英国王のスピーチのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
吃音が心理的な要因のみで起こることではないことは知っている。が、吃音の悩みを持つ人間を何人か知っている身として「王族とはいえ初対面の人間にあんな不遜な態度をとれる奴が吃音になるかぁ?」と疑問を抱かざるを得なかった。もうちょっとナイーブな一面を見せてほしかった。ナイーブといっても自分が王位に相応しくないとメソメソしたりすることじゃない、相手に必要以上に気を遣って失敗してしまう、でもそれは裏を返せば優しいということだから王に相応しい、とすれば説得力があった。けっこう主人公がみんなにあなたならできる、相応しいと励まされるけど確かにこの人なら良い王になるなという描写もないしいつも困ったり怒ったりしているのでやっぱりこいつ向いてないんじゃねえかと思わされた。担当医との友情が芽生えるくだりも、まあ大人の友情といわれればそうなのかもしれんが抑えすぎてて物足りずグッドウィルハンティングのような感動はなかった。妻役のヘレナボナムが地味だけど良かった。王子の求婚を再三断りながらも一転結婚すると妻として献身的にまた気丈に夫を支えた彼女のストーリーのほうが面白そう。
信頼と友情
吃音症の英国王がスピーチをする為に言語療法士と頑張るという史実に基づく話。ストーリー自体はシンプルで展開の起伏も少なく平坦に進むものの、心情の変化など非常に丁寧に魅せてくれる為飽きる事無く見れる。言語療法士との間に築かれてゆく友情にあたたかい気持ちになれる。形式的な治療法を求めお前は医師じゃないと言われても心を解きほぐし絆を強めるライオネルとジョージ6世。今際の際の国王から誰よりも辛抱強い男という嗟歎を受け王としての振る舞いを強いられてきた事や王室の人間である事に対する苦しみを乗り越えるシーンは泣けた。気弱だが責任感の強いジョージ6世が国王としてでは無く自らの言葉として開戦を国民に伝えるラストは、王族だが人間味溢れる弱い1人の男の成長をみせてくれ勇気付けられる。コリン・ファースとジェフリー・ラッシュの演技も勿論だがトム・フーパー監督の演出は人間賛歌的なあたたかい物が多いのかしら。レミゼラブルとか。面白かった!
こういう話だったんだ
悩める王
吃音に悩むジョージ6世の悩める時期~吃音治療~王位即位まで。
第二次世界大戦前夜、兄の退位に伴い王位に即位するジョージ6世。彼は生い立ちの不幸からくる吃音に悩んでいた。
妻の薦めで(無資格だが経験を持つ)ローグの所へ治療に訪れる。異端な治療法に初めから反発するバーティ(ジョージ)。しかしバーティの心のヒダに触れ、ローグはバーティの生い立ちに吃音の原因があると知る。
心の垣根を乗り越え次第に彼らは友情を育み、開戦のスピーチを行うマイクの前に立つ…。
アカデミー賞受賞作。
くだらないフィクションを見るより世の中には何倍も素晴らしいエピソードがある事を教えてくれる作品。
派手さはないが、ロイヤルな雰囲気と快い感動がある。
うーん。
スピーチを成功させるために奮闘する臆病な主人公の姿を追った珍しい作...
清々しい
綺麗なピアノの音で始まり、終始これぞ英国王室という気品が漂う、そん...
綺麗なピアノの音で始まり、終始これぞ英国王室という気品が漂う、そんな映画であった。流れるようにスムーズに話が進んでいきとてもわかりやすい。その中でもジョージ6世とライオネルがぶつかり合うシーンはきちんと印象に残る。
最後のスピーチのシーンでは観ている側も緊張してしまうような緊迫した空気があった。
癇癪持ちだが真面目、実直で家族思いのジョージ6世であったり、臆さずに意見をぶつけては失敗したと呟くライオネルであったり、登場人物はとても人間らしくて魅力的だ。エリザベス妃の夫への愛やユーモラスな部分も素敵だ。
だんだんと微妙な形でバーティとライオネルの間に信頼関係が築かれていくのが見ていて微笑ましい。
それは危ういようで実際はとても強固なものなんだろうと感じる。
もっとちゃんと英語を聞き取れたらさらに面白くなると思う台詞回しだった。
勇気付けられる
雰囲気好きだった
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