冷たい熱帯魚のレビュー・感想・評価
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凄まじい作品でした。
前々から気になっていたのですが、期待が高まり過ぎてなかなか踏ん切りがつかず、後回しになっていた作品です。 結果…期待を裏切らない作品でした。 多少ちょっと無理ではないかと思う箇所や強引に感じてしまう箇所も有りましたが、勢いが有り、どのような結末に持っていくのか、そしてかなり刺激的な映像と相まって、割りと長めの作品ですが、見始めたらラストまで一気に観てしまいました。 終わり方も良かったですね。 主演である吹越満さん、傍を固める渡辺哲さんや神楽坂恵さん、梶原ひかりさんと主だった演者さんも素晴らしかったのですね。 そして、でんでんさんの怪演は流石としか言いようがありませんでしたが、個人的にはあいこ役の村田愛子さんが1番凄かったような気がします。 イメージ的にかなりのマイナスにしかならない(他の役でも同じですが、村田役以上にあいこ役はかなりキツそうに思えます)と思うのですが、よくこの役を引き受け、熱演して下さったと拍手を送りたくなりますね。 グロい場面も有りますし、実話をヒントにした作品ではありますが、かなりショッキングな内容なので人を選ぶ作品でもありますが、耐性がある方は観て損はないと思います。
実際の事件をもとにした怪作
アフリカケンネルを元ネタにした作品。終始人殺しのシーンがあるが、グロとかショッキングとか言葉のありきたりな表現を超えて変な爽快感さえある。 事実は小説より奇なりというが、こんな事実があって欲しくはない。が、でんでんみたいな人がいないとは言えないのがこの世の面白さ。
ボディを透明にする
吹越&でんでんの演技がヤバイ。 よくヤバイ!っていうキャッチコピーの煽り見るけど、この映画はヤバイ! 園子温監督映画をまともに観たのがこれですが、やっぱりハマらせる何かがあった。 実際にあったあの事件(知らなかったので予備知識なしで観た)をもとに作ってるんですが、リアリティとフィクションの境い目がすごく巧い。 でもとにかく入り込んでしまう… 終始口を開けたまま、ラストは個人的に相応しい終わり方で納得。 ただもう、怖いから次観ることがあるなら一人では観れない!! でんでん氏、本業コメディアン!?ってビックリ。
妙子のキャラが定まっていないように感じるのは演技力のせいか? ラス...
妙子のキャラが定まっていないように感じるのは演技力のせいか? ラストの10分ほどが、なんだかなー、、、 音楽もこの音楽⁉️ってのが流れます、、、 中盤までは、おもしろかったです。
人間の狂気がうまく表現されていて、元になった事件をリアルに想像して...
人間の狂気がうまく表現されていて、元になった事件をリアルに想像してしまい、何が心にベッタリと張り付く。 躊躇しない演出が滑稽だったりもするが、勢いが増すほどに、こちら側ももっともっとと求めてしまう。中毒性を増長させる作品だ。
狂うなら徹底して狂うほうがよい。
随分前に観ました。正直一回観たきり観てません(笑)面白くなかったからではありません。色んな意味で衝撃が強すぎて、観れないのです。園子温監督のぶっ飛んだ世界観が好きで何本か観ましたが、正直愛のむきだしみたいな現実からぶっ飛び過ぎた世界にはついていけず(笑)しかし、本作のようなリアルな世界にぶっ飛んだ世界を織り混ぜた作品は本当に好きです。とにかく容赦ないのです。正直狂っています。着いていけない人には色んな意味で受け付けない世界観だと思います。でも、極限に追い込まれた人間が放つ狂気、言葉、必ず脳天をぶち抜くような衝撃を与えます。内容はグロいし気持ち悪いし狂っているんだけど、私は観たあと、逆にちゃんと生きようと目が覚めました。最後の吹越さんの言葉、よかったなあ。一見非現実的な言葉も、あんだけ狂った世界の中では逆に輝きを増します。でんでんさんは言うまでもなく、主役の吹越さんも文句なしにいいです。たるんだ毎日に衝撃的な渇を入れたい勇気ある方には、是非オススメです。
爽快エンターテイメント
園子温映画は始まって数秒でもう面白い。 誰かが動いたり喋ったりするだけで 園子温独自の世界観がもう始まっている、 それが好き。 この映画も予想外の面白さだった。 予告編見て友人の感想を聞いただけだと、とんでも無いエログロ映画なんだなぁと、今まで怖くて手に取れなかった映画のひとつ。 今回はhuluで観たからかもしれないけど、特にグロいともエロいとも思わなかった。 仕事帰りの電車内で、3日間かけて観たけど 毎晩の帰りの電車での私の脳内はエンターテイメントでいっぱいだった。園子温様様! 園子温は、グロい映像やエロい映像を撮るために映画を作ってる訳じゃなくて、「面白い映画」を作っている。 園子温ファンならそう思っているはず。 園子温ファンはグロやエロを期待している人よりも「面白い映画」を期待している人が多いはず。 まあ確かに人が殺されるシーンは怖いけれど、私的にはどの登場人物にも思い入れや情が湧いていなかったので、悲しい気持ちには一切ならなかった。そこが救い。 吹越満は本当に良い俳優だな。勿論でんでんは大好きで安定のでんでんだったけど。 吹越満のラスト20分、めっちゃくちゃ良かった。この映画の見所のひとつだし爽快な気分にさせてくれるラストだった。なんだかスカッとしたな。 「凶悪」のおじいさんにお酒を飲ませまくるシーンとか、「闇の子供たち」の売春宿のシーンとか、そういう精神的な苦しみと比べてこの映画は二度と見たく無いとは一切思わないエンタメ作品だと思います。同じ園子温なら「恋の罪」の方がかなり精神が疲れる作品だと思う…あの女教授…でも言ってる事は凄く勉強になるんだよなあ笑。そして結局面白い。 しかし私の園子温ベスト3は、順位とか無しで「ヒミズ」「愛のむきだし」「地獄でなぜ悪い」ですね。大好きです。新しい作品もっともっと観たいです。
ヤバい。
この映画一言で言うとヤバいです。 私が今まで見た映画の中では1番怖かったし救いのない冷たさを感じました。 まるで自分もその場にいるような恐怖を覚えるシーンも多々ありました。 中途半端さがなく、容赦ない描写の仕方なのでとにかく見入ってしまいます。 (個人的には目と耳を塞がずにはいられないシーンも) でも最後意味がわからなくなりました。
エグすぎる
パワーのあるエロ・グロ・スプラッター。 大分目を背けた…。 非現実的な殺人鬼の狂気が リアリティを感じさせるものとして迫力十分に表現されている。 正直言って心情描写は滅茶苦茶で ヒューマンドラマとしては理解しがたいが 狂人の心情は理解できなくて当然だと考えれば その辺も納得できる。
壊れる主人公
まず思ったのは、吹越満演じる主人公社本の妻と、でんでん演じるとんでもない熱帯魚店主村田の妻、この二人の演技の下手さ加減。学芸会レベルか。 映画の冒頭、乱雑に料理をする社本の妻。だけど義理の娘に遠慮をするところに何か性格の一貫性がなく、アンバランス感だけが残る。 最後に逆ギレして壊れていく主人公。まぁよく有りがちな展開か。 色々なところで絶賛されているが、個人的にはただグロさを強調してインパクトを出しているだけの作品のように思える。それであれば、山田孝之主演の『凶悪』の方がよっぽど良い作品だと思う。大声で騒ぐだけのでんでんも悪くはなかったが、ピエール瀧、リリーフランキーの怪演振りは及ばないか。
なかなか過激
でんでんさんが常にハイテンション。 グロいシーンも鼻歌まじりなのでそんなにグロさが目立たなかった。 威圧的な話し方などが実際にいそうなおじさんでイライラしたが、 なんだかその分、現実味を感じました。 主人公が弱すぎてイライラしたが、実際になってみたら従うしかないのかも…。面白かったです。
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