「良くも悪くも軽い時代劇(・∀・)」のぼうの城 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも軽い時代劇(・∀・)
震災があったせいで公開が危ぶまれてたけど、2年経ってようやく日の目を見た話題作(・∀・)
野村萬斎の演技はかなりのオーバーアクションだけど、この「普段は昼行燈だけどいざと言う時に頼りになる」という役柄には最適じゃないでしょうかね?
どこか日常から浮き上がった浮世離れした感じも、つかみどころのない感じも合ってると思う。
あとぐっさんの熱血漢ぶりと、佐藤浩市の重厚さもいい味が出てると思う(゚д゚)イーヨイイヨー
ただ榮倉奈々のお姫様は、武芸に優れてるという設定の割にはその辺りの描写が足りないと言うか(;・∀・)
投げ飛ばすシーンもコマ送りでやってるだけだし、のぼう様を押さえつける所なんかもあんまり強そうな印象は受けないし。
上地勇輔の石田三成も、秀吉が備中高松を攻め落とした戦術である水攻めをしてまで落とそうとしたんだけど、ラストではかなり物分りのいい人になってるから、悪役感があまり感じられない(;´∀`)
あと気になるのが、成宮寛樹の口調が思いっきり現代言葉∑(゚ω゚ノ)ノ
どうしても全体的に軽く映ってしまう(ノ∀`)アチャー
あと秀吉に降伏を伝えに行った、西村雅彦扮する成田氏長はその後どうなったんだろ?
秀吉自体も全然絡んでこないのもちょっとな~(´ヘ`;)ウーム…
でも映画自体の出来は大変良かった(・∀・)イイネ!!
特に水攻めのシーンは、震災があったせいで大幅にカットせざるを得なかったとは言え迫力あるし、合戦シーンもうまく臨場感を出せてると思う。
ただそこから、水攻めから逃げて来た農民が城に上がる時に草履を履いたままでは・・・とまごついてる時に、のぼう様が率先して草履のまま城に上がるのはもたもたし過ぎ(;´∀`)
馬はCGで合成してるらしいけど、佐藤浩市の馬術の腕は相当らしいので、そこで時代劇っぽさ、戦国時代っぽさが際立ってる(*´・д・)*´。_。)ゥミュ
そして今の埼玉県行田市にこの忍城があったのは事実だから、城跡と石碑がちゃんと今も残ってるあたりも、この出来事は史実で今にも繋がってるというラストの映像も良かった(・∀・)ウン!!
邦画としては珍しい共同監督、映画化の企画が持ち上がってからもなかなか資金が集まらなくて、最初に小説を出してベストセラーにして、その上で映画化に漕ぎつけて、震災があって公開が危ぶまれてた・・・
とにかく紆余曲折を経て無事に公開となった、邦画史上かなりの特殊な成り立ちの映画。
色んな意味で歴史に残る超大作であることは間違いないですな(・∀・)イイネ!!