劇場公開日 2010年11月27日

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デイブレイカー : 映画評論・批評

2010年11月16日更新

2010年11月27日より新宿バルト9ほかにてロードショー

様々なアイデアが炸裂し、飽きないバンパイア映画

バンパイア業界は様変わりした。純粋ホラー、あるいは身を隠し孤独に生きるスタイルから、他ジャンルとの血のミックスを楽しむスタイルになってきた。特に狼族とのジャンル混交が一種のブームとなり、その流れに「アンダーワールド」「トワイライト」が存在する。もはやニンニク云々、十字架云々は誰も省みない古くさい迷信のごときものになってしまった。

ジャンルをSF寄りに設定し、斬新なアイデアで新味を出そうと試みたのが「デイブレイカー」である。とにかく、ゾンビにエイリアンをからませて、高尚なのかゲロなのかわからないが、とにかく面白かった「アンデッド」のピーター&マイケルのスピエリッグ兄弟が、ジャンルをバンパイアに変えて挑戦。

出演がイーサン・ホークウィレム・デフォーサム・ニールとくればそれだけで、ただならぬ作品という気がするではないか。特にホーク出演作にはずれ無し、は「クロッシング」を観てもわかるだろう。彼が出演しただけで、シリアスな詩情が保証されたようなものだ。

コウモリから発生したウイルスで人類のほとんどがバンパイア化、不死化した未来社会の最大の難問は食料問題、つまり血の欠乏である。供給源の人間が滅亡寸前で、人工血液の供給も上手くいかない。バンパイア同士で血をすすり合えば、サブサイダーと呼ばれる凶暴なモンスターに変貌を遂げる。

人工血液の研究者であるサラリーマン・バンパイア(バンパイア世界も弱肉強食の資本主義であることに変わりない)のホークは、ある日、逃亡中の人間と知り合いになり、彼らを通じて、元バンパイア、現在人間という稀少例に遭遇、運命が激変する。様々なアイデアが炸裂し、飽きない。

(滝本誠)

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