劇場公開日 2011年1月29日

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冷たい熱帯魚のレビュー・感想・評価

全147件中、141~147件目を表示

4.0一見の価値あり。見どころは人間心理。

2011年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

シネ・リーブル池袋で観てきました。
男性向きの映画だろうなと思っていのですが、
わりと女性客も多かったのが意外でした。席はほぼ満席。

予告編を観ればこの映画の性質はほぼ理解できますが、
猟奇殺人を取り扱った、スプラッター、エロ要素満載の大人の映画です。

そんな過激な部分が目につく映画ではありますが、
それはこの映画を構成する要素の一部に過ぎず、
緻密な人間描写やストーリーなど、
この作品の本質的な面白さは別にあると感じます。

吹越さん演じる主人公「社本」は、どこにでもいそうな
平凡で、真面目で、ささやかな幸せを望んで生きている気弱な男。

その彼が、でんでん さん演じる「村田」の巧みなペースに飲み込まれ、
とてもとてもヤバイ状態へ(家族もろとも)引き込まれてしまいます。

自分ならどうするだろう?と思わず考えずにはいられない場面ですが、
主人公と同じ状況におかれたら、
自分も同じ道を歩まされたかもしれないと思えて本当に怖くなります。
この映画の怖さは、まさにこのような人間心理にあるのだと思います。
正直スプラッター的要素は、観ているうちにだんだん慣れてきます。
それもそれで怖いですが…

悪人役の村田ですが、これがなかなか憎めないキャラクター。
いわゆる詐欺師キャラなんですが、
とにかくハイテンションでよく喋る。
「こんな人、いるよな~」なんて、可笑しくなりつつも、
巧みな話術、人心掌握術で、人の心をもてあそぶさまは、
少し憧れてしまう部分でもあります。

話が進むにつれ、この村田が、
主人公のメンター的存在になってくるんですが、
「殺人」を抜きにすれば、なかなかイイこと言っていて感心します。

というわけで、観終わった後、それなりに得られるものもあり、
一見の価値あり。といった映画でした。

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waxcafe

3.0ふぅ、怖かった。

2011年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

他の方のレビューを見ずに、ふらっとチケットを
買ったのが運の尽き・・・一番の苦手ジャンルでした。

最後まで頑張って見れた自分に80点かな(笑)

でもグロくなりすぎないよう、ちゃんと計算されてるんだろうな~

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ぐるもこ

3.5おしゃれなミステリーを期待して行くと……

2011年2月4日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

埼玉の愛犬家連続殺人事件をモチーフにしてる。日本にも昔はあった実録犯罪モノ、最近の韓国映画のそれに刺激を受けたという。
愛犬のブリーダーを高級熱帯魚に置き換えた。
熱帯魚店を舞台にしたことで、映像的に美しくなっているが、おしゃれなミステリーを期待してカップルで行くと、見終わったあと気まずい雰囲気になりかねない。
R18なのは、エロさだけでなく「悪魔のいけにえ」を彷彿とさせるグロさも半端じゃないから。

再婚した妻とグレた高校生の娘と暮らす主人公の社本(吹越満)の救いようないダメさが最後まで続く。癒されたのは、園子温監督の鬱だけ…。監督の狙い通り井筒和幸監督の「ヒーローショー」を見たときのような後味の悪さを感じさせてくれる。

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aotokage

4.0人生=痛い=遺体=居たい

2011年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

興奮

人生はいたいのである。
人生は、居たいために遺体だらけになることもあり結果として痛いのである。
でんでんの怪演ぶりが終始圧巻であった。

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侠醍

4.0社本はぼく?

2011年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

村田はこんなことを言っていたのだ。
猟奇的な場面を見て怯える社本に対して
「お前は昔の俺みたいだな」と。

そうなんだよな。
極限を描いてはいるが、誰だって村田になる可能性がある。
それが証拠に、社本もその狂気の中で、狂気を現したではないか。
猟奇的といっても、医者はそれに近い行為を日々行なっている。
同じように、最初のうちは吐き気を催しつつ当たり前になるという。

「冷たい熱帯魚」は、極端から極端に描い映画といえるだろう。
でも、実話に基づいているというから、現実にも近いといえる。
可能性としてはありうることなのだ。

だから、僕もそうならないとは限らない。
そういう状況に陥らないように祈るだけだ。

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xtc4241

4.0冷たい熱帯魚

2011年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

難しい

スリリングでサスペンス的で以外に面白かったのと出演者の演技が上手かった日本映画にしては良い作品のサスペンスでした

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ten

2.5これぞ狂気を描かせたら世界で指折りの園監督の真骨頂

2011年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 せっかくの宣伝会社からのご提供とはいえ、あまりにシュールな作品でした。開始25分ほどたって、村田夫妻の狂気じみた悪事が明かにされる件で、ちょっと気分が悪くなりました。だけどこれが園ワールドの狙いどうりなのでしょう。席を立とうとしましたが、それでは園監督の思うつぼだなぁと思い我慢しながら鑑賞しました。あぁ~されども、見終えたあとまず思ったのが、「席を立ってれば良かった!」ということでした。

 これぞ狂気を描かせたら世界で指折りの園監督の真骨頂。まして、でんでんの水を得たような悪役ぶりはおぞましいのひと言です。やっている本人は、快感を感じながら演じているなんて信じられません。木訥とした「いい人」ばかり演じさせられてきた、でんでんにとって本作の村田役は、これまでの善人役と比べて別人格を演じる、演じがいが段違いにあるのだというのです。

 そんなでんでんに宿る狂気を引っ張りだし、妻・愛子を演じる黒沢あすかなど、それほどの美貌とは言えない女優を怪しくも綺麗に見せてしまう園監督のマジックには脱帽モノです。映画の表現テクニックとしては、凄いポテンシャルを感じます。ううっ(悶絶)(^_^;)…

 …それにしても、ここまで人を不快にさせる園監督の演出力とグロな思考力は、すごいなぁ~とは思います。単なるグロでなく、人間の持つ業を、これほどまでに人間臭く、悪臭を漂わせながら描ける監督は、日本の中で園監督しかいないのではないでしょうか。人が生き抜くための裏面を知り尽くしていないと、ここまでの描写は無理でしょう。頭で考えただけでは、どこか逃げ道を作り、美談にしたり、救いを作ってしまいがちになってしまいます。

 そして衝撃的な結末。皆さんは血しぶき舞い踊る本作にどこまで耐えきれるのでありましょうか!早く次の新作は…う~ご勘弁くださいぃぃぃ。

 シュールな作品がお好きな方には、たまらないくらい過激な刺激に満足されることでしょうね。

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流山の小地蔵