蛇のひと

劇場公開日:2010年9月25日

解説・あらすじ

第2回WOWOWシナリオ大賞に輝いた脚本を、永作博美&西島秀俊主演で映像化したヒューマン・サスペンス。部長の自殺と時を同じくして姿をくらませた課長・今西の行方を探すことになったOLの陽子。調査を続けるうち、彼女はよく知っていたはずの今西の人物像に疑問を抱きはじめる。「Laundry」「重力ピエロ」の森淳一監督がメガホンを取り、美しくも悲しい人間の“業”をみずみずしい映像美で描き出していく。

2010年製作/G/日本
配給:角川シネプレックス
劇場公開日:2010年9月25日

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(C)2010WOWOW

映画レビュー

4.0 サイコパス? いやどうやら違うようだ。

2026年4月29日
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怖い

斬新

ドキドキ

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せいたろう

2.0 ここで終わるの?

2026年4月2日
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てる

3.0 不思議な作品

2025年8月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

WOWOW大賞取った時から気になってた『蛇のひと』がサブスクなってたので鑑賞!

西島秀俊の関西弁に違和感、画作りが拙いとかで前半ノれなかったけど、後半それらが伏線になるという何とも不思議な作品でした。オチ弱めだけど、ミステリ好きなら楽しめます!

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のひと

4.5 わかりやすさ

2025年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

以前一度見たかもしれない。
2010年の作品
解説にあったニューマンサスペンスという言葉がとてもあっているように思う。
映画を通して言いたいことをわかりやすく表現している。
この物語が提示している様々な問題に対する答えとはいったい何だったのだろうか?
この作品の秀逸なのが事件であって事件ではなく、警察が絡む内容は限られている点だろう。
それ故主人公神戸ヨウコは、会社命令で今西ユキオを探すことになるが、実際彼女が探していたのは自分の本心だったように思った。
他人の中に見る邪悪なもの。
「じゃ」という発音と「蛇」
普段は何気なく誠実そうに生きているが、時折顔をのぞかせる蛇のような邪心
生い立ちや環境、人々の中に潜む邪悪さに対する抵抗
弟子の中で飛びぬけて上手かった義太夫の語り 逆恨み 嫉妬
一番弟子の初舞台で、一番弟子と入れ替わってしまうという大胆不敵な所業
その後に起きた彼の絶望と犯した大事件
幸ちゃんは「大方予想していた」と言っていたが、それは違うように感じた。
人を口車に乗せ、生かして、殺す。
いかにもサスペンスチックな思考 賢さとサイコ
神戸は自分の中にもある邪悪な心を認めたことで、今西本人そのものが邪悪な存在ではないと思った。
婚約者の存在
今西が推理した通り、彼女の本心は「彼」ではないと思っているが、年齢や現状を鑑みればそこが落としどころであるのは間違いない事実だ。
彼女の「事務的で愛想のない会話」」は、自分の本心を隠している証拠。
それを今西に疾うに見透かされていた。
それをダメ押しされた時、神戸は初めて本心を口に出してみた。
「私が見張ってます。ずっと」
本心を口に出してみれば、その結果が期待通りにならなくても、どこか気分がすっきりするのだろう。
会社の帰り道、同僚の田中とカフェ飯を食べて、口笛を吹きながら歩く自分の姿を、神戸自身が俯瞰していたように感じた。
本当の自分自身を見つめてみる。
しかし、
いくら口笛を吹ても、頭も気分もすっきりしている神戸には、どうしたって邪心は生まれてこない。
婚約者との結婚も、気分をリセットできたことで新鮮な気持ちでできるかもしれない。
会社で起きた部長の自殺と1億円の横領
直属の部下だった神戸が辿った今西という人物の足跡
彼女が知る今西と他の人が語る今西の人物像が大きく違ったこと。
今西とは、計画的に人を口車に乗せて、人を不幸にする人物なのか?
このミステリー
保険屋の女性の話から前の会社の同僚、そして予備校時代から実家、幼少期の出来事まで。
さて、
今西ユキオ
彼は会社が自分を探すことを「計算」した。
その役が神戸となることも知っていた。
神戸を見張るように田中が指示されることも計算していたと考えるべきだろう。
それがあって初めてアルファロメオと出会うことができる。
部長は今西に嫉妬していたこと 今西がしたかのような横領を捏造したこと。
今西は計算して部長を追い込んだことは、部長の話から窺がえる。
今西が部長に言った「兄」とはいったい誰のことだろう?
自殺した兄弟子だろうか?
そうである場合、今西には部長を助けようなどという思いはなかったことになる。
今西は、同じ兄二人を自殺に追い込んだのだろうか?
彼自身が自分のことを「病気」というように、彼の中にははっきりとした邪心があったのは間違いないだろう。
誰にも咎められるようなことをしたはずはないにもかかわらず、勝手な嫉妬心で悪者にされる理不尽さ。
今西がどうしても許せないこの人間性に対する反抗 仕返し
さて、、
今西は神戸の婚約者の工場で、いったい何をしようとしていたのだろう?
病気の延長線上にたどり着いた場所
ミステリーとして空恐ろしいシチュエーションだ。
どんなケースであれ、いつか近いうちにやってくるであろう神戸
計算しつくたであろう今西の心境が読み切れないが、行き場を失ってしまった今西は、神戸によって断罪されたかったのかもしれない。
その覚悟と、自殺による決着
いくら計算していても、結局は行き場がなくなって行き詰まっていた彼自身が浮き彫りになった。
神戸は婚約者に「最近変わったことはない?」と尋ねた。
彼女は今西の足跡を辿りながら、婚約者に接近しているのではないかと胸騒ぎしたのだろう。
久しぶりに見た婚約者
割とそっけない会話と、同時に感じる自分の本心
神戸は確かに会社命令で今西を探し続けていたが、彼女の本心が本当に好きだった人を探していたことに気づいたのだろう。
今西の日常の顔と過去の顔
そこにあった悲しい幼少期に、神戸は大きく共感した。
兄弟子たちに傷つけられたこと。
その中でも奪われた大切な万華鏡
彼が大切にしていたもの
同じものをもう一つ自分用に買ってみた。
それを覗き込むと見えるキラキラとした世界
当時今西が思い描いていた未来
似たようなことを神戸自身が体験した辛い過去があったのだろう。
似たように傷ついたこと
誰にも言えないこと
その時に顔を出す邪心の存在
「誰にでもあること」
自殺を思いとどまった今西
当時万華鏡に見た未来
それが奪われた時に顔を出した蛇
あの万華鏡によって、今西はもう一度未来を見ることができたのだろう。
わかりやすく、なかなか奥深い作品だった。

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