あしたのジョーのレビュー・感想・評価
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熱がとんでもないオォォー!!w(゚ロ゚)wが・・・
俺はあしたのジョー世代ではありません。
吉田豪さん、コンバットRECさん、掟ポルシェさんとかの影響で、梶原一騎と真樹日佐夫兄弟の大ファンになった者としては、絶対これは観なきゃならんと思ったv( ̄Д ̄)vイエイ
山Pと伊勢谷友介の肉体がとにかく半端ない((;゚д゚))ス、スゲェ
これだけでもう観る価値はあるΣd(゚∀゚d)イカス!
さらにジョーとの試合を組むためミドルからライトに体重を落とすために実際に演技でもリアルな減量をするという離れ業をやってのける(((;゚д゚)))
そしていざ計量となった時の力石の体の薄さ!!!工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工
まじかよこれ(;・∀・)
何でここまでできるんだ?
観てて恐怖を感じましたガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
ボクシングシーンも実際に殴り合ってるし、これジャニーズ良くOK出したなと感心した(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )ウンウン
香川照之の丹下段平の暑苦しさとそっくりさも良かったな~。
でも言いたいことがないわけでもなく・・・
まず子役の使い方が下手(;´∀`)
最初に出てくる時の演技の適当さもそうだし、ラストに紙飛行機が飛んでくる時なんて全然違う方観てるしヾ(゚Д゚ )ォィォィ
白木葉子の香里奈の立ち位置がどうも微妙だな~。
生い立ちを孤児院出身で金持ちの家に引き取られていくっていう描写はまあいいとして、その後ドヤを潰す流れに至る動機が弱い気がする。
「女にだって、拳はあるのよ」の台詞は良かった(・∀・)イイ!!
そしてマンモス西。
鼻からうどんは(゚⊿゚)イラネ
ただ原作を真似した記号的な描写で何の意味もない(;´∀`)
マンモス西は丈の退去に位置するキャラクターとして、減量中誘惑に負けて食ってしまうという時にあの鼻からうどんを出すシーンがあるのに、それを単に少年院の食堂の乱闘シーンで使うな!!!!( ゚Д゚)ゴルァ!!
あと丈は確かにノーガード戦法で勝ち進むわけだけど・・・もう少し見せ方を工夫して欲しかった。
あれじゃ同じ描写を何度も見せてるだけでいい加減飽きてくる(;´Д`)
そして丹下段平は演技は素晴らしかったんだが・・・いかんせんかつらの禿げ頭だからどうしても後頭部にしわができちまうのが気になるな~(;・∀・)
香川照之本人も頭が蒸れて大変だったと言ってたけど、丈と力石の肉体を観るにつけ、リアルさと言うか本気度を示すなら頭剃った方が良かったんじゃないか?
あとあしたのジョーのテーマ曲をボーカル入りで流せ!!!
それからドヤの描写はもう少しリアルに描いてほしい。
全然そこの住人が貧乏そうに見えん(´Д`)ハァ…
とまあだらだら書いたけど、内容は総じて良かったと思います(゚∀゚)
EDの宇多田ヒカルの曲も良かった(・∀・)
重かった呪縛
原作大好き、アニメは全話録画して繰り返し見て、この映画もエキストラ5回参加。ものすごい楽しみに初日映画館、雪の日に行った。
けどなんか冷めた自分がいたなぁ。
とりあえず、監督のこだわりが前面に出てた気がする。原作をリスペクトするというより、オリジナルな部分を重要視した感じ。試合シーンなんか凄く凝った仕上がり。
でもねぇ、やっぱジョーや力石を演じられる俳優はいないよ。撮影現場を目の前で見たから、山Pや伊勢谷がどれだけがんばってたか知ってる。
だからボクシング映画としては一級品だけど、あしたのジョー実写版としてはどうしてもイマイチなんだな。
特に音楽。アニメでは1でも2でも素晴らしい音楽がいくつか使われてたけど、本作ではなぜかエンディングが宇多田ヒカル(笑)
だったらラストで山Pに「♪男なら~」って歌わせりゃよかったのにね。
あらゆる意味で物足りない出来。やはりあしたのジョーの呪縛は思ったより重かった。
良く出来ている、監督も俳優も。だが・・・
往年のボクシング巨編の実写化作品。
遅ればせながらやっと観れました。
観終わっての感想は冷静に受け止めている自分が少しいやだった。
一言でいうと良く出来ているし、俳優も頑張っている。
山下智久もアイドルの枠を超えて顔変形させながらすごい肉体を作っているし、本当にボクシング学んだんだって事が良く分かる方の入ったパンチ打ってる。伊勢谷友介の役者魂には本当に感服するし、香里奈の演技も悪く無い。香川照之さんは本当にボクシング好きが表れている感が溢れている。
脚本も原作に忠実だし、監督も原作を忠実に作っていると思う。
しかし、しかし、何かが足りない。
うまく言えないが心を揺さぶる原作の感動が入ってこないのある。
多分、私の頭の中のジョーとこの作品のジョーは、微妙にずれている。自分勝手な感想なのは承知しているのだが・・・。
野生児っぽいジョーに対して端正な顔立ちの山下智久はルックスが良すぎる(無理言ってるとは思いますが・・・)伊勢谷友介はスマートすぎる、香里奈は純日本人の清楚なイメージのお嬢様と異なるし、香川照之さんの丹下団平は少し若すぎる。といった少しずつのずれが自分がこの作品に感情移入できない理由なのかも。
なので-0.5としていますが、原作のファンはイメージを崩さずに実写化されただけでもOKです(同時期のヤマトはひどかった)
好き勝手いいましたが。いい作品であることは間違いない。
最後に賛同派の方やファンの方ごめんなさい。
女にだって、拳(こぶし)はあるのよ
映画「あしたのジョー(2011)」(曽利文彦監督)から。
漫画「あしたのジョー」ど真ん中世代の私には、
ちょっと物足りないストーリーだった。
映画化された場面だけ評価すれば、それなりだが、
やはり、永遠のライバル、力石徹死後の矢吹ジョーも、
私たち世代は、しっかり覚えている。
リングサイドで「真っ白」に燃え尽きるシーンまで。
だから、今回は覚えていないフレーズをメモした。
力石との試合をしないよう哀願する「白木葉子」に、
矢吹ジョーが、はねのけるように
「これ以上、男の世界に立ち入るんじゃない」と叫ぶ。
面白かったのは、この後、白木葉子がジョーにパンチ。
「女にだって、拳はあるのよ」
そして、物語後半、今度はジョーが白木葉子に呟くシーン。
「あんたも、いいパンチ持ってんだから、
使い方、間違えんなよ」
この2つの台詞が対になっているのに気付いた時の喜び、
メモ魔の私にしかわからない楽しみなのだろう。
有名な漫画の実写映画化としては、
香川照之さん扮する丹下段平役を始め、どれもがビッタリ。
「立て、立つんだ、ジョー」の名台詞も、合格点かな。
もう一度、原作の漫画を読み直したくなった作品であった。
VFXが良かった
今日もDVDを視聴してのレビュー
最近のアニメから映画化という酷評されがちなパターンだけに期待していなかったのですが、なかなか見応えありました!自分は30代半ばの為、あしたのジョーはリアルタイム世代ではありませんので、多少甘めの評価になるかと思いますがあしからずm(_ _)m
この映画のストーリーはいわずもがななので割愛するとして、試合シーンやケンカするところはカメラを手持ちに切り替え臨場感を出し、決定打のシーンはVFXを使って効果的な演出は良かったです。
あとセットも見事で細かいところまで雰囲気が出てました!東芝が山下智久のスポンサーだけに、東芝のブラウン管テレビが出てくる辺りは家電ファンにはウケました!
ふと思ったのですが、あしたのジョーに似たカテゴリーとして、タイガーマスクが映画化されるのではないかと思ったりします。ちょっと前に伊達直人ブームがあったじゃないですか?日本人ってブームに弱いからなぁ…っていうか、もうブームは終わってましたねヾ(-д-;)
オススメ度は★★★★☆ 4つ
他の漫画原作の映画とは本気度が違う
漫画の映画化である。
しかも、圧倒的に有名過ぎる作品の。
大コケすると思っていたが…
熱烈なファンの方々には不満足かもしれないが、そんなに悪くはなかったと感じた。(ちなみに僕もオリジナルは見ている)
そう感じさせたのは、本気度だと思う。
山下智久と伊勢谷友介のガチンコ対決シーンは見入ってしまうし、その為に鍛え上げた両者の体は同性でも惚れ惚れするほど。
また、丹下段平に成りきった香川照之の本気度もプラス。
多少、ストーリーのメリハリの弱さや、山下ジョーのオリジナルとの雰囲気の違いさ等もあるが、続編の製作には反対しない。
どうせなら、ジョーが真っ白に燃え尽きるまで見てみたい。
演技を超えた神々しさすら感じさせる肉体
原作未読。
テレビアニメも未鑑賞。
山Pと伊勢谷さんが、猛トレーニングで
ウェイトを極限まで、絞りこんだこと。
香川さん、30年来もボクシングの虜になっており、
自分の演技に徹するだけではなく、ボクシングシーンでは、
実際に演技指導をしたこと。
昭和のドヤ街は、CGではなく、
実際にオープンセットをつくり、
これには原作者のちばてつやさんも感激されていたこと。
こんな状態で上映開始を待ちました
(期待のハードルは結構高かったです)。
★彡 ★彡
美術さんと
撮影監督さんには、
星5個では足りないな(拍手)
初めて伊勢谷さんを心の底から
カッコいいと思ったよ。どっちが
主役なんだかわかんなかったな(大拍手)
上映終了後、
座席で小さく拍手をしたのち、
(舞台挨拶付きなら絶対大拍手してた!
立ち上がる人がいたら一緒にスタンディングオベーションしてた!!)
撮影監督の実績を知りたくて、パンフ売場へ直行。見本を手に取り、
他のページはすっ飛ばして、スタッフのページへ。
『ICHI』(08)を撮影していた方で、
それ以外は、映画に関する実績はあまりないようでした。
事前に知っていたオープンセット。
試合中のカメラの動かし方。
この2点に痺れてしまいまして、
映画スタッフのこだわりと熱意に感激してしまいました。
◇ ◇
ボクシングシーン。
お二人の演技を超えた
神々しさすら覚える肉体だけでなく、
ボクシングも真剣勝負そのものに見えました。
あれ、絶対本気で殴り合っていますよね
(実際、そうらしい)。己の肉体を駆使して、
役に真正面から向きあう真摯な姿勢。
映画館の背もたれつきの椅子で見るのが
なんだか申し訳ない。思わず正座をして、
拝みながら見てしまいたくなる、それほどの、
役者魂が衝撃として私の魂をも、お二人のパンチが天に突き上げてしまったのでした。
もう、最後の直接対決のシーンは、
劇中の女の子役の姿ではありませんが、
眼を覆って見ていられないほど。ゴングが
鳴ったその瞬間に、涙でスクリーンがぼやけてしまいました。
外に出てから帰る途中にも、
自然にシャドーボクシングを、
してみたりして、完全に映画の
世界に浸りきったまま帰路につきました。
その瞬間、それまで降っていた雪が上がる。
なんだか、奇跡づいた作品となってしまったのでした(笑顔)
◇ ◇
と、5点点で終わらせようか
とも思ったのですが、もったいなさを感じたことを3点。
①時代考証、こだわりぬいていたのに、
ボクシング会場の通路だけが平成仕様だった。
②刑務所の中と、外に出てからのボクシングシーン。
周りのお客様の演技。刑務所の中のプロの役者、外に
出てからの素人のエキストラ、演技力の差が歴然と、
し過ぎ。一瞬、興ざめしかける場面あり。
③ラストシーン。
○年を感じなかった山Pの芝居。
己の状況を感じさせてくれた伊勢谷さんの芝居。
ここは役者の力量の差か、監督の演出の妥協か、
どちらかわかりかねますが、最後の最後になるだけに、
キッチリと締めてもらいたかったです。人としての厚みを感じさせて欲しかったな。
★彡 ★彡
「超よかったんだけど!」
うしろの席にいた、若い男の子の声。
最後に細かいことを書きましたが、私も一緒です!
夕陽の使い分けなんていった、
演出もあって、それもなかなかよかったです!!
今作キッカケに
ボクシング人口+ボクシングファン増えるんじゃないかな(笑顔)
昭和の香り
なにもかもが足りなくて、誰もかれもが一生懸命だった時代。
そんな時代設定だけで自分は興味を持ってしまう。
もちろんアニメでどっぷり見ていたので、すごっくしっかり作られていたと思います。
やっぱりハングリー精神は貧しさからしか生まれないのではないでしょうか?
残念なのは、リアリティーに欠けるCGの街並みと
ジョーの話し方(アニメでのあの声がやっぱりジョーです)
で、白木嬢役の香里奈?
名言の宝庫 もはやネタばれと言えないような
これだけ有名で、未だファンの多い漫画の映画化。
映像化には本当に苦労されたと思います。
過去にアニメを再放送、再々放送で見ていた者としては、所々に繰り出される台詞に鳥肌物でした。
これだけ有名な台詞の宝庫であれば、耳に覚えのある台詞ばかり。
何を書いてもネタばれにはならないのでは?って思えるほどです。(笑)
さすがにアニメを見ていた頃は子供だったので、少々記憶が薄れている所もあり、今回の映画を観てストーリーが「あぁ~こんなだったかなぁ~」って思う部分は有りました。
でもしっかり体を作ってきた山下氏、その主役を喰って充分存在感を出していた伊勢谷氏、両氏の肉体、眼力、映像の迫力を観て終始シビレまくりっす。
両者のリング上での殴り合いのシーン、本当に気合が伝わって来てシビレます。
他にも減量後の力石の計量シーンでは、映画館内でも「おぉ~・・・・」と声が出るくらいの迫力でした。
伊勢谷氏は、この役(力石)を日本中のどれだけの俳優が演じたいと思っているかと自分に言い聞かせ、苦しい減量を行ったとか。
涙物です。
これだけ良かった映画ですが、あえて難点をあげれば、ドヤ街の子供達が貧しく見えなかった事くらい。(苦笑)
あ、最後になりましたが、忘れてならない丹下のおっちゃん役の香川氏。
本当に最高です。
女性サイドの「急いで!」という「せかし」の理由
昭和40年代の東京の下町とは驚き
もっと前かなと思った。
夕日が丘があったから
でも、全体的に説明不足だと思えた部分は、
オーナー・サイドの女性の「急いで開発と、男性味を削ろう」という姿勢の理由が見えなかった。
喧嘩を どうにか話し合いにしようというプロセスがまったくない! そこが出来ないので苦労してる、民族間闘争。違う種類の脳と質を理解しあおうというもの。
伊沢八郎を思い出した。蜂の武蔵は死んだのさ の内田さんも。
大和魂の、自分の(村の)価値観と、趣味思考を狭く深く、同時に、時間と四季の流れに沿った 心の安定を守る鋭さがあった。
香川さんの台詞に…!
私の一番の見所は
山P演じるジョーと伊勢谷さん演じる力石の試合前に
香川さん演じる(丹波?)がジョーに言ったセリフで
「大事な試合前にかける言葉も見つからねぇ」↑というニュアンスだったような…はっきりと覚えてはいないんですが(汗)
その言葉にはジーンと、胸が熱くこみあげてくるようなものがありました。
そこには這い上がってきたジョーと、伊勢谷さんが生身で作り上げた力石の体つきや、筋肉、精神、それを見てきた香川さんの想いが
ギュッと一言(台詞)に詰め込まれているように感じました。
最初と最後のシーンは時代のギャップ、展開の淡泊さに共感を覚えることができませんでしたが、(原作を見ていないからかもしれませんが(汗)
試合(戦う)シーンの前後は、役柄としても個人としても、人間の本能がとても良く映画に映し出されていたように感じました。
「あした」って何時代だっけ?
『ヤマト』でも書いたのだけれど、映画界の構想力ないんだろうな。
昔社会現象を起こした作品だから、山P出てるからって以外で集客できないんだろうな。
この作品、正直、ドラマで感動させるとか、ストーリー展開でうならせるとかとは違う作品である。自分もついつい乗せられて(だまされて?)、映画ではどのように表現するのだろうって興味だけで見に行ってしまった。
またまた、お金をかけた大人の遊び(コンピュータと豪華キャスト使ったら、どこまでマンガを表現できるかな)に付き合ってしまった。
豪華キャストなのだが…。
金持ちの大御所風な人物は津川雅彦、エキセントリックで準主役級な人物は香川照之ってのは、ついでに言って主人公はあの事務所ってのはやめませんか。スポンサーのためか、何の影響か分からないけど、監督や演出家の創造力が欠けているように見えてしまう。
ストーリーは、ジョーが刑務所に入って……力石と対戦して、力石が死ぬまで。ジョーが一旦街を離れるものの、戻ってきて次への展開も予感させますが、まぁストーリーは、皆さんご存じのとおり。
よせばよいのに、マンガチックな表現にこだわったり、小ネタを挟み込もうとするから、(2時間という制約の中で作るから、いろいろ大変なんだろうけど)アラばかりが目立ってしまう。
他のレビュアーも書いていますが、見所は力石だけかな…。本当のところは、白木お嬢様が香里奈で、けっこういい感じと思えたからなんだけど。
アラについて、箇条書きで…。
○顔だけならいい線行っていた香里奈。しゃべったら、動いたら…。上品さにかなり欠けました。とても残念。これが、(原作にはないエピソードだと思うが)ドヤ街で育った影響を演出したのなら、すごいかも。
○ジョーの使うクロスカウンターは、本当の競技で使うものとは違うらしいのだが、(マンガもそうなので、それをいったら酷になるのだけど)何故相手のジャブに合わせるの?相手の利き腕ではないパンチに合わせたら、大して威力ないじゃん…。最初に力石とクロスカウンター決めたのは、マンガの表現に忠実で…私には微妙でした。
○マンモス西。映画版では、牢屋の中でもすっかり地位の低いマンモス西。ジョーと一緒にトレーニングしても、まったく体の締まらないマンモス西。サボってんじゃないの?かの有名な「鼻うどん」を、ムショ内の乱闘シーンで使うんですか?本来、マンモス西の意志の弱さを表すよい描写なのに…。
○力石すごい。格好いい。伊勢谷友介すごい。ジョーとの対戦に向けて、よく減量にも耐えた。でも、一日であんなに体が戻るの?すっかり戻ってしまった体で試合に臨んだので、ジョーとの対戦における悲壮感が少し欠けたな…。
○そして主人公のジョー。山Pファンには悪いけど…、微妙…。よく鍛えたし、格好いいし…それは問題なし。でも、髪の毛が、鬼太郎状態。アレでは試合に集中できん。原作がアレなので仕方ないのだろうけど。ついでに言うと、タンポポは根が深い草なので、力石の墓前(砂利の部分)に供えても根付きません。供えるとしたら、墓石の上がよい。
○一番困ったのは、時代感がないこと。路面電車、ドヤ街の雰囲気、物価…昭和30年代か40年代だよな。ドヤ街はこだわって描いたのだろうけど、周囲の描写は気を抜きすぎである。ちらちら新しい建物が見えたり、バリアフリーへの配慮が見えたりする。それに気付いたのは、ムショ内でのジョーと力石との対戦中だが、リングの周囲に現代のマンションが見えるは見えるは…。全体の雰囲気が、かなりぶち壊されます。
う〜ん、何だろう…
何て言えばいいんでしょうか…役者達はきっちり役作りをしてるし、監督も原作を再現しようと頑張ってはいるけど、一言で言うと感動が無い。
何でだろう…と考えてみました。
役者は身体はしっかりつくっていたけど、身体だけというか、人間的な奥深さが感じられない。ジョーと力石を演じる為に一生懸命頑張りましたみたいのが、やっぱり透けて見えてしまう。泪橋しかり、すべてがセットにしか見えない。
結論、漫画を映像化するのはやめた方がいいと思う。
これだけの事が出来る、監督役者なら、オリジナルで勝負してください!
あしたの筋肉。
比べてはいけないが^^;あの沈艦ヤマト…の後である。
しかもジャニーズ俳優、山Pが丈ってどうなの…(汗)
ものすごい不安を抱えた公開待ちだった。
原作ファンというほどではないが、アニメは観ていた。
幾つ…だったんだろ?かなり子供のはず^^;なのに、
しっかりと覚えている。丈のお調子者で屈託のない顔。
山Pはハッキリいって丈と似ていない^^;
あの帽子も山Pは頭が小さいからすっぽり入ってしまい
丈のように頭に乗っかっているイメージではないのだ。
では力石はというと、あの身体作りはたいしたもの!!
伊勢谷の肉体に見惚れてしまった^^;カッコいい~vvv
アニメの力石はもっと目が怖くてオッさんぽいというか、
貫録があるというか…まぁ凄みでどっこいどっこいかな。
今回は二人ともかなりの役作りで臨んだことが分かる。
で、丹下のおっさん。。特殊メイクをやり過ぎ^^;なくらい
香川の顔が分からなくなっていたが、やはり上手かった。
もう、成りきり丹下♪という感じであの台詞回しも完璧、
リングサイドで「立て~!立つんだぁぁ~!じょおお~!」
っていう今時の若者でも一度は聞いたであろうあの台詞、
私は(また下らない話です)大泉洋が、水曜どうでしょうの
「試験に出るどうでしょう」の中でやっていた楯状火山(爆)
を思い出してしまうのだが…^^;
監督・曽利文彦はスポーツ漫画専門監督になればいい^^;
なんて思うほど、漫画から抜け出してきたような描写が
いっぱい。カウンターパンチを食らった顔の凄い歪み方や、
そこから飛び散る汗や血しぶきを、見事に再現していた。
まるでコマ割りをふったようなスローや静止のかけ方に
感動する間もなく、二時間の上映時間内で話はどんどん
佳境に入る。そして訪れてほしいんだけど欲しくない(汗)
あのシーンに…。
その瞬間、隣で観ていたオバサンが「あっ!どしたのっ?」
と叫んだ。え?何オバサン…この話を知らないで観てたの?
あんなに有名なシーンなのに…(でも観てない人もいるよね)
そこまでの、力石の減量の過酷ぶりを観てきた鑑賞者には
…(原因はリング禍)哀しみが走る。あぁこれがボクシングか
と、何が何だか分からない子供心に強烈に残ったシーンだ。
(以来、ボクシングをすると死んじゃう!と本気で思っていた)
たかが少年漫画では終われない、ストーリー性の強い物語。
辛い汚い野蛮が付きまとう世界の中で、懸命に生きる魂の
叫びを、これだけ体現した物語を今の映画で作れるだろうか。
あの時代性、もあるんだろうが、過酷さの中になぜか愛橋を
たたえた場面が多く、走り回る子供たちや、ドヤ街の荒んだ
日常が夢物語のような世界観を持っている。だからといって、
白木葉子のオリジナルエピソードが必要だったかどうかは^^;
思えば香里奈もまったく似てないんだけど(汗)今回はだいぶ
力を抜いていて良かった(だって彼女、自分で闘いそうだもん)
で、もちろん続編を希望します。そしたらホセ、誰がやるの^^;
(いつも思うことだが、オリジナル尾藤イサオの歌が聴きたい!)
予想以上にキチンと出来上がったボクシング映画
期待値ゼロで観に行ったためか、意外と面白かった。
皮肉屋でひねくれ者やけど、人懐っこくて憎めないキャラクターが持ち味の矢吹丈やのに、山P丈はひたすら無口かつ陰気で、
「わぁ〜〜、めちゃめちゃジョー暗いやん」ってイメージの違いに戸惑ったものの、世界に入り込めたのは、彼を支える他の登場の圧倒的な存在感に尽きる。
強烈な風貌とテンションでコントの塊みたいな丹下段平を強大な表現力とボクシング愛で笑わせに走らず、一コーチとして言動に説得力を持たせる香川照之はやっぱりただ者ではないなと実感した。
泪橋の由来を熱く語る場面なんざぁ哀愁すら漂う。
また、最大のライバルである力石徹を渾身の演技で魅せつけたのは伊勢谷友介。
原作でも語り草になっている過酷な減量に挑む地獄の体験を身を持って体現したのはストイックの域を超えている。
水一滴すら受け付けず、苦闘の果てに出陣した計量で肉体を露わにする場面なんざぁ、観客一同、思わず「おぉおぉ…」と息を呑んでしまった。
かつて『ピンポン』にてCGとスピードでスポーツの迫力を造り上げた曽利イズムは今作でも健在し、格闘シーンは観る者の血を湧かせていく。
スローモーションと顔面ドアップを多用し、各ボクサーのパンチの威力を鋭角にスクリーンから浴びせ倒してくれる。
特に、矢吹の必殺技《クロスカウンター》にその美学が集約化されており、ボクシング映画の新たなる表現方法の飛躍を実感した。
紀子が登場しないため矢吹の恋愛エピソードが削除されていたり、力石の死のトラウマ克服etc.が大幅にカットされていたのは物足りなかったが、《大掛かりなモノマネ大会》と言い切ったらそれまでだが、香川照之の丹下や伊勢谷友介の力石etc.尋常でない成りきり度は凄まじい。
キチンと銭を取れるボクシング映画に成っているので、引き続いて、丈が灰になるまで描き切って欲しいなぁ〜っ期待感に溢れた。
では、最後に短歌を一首。
『明日のため 夕日打つべし 泪橋 削る拳は 相打ちを待つ』
by全竜
伊勢谷友介さん、香川照之さん、スゴイ!
有名な漫画「あしたのジョー」の実写映画化。
ジョーに山下君。
ふ~ん、どんなのになるのだろう?!と、期待半分、不安半分でした。
でも、良かった!!
山下君、バッチリだと思います。
が、難を言えば、もっと悪童であっても良かったのでは。
これは、脚本の問題でしょうか?
2時間くらいに納めなくてはならないことを思うと、仕方ないかな。
山P以上に、バッチリだったのが、伊勢谷友介さんと香川照之さん。
もう、伊勢谷友介さんの力石は、彼以外に考えられないほど。
あの目。あの視線。あのオーラ。
スゴイです。
過酷な減量ををされたようですね。
まるで、「マシニスト」のクリスチャン・ベールみたい。
それでも、筋肉は落ちず。
香川照之さんの段平さんもばっちり。
メイクのため、少し喋りにくそうだったけれど、なんのその。
ボクシングが大好きと仰るだけあって、見事でした。
バラックの建物や美術も良かった。
ちょい出の俳優さんに、ボクシング関係の濱田さんなど、見逃しては損。
CGもおもしろく見られます。
打たれると顔があんなふうになるのね~、という表情がよく作られていた。
自分を必死にさせるライバルに出会えるなんて、とても素敵なことですね。
うまくまとめた
スポーツ物はそれらしく見せるのがキモ。
とくにボクシングは減量で絞り切った生身の体を見せなければいけない。
主人公二人ともボクサー体型になっていた。
伊勢谷=力石はリーチの長さまでバッチリ。
ストーリーも少年院での豚走事件やマンモス西のエピソードなどをきって、
矢吹と力石にフォーカスをしぼりこんでうまくまとめていた。
力石が減量中のシャドーでなにげにアッパーを練習していたのは、
矢吹との対戦の伏線になっていてよかった。
力石が過酷な減量中、水を求めてさまようシーンでは、水道から落ちる水の滴をいれてほしかった。原作では力石が滴の音で惑わされると、おぼろげに記憶している。
矢吹はケンカボクシングだから相手に打たれて、自分の打ち込む間合いを把握する。だけどあんなに打たれたらパンチドランカーになって、たこレ~ス(たこ八郎のギャグ)になっちゃう。
パンチで顔がゆがむシーンはCGでちょいオーバーになっていたが、
実際の試合をスローでみてもほぼあんな感じだから映画ではちょうどいいかも。
ラストで矢吹が力石のアッパーでぶっ飛ぶシーンは原作通り、と思う。
監督もあれが完璧と考えたのだろう。実写でみてもやはり完璧だ。
エンドロールで後ろの女性(20才位)が「良かった」とささやいた。
おれも「良かった」とささやいた。心の中で。
アドレナリンが出まくっていたおかげで映画を観た後のジムのランニングが楽だった。
映画の力はアドレナ(あなどれな)い。(ジョー小泉的タジャレ)
伊勢谷友介だけで“もと”がとれます!!
みなさんの評価通り、
原作に敬意と愛情が感じられる映画になっていました。
期待でがっかりしないよう思いつつ、
伊勢谷友介を観たくて行ったのですが、力石・期待以上でした。
ぜひ伊勢谷“力石”は、テレビサイズでなく、劇場で味わって欲しいです!!
山P・香川照之も頑張ってた感、十分伝わりましたが、
欲を言えば
香川照之は、少々若さを感じさせられてしまうし
山Pはきれい過ぎて、もう少し影が欲しい。
でも、十分及第点だとは思います。
何より、私が時々世界感にはまれなくなりそうになった原因
香里奈のセリフ回し。
滑舌は悪い上、しゃべってます感ありありで
最後も台無し・・・否めず。
脇が豪華だから、メイン女優もう少し考えて欲しかった。
マンガ原作映画の最高傑作
あまりに強烈な映画だった。これまでに、これほどの完成度のマンガ原作映画があったであろうか?私の知る限り、『ピンポン』が最高傑作。あとに続くのは『海猿』?『三丁目の夕日』?そんなところか。最悪なものはいくらでも出てくる。『カムイ外伝』、『デビルマン』、そして『ヤマト』である。ところがである。この『あしたのジョー』は明らかに『ピンポン』を超えている。つまり現時点でマンガ原作映画の頂点に立った。
この事実に気がついている人が果たしてどれだけいるだろうか?よく考えてみればわかる。他にどの映画がこの映画より完成度が高いというのだろうか?つまりマンガ原作映画の現時点での頂点を既に鑑賞された皆さんは目撃したことになる。もちろん反論や異論も多々あろう。『ピンポン』が公開されたときも原作ファンの一部は大荒れに荒れた。ここのレビューにもいるヒステリックな原作ファンが総攻撃した。そしてそのあまりに先鋭的な映画表現にプロや評論家たちの賛否も別れた。あの井筒監督などはテレビ番組で、これは映画とは言えないと言い切ったのである。他の映画監督もかなり動揺し、認めないという人々が多くいた。ところがである。『ピンポン』は多くのネガティブファンや保守的なプロたちの叩きを跳ね返し、今世紀を代表する映画として国内外で広く認知されている。カンヌ映画祭でグランプリを獲ったチェン・カイコーは21世紀の映画だ、と絶賛し、リュック・ベッソンも大のお気に入りだという記事を読んだ。
もう『ピンポン』を超えるマンガ原作映画は出現しないだろうと思っていた。しかし、遂にここに出現したのである。『あしたのジョー』、それは映画としての完成度では『ピンポン』を超えてしまった。それも同じ監督、曽利文彦の手によって。
『あしたのジョー』もまた一部の原作ファンや、この映画の存在を恐れる業界人に大ブーイングを食らっている。でも何を言おうが、どうあってもこの映画の完成度は最後には認めざるを得なくなる。
『ピンポン』もそうだったが、『あしたのジョー』も先を行き過ぎている映画かも知れない。わかる人にはその凄さが敏感に伝わるのだが、鈍い人にはいつまでも伝わらない。井筒監督が全否定した映画が、映画史に残る名作となったように、『あしたのジョー』もまた、その有名過ぎる原作を持ったがゆえに当分は一部の人々に標的とされるであろう。
例えば過去に撮影された日本映画のボクシングシーンで『あしたのジョー』を上回るものがあったであろうか?『どついたるねん』『キッズリターン』『ボックス!』どれもこの映画の前にはまったく無策のドキュメンタリー映画のように見える。比較するとなると、ハリウッド映画を持ち出すしかなくなる。しかしハリウッド映画を持ち出したところで、この稀な試合シーンの表現力と比較する対象がない。つまりハリウッドの物まねではなく、ハリウッドが物まねしたくなる映画になっている。
歴史の渦中にいるときは、そのとき起こっていることが客観的に把握できないものである。この映画が正当な評価を受けるのは随分後になってからかも知れない。後々、やっぱり大スクリーンで見るべきであったと後悔する人々が多発することになるかも知れない。そのとき初めてこの貴重な体験を誇りに思うだろう。俺は映画館で『あしたのジョー』を観た!と。
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