川の底からこんにちはのレビュー・感想・評価
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救われた!
今まで見た映画の中で一番好きな映画です。 中の下、中の下~しょうがないから頑張るね。 自分が中の下なんて考えることが禁じられている空気感に疲れる。 「わたしだめだめだし~」とか言うと「そんなことないよー」って慰め合う。 もうそういう世界に疲れた。だめだめで何が悪いんだー ていうか自分に期待するほど大変でしょうが、辛いでしょうが。 まあ人それぞれだと思いますけどわたしにはすんごくフィットした映画でした。 そして満島さんがすんばらしい。 美人なのに見事に中の下女を演じて下さいました。 この映画に出会ってほんと人生救われた。 今まで生きてきた中でのもやもやはこれだ~って思えた。 素敵な映画をありがとうございます。
中の下のしょうがない大した事ない人生だけど、頑張らなきゃいけないんです!
上京したものの、自堕落な生活を送っていたヒロインが故郷に戻り、自分の人生を見つめ直す…というストーリー。 いや、ちょっと違う。 故郷に戻って、突然吹っ切れて一念発起、頑張る…というストーリー。 このヒロインを好きになれるかなれないかで、映画の見方は大きく変わってくる。 「しょうがないんで…」 「中の下」 「大した事ない人生」 …が口癖のヒロイン。 鼻につく、と感じる方も多いだろうが、僕にしてみれば、ズバッと的を射たセリフに苦笑してしまった。ただ、 「大した事ない人生だけど頑張らなきゃいけないじゃないですか!」 …というセリフには有無はない筈。 全てを手に入れたサクセスストーリーの主人公が言ったってピンと来ない。 妙にリアリティがあるこのヒロインだからこそ何だか納得感がある。 満島ひかりの演技が絶妙! 彼女は本当に同世代の女優の中でもピカイチの存在! 石井裕也監督の若いユニークな才能にも脱帽。 こういう才能があるから、日本のインディーズ界は面白い。 この映画、見所が沢山あるのだけれど(不器用な父と娘の関係、工場のオバチャンたちとのやり取り、相手の男のとことんな駄目っぷり、吹っ切れてから妙に親しくなる疑似母娘…等々)、敢えて一つ挙げるのならば、工場の社歌。 もう、ただただ爆笑。
主人公の性格がイラッと来た
個人的に主人公の性格が嫌いで、イライラしっぱなしだった。 こういう女ってなんで生きているのかわからん。 これだから女はバカだと決めつけられるような描写で不愉快でした。 (まあそういう設定なんでしょうが) しかも、主人公の何言ってるのか分からないようなネチネチした口調が非常に不愉快で最後まで見れなかった。 一応コメディ映画みたいだけれど、ちっとも笑えんかった。 レンタル料100円だから割り切れたわ。
満島ひかりの魅力
去年DVDで観て今頃レヴュー。満島ひかりをまともに観たのはこれが最初。 なんて良い味出してるんでしょーねと思った。 地味~な香りを漂わせる作品ながら、無駄なく笑える。 「愛のむきだし」の満島さんも良かったが、「川の底から」がベスト。
結婚したのも納得の見事にハマったギブアンドテイクっぷり
20代の監督さん(尊敬!)の作品ということで前から気になってました。なるほどこうくるか。私は好きです!
前半は本当に“気”がない映画w 後半はそのテイストをベースにしつつ“力”が加わる。口癖の「しょうがない」の響き方がだんだん変わってくる。
この着眼点を新鋭の若い石井さんが撮るのはすごく興味深かったです。ベテラン俳優さんたちも息子世代が考えたあんな台詞やこんな台詞を演じるのは面白かっただろうなー。
そしてこの作品をオンリーワンなものにしたのは主人公に満島ひかりさんを選んだことが大きいと思います。上手い下手じゃなく他のパッと思い付くような若手女優さんじゃこの雰囲気は出ない。適材適所という点では『愛のむきだし』より光ってました。
OL仲間も工場のみなさんもおばちゃんが最高にいい味出してるのは間違いないし、個性豊かな男性陣も外せないし、恋人のうざったさも加代子の可愛さも絶妙だったけどこの一番大事な味付けがなかったら凡作止まりだったかもと思うくらい。
無気力なのは自己防衛みたいなもので、前向きに開き直った人間ほど強くてかっこいい生き方はない。それは“中の下”だろうが上の上だろうが下の下だろうが同じでみんな“たいしたことない”しみんな素晴らしい。
そんな人間賛歌としてしっかり響いたのは石井夫婦タッグwだったからこそだと思います。監督のことはわからないけどきっとイメージ通りに仕上がったんだろうなあと感じました。“イメージ通り”ってたくさんの人でなにかを作る時なかなか難しいことだしましてやデビュー作でなんて本当に凄い。
【コメディ映画】として笑える場面は思ったよりなかったけど、「あたしは違う、あと月島さんも違う」が伏線だったのと、最後の「やっぱむかつく」と言って遺骨を投げるところ、それに「こらぁ!それ社長でしょうが!」と突っ込むところは、
泣きながら(お父さんが「俺が死んだらこの川に骨巻いてしじみの栄養になってでっかいしじみを取ってそれをパックに詰めて金儲けしてそれでお前ワンピースとか好きな物買え。似合うから」みたいなことを言うシーンがすごく好きだったので余計に)笑ってしまいましたw
人生、両親のことを改めて想う映画でした。
面白い
面白い。 あちこちに脱力系の笑いが散りばめられていて、でもちょっと涙や感動もあり、という、あのジャンルに属する作品。 個人的には、何となく『踊る大捜査線』シリーズや『亀は意外と速く泳ぐ』などと近い雰囲気を感じました。 登場人物は、全員不思議なキャラで、概ねやる気がない感じ。満島ひかりさんは、なりきっていましたね。基本やる気がない人が時々頑張ってみたりするので、意外と一貫した人物像として演技するのは難しい気がしますが、とても自然でした。個人的には、時々の頑張りもなくてもいいような気もしましたが。 脇を固める役者さん達もなかなかいい雰囲気でした。『亀は意外と速く泳ぐ』や『森崎書店の日々』にも出ていた、岩松了という地味な中年オヤジという風情の役者さんが、この作品にも出ていました。まさに脇役専門という感じなのかもしれませんが、印象に残ります。 満島ひかりと結婚した石井裕也監督は、1983年生まれだそうです。若い!これからが楽しみ。
今作をキッカケに結婚されたんですよね♪
いやぁ、笑った いやぁ、泣けた 〈 中の下 〉 〈 頑張るしかないんです! 〉 〈 しょうがないじゃないですか 〉 上映終了後に拍手が起こらず あれっ?一瞬戸惑ったのですが、 ワンクッション置いてから起こり始めて安心しました。 だって、わたし、拍手する気満々でしたから(笑顔) とにかく笑えました。 予告編でも流れる木村水産社歌。 予告編ではフルコーラスでは流れておらず、 本編で、隠されていた2番とともに、秘密の ベールに包まれていた全貌が明らかになります。 1番は、座席で一緒に口ずさんでいましたが、 2番は、笑いをこらえるのが大変でした。 歌詞を、書くと重要ポイントのネタバレに なりますので伏せますが、CDの発売予定はないのでしょうか。 “満島ひかり with しじみガールズ” こんなユニット名で。 もちろん衣装は木村水産の作業服で 一人のオバサンが特大スイカを両手で抱える。 バックバンドの位置では、 満島ひかりさんの夫がせっせと編み物をしている。 間奏部分では、 今作、中盤に、皆さんの前で熱弁演説をしたフレーズに 「中の下」「しょうがないじゃないですか」「頑張るしかないんです」を 盛り込んだ語りを、満島ひかりさんがセンターで、ピンスポットを浴びて映画同様熱弁。 熱弁終了後、満島ひかりさんの娘が「新しいお母さん、カッコいい!」 と笑顔で合いの手を入れたのちに、ツーコーラス目をスタートさせる。 製作にエイベックスが絡んでいますし CD出して、Mステに出演してくれないかな。 このメンバーが、この曲を引っさげて 紅白に出場したら、メチャクチャカッコいいと思うんですけど。 歌詞の内容も、現在の不況の日本を勇気づけられるに違いありません。 まぁ、「倒せ、倒せ、政府!」はまずいかもしれませんが(苦笑) ◇ ◇ と、歌のことばかりに 触れてしまいましたが、 石井監督が「誠実に作りました」と舞台上で語ってくれた通り、 肝臓に良いはずのしじみ工場の社長が肝硬変で入院するなんて、 遊び心も取り入れながら、笑わせる所は笑わせて、真面目な所は 真面目に撮って、泣かせにくる所は、泣かせに来ています。 満島さん、コメディエンヌの素養も今作では魅せてくれています。 詳しいセリフは割愛しますが、2回目に出てくる腸洗浄のシーン。 戸惑う女医と無表情な満島さんのセリフのやりとりに大爆笑しちゃいました。 満島さんが目だっていますが、 終盤に行くにしたがい、しじみ工場のおばちゃんたちも イイ味を出し始めます。セリフの前後を描かなければネタばれにならないと 思うので描いちゃいますが「私たち、あんたのお母さんなんだから」のあとに 映る満島さんの表情に、次に満島さんの口から飛び出すであろうセリフが来る前に ここは感動シーンでしたので、涙を流しながら、笑い始めてしまいました(笑顔) もう、終盤は、こんなんばっかでした(笑顔×2) ☆彡 ☆彡 舞台挨拶には総勢11名が登壇。 途中で豪快に転ぶオバちゃんもいました。 また、舞台挨拶にしては珍しく一般のお客様の撮影もOKで、 デジカメを用意していたお客さまや、写メでパシャパシャ撮って大盛り上がりでした。 退場の時には、木村水産の社歌が流れ 単純な拍手でなく、曲のリズムに合わせて 手拍子で監督とキャストを送り出しました。 ロビーに出ると 次の上映前の舞台挨拶つきの会を 待つお客様でごった返していました。 私の次に鑑賞する映画は14時から。 私A「混んでる、間に合わないよ」 私B「しょうがないじゃないですか、混んでるんだもん」 私A「あ~、もっと平日に休み取れたら、こんなに焦らないのに」 私B「しょうがないじゃん、中の下なんですから。働くしかないんですよ」 私A「あ~~~、次の映画のために、群集の中に突撃だ!頑張るしかないんです!!」 頭の中で、木村水産の社歌をパワープレイしながら、 強引にまるで『十戒』のシーンが如く群集の海を切り裂いて、次の映画館へと向かいました。 これだけの影響とパワーを与えてくれたのですから、文句なしで5.0点です(笑顔)
主人公に満島ひかりでは、美人過ぎて「中の下」には見えなかったです。その他多いに異議ありの内容。
ぴあフィルムフェスティバルの優秀作からの作品ですが、他のレビューアーたちが絶賛しているほどの良さを感じられませんでした。 一介のOLが故郷に戻って、シジミ工場を立て直すという話です。愛すべき主人公が、父親の病気により、田舎に帰って父の経営する「しじみのパック詰め工場」の工場長に。漁師町のたくましいオバチャンたちに囲まれながら、あきらめ続けていた彼女に予想外の変化が起こるというもの。その立て直す過程があり得ないことなのです。 パッケージを変えたことで突如シジミがバカ売れ出す、なんてあり得ることでしょうか。加えて経営面でも、自分が駆け落ちしたことのある女であることを赤裸々に従業員にぶちまけるだけで、それまで澱んでいた職場が活性化するなんて、皆さんの職場で考えられるでしょうか。恐らくは、シナリオを考えた石井監督の社会体験の欠乏が、実際の仕事の現場感覚とのズレを起こしているものと考えられます。 自らシジミ工場でバイトしてみるとか、ドラッカーの経営の本を研究して、従業員のマネジメントについて極意を学んでみるとか、もう一段社会の実情に即した設定を考えて欲しかったです。 それにしても、本作の主人公佐和子の人生観が凄いのです。グーダラで妥協の日々を送っているだけならいいのですが、さらに口癖のように、自分のことを「中の下」だと言い、はなから、いろいろなことをあきらめて生きていたのです。まぁ、そのあきらめが妙に潔く、身の丈を知った行動の数々は地に足がついていて、清々しくさえも映るように、監督は、主人公に満島ひかりという美女を起用して、佐和子の人生観がそも成立するかのような演出に持って行っています。 そんな考えの佐和子に従業員も共鳴して、仕事に精を出した結果、倒産しかかった工場も立ち直るという、マイナス思考で全てがハッピーになれるという何とも倒錯した信条で展開された作品なのです。 監督にいわせれば、「本気で人と向かいあえば心が通じ合うものだ」といいたいがための、マイナス思考なのでしょう。しかしその本気とされているものが、劇中の木村水産社歌にあるような「金持ちひとりもいない」とか、「いざとなりゃ政府をぶっつぶす」という富めるものへの嫉妬心から、歪んだコンプレックスを忍ばせているのなら、それでは絶対に人の心は、通うわけないと思うのです。 集団の中で、人は皆プラスになる方向を求めています。リーターに対して、常に明るい未来に向けて打開する展望を求めているわけですね。そんなところへ、佐和子みたいな、もともと不幸なんだから、居直って頑張ろうよといわれても、そんな経営者では不安だからと言って、即刻従業員たちは辞めていくことでしょう。 もう一つだめ出しをすれば、予定調和にならない展開したいがために、不自然な設定が目立つことです。満島の起用自体も、佐和子の自虐キャラにはミスマッチです。どこが「中の下」なんでしょう。また恋人の健一がせっかく佐和子の故郷まで、追いかけてきていながら、職場の同僚の女の誘惑にはまって駆け落ちしてしまうのも不自然過ぎます。 さらに、佐和子の故郷の松江のおばさんたちは、過去に駆け落ちした人間を、人間失格者として村八分にしてしまうのです。でも、いくら地方都市のおばさんでも、駆け落ちしたぐらいで「人でなし」扱いをするほど、いまどき封建的な考えの人はいないでしょう。だから、駆け落ちした過去をバレないようにと、怯える佐和子の演技も違和感を感じてしまいました。 それでも、「愛のむきだし」などの映画で一躍、注目を集めた満島ひかりの演技力は、本作でも本領発揮しています。「わたし中の下の女ですから。大した女じゃないですから。でもみんなそうなんですよ!駆け落ちしましたよ。青春だったんですよ!」と従業員に開き直るところのキレた演技の凄いこと!瞬発力あふれる演技がのって、グッと心をつかまれました。 満島ひかりでは、美人過ぎるのですが、反面彼女の演技力に救われている作品だと思います。
生きる意味?なにそれおいしいの?
日本映画のパワーをひしひしと感じた。 勝ち抜くことや出し抜くことよりも、ただ自分を謙虚に分析してそれを受け容れること。 「中の下」から目をそらさずに生きること。 生きる意味?なにそれおいしいの?的な小気味よさを感じる。 監督の他作品も観てみよう。脚本が良ければ映画は良くなる。 子役含め全役者の演技が秀逸。 アニメも良いけどこの手の映画で世界進出して欲しいな。
中の下ですから
渋谷のユーロスペースとかハイカラな映画インテリみたいな人がいく映画館で上映されているらしいですね。 おじさんは、180度違ったレトロな館 川越スカラ座にて、近所の酒屋さんで売っている地ビール、コエドビール生を持参で鑑賞 思ったより大勢の人が来ていました。 映画評論にもあるように、監督、確かにう●こに対する執拗な執着があるようで、ちょっと幼児チックな感じがします。 ちょっと展開が急なところはありました ストーリーはとても面白くできています ぐーたら連れ子野郎は本当に駄目なやつだし、 佐和子も中の下ですし エロ話も下品限界ぎりぎりセーフだし 最後の開き直りの象徴のような新しい社歌?は最高でした 評価は中の下にしておきますね
大した人間じゃないんだから
いま、日本映画界でノリに乗っている若手といったら、この石井裕也監督ではなかろうか。新人監督の登竜門「ぴあフィルムフェスティバル」にて「剥き出しにっぽん」でグランプリを受賞した彼が、そのスカラシップで撮りあげた痛快人生賛歌。主演はこれまたノリに乗っている満島ひかり。 鑑賞後、これは上質なコントのような映画だなと思った。人生ってシリアスになろうとも、どうしてもコントのようにおかしくなってしまい、噴き出すのを我慢できないことがある。そういうことを、この映画はヤっている。田舎特有の“あからさまさ” が、度を通り越して爽快。劇中に出てくる社歌の替え歌も、おかしくて最高。 「私なんて所詮、中の下ですから」が口癖の無気力なOL佐和子。彼女の人生に対しての期待の低さ、自分自身への期待の低さ、これはとても現代特有なものだと思う。私は監督と同世代なのだが、我々80年代に生まれたジェネレーションを形容するのに、”嫌消費”世代という言葉があるらしい。マーケティング用語らしいが、これはすごく的を得ている気がする。主人公は、欲しがらないのである。バブル世代のように、いい車、いい家と、富や名声を尽くして何かを欲するという傾向があまりない。だけど、私は佐和子の決断が好きである。「大した人間じゃないから頑張る」と言うと自分を卑下してるかのように聞こえるが、実際、我々のほとんどが大した人間じゃないのである。そこをきちんと自認して佐和子は強くなる。 巷じゃ「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」とかいう歌詞の歌が人々を励ましているようだが、「努力しなくても大丈夫というような誤解を与えるんじゃないか」「そういう甘えどうなの?」と私は時々思う。そんなナンバーワンだかオンリーワンだかを、真っ向から否定してくれる、佐和子のみすぼらしさと脆さにグっときた。
主人公の魅力
面白く、楽しめる映画というのは、究極のところ、主人公の魅力に依るところ大というのがささやかな持論なのですが、今回この作品を2回観て、その感を強くしました。 役の上での主人公の魅力、主演女優本人としての魅力、ともに十二分すぎるほどでした。今後は、TVドラマなどで消耗せず、しっかりと作り込まれた『作品』と呼べるような映画で、じっくりと実力を培ってほしい女優です。今後が楽しみ。
脱力系かと思いきや…がんばる姿に感動しました。
予備知識なしでポスターの見た目の感じから (岩松了)さん出てるせいもあってなんだけど 勝手にユルいコメディかとナメてました。 ちゃんとしたドラマといい、笑いにいたる脚本も面白く、 (というか意味のある笑いで決してくだらなくない品質) キャスティングの隙のなさもよく出来てて、 いやはやまいりました〜。 主人公の(満島ひかり)ちゃん。 応援せずにいられない輝きがあってとても可愛いです♪ 仕事にも男運にもあまり恵まれない彼女の口癖。 「しょうがないですよね」「あ、ハイ、すみません」 「所詮、中の下ですから」「がんばるしかないでしょ」 この何とも脱力感満載のようでいて、突然キレてみたり 肝の座った一面で熱い闘志を見せてみたり。 実家の家業「しじみ」業を盛り返す為に作った社歌。 前半、彼女に冷たくしてた社員のおばちゃんたちも 一緒に鬼気迫る合唱がサイコーでした(笑) ラストなんて人情味溢れる泣き笑いありでかなり良かった。 見終わって、あー元気もらった〜って感じ。 都内はユーロスペースの独占なんで平日でも大混雑ですが たくさんの人に見て欲しいと思える作品でした♪
笑いのツボが・・・
こんにちは(いま5月3日6:48頃です) 連休の前半、渋谷ユーロスペースで見ました。 11:30からの開演だったので、10分前には着いたのですが、 もう会場はいっぱい。150席のうち、僕の切符は133番。 もうすこしで入れずという状態でした。 連休ということもあるのでしょうが、人気があるのですね。 なにが人気かといえば、僕の場合、満島ひかりだったのですが、 彼女が出ているのは間違いないだろうという確信かな? それで「川の底からこんにちは」。 ストーリーも、面白いといえば面白い。 それぞれの役者さんたちも、 熱演してるといえば熱演してるだけど・・・ ただ、映像はといえば、ハリウッド映画主体に見てるひとには、 やっぱり、落ちると感じましたね。 映像が落ちるってことはわかっているのに、 劇場に足を運ぶというのは、 日本映画には、なんというか、ハリウッドにない何か、 切実なるストーリーというか、胸に迫ってくるものを (それは決してシリアスというだけではない) 求めているんじゃないかと思います。 だけど、そういうものがなかったというのが率直な意見。 なんか、笑いのツボが外れているといった感じ。 これは僕だけかな? 大笑いでも、苦笑でもいいから笑わせてほしかったのですが、 ピンとくるものがなかった。 感情移入できなかったのです。 満島ひかりも「愛のむきだし」の時のような鮮烈がなかった。 まあ、あれほどのものはなかなか出てこないでしょうが・・・。 でも、僕は待っていますよ。 日本のアーティストが飛ばしてくれるのを、ね。
川の底からこんにちは
もう1度お金を出して観たい~と思える作品です。 役者さん達の素晴らしくキラキラと輝く演技を見せてもらいました。 元気がでます! 子役の女の子がうまい! 何回か泣ける場面あり、せつなさあり、人間の弱さや脆さも心に響きました。 主人公の開き直る潔さがかっこよい・・単純なようでいて深く優しい作品。 女はやる時はやるよ!!大地のように広い心を持ってます。 ・・そんな作品です。 有難うございました。愉しい作品でした。
川の底からこんにちは
ユーロスペース・・不思議な小空間。 会員でも私は、たまたまチェックして面白そうな映画があると出かけて行って、そこそこ満足して帰途に就く。トータルでプラスが私のここで見た映画達の総評。 今回は新聞で志の輔さんの映画試写評を見たのがきっかけで少しだけ期待して出かけて行った。初日封切りとあって満員。意表を突かれたというか、「え?そんなにメジャーだったの?」というのが正直な印象。そのくらいニュートラルな気持ちで見ました。 ただ映画のポスターの白装束の方々の鬼気迫る表情から、「蟹工船」、「キューポラのある街」、「どぶ川学級」、「橋のない川」等々のエッセンスを期待した部分も正直あります。 映画の印象は、トータル++!。笑いの感覚や壷は人それぞれ、演出の仕方の合う合わないもその時の見る側の感情次第。アングラ映画館(失礼)での皮切りであれば、見手のボランティア的な寄付行為的な覚悟を持ってマイナス点は相殺してもいいかな。 日本映画は所詮、商業映画ではハリウッドには太刀打ちできるわけないし、といってドイツやイタリアの低予算の重苦しい映画よりは全然いいと思います。 私にとっては保育園でのシーン、佐和子が言った「お前も所詮普通の子なんだから(違ってたらすいません)、頑張るしかないんだから!」に深くうなづいた加代子ちゃんに思わずじーんときてしまい、それだけで1700円の価値はある映画でした。 最後に監督、出演者の方々の舞台挨拶にたまたま来た私にはサプライズプレゼントでしたが、演者の方々のコメントから石井組の雰囲気が伝わってきて、とても元気を頂けました。満島ひかりさんはとれもきれいな方で、中の下であるわけがなく、その一点が現実と映画のギャップを感じましたが、彼女には資本主義的商業映画ではなくこういった映画で演じていって欲しいというのが勝手な感想です。
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