劇場公開日 2010年8月14日

「紛争解決は国連でやるべし」キャタピラー aceさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0紛争解決は国連でやるべし

2010年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

黒川久蔵は両手両足を失くして戦争から帰ってきた。
食う、寝る、セックスしかできない芋虫となった。
妻シゲ子は最初はいやいやのセックスも夫が不能になれば、
それしかできないのに、それさえもできない夫に失望。
やがて終戦。
戦中は世間体のため軍神様を養うが、戦争が終わればただの芋虫。
世話をしなくても非難はされない。
久蔵は自殺(or事故?)
戦地でやった悪事(だれでもやっていることか?)に苛まれ、
殺した亡霊から逃れるためか。芋虫として生き続ける気力の喪失か。
妻の負担をなくす思いやりか。妻に世話をしてもらえなくなった失望か。
手足がなくても希望があれば生きられただろうに。
畑を耕すシゲ子はなぜか輝いて見える。

ace