劇場公開日 2010年7月17日

「この郷愁感は何だろう。」借りぐらしのアリエッティ ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この郷愁感は何だろう。

2010年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

心に沁みました~。本当、良かった良かった。
ラストにはウルウルしたし。ポニョ以来の素敵なジブリ体験でした。

いや実を云うと、ネットのレビューやら感想等が酷評に関しては徹底的に辛辣だったんで、少し身構えてました。自分的にも題材として、そこまで心惹かれるモノはなかったし。
だから鑑賞に臨む姿勢が、若干気持ち斜めってました。

うん、先入観はやっぱりよくないですねw
純粋に、ストレートに良かったです。
ストーリーも、小人という設定が特異だとしても、捻りがあったり急展開があったりということもなく、単純明快。子供でも分かるアッサリ味なお話。

それなのに、何でこんなに心に沁みてくるのか…

訴えかけてくる力量がハンパないんですよね。
兎に角、音の臨場感が凄い。セミの声やら台所の音、カラスの羽音、草花をそよがす風、川のせせらぎ。
あと観せ方も上手いです。小人視点からの人間界を見上げた景色。
自然や緑、草花が広がる風景も心落ち着く。

それをツマラナイと云ってしまえばそれまでなんだけど…
ジワジワと、本当ジワジワと来ます。
ノスタルジーが喚起されるって感じなんですかね?自分は好きな作品です。

ロロ・トマシ