17歳の肖像のレビュー・感想・評価
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テンポのいい会話とユーモアと。名手ホーンビィの脚色力が光る秀作
ニック・ホーンビィが、有名ジャーナリストの自伝記事を脚色して織り上げた珠玉の名作。ホーンビィはもともと脚本家を目指していたこともあり、こういった脚色の構成が本当にうまいし、そこに散りばめられる会話のリズムとユーモアには、いわゆるホーンンビィ節が満載だ。ちなみに彼が原作の「アバウト・ア・ボーイ」や「ハイ・フィデリティ」も、映画版では大幅に脚色されている。彼自身、小説から映画への変貌過程を心から理解し楽しんでいるようだ。
原題でもある「An Education」。これに象徴されるように、若きヒロインは自分を別世界へ連れて行ってくれる男性からの教育を楽しみつつも、やがて手痛い人生勉強に苦悶する。ただしここからが本領発揮だ。挫折して初めて「なぜ教育が必要なのか」「学校は何のためにあるのか」「教師の役割は何なのか」がわかる。説教くさくない形でこれらを爽やかに物語におりまぜた手腕とその演技に脱帽だ。
後半ドライブかかりましたね
高畑淳子さんが校長の高校でいしだあゆみさんのクラスの雅山の娘のトランデル直美さんが西田敏行さんと付き合う話が続くだけの真水みたいなラブストーリーかと思いきや、後半急展開して、ラストもクールでイギリス映画もなかなかようやりおる、という感想で、オスカー候補もうなずけます。
直美さんはさすがのオスカー候補の演技力、特に表情の微妙な変化が絶妙で、日本なら即朝ドラヒロインきまりですね。
キャリー・マリガン
2022年10月29日
映画 #17歳の肖像 (2009年)鑑賞
#キャリー・マリガン 可愛すぎる。この時既に23歳前後だろうけど、高校生にしか見えない。こんな子がクラスメイトだったら、学校生活も楽しいよな。
しかし、こんなおっさんに惹かれるものかな?嫉妬?いえいえ
もう37歳なのか。でも今でも可愛いな。
【”初夜は、一度だけだったのに・・”17歳の女子高生が経験したほろ苦き想い。キャリー・マリガンの実質上の出世作。現在の英国映画を牽引するロザムンド・パイク、エマ・トンプソンも脇を固めた見所多き作品。】
ー 1961年のロンドン。
16歳のジェニー(キャリー・マリガン)は、本心ではパリに憧れながらも、オックスフォード大学を目指して勉強に明け暮れる味気ない生活を送っていた。
そんなある日、彼女は倍以上も年の離れたデイヴィッド(ピーター・サースガード)に心奪われ、彼の導く大人の世界に魅了されていくが…。ー
◆感想
・キャリー・マリガンを最初に劇場で観たのは、「華麗なるギャッツビー」であった。幼き顔立ちながら、品性溢れる姿に魅了されたモノである。
・その後、配信で「ドライヴ」を見て、前後して劇場で「ワイルド・ライフ」を鑑賞し、今年、彼女の代表作になるであろうと思った程の素晴らしき作品「プロミシング・ヤング・ウーマン」を鑑賞し、この年齢を感じさせない稀有な女優さんの素晴らしさを、再認識した。
・今作は、彼女の実質的デビュー作であるが、豪華共演陣(ロザムンド・パイク、エマ・トンプソン、サリー・ホーキンス)と言う、現代でも超一級の女優さんを従えて、17歳の迷える女性を好演している。
<信頼していた男、デイヴィッドには、実は妻(サリー・ホーキンス:幸薄い女性を演じさせたらNo1である。)が居り、高校生活も窮地に立った秀才ジェニーが起死回生のオックスフォード大学、英文学部合格通知を得た時の表情。
物語としてはやや粗いが(と言うか、権威に弱い、普段は厳しきお父さん、駄目すぎでしょう!同性としてキツク注意しますよ!)、惑う姿を好演した若きキャリー・マリガンの姿と、未来が開けたラストを持って評点とした作品である。>
ロリコン
ただのロリコンおやじ。キモい。
それでも高校生の女の子からしたら同年代とのデートでは絶対に行けない店に連れていってくれたり、背伸びさせてくれるステキな人に見えてしまうんだろうね。
今の時代で考えてしまうと理解出来ない内容。女性は勉強して大学に行くよりも金持ちと結婚するのが幸せと考えていた時代。選択肢が多い時代に生まれてよかった。
1961年、ロンドン郊外。ある雨の日、オックスフォード大学を目指す...
1961年、ロンドン郊外。ある雨の日、オックスフォード大学を目指す優等生のジェニーは、倍も年の離れた男性と恋に落ち、勉強漬けの日々からは想像もできなかった刺激的な世界を体感していく。
BACHELOR
雨降りの帰宅時、「君のチェロが心配だ」とチェロだけを乗せてあげるユダヤ人デイヴィッド(サースガード)。いきなり乗せると言うと誘拐犯扱いされるのだろうか?そんな出会いから、音楽会、ナイトクラブ、美術品オークションなどに連れていってもらって、たちまち大人の世界を体験していくジェニー。パリに憧れている彼女は成績も優秀、デイヴィッドも両親公認の中になった・・・・口が上手いためか?17歳までは処女を守りたいと言って、誕生日を迎えるとパリ旅行に誘われたジェニー。そこで二人は結ばれる。バナナで練習はだめでしょう・・・
家族ぐるみの付き合いまでして、プロポーズを受けたジェニー。C・S・ルイスのサインを偽造したりして、デイヴィッドがオックスフォード出身でかなりの人物だと確信したと思ったため、父親も安心した。そして学校も自主退学。あるとき、ふと車のダッシュボードを調べると、デイヴィッドが既婚者であることが判明。泣き崩れるより、愚かな失敗をバネにするという根性の持ち主であるジェニー。復学を許可され、猛勉強したおかげでオックスフォードに合格!とにかく、彼女の表情が素晴らしいのだ。
憎い小物演出が“BACHELOR”という銘柄のタバコ。車のグローブボックスから取り出して吸うジェニーの姿も印象的だが、既婚者であると気付いたときも、そのBACHELORの文字とデイヴィッド夫妻宛ての手紙を発見したのが皮肉だった。
また観たいと思う
教育熱心な父をもつジェニー(キャリー・マリガン)
成績優秀で進学のポイント稼ぎの為にチェロも弾いたり、ただ平凡な高校生だった。
雨の日にどしゃ降りの中、チェロを持ってバス停で待っているところにディヴィット(ピーター・サースガード)に出会う。
それからは、お金持ちのピーターに連れられて食事に行ったりコンサートに行ったり、Parisに行ったり…これまでとはかけ離れた華やかな生活を送る。
大学受験直前にディヴィットにプロポーズされ、念願だったオクスフォード大にも意義を見いだせなくなり、進学よりも結婚を選ぶが…
ディヴィットはとんでもない秘密を隠し持っていた。
甘い言葉に惑わされやすい17歳だからこそ。でもいくつになってもこんな失敗もあるんだろうなとも思わせるような。
真面目に堅実に生きていくのが一番☆
Parisのシーンとか特にオードリー並みにとっても可愛いキャリー・マリガン。
まさか、SHAMEのリストカット癖のある妹役の子だったとは!!!!
成長
生意気なことを言う優等生の大人びた女子高生。そうは言ってもやっぱり無知な子どもなんですよね。失敗をバネに挫折せず頑張れるところがすごい!メンタルが強くて素晴らしい。キャリーマリガンの60年代ファッションがおしゃれで可愛いのも見どころですね。
17歳の肖像
1961年、ロンドン郊外。ある雨の日、オックスフォード大学を目指す優等生のジェニーは、勉強漬けの日々からは想像もできなかった体感をする。監督は「幸せになるためのイタリア語講座」のロネ・シェルフィグ、脚本は「アバウト・ア・ボーイ」「ハイ・フィデリティ」のニック・ホーンビィ。主演のキャリー・マリガンは第82回アカデミー賞で主演女優賞にノミネート。
自分の倍の年齢のディヴィッドとのおとなの恋は、17歳のジェニーにとって刺激的な体験だったに違いない。
美術品のオークション会場や高級レストランにジェニーを連れていき、贅沢なおとなの世界を垣間見せてくれたのです。
グレイの制服が似合うあどけない少女が洗練されたレディに変わっていきます。
ドレスやヘアスタイル、メイク、ランジェリー全て、最高級の品々がジェニーに与えられました。
おとなの恋愛に小さな失望を感じながらも、ゴージャスな日々を堪能していた女子高生のジェニー。
残酷なラストシーンを突きつけられるまでは、その代償の大きさが解らないのです。
万里小路セシル
黒歴史、で終わらない
大人びた女の子ほど歳上の男性に憧れるような気がします。
まさにそんなタイプの主人公の恋の始まりと終わりを観れる映画。
この映画の好きなところは「ただ傷ついて終わり」でも「やられたらやり返す!な復讐ストーリー」でも無く、ショックを受けたドン底から自らを見つめ直して進んで行く主人公の成長が描かれている点です。
終盤の主人公と先生の会話の場面では思わず涙が…
「助けてください」「その言葉を待っていたのよ」
自分の過ちを認めることでさえ恥ずかしく苦しいのに、さらに以前反発してしまった人に助けを求めるという行動が出来た主人公からは確かな成長を感じました。
私も見習わなければ〜( ;▽;)
17歳の乙女心思い出す作品 笑
大人になったらこんなダメ男誰が好きになるんだって人でも、17歳くらいの時って一回りくらい歳上の男性(イケメンに限る笑)に、なぜか憧れちゃう時あったな〜っていう気持ちを思い出しました。
生徒が先生を好きになっちゃうとか。この映画でもそうだけど、真面目な子ほどそうだった気がする。歳上ってだけで落ち着いて見えるんだよね。実際中身伴ってないのにね笑
見方が変わった
何年か前に見たけれどその時は考えもしなかったことに気づいたりして楽しめた。
17歳という大人と子供の境目で微妙な年齢をあえて選ぶ面白さ。ジェニーは前からずっと父親にオックスフォードに入れと言われており優等生として過ごして来た。ある時自分より年上で体験したこともない生活をしている男性に出会う。毎日同じような生活をしていたジェニーにとってはすごく新鮮で背伸びできることが何よりも嬉しかったんだと思う。友達や周りの人には羨ましがれ、それが嬉しくて、さらに求婚までされた。でも求婚にはさすがに驚き少し自分には判断できないと思ったのかもしれない。親に相談したときに結婚なんて早いと言われて止めて欲しかったのかもしれない。しかし父親は相手による、と言い、オックスフォードのことは言わなかった。あんなに前から毎日のようにオックスフォードのことを言われたのに急に言わなくなるなんて何だったのだろうと怒り悩んだと思う。心を決めたのに全て崩れ落ちて行ったところも見どころ。
誰もが疑問に思うなぜ勉強しないといけないのかなどの疑問が飛び交う。結果としては人生の勉強になったと思う。人や世代によっても感想が違うであろうこの作品。もう少し歳がとってからも見てみたい。
人生を学ぶ事が出来たと言えて良かったね
「進学する意味って何?」って子供なら誰しもが一度は抱く疑問と「進学はやっぱり必要!」って大人になったら誰しもが一度は思い返す結論の両方が2時間弱で体験できる映画でした!!
何だかんだあっても、良識があり応援してくれる先生や両親の愛情によって正しい道に戻れた主人公を確認できて、心から安心しました。
17さいの女の子のリアル
これすごいわ
だれもが思い描く夢物語のようなんだけど、途中で崩れ果てていく話。
これ大学落ちてたら本当に地獄だよね
だからそこだけは本人の努力だなあと
受かったからこそ、あの時間がいい思い出になったと思う
既婚者って知ってそりゃあショックだけどさ、いやいや分かるでしょって思うんだよね
そんないい話あるわけないんだよって
17歳のジェシーはそれを知ったんだよね
ジェシーの訴えってけっこうリアルで、たしかに公務員になってなんなの?とか、勉強続けて楽しいの?死人じゃん?って疑問はすごくよくわかる
でもそれ分かっててみんな生きて、その中で楽しいことを見つけてくんだよなあ
なかなか深い作品でした
もちろんキャリーマリガンはめちゃめちゃ可愛いです
ただし性格はびみょーです
刺激のある世界
大人になりたくて背を伸ばして、結局を現実を知って、大人に成長していく。
ジェニーはデイヴィッドに恋してるんじゃなくて、大人の世界に恋してるように思った。
高校生の頃に自分も大学生の世界に憧れてたなって思った。高校生の頃に見ても、憧れてた世界に入った後でも、いつ見てもその時の気持ちを思い出せる。
ロンドンとパリの街の景色が綺麗だった。街並みと衣装が合っていて、絵が綺麗だった。
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