17歳の肖像のレビュー・感想・評価
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また観たいと思う
教育熱心な父をもつジェニー(キャリー・マリガン)
成績優秀で進学のポイント稼ぎの為にチェロも弾いたり、ただ平凡な高校生だった。
雨の日にどしゃ降りの中、チェロを持ってバス停で待っているところにディヴィット(ピーター・サースガード)に出会う。
それからは、お金持ちのピーターに連れられて食事に行ったりコンサートに行ったり、Parisに行ったり…これまでとはかけ離れた華やかな生活を送る。
大学受験直前にディヴィットにプロポーズされ、念願だったオクスフォード大にも意義を見いだせなくなり、進学よりも結婚を選ぶが…
ディヴィットはとんでもない秘密を隠し持っていた。
甘い言葉に惑わされやすい17歳だからこそ。でもいくつになってもこんな失敗もあるんだろうなとも思わせるような。
真面目に堅実に生きていくのが一番☆
Parisのシーンとか特にオードリー並みにとっても可愛いキャリー・マリガン。
まさか、SHAMEのリストカット癖のある妹役の子だったとは!!!!
黒歴史、で終わらない
大人びた女の子ほど歳上の男性に憧れるような気がします。
まさにそんなタイプの主人公の恋の始まりと終わりを観れる映画。
この映画の好きなところは「ただ傷ついて終わり」でも「やられたらやり返す!な復讐ストーリー」でも無く、ショックを受けたドン底から自らを見つめ直して進んで行く主人公の成長が描かれている点です。
終盤の主人公と先生の会話の場面では思わず涙が…
「助けてください」「その言葉を待っていたのよ」
自分の過ちを認めることでさえ恥ずかしく苦しいのに、さらに以前反発してしまった人に助けを求めるという行動が出来た主人公からは確かな成長を感じました。
私も見習わなければ〜( ;▽;)
見方が変わった
何年か前に見たけれどその時は考えもしなかったことに気づいたりして楽しめた。
17歳という大人と子供の境目で微妙な年齢をあえて選ぶ面白さ。ジェニーは前からずっと父親にオックスフォードに入れと言われており優等生として過ごして来た。ある時自分より年上で体験したこともない生活をしている男性に出会う。毎日同じような生活をしていたジェニーにとってはすごく新鮮で背伸びできることが何よりも嬉しかったんだと思う。友達や周りの人には羨ましがれ、それが嬉しくて、さらに求婚までされた。でも求婚にはさすがに驚き少し自分には判断できないと思ったのかもしれない。親に相談したときに結婚なんて早いと言われて止めて欲しかったのかもしれない。しかし父親は相手による、と言い、オックスフォードのことは言わなかった。あんなに前から毎日のようにオックスフォードのことを言われたのに急に言わなくなるなんて何だったのだろうと怒り悩んだと思う。心を決めたのに全て崩れ落ちて行ったところも見どころ。
誰もが疑問に思うなぜ勉強しないといけないのかなどの疑問が飛び交う。結果としては人生の勉強になったと思う。人や世代によっても感想が違うであろうこの作品。もう少し歳がとってからも見てみたい。
17さいの女の子のリアル
これすごいわ
だれもが思い描く夢物語のようなんだけど、途中で崩れ果てていく話。
これ大学落ちてたら本当に地獄だよね
だからそこだけは本人の努力だなあと
受かったからこそ、あの時間がいい思い出になったと思う
既婚者って知ってそりゃあショックだけどさ、いやいや分かるでしょって思うんだよね
そんないい話あるわけないんだよって
17歳のジェシーはそれを知ったんだよね
ジェシーの訴えってけっこうリアルで、たしかに公務員になってなんなの?とか、勉強続けて楽しいの?死人じゃん?って疑問はすごくよくわかる
でもそれ分かっててみんな生きて、その中で楽しいことを見つけてくんだよなあ
なかなか深い作品でした
もちろんキャリーマリガンはめちゃめちゃ可愛いです
ただし性格はびみょーです
大人への階段
17歳という微妙な年齢をとっても上手く表現した映画。気難しく、質素で、ユーモアに欠け、尊敬出来ないが勉強が出来る大人達と、人生を謳歌し、ユーモアがあり、尊敬出来るが勉強しない大人達の間で揺れ動く。
ジェニーにとって、デイヴィッドが父親を手玉にとる場面は、これまで、真面目にオックスフォードを目指して勉強してきた人生の大きな転機に繋がっていく。
最終的には、デイヴィッドの思いが自己中心的で表面的、かつ無責任である事と、一方で父親の思いが、心の底からジェニーを思っての事であり、責任を持って謝罪する姿から、本当の大人に気付く事になるのだが、そのストーリーの展開も、とってもスムーズで心地よい。
ただ、40歳前後とみられるデイヴィッドが声を掛けるには、ジェニーの容姿が余りにも幼い。17歳という大人でもなく子供でもない微妙な年齢を表現するという点でみは、まさにドンピシャではあるが。。。
ドキリ
物語はいたってシンプル。
高校生が20ほど上のおっさんにナンパされて金持ちの道楽にハマってその快楽を「恋」だと思い込み、婚約までしたのに最後の最後でおっさんが既婚者だと分かり捨てられる。
若いうちは刺激的なもの、まだ見たことのないもの、いろんなものに興味を示すものだ。ジェーンの失敗は、まだ若かった故にこの一連の恋愛ごっこを人生のすべてだと思い込み、勉強することをやめてしまったこと。女は、男に身をすべて任せるべきではないと私は思っている。男が去っても失うものは無いように、いろんな教養や知識を蓄えておく必要がある。幸いにも、ジェーンは先生に助けられオックスフォード大学に合格したが…。裏切られてどん底に落ちてからのジェーンの奮闘ぶりをもう少し見たかった。内容が薄っぺらすぎた。
私もジェーンと同じ部分が多い。平凡な恋愛からおさらばして今の恋愛(?)を楽しんでいるが、私もこの主人公のようにいつ捨てられるか分からない。つまらない女にならないよう、男に流されないよう芯のある女性になろうと誓った、そんな作品でした。
あの男って。。。
結局、あの30過ぎの男は最初から高校生の彼女を狙っていたということ?
そこまではいいとしても、明らかにフライング気味に、結婚したままでプロポーズしてみた挙句、バレて逃走。
そしてそれっきり。
一体何をどうしたかったのか、さすがにその心情をもう少し描いて欲しかったかも。
彼女の方としては痛い教訓になり、人生にショートカットはないという彼女の結論はまさにそのとおりなのだけど、なんか男の方がみっともなさ過ぎ。。。
色々な人への≪教育≫
ピーター・サースガードのおめめが、少々コワくて、見逃していたけれど、やっぱり見たかった作品。
オックスフォード大学進学を目指して、脇目もふらず頑張っている女子高生のジェニー。
勉強に、チェロ。
父親の期待を一身に受けて。
そんな彼女が覗いた、大人の世界。
それは、今までの生活がバカらしく思えるほど、リッチで、優雅で、魅惑的な世界。
でも、そこには、大きな落とし穴があった。
ウソ八百を並べて、ジェニーの両親をも取り込んでいくディビッド。
原題は「An Education」。
≪人生に近道はない≫と悟ったジェニーは、再び大学進学を目指す。
そんな彼女への、元高校の校長の対応と、彼女の元教師の対応の違いが良い。
これも「教育」だよね。
学校で教わる知識だけでは、生きていきにくい世の中。
ダサく見えた教師は、どても立派な大人だった。
シンプルなストーリーで、わかりやすい。
こんな、人間が成長する作品は良いな。
レッツ・ビギン、お勉強。
名画座にて。
C・マリガンを一気にスターダムにのしあげた作品。
ということで、とても楽しみにしていた。
そういえば「17才」なんていう歌謡曲(この言い回し古^^;)も
流行ったご時世、やはりセブンティーンていうのは誰もが
子供から大人への通過儀礼として憧れる年代なんですね。
まぁ…過ぎてしまえばねぇ、一瞬なんですけど。
60年代のロンドンが舞台、ということで古めかしいながらも
堅実で、戦後の階級社会が幅を占めているような空気感。
主人公のジェニーは成績優秀、オックスフォードへの進学
を狙う女子高生。とはいえ微妙なお年頃の彼女、親への
反発心から陰では煙草をふかし、同級生の男子をからかい、
パリに想いを馳せる、っていう知性豊かで大人びた女の子。
退屈な女子の前にああいう男性(チョイ悪中年?)なんかが
現れれば、途端にそっちの世界に靡いてしまうのも頷ける。
彼女にあるのは、まだ漠然とした知性と教養のみ。
身体を張って経験を積むのはまだこれから、というワケで
そこから本当の(親も学校も教えてくれない)教育が始まる。
こういう話って、特に年代は問わない気がするのだけど^^;
プレイボーイと教養美人がくっ付くのはよくあることで(爆)
後に価値観の相違といって別れるのもよくあることである。
ゲーノージンの結婚・離婚を思い返すとかなり参考になる。
遊び慣れてる人間は自分にない純粋なタイプを好きになり、
あの手この手でモノにするんだけど、コロリと騙され(爆)て
結婚・出産なんてしたら最後、どんなしっかり女房でも男の
浮気は止められないし、どんなモデル体型でも男の興味は
移り変わる。(あ、経験談じゃないですよ。念のため^^;)
というわけで…。
まだまだ17歳なんてうら若き年代に、ちょっと怪しいけれど
知性溢れる会話に長けた男性(しかも金持ちに見える)とは
飛んで火にいるなんとやら。になるワケですねぇ。お~怖x
とはいえ。
この作品に奥行きを与えているのは教育。学問でもある。
そこに歴然とした差があると(嫌味なくらい^^;)見せられる。
彼女が両親共々騙されて、絶望の淵に立たされたとしても、
そこからの頑張り様で如何にも克服できる。という、
(まぁ元々が優秀なタイプだったこともあるんだけど^^;)
その立ち直りの素早さに若さを感じてしまい…羨ましかった。
彼女に酷評された女教師がまた見事な先生で…今の彼女に
必要な選択肢を与え、なぜ今、勉強しなければならないかを
適切に解いてくれる。学生の頃って、ホントに何でこんな事を
習わなきゃいけないのよ。と下らなく思えるものばかりだけど、
それを消化してこそ、モノをいう未来が待ってたりするものだ。
やるべきことは、今きっちりやっておけ。っていう、
(取り返しつかなくなった年代からの)ラブコールと受け止めてv
(しかしあの奥さん、よく夫婦やってるな…あの冷静さは何^^;)
17歳は過ぎたけれど…
17歳を過ぎていても2歳3歳差くらいの女性ならじーんとくる映画だと思います。確かに大人の世界はまだまだ世間知らずな17歳くらいの女の子にとっては魅力的だと思います。特にジェーンみたいに親に従って大学に入るためだけに勉強してきた女の子には。ジェーンが勉強ってなんのためにするの?って先生たちに問い、その答は用意しておいたほうがいい、私のような生徒はまた現れると言い放つ。このシーンはその象徴だと思います。
ただ、ジェーンが恋する相手の男の人はホントにダメなやつだなと思いました。なんて無責任なやつだと。私が思うに、彼はジェーンみたいに多感な青春を存分に味わってないんだろうなと。だからずっと幸せを手に入れられずにいるのだと。 それに比べ、ジェーンの高校の先生はかっこよかったです。最後の最後までジェーンのこと見てて、理解を示してる。理想の先生ですね✨そして、最後のジェーンのところへ合格の知らせか来たときはもう号泣でした。よかったー!!って。大人になっても17歳くらいのころの気持ちって大事にしたいなって思える映画です!
素晴らしい演技を見せるタヌキ娘
本年度のオスカー主演女優賞候補で一番良い演技をしていたのは本作のキャリー・マリガン。インテリ高校生の強さと弱さの演じ分けにすこぶる説得力がある。残念ながら10代には見えない…20代の目元と肌だ。(オバチャン顔とは言わないで、敢えてタヌキ顔と誉めたい。)
作品として残念なのは、最後の頑張りの描写が淡泊なところ。映画のテーマで一番大事なところなのに。これじゃダマされることがテーマになってしまう。また、英国人じゃないサースガードもミスキャスト。胡散臭さが臭いすぎて、例のことがサプライズにならない。もっと、品が良く危険でユダヤな英国人俳優が居たんじゃないかな。
17以上の肖像
勉強ずくめの毎日から大人の世界へのめりこむジェニー。
親にも嘘で固めてだが、相手のことを認めてもらって、ついに結婚まできた~と思いきや、実は相手は結婚していて騙されていたという。
優等生だったのに学校までやめてしまって、よく親も許したなぁと思う。
でもおかしいことに、勉強きつきつの家なのに16、17歳の女の子がよくも煙草を吸ってるなあと思う。
途中までの幸せな時、最後に受けてしまう悲惨と立ち直りをうまくまとめた映画だと思う。
教育の意義
いつの時代もティーンは大人の異性や大人の世界に憧れるものだ。17歳で30代の男性と付き合う少女というと、何となく不良(?)や、軽薄な女子を思い起こす大人が多いのではないだろうか?しかし本作のジェニーはまじめな優等生。彼女が大人の男性、デイヴィッドに惹かれたのは、知的な会話と、絵画や音楽など芸術への直接的接触、そして贅沢な時間の使い方を味わわせてくれるから。口うるさい父から自分の好きなことを何1つ許されず、彼女はひたすら早く大人になって、好きなことをするのが夢だった。そんな彼女の前に現れた男性は、彼女が大人にならなくても、彼女の好きなことをさせてくれた。目の前に開けた「自由」という初めてのご馳走に彼女は有頂天になる。彼女は本当に彼を愛していたのか?それはきっと彼女にも解らなかっただろう。しかし、勉強ばかりの人生が突如としてつまらないものとなり、父親だけでなく教師でさえ彼女には人生を謳歌できない「死人」に思える。彼女は言う「教育をするならその意義まで教えてください。」と・・・。本作で私が一番興味を持ったことは、思春期の少女が陥った苦難を救ってくれる者は異性ではないということ。傷つき、行方がわからず呆然としている彼女に、道程を示すのは、彼女が「死人」と嫌った教師であるということ。教師はみな優等生が好きだ。それは自分の言うことをきくからではなく、その子の将来を導き、成果をもたらしてくれるから。自分の教育が間違っていなかったという実感が得られるからだ。ここに登場する教師は、ジェニーを目にかけ将来を期待していた。彼女が勉強をおろそかにし、学校を辞めて結婚すると聞いた時の失望。素直に「私が悔しい」と言う誠実さも、目の前の享楽に目が眩んでいるジェニーには届かない。「つまらない人生を送るくらいなら、死んだほうがまし」というジェニーに、教師は「・・・私は死人ね・・・。」と答える。私はジェニーの受けた傷より、この教師の受けた傷に胸が痛んだ。だがこの教師が最終的にジェニーに手を差し伸べるのだ。この教師(相対する存在として、偽善的な校長を登場させている点にも注目)は同じ大人でもデイヴィッドやジェニーの両親と全く違う生活を送っている。本と絵に囲まれた生活が、本当の自立した大人の女性の、静かで満ち足りた生活であり、真の幸福であることをジェニーは理解する。本作の原題は『教育』。ジェニーが学んだ人生の教訓。ジェニーは必ず自立したステキな大人になることだろう。
女性って、タフですね。
17歳の女子高校生ジェニー(キャリー・マリガン)が、年上男性との出逢いを通して人間的に成長する姿を描いた青春ドラマ。
圧倒的に女性向け。特に、主人公と同年代の女子は何か感じるモノがありそう。オススメです。
男の僕としては、主人公の父親(アルフレッド・モリーナ)の“紅茶とビスケット”のシーンに思わず涙。自分に娘が生まれて、ちゃんと“教育”できるんだろうか…と不安になりました(笑)。
それに引き換え、デイビッド(ピーター・サースガード)はハナっから信用おけなかったんだよな。ジェニーに対して「ミニー(マウス)」なんて呼ぶし、キモいんだよ。案の定、サイテーの男だったが…。
キャリー・マリガンは、「ヘップバーンの再来」は言い過ぎだろうけど、ラストにオックスフォードからの合格通知を確認してクールに紅茶を飲んでる姿がカッコよかった!色々あったけど、女性のタフさをつくづく感じたな。
高校の先生も良かった。ジェニーから助けて欲しいと言われ、「その言葉を待っていたの!」と力強く答えるシーンが強く印象に残った。
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