借りぐらしのアリエッティのレビュー・感想・評価
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違和感が残りました。が、印象は薄いのです。
さすがジブリ、絵の表現はよいです。
物語、「で?」といったところです。
絵が売りなら、二時間アリエッティ達の生活を
ただ見ていたほうが、借り暮らし生活にいろい
ろな工夫があって感心して終われましたwww
(物語にならんか。)
あの大きさの小人があんなふうに動き回ってい
たら三代もちません。迂闊すぎます。
と、言いたくなる位現実に引き戻されます。
舞台が現代日本なのも微妙ですね。外国人
向けですかね。
そう、なんというか「唐突」なのです。
いろいろなものが。この文章のようにwww。
感情移入はできないですね。
素材はいいと思うのですが。
描画、世界観は超一級!しかし、物語は…
*ネタバレ有り*
鑑賞前の方は、ご承知おきの上、お読み下さい。
全体的な世界観、描写力はさすがで、引き込まれます。 ぐいぐいとアリエッティの世界に引き込まれました。
しかし、せっかく引き込まれたのに、度々現実に引き戻されます。 それは…
1 おはるさんというお手伝いさんの毒が強すぎる。 可愛げのない、ただの陰険なおばあさんとして描かれていて、人間の嫌な部分を見せられる。
普段、そういう人間を見る機会の多いこの現実世界から、せっかく離れる事が出来ると思ったのに、映画の世界にまで、人間の嫌らしさを見せられると正直辟易してくる。
意地悪でもいいが、他の側面も描いて欲しかった。 意地悪でも可愛い、どこか憎めない、せめてそんな感じにして欲しかったな~
2 猫、カラス、の描写が、しつこい。 自然、動物はそんなに甘くない、という感じはわかりますが、ちょっとオーバーです。 実際のカラス、猫もあんなに執着しませんので
3 物語が平板で、盛り上がりに欠ける。 肝心の、主人公アリエッティと、少年の交流が深まらないまま時が過ぎ、あれ?もうそろそろ映画終わる時間なんだけど、まさかこれで終わり?と思ったら、本当にそのまま終わってしまいました。
交流に深みがなかったので、ラストもあっさりしたものにしか感じられず、感情移入は出来ませんでした。 まあ物語の展開からしてこんなもんだろうという感じです。
あと一つ二つ、離れたくはないけれど、別れなければならない。お互いにそれをわかって、相手を思って別れを告げるエピソードが欲しかった。
4 説教臭い
人間の嫌な部分が、綺麗で繊細な部分を滅亡させようとしている。 それに対して抵抗するが無力な人間。結局小人は出て行ってしまい、人間と小人は相容れない。
ただ、今の現実をこうなんだ! と見せられているだけで、効果的な解決策や、希望や理想がその先に見えない。 これが現実だと言わんばかりに感じる。
確かにそうなんだが、せめて希望や、解決策、理想を最後に見せて欲しかった。 じゃあどうしたらいいんですか? こうなるのが理想なんですよ!という部分監督の理想のビジョンを見せて欲しかった。
小人を滅びゆく種族とのたまう冷めた病弱少年、その小人を泥棒小人として捕獲しようとするお手伝いさん、ぎゃーぎゃー騒ぐばかりで、現実世界にそのままいるであろう感じのアリエッティのお母さん。 どれをとっても、理想が感じられません。 ありのままの現実を見せられている感じです。
5 ストーリーは、希望や爽快感や夢や理想や充足感やワクワク感が感じられず、期待を持たせる場面はあっても、そうはならず、淡々と進んで行きます。 きて良かったな~という充足感が足りません。
何代も見つからずにいたと言ってはいるものの、あっさり見つかってしまうアリエッティや、彼女の住む家や母親も、「えっ、本当に何代も見つからなかったの??」と感じてしまいました。
正直、主人公含め、どのキャラクターにも入り込めず感情移入が出来ません。 映画に入り込んで、キャラクターになりきりたくてもそうさせてくれません。
感情移入できる程、それぞれのキャラクターの背景や性格、感情、思いが掘り下げられていないのです。 これは致命的でした。
ですので終わるまで、結局、見る私達は、部外者として眺めている感覚です。 映画の中の主人公になりきって人生を楽しめないのです。 すべて他人事に感じてしまうのです。
6 と、つらつらと不満を描きましたが、この不満も期待していたが故です。 実際、世界観と綺麗な描画を見るだけでも価値があると思います。
7 正直、ストーリーは心にまったく残りませんが、映像世界は堪能できるはずです! 一見の価値有りです!!
では~
微妙でした。
あっさり爽やか
穏やかな作品
背景と雰囲気は上々、これでお話が良ければ
薄っぺらい…
身軽に、あっさりと
あっさり、さらっと、さくっとな印象。
難解で考えさせられるジブリ作品ではなく、
わかりやすい王道ストーリーが織りなすジブリ作品であった。
「仮暮らし」ではなく「借り暮らし」の意味が浅い気がした。
「借り」のお礼、もしくは「返し」は、最後にショウくん(人間・神木隆之介)がアリエッティに言った感謝の言葉なのか、なんなのか。
「借りぐらし」という言葉の意味をうまく消化しきれていない印象がした。
良いお話。
だけど、それだけ。
ちょっぴり物足りない気もした。
しかしながら、ジブリ映画って本来そういうシンプルに良い映画だった気がしなくもない。
最近の映画はどんどん複雑化し、一転二転、流転するストーリーが多い中で、シンプルにぶつけた来たのはさすがジブリだ。
アニメーション作品の描写力としては流石の一言。
ただ、あっさり感が否めないのは残念だった。
そう思っちゃう僕の心が残念なのか…?
うーん…
先日、試写会にて拝見。
ジブリ作品という事で、期待していたせいか、凄く拍子抜け…。
中盤までの展開はイイ感じだったのに、正直終わり方に納得行きません。
結局あのドールハウスは使われないまま、引っ越してしまってその後は??
主人公の男の子の病気もどうなったのか、さっぱり。
原作の物語を読んだ事は無いので、最後の展開はこれであってるんだ!と言われてしまうとしょうがないですが、ジブリならもう少し素敵なカットで締めてくれてもいいのになぁと感じました。
映像には今までのジブリの要素が満載で、綺麗な描写にはウットリしましたが、それだけな感じが否めません。
繊細な物語
米林監督の優しさが滲み出てくるような、心暖まる作品でした。
監督が米林監督に交代して、宮崎監督の深層心理に深い根ざした、人間をジェノサイドしていく残酷な「祟り史観」が影を潜めて、こころが何ともほっこりす、優しさに溢れた作品に仕上がりました。
脚本は宮崎監督が書いているのに、監督が替わるとこうも、表現の波動というか、作品の印象が変わってくるものなのですね。米林監督は、小地蔵の感じるところとても優しい人だなぁと思いました。
きっとこの路線でシブリの新時代を作られることでしょう。
テーマは、暗に人間によって滅ぼされていく絶滅種の悲哀を描こうとしています。さらりとしかテーマに触れません。観客の目線で、あくまで映像で感じ取って貰おうという奥ゆかしさにいたく共感しました。
その点、結構自己主張の強い宮崎監督では、テーマに背く相当数の人間たちを懲らしめてきました。自然界の精霊たちや魔物たちに自分の考えを代弁させて、数多くの人間を犠牲にしてきたのです。ポニョだって、考えてみればとても残酷なストーリーです。
ところが本作では、誰も死にません。本当に子供にも安心して見せられる作品です。その分オカルチックなアクションが少ないところは、これまでのジブリファンの方には物足りないかも知れません。
しかしアリエッティと少年の翔との触れあう姿は心打たれることでしょう。翔は、心臓病の手術を控えて、死を覚悟していたのです。もうほとんど種族として絶命しかけている孤独なアリエッティに、病人の子供の目線で接することで、「同悲同苦」という共感・共生を描き出したでした。翔の描き方に監督の限りない優しさを感じたのです。
色調としても、従来の作品よりも一段と美しい仕上がりでした。
舞台となる古い屋敷には、緑で埋め尽くされています。そこにアリエッティの紅の衣装がとても映えます。何となく、緑に囲まれた庭の雰囲気が『西の魔女が死んだ』に似ていました。色調も、パステル気味で優しい色合いです。
そして何より優れている表現は、小人のスケール感覚で人間の世界をリアルに描き出しているところです。前半父親と人間界に借り物にいくところは、スリル感たっぷりの冒険として描かれます。人間にとっては当たり前の高さでも、アリエッティたちには、危険いっぱいのロッククライミングとなります。バリアフリーの段差をチョット考えさせられるところですね。あの手この手の登攀方法のアイディアには感心させられました。
そんなわけで大きさの表現が巧みであるところが本作の特筆すべき所でしょう。
だから人間にとってかわいいペットでも、アリエッティたちにとっては、「怪獣」にしか見えません。特に翔が勝っていたデブネコのニーヤは、アリエッティを見つけるといつも襲いかかるどう猛な怪獣でした。
でもニーヤは単なる性悪な猫ではなかったのですよ!
ラストのちょっといいシーン。翔の元を黙って去っていこうとするアリエッティ一家を発見したニーヤは、いつものように襲おうとせず、翔に一家の居場所を教えようとするのです。
このときニーヤに遭遇してしまったアリエッティは、怖さで硬直するのです。しかしニーヤはじっと無言で見つめて、何かを悟ったようにきびすを返すのですね。なかなかの名シーンだと思いました。
もちろん本作は、善人ばかりではありません。アリエッティ一家の家を見つけてしまったお手伝いのハルは、一家のひとりを捕まえて得意満面。それはまるで弱い相手をいたぶりたくなる、人間の業の深さを象徴しているかのようなオバタリアンぶりを発揮しています。
このハルさんの声は、樹木希林が担当しています。顔つきも仕草も本人そっくり。余りに似ているので試写会場の大爆笑を誘っていました。意地は悪いけれど何処か憎めないキャラなんです。
ところで借り暮らしの小人の住人たちは、空想の産物なのかもしれません。でも何かモノを無くして、それが見つからないとき、床下に暮らしている小人が使うために持って行ったと考えれば、あきらめもつくし、楽しいと思います。アリエッティ一家に言わせるとそれは盗んだのではなくて借りているとのこと。人間は彼らが借り暮らしをするために存在しているようなのですね。この設定だけで、本作は魅了されそうです。だって探しても探しても見つからないときのイライラを解消してくれる、つまり、人生の正しいやり過ごし方を教えてくれているのですからね。
PS
景色の舞台は野川公園だったのだそうです。ご近所の方は何処かで見たような景色だと感じられますよ。
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