劇場公開日 2010年5月1日

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「今作をキッカケに結婚されたんですよね♪」川の底からこんにちは septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今作をキッカケに結婚されたんですよね♪

2010年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

いやぁ、笑った
いやぁ、泣けた

〈 中の下 〉
〈 頑張るしかないんです! 〉
〈 しょうがないじゃないですか 〉

上映終了後に拍手が起こらず
あれっ?一瞬戸惑ったのですが、
ワンクッション置いてから起こり始めて安心しました。
だって、わたし、拍手する気満々でしたから(笑顔)

とにかく笑えました。
予告編でも流れる木村水産社歌。
予告編ではフルコーラスでは流れておらず、
本編で、隠されていた2番とともに、秘密の
ベールに包まれていた全貌が明らかになります。

1番は、座席で一緒に口ずさんでいましたが、
2番は、笑いをこらえるのが大変でした。
歌詞を、書くと重要ポイントのネタバレに
なりますので伏せますが、CDの発売予定はないのでしょうか。

“満島ひかり with しじみガールズ”

こんなユニット名で。

もちろん衣装は木村水産の作業服で
一人のオバサンが特大スイカを両手で抱える。

バックバンドの位置では、
満島ひかりさんの夫がせっせと編み物をしている。

間奏部分では、
今作、中盤に、皆さんの前で熱弁演説をしたフレーズに
「中の下」「しょうがないじゃないですか」「頑張るしかないんです」を
盛り込んだ語りを、満島ひかりさんがセンターで、ピンスポットを浴びて映画同様熱弁。

熱弁終了後、満島ひかりさんの娘が「新しいお母さん、カッコいい!」
と笑顔で合いの手を入れたのちに、ツーコーラス目をスタートさせる。

製作にエイベックスが絡んでいますし
CD出して、Mステに出演してくれないかな。

このメンバーが、この曲を引っさげて
紅白に出場したら、メチャクチャカッコいいと思うんですけど。

歌詞の内容も、現在の不況の日本を勇気づけられるに違いありません。

まぁ、「倒せ、倒せ、政府!」はまずいかもしれませんが(苦笑)

◇   ◇

と、歌のことばかりに
触れてしまいましたが、
石井監督が「誠実に作りました」と舞台上で語ってくれた通り、
肝臓に良いはずのしじみ工場の社長が肝硬変で入院するなんて、
遊び心も取り入れながら、笑わせる所は笑わせて、真面目な所は
真面目に撮って、泣かせにくる所は、泣かせに来ています。

満島さん、コメディエンヌの素養も今作では魅せてくれています。
詳しいセリフは割愛しますが、2回目に出てくる腸洗浄のシーン。
戸惑う女医と無表情な満島さんのセリフのやりとりに大爆笑しちゃいました。

満島さんが目だっていますが、
終盤に行くにしたがい、しじみ工場のおばちゃんたちも
イイ味を出し始めます。セリフの前後を描かなければネタばれにならないと
思うので描いちゃいますが「私たち、あんたのお母さんなんだから」のあとに
映る満島さんの表情に、次に満島さんの口から飛び出すであろうセリフが来る前に
ここは感動シーンでしたので、涙を流しながら、笑い始めてしまいました(笑顔)

もう、終盤は、こんなんばっかでした(笑顔×2)

☆彡     ☆彡

舞台挨拶には総勢11名が登壇。
途中で豪快に転ぶオバちゃんもいました。
また、舞台挨拶にしては珍しく一般のお客様の撮影もOKで、
デジカメを用意していたお客さまや、写メでパシャパシャ撮って大盛り上がりでした。

退場の時には、木村水産の社歌が流れ
単純な拍手でなく、曲のリズムに合わせて
手拍子で監督とキャストを送り出しました。

ロビーに出ると
次の上映前の舞台挨拶つきの会を
待つお客様でごった返していました。

私の次に鑑賞する映画は14時から。

私A「混んでる、間に合わないよ」
私B「しょうがないじゃないですか、混んでるんだもん」
私A「あ~、もっと平日に休み取れたら、こんなに焦らないのに」
私B「しょうがないじゃん、中の下なんですから。働くしかないんですよ」
私A「あ~~~、次の映画のために、群集の中に突撃だ!頑張るしかないんです!!」

頭の中で、木村水産の社歌をパワープレイしながら、
強引にまるで『十戒』のシーンが如く群集の海を切り裂いて、次の映画館へと向かいました。

これだけの影響とパワーを与えてくれたのですから、文句なしで5.0点です(笑顔)

septaka