王がスピーチをする。「そんだけ?」と思ったのですが、
キャストの演技が素晴らしく、吃音の演技も自然で、
二人の友情を深めていくストーリーも良かったと思います。
吃音の人が見ても自然な演技、と評判らしいですね。
私には吃音の辛さは分かりませんが、この映画で
その辛さを少しだけ理解できたような気がしました。
逃げずに向き合う辛さ
平和の危機に瀕している国家を背負って役割を果たすには、自らの吃音が最大のネック。王権対象者教育を受けていないのに突如王とされてしまった相当のプレッシャーと直らぬ吃音の狭間で、不安と苛立ちに押し潰されそうになりながらも、逃げずにコンプレックスに立ち向かおうとする姿に引き込まれた。コリンファースは、頼りなさげでも骨がある役が似合う。言語系のハードルを克服しようとする役柄は、ラブアクチュアリーとも繋がっていると思った。
ヘレナボダムカーターはアリスインワンダーランドの女王役とは異なり、大胆さと優しさで夫をフォローする、全く違う性格の王妃。夫のために医者でもない平民のセラピストを探し当て、出向いて治療の交渉。絶大な支持を誇るエリザベス2世はこのご両親の血を引いていると思うと感慨深かった。
ウォリスの嫌われようがわからず調べてみると、ただ離婚歴があり浪費家なだけでなく、イギリス王室に避けられたことに目をつけたヒトラーの思惑で言い寄られ、ナチス政権のスパイをしていた可能性もあるらしい。
王室の世間体を気にする風潮から、利き手や足を矯正されたりしているうちに、吃音になってしまったとは皮肉だった。
機嫌を取ってくれるスタッフばかりの中で、身分が違っても対等に率直に接してくれる、ライオネルという心の拠り所があった上での今のイギリスなのね。
史実なのにテーマ性があって楽しめる作品だった。
上手い映画!
よくみれば、ハリーポッターのメンバーが多数出演している。
演説の上手下手で、その人の評価が大きく変わる、という状況は現在でもかわらない。
そんな普遍的な事実に立ち向かう王。また、その対比として、演説上手だったヒトラーが描かれる。細かい演出が巧みだね。
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