わたしを離さないでのレビュー・感想・評価
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原作を大胆にカット!って感じ。タイトルに絡む音楽テープの逸話もカッ...
原作を大胆にカット!って感じ。タイトルに絡む音楽テープの逸話もカット!ルースのいけず具合も描き切れてない。2時間にまとめるには仕方ないか。
トミー役アンドリュー・ガーフィールドのモヤッとした演技は良かった。校長先生がシャーロット・ランブリングってハマり過ぎ。
文学
文学としての原作で語られるべき「不条理」が映画となると見えづらくなっているようで残念。
与える者と奪う者の違いは何か?清々と与え続けることを受け入れる者の心の拠り所は何か?鑑賞後に静かに考えさせられる。
対照的な映画に「アイランド」があるが、やはり「提供」を黙って受け入れていくことは可能だろうか?クローン技術の時代背景として1960年代はどうしても違和感を覚える。
三人の主人公は逃げずに「死」を受け入れ、誰にでも訪れる宿命として達観していく。素直に「アイランド」のように逃げ回り「生」を取り戻す展開も映画としてアリだが、この作品はあくまで「文学」として理解したい。
もっと入り込みたかった
なんの予備知識もなく鑑賞。
みなさんのレビューにもあったけれど絶望的な内容。でももう少し入り込みたかったし、入り込めるようにしてほしかった。演技がどうこうではなく演技は良かったのだが、1つ1つのシーンがもう少し長くて心情がこもってればよかったかなと思う。でも見る価値はあると思うし少し現実的なところもいい。
幼少期のころのルースが1番好きだった。
ありえそうで、ありえない。
先に本を読んでからの鑑賞。
全体的に色で表すと、灰色のような静かで切ない物語。本でお気に入りだった場面が、映画ではカットされていたのは少し残念だった。
ラストは辛さと悔しさで涙が止まらなかった。
切なくてじわじわくる
ただただ悲しいです。本当にこんなことが実際にあるのかな...?主人公の最後の言葉はとても深く考えさせられます。クローン系の映画はなんか観た後にじわじわと感じるものがありますよね。
あとはキャリーマリガンが超可愛いです。笑
ただこういう絶望的な映画って実は少ないと思います。
後味は笑っちゃうくらい悪いです。
ただこういう絶望的な映画って実は少ないと思います。
大体の映画は最後の最後に誰かしらがハッピーになるから。
この映画は最後の主人公のセリフの意味を納得させるためのものだと思います。
「トミーを知っただけでも幸せだった。
私たちと私たちが救った人々に違いが?
皆終了する。
生を理解することなく
命は尽きるのだ。」
死ぬ直前に、出会えて幸せだったと思える人がいる幸せ。
たとえ相手が自分を利用しようとしていたとしても。
途中森の中でトミーが彼女とは申請しない。なぜなら…
の部分、主人公は自分が好きだから、と言ってくれるのを待った。
けど理由は違った。
トミーは本当の愛の前に、自分の命が一番大事だったのだと思います。
主人公がトリンドル玲奈に似ています。
ドラマ版を見た後に鑑賞。
ドラマ版の「わたしを離さないで」がとっても良かったので、映画版を見てみたいと思い見ました。
原作はイギリスの寄宿舎?をイメージしているようなので、
海外の方が原作に雰囲気は近いのかもと思いました。
ドラマ版の方が、時間をかけられた分、詳しく成り行きを描けていたと思います。
話の全体に漂う物悲しい雰囲気は、ドラマ・映画のどちらも良かったです。
平均寿命が100歳の世の中
1960年代で平均寿命100歳という、想像もできない世の中。それには理由があり、それに振り回される子供たち。そして大人になる。物悲しい作品です。
わたしを何から話して欲しくないのか。いろいろ考えてしまう。
生の意味、死の意味、愛することの意味
主人公が最後に独白する。
「私達の生命と、私達が救う人達の生命とに違いがあるのだろうか?」
クローンだからと言って、生命の重さに違いがあるはずは無い。
ある者は、その無差異に本当に気付かず、またある者は気付かないフリをして国立提供者プログラムは継続されていく。
クローンである主人公達はモルモットである。
彼らの生命の提供により、人類は不治の病を克服し平均寿命は100歳を超えた。
その陰でモルモット達は他人のために、かけがえの無い生命を確実に失う。
『提供』という行為を例えるなら、我々人間が自分の生命を永らえさせるために、家畜や植物の生命を、彼らの意思に関係無く強制的に搾取する行為であり、我々は通常その事に罪悪感を抱かない。家畜や植物には、心が、魂が無いとみなしているから。
原作者はこの作品で誰かに抗議したいわけでは無いと言っている。
だが結果的に、クローンという存在を登場させることで、他の生命を食べて生きている我々人間の残酷さを暗喩してしまっている。
主人公達は提供により短かい人生を余儀無くされている。
だからこそ短い人生をより充実させて生きたいと願うべきかもしれないが、主人公達は宿命を受け止め、むしろ淡々と死に向かう。
その淡々さを原作者は、手遅れの告知を受けた癌患者にも同様に見られる行動だと説明する。
むしろ、いつ死ぬのかはっきり分からない、普通の人間達の方がいざ死の間際に立たされると、うろたえ、嘆き、その宿命を神にさえ恨む。
20歳を過ぎると提供が始まり数年前後で生を全うする。だから、そんな彼らは努力しても何者にも成れないと諦めてしまうのだが、それを責めることは誰にもできないだろう。
テレビドラマ版では、クローン達の少数は提供するために作られた事に抗議の声を上げ、自らの手で生命を終わらせる者が登場する。
自傷しながら彼女は最期に悲痛な想いを叫び絶命する。
「自分の生命は何なのか、普通の人達と何が違うのか、そういうことを感じたり考えたりしないような存在として作って欲しかった。」
映画版にも出て来て欲しい登場人物とも思うのだが、冒頭に書いたように、実は映画版で主人公はまさに同じ事を淡々と静かに独白している。
校長達が生徒の作品をギャラリーに集める目的が謎として終盤まで引っ張られるが、結局「魂が在る事を確認するためだった」と明かされる。それに対して、原作では主人公は「私達に魂が無いと思っている人が居るのですか?」と問う。
このズレこそ、我々が生きるために食べる動植物の生命に対する無関心と同質のものであり観る者に痛烈な自省を促す。
校長・マダム達はクローンに教育を与えると共に、世の人達に対して自分達が運用している“提供プログラム”の残酷さを世に啓蒙し、主人公達を救い出したかったのだ。過去に人類が奴隷なる存在を創り出し、改めて解放した時のように。
誰に教わるわけでも無く、深い愛情・友情を育みながらも、哀しい宿命を避けることができない主人公達に、観る者の心が掴まれるヒューマニズム溢れる作品だと思う。
この命は誰かのために。この心は私のために。
このキャッチコピーを見て、改めて感じた。
体だけでなく心も縛られないように、必死で抵抗していたのだと気付いた。
キャリーマリガンのあの表情が切ない。あの顔でさらに同情してしまう。
純粋で、欲も無く、ただ生きたいと思う彼らが切ない。
提供する私たちと提供される人たちは何が違うのだろう。この言葉も刺さった。
キーラナイトレイはちょっと嫌な役だったかなと思う。
タイトル的に、 恋愛系の映画だと 思ってたけど、設定が すごくしっ...
タイトル的に、
恋愛系の映画だと
思ってたけど、設定が
すごくしっかりしてた!!
あの、おもーいかんじを
全員がすごくうまく
演じていて感動した
悲しくて重い繊細な作品
最後まで逃げるという選択を選ばなかったのがなんだかいい。
そもそもあの3人にはその発想すらなかったのかもしれない。
自分たちの運命を受け止めながらも愛を求めながら生きる様子が切なかった。
「死ぬ」などの直接的な言葉がほとんど使われなかったのが繊細さを感じさせました。
愛があっても勝てない
無邪気で、平和的な子どもたちの歌からはじまる。
でも彼らには抗うことのできない過酷な運命があった。
不思議で、引き込まれる世界観。
見てて楽しくなる映画ではないです。
どんよりした曇りの日にぜひ。
リリィシュシュなんかが好きな人にはおすすめかも。
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