愛する人

劇場公開日:

愛する人

解説

14歳のときに身ごもった過去をもつカレンは、母の介護に追われながらも手放した娘のことを忘れられずにいた。その娘エリザベスは、母の顔も知らずに孤独な日々を過ごしていた。しかし、エリザベスは突然の妊娠をきっかけに、まだ見ぬ母への思いを募らせていく。「21グラム」のナオミ・ワッツが主演を務め、ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの息子ロドリゴ・ガルシア監督がメガホンをとる。製作総指揮に「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。

2009年製作/126分/PG12/アメリカ・スペイン合作
原題または英題:Mother & Child
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2011年1月15日

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(C)2009, Mother and Child Productions, LLC

映画レビュー

4.0母になるまでの長い道のり

2012年1月24日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

「母と子(Mother & Child)」という直球な原題のとおり、「母性」に満ち満ちた作品だ。時にエゴ、時に残酷なまでの圧倒的な性(さが)に、たじろぐ男性もいるかもしれない。あのサミュエル・L・ジャクソンでさえ、小娘に「good boy」呼ばわりされてしまう。とかく本作品の男性陣は影が薄く、どこか居心地悪そうに見える。
ヒロインは三人。生き別れた母と娘に、望みながらも母になれず、養子縁組に望みを託す女性。ロドリゴ・ガルシア監督の語り口は、いつも通り物静かで、過剰さを極力排している。しかしながら、物語は次第に大きくうねり、ヒロインたちを思いがけない方向へ巻き込んでいく。
乱暴な言い方をしてしまえば、この映画は、14歳で子を産みながら母となれなかった女性が、実の娘という犠牲によって、50代にしてやっと母親になっていく物語だ。それぞれに孤独を抱え、気難しく・凛々しく生きていた母と娘の運命は、後半で明暗を分ける。周りとの繋がりをつかみ、家庭を手にした母の輝かんばかりの笑顔に、孤独を貫くことを決断した娘の面影が被る。娘の決断は、生まれ来る子どもにとって幸せなものだったと言えるのか? 母親にできることは、作品中で彼女がしたこと以外になかったのか? 行動を起こすのが遅すぎたのではないか? 観客として無邪気に浮かぶそれらの問いは、実際には相当に重い。若いヒロイン同様、「人の中に人がいた」者として、本当に身につまされた。
自分の立ち位置から、今という瞬間を見渡し生きるしかない私たちは、結局は小さく、非力だ。それでも女性たちは、圧倒的で掌握不可能な「母性」というものを手にし、格闘し、いつしか思いもよらぬ力を発揮する。そら恐ろしいと感じながらも、不可思議な未知の魅力にはあらがえない。後戻りはできないし、数々の失敗は避けられないかもしれない。それでも、だめな自分から逃げたり甘んじたりせず、やり直しを繰り返しながら前に進んでいきたい。改めて、そう思う。

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cma

3.5血は、ときに時間を飛び越える

2020年11月23日
PCから投稿

いろんなところでグサグサくる、
丁寧に作った(感情に)嘘のない映画だった。

14歳で娘を産んだ母と、その日に養子に出された娘。
お互いをまったく知らないまま、
自立して生きていくためにある意味頑なに踏ん張っていた二人が、
人との出会いによって柔らかく変化していき、
お互いを探し始める。

ショックな展開もありつつ、
温かい気持ちに包まれるエンディング。

私は、絆は「時間」と「その深さ」が作るものだと思うけど、
「血」がなければそもそもこの世に存在できなかったわけだもんなぁ……。

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UNEmi

4.5ナオミ・ワッツが主演を務め、ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの息子...

2019年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ナオミ・ワッツが主演を務め、ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの息子ロドリゴ・ガルシア監督がメガホンをとる。

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てかる

3.0未婚の母

2018年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

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kossy