「イシグロ氏がノーベル賞を受賞する前に、日本のドラマで見ていた。ドラマ(日本の)を見た限りでは、可哀想!ヒューマンドラマだと思ってしまった。」わたしを離さないで マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
イシグロ氏がノーベル賞を受賞する前に、日本のドラマで見ていた。ドラマ(日本の)を見た限りでは、可哀想!ヒューマンドラマだと思ってしまった。
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何年か前に原作は読んでいた。面白かったが、特別な印象は残らなかった。『ドラマ見たことあるな。』位だと思う。暫くして、DVDを図書館で借りて見て見た。前述の様に、カズオ・イシグロって知る前、つまり、ノーベル賞を受賞される前に、日本のドラマで見ていた。ドラマ(日本の)を見た限りでは、可哀想!ヒューマンドラマだと思ってしまった。誰でもそう感じるとは思う。しかし、あらためて、この映画を見て(二回目)全くの出鱈目な話だと思った。淡々と死を受け入れるなんて、出来る訳がない。何かをデフォルメしていると感じた。『何故逃げない』そう誰でも思う。それが、この映画や原作の矛盾点だと感じた。
職場の仲間がこの原作を3ヶ月掛けて読んだ。同じように、何故逃げない。と言う疑問に行き付いたそうだ。僕は『日本の特攻兵見たいなもの』と答えた。しかし、彼は『人間の運命見たい』と返してきた。社会の体制に縛られる個人。と僕は見たわけだが、あらためて再考すると、彼の言う事が正解だと確信した。淡々と死を受け入れる。つまり、人間の一生なんて、そんなもの。誰でも必ず死ぬ。だから、可哀想とかヒューマンとか過酷な運命ではない。この映画は日本のそれ(ドラマ)よりも淡々と描いていると僕は感じた。職場の同僚は3ヶ月で読破したが、僕は面白かったので、三日間で読んでしまった。しかし、面白い対象が違っていたようだ。まぁ、映画見たから、本はもう読まなくて良いが。単純な青春群像劇としてとらえたとすれば、そのへんのライトノベル作家でも書けそうな話。やっばり、ノーベル賞作家なのだから、感情に訴えるだけのデタラメ話を書く訳がない。
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