劇場公開日 2010年9月11日

悪人のレビュー・感想・評価

全206件中、181~200件目を表示

4.5それでも人は「お前は悪くない」と言うんだ

2010年9月22日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

字数制限がキツいので急ぎ足でレビューする。

役者陣の演技が光る力作であった。柄本明と樹木希林の演技は流石に群を抜いているが、主演の2人も素晴らしい。

主人公・祐一を演じた妻夫木聡は、自己表現が下手な人間らしい飛び飛びの語り口、喜びと後悔が入り雑じるラストの表情が見事。
深津絵里演じる光代の憂いを帯びた笑顔にも、彼女の度を越えた“わがまま”を納得させてしまう空しさがある。

光代が同じ孤独の匂いのする祐一に惹かれたのは確かだが、彼が空しい日常を破壊してくれる『手段』だったという身勝手な側面も忘れてはならない。
彼女が彼に抱いていたのは愛情の二文字で括れるほど綺麗な感情ではない。最後の「私が悪いの」という叫びも、祐一を利用した卑劣な自分を責めていたが故か。
対する祐一は、光代が『人殺しを助けた女』ではなく、飽くまで憐れな被害者として社会に戻れるよう——自分を救ってくれた大切な人が平穏な生活に戻れるよう、徹底して“悪人”となる事を選んだのだろう。

『お前は悪くない/俺が全部悪い』

それが彼の行動の真意であり、「私が悪いの」という言葉に対する返答だったのだと思う。

様々な人物が「お前は悪くない」という言葉を口にした。
図らずも殺人を犯した男へ。
身勝手な理由で彼を逃がした女へ。
人殺しを育てたと糾弾される老婆へ。
利己的な性格がたたって殺された娘へ。

しかし「お前は悪くない」と言った誰しも、彼らが少しも悪くなかった、全く落ち度が無かったとは考えていない筈だ。
だけど、それでも「お前は悪くない」と人は言うんだよ。大切な人や辛い思いをしている人が背負った罪を、苦悩を、少しでも軽くしてあげたい、できることならまるごと背負ってやりたいと願うものなんだ。

岡田将生演じる大学生の男は正にその対極だ。
罪悪感こそ抱いていても、それとまともに向き合う勇気もなく、笑いのタネにする事で安心感を得ようとする人間。
自分の罪を贖う手段も知らない彼は、いつしか自分の罪を忘れてしまうのか。それともそのひきつった笑いで恐怖を押し隠し、惨めに生き続けるのか。
彼の最後の姿に最早怒りは湧かない。ただひたすら、憐れなだけだ。

こんな悲しい人間が世に溢れているとは考えたくないが、近頃、巷で話題の裁判のニュースでこれと良く似た男を見掛ける。興味本位の報道によってそう見えているだけだろうか。
何にせよ、悲しい世の中だ。

<2010/9/3鑑賞>

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浮遊きびなご

4.0ギョーザが臭くなければ…

2010年9月21日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

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レナカナママ

4.0とても深津さんがいい映画

2010年9月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ほんとに原作に沿って脚本化されたって感じでした。
でもちょっと佳乃の生活背景の説明・描写が少ないので、彼女かわいさだけ印象に残ってしまった。

深津絵里は文句なしGOODでした

それと裕一の母親へのお金の無心についての告白って何故、削ったのでしょうかね・・・

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クラーク

2.0誰が主役かわかりにくい・・・

2010年9月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

一言で言って「詰め込みすぎ」です。
感情移入し始めると他のシーンへ飛び「あ~ぁ」という感じ。
一人一人の掘り下げが足りず、全ての登場人物に対して消化不足。
誰かに焦点を合わせてしまった方が、観る者に訴える作品になったでしょう。

と残念な気持ちでエンドロールを観ていたら、脚本に原作者が入っていたんですね。
それで納得しました。
どのシーンも思い入れが強いために起こる問題ですね。

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夫婦割50

5.0衝撃的!

2010年9月21日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

すごい衝撃的です。犯人と一緒に逃げる女、犯人とその家族、被害者とその父親、犯人と疑われた男と被害者の父親…。片方からの見方だけでなく、様々な視点から一つの事件を見ていてとてもおもしろかったです。とても重厚でした。 そして、役者がすごかった!樹木希林さんと柄本明さんの存在感はホントにすごい!二人の演技は泣けました。 これは見なきゃ絶対ダメです!

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いかれ帽子屋

1.5脚本が映画的ではない

2010年9月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

脚本を担当しているのは原作者と監督だがこれがよくない。小説なら色々なところに寄り道をしながら主人公たちにフォーカスするのはありなのだが、映画では最初からフォーカスさせるべき。時間は短くても満島ひかりではなく深津絵里からはじめないとだめだ(おそらく監督が深津ではなく満島に惚れたんだろうね)。時系列通りにやっただけというかもしれないが、それなら殺人場面を飛ばすなんて論外だ。このせいで大学生が逃げている理由や祐一が最初に疑われない理由がよく分からない(作業用の手袋を使ったので指紋が出ない等)。むしろ満島はフラッシュバックとして何度も登場させるべきだろう。

全体を見ても小説家がこうすればいい画になると考えそうな場面が多く、さほど効果的ではない。やはり本職を雇うべきだった。それでも最近の説明過多のテレビ局映画よりはましなのだが、それだけでは寂しいではないか。

妻夫木聡と深津絵里は悪くないが、深津が妻夫木にひかれる描写は弱い(脚本家は主人公たちだから関係をもって当然と思ってるのか?)。物語に厚みを出すための脇役のエピソードもパッとしなくて、話が立体的にならない。もっと良くなる可能性はあっただろうが中途半端に終わった一本。

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ant

4.0守りたい誰か、あなたはいますか?

2010年9月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

原作ファンで、映画化と聞いた時、
祐一と光代が、妻夫木と深津と知って、
読んだ時とのイメージが違ってしまい、
どうかな・・と思ってましたが、観たら払拭。
ホントによかった。
二人とも主人公になってましたよ。
妻夫木の暗い目や、光代との最初のベットシーンでの
獲物を狙うような目は、祐一そのものでした。
深津の不安ながら、祐一に抱かれるシーンや
葛藤しているところも、よかった。

また、他の主要演者も最高でした。
柄本、樹木はもちろんですが、
貪欲な佳乃役の満島も、なかなかよかったし、
最後まで救いようの無かった大学生の増尾。
演じる岡田の笑顔が憎憎しく思えちゃいました。

残念なのは、逮捕後の光代への祐一の気持ち。
それから、なぜ捨てた母親と会っている時に
金を無心していたのかを描いてくれれば、
祐一という人間が更に解ると思うのですが。
せっかく原作にあるのに残念。

ですが、個人的には満足です。
1800円、妥当だと思います。

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とく

5.0生き方とか、大切な人とかいろいろ考えさせられる。

2010年9月19日
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鑑賞方法:映画館

大切な人がいて、生きることの価値って生まれてくるのかな。誰も悪人ではなくて、環境がそうさせていて、その環境ではそういう生き方しかできなくなってしまうのか。でも、生まれ育った環境に身を投じるのか、別の環境に飛び出す努力をするのかは結局本人次第。

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laalaa1224

4.5原作を読んでから見ました。

2010年9月19日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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youxiang

4.5そら賞とるわな

2010年9月18日
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泣ける

悲しい

難しい

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cyberfish♪

3.0触発

2010年9月17日
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単純

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メイばば

3.5かなり期待しましたが

2010年9月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

受賞したということで、原作を読み、本日劇場で見てきました。当然ですが、原作を完全に映画にするということで無いようで、細かいところで違いがありました。主役の二人より、きりんさんの演技がよかったです。すごいな~と感心しながら見ました。とくにバスから降りた所と、金を取り返しにいくところは圧巻です。見て損は無いけど過大な期待はどうでしょうという感じです。悪人というくくりでいえば、報道陣こそ悪人だと思います。善人の仮面を被っている彼らの仕事はなんなんでしょうね。報道商売という名の下に造られる多くの被害者が犯罪被害者以上の数にのぼると思います。「自分たちこそ正義であるという」彼らこそ大悪人だと思います。

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ラック48

5.0すごくいい!!

2010年9月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

作品の構成はさることながら、キャスティングが素晴らしい!
特に妻夫木さんの目の表情が印象的で忘れられません。
せつなくて、悲しくて、やるせなくて、本当に深い、良い作品だと思います。

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y-a-y-a

4.5やるせなく、切ない。

2010年9月15日
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鑑賞方法:映画館

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悲しい

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りりー

3.0期待しすぎた感が・・・

2010年9月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

深津さんが賞を取った事もあり、期待満々で観に行きました。
だけど少々期待しすぎたようで、ストーリー展開を楽しむ事が出来なかった。

ただストーリーとは別に、登場人物を演じられた方々の迫力は感じられました。
深津さんの首を絞められる表情、実際に苦しかったと言う話もありましたが
迫真の演技だったと思いますし、妻夫木さんも人物の情けない弱さや心底にある
人への優しい気持ち、優しくして欲しい気持ちが伝わり、深津さんに負けず
素晴らしかったです。

この二人に負けずに良かったのが脇役の方々。
特に樹木希林さん、柄本明さんは観る価値がありましたし、大学生役の岡田さんも
イメージ的にはまってて良かったです。
ちょい役的なバスの運転手の一言、岡田さん演じる大学生の友人の一人
妻夫木さんの親戚と思われる男性、それらの方々の仕草や行動にも
素敵な部分が見れました。

誰が本当に悪人なのか、誰の心にもある闇の部分は悪人ではないのか
罪を犯した人は本当に悪人なのか、人を傷付けなければ悪人ではないのか
他人の不幸を楽しそうに話す奴に同調して笑っている奴は悪人ではないのか
犯罪者を愛した人は悪人なのか、犯罪者の家族はどうなのか
偉そうに他人を語る奴は正義なのか。

全てのことに線を引いたような一つの答えは無く、一纏めには出来ない。
同じように見える事も全ては違う事。
今更なことを今更ながら考えさせられなければならない世の中。
そんな事を感じさせられながら、そんな事に軽く苛立つ感じを最後に
感じつつ見終わったっすね。
それだけで実は監督の策に嵌ってしまっているのかな?(苦笑)

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くろすけ

4.5大切な人に会いたくなる

2010年9月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

誰の心にも『善』と『悪』があって、
「私は自分に誠実に生きたい。」
見終わってそう思いました。
登場する人がみんな、身内や他人や自分や
誰かを傷つけて傷ついて、
誰かのために強くなれて...
愛情表現が不器用すぎる。
不器用にしか生きていけない人達の様子が切なくて泣けました。
一番近くにいる人が一番大切だけど
一番に傷つけているのかも。
大切にしたいです。
失いたくないです。
平凡な日常の幸せを気づくこと、築くことの難しさを想いました。

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Always

4.0それぞれの孤独と悪

2010年9月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

誰もが抱える孤独や悪が、とてもリアルに描写されていた。 終始重々しいストーリー展開だったが、食い入るように見入ってしまうのは、やっぱり深津絵里や妻夫木聡、他豪華俳優達の演技力だと思った。

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むむむ

4.5必見の作品。

2010年9月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

初めてレビューします。

今年観た邦画の中では、「告白」「孤高のメス」と並ぶ秀作。
映画は、祐一と光代の愛の逃避行が軸となっているが、その他のエピソードあってこそ。被害者側、加害者側、それぞれのドラマが胸を打つ。孤独、哀しみ、もどかしさ等は誰もが心に抱え、誰かにすがりたい空虚な愛、希薄な人間関係、衝動的な殺人はまさに「今」を反映している。簡単に割り切れない人間の善悪についても考えさせられる。
それらを体現したキャスト全員のアンサンブル演技は素晴らしく、李相日も「フラガール」とは全く違う演出を見せてくれる。久石譲の音楽も余韻が残る。
モントリオールでの受賞も納得の、必見の作品。

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近大

4.5濃密な世界

2010年9月13日
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悲しい

知的

皆さん、こんにちは(いま9月13日11:55頃です)

祐一は、無口で、ほとんど表情に出さない。でも、いったん、その感情があふれ出すと、とてつもない行動を引き起こしてしまう。
一方、光代は無口な彼にコミュニケーションしようと、いつになくしゃべる。
そして、祐一が人を殺した男と知ったとき、どうすればいいのか。離れるべきかとも一瞬迷うが、自分をこんなに求めていたひとはいなかった。

そんなふたりの逃避行。
これから先に幸せが待っているはずもない。そう、普通の人がみれば、破滅だけが口をあけて待っている、そんな状況である。
可能性が広がっていればいるほど、ひとの意識は拡散されていくけれど、時間的にも空間的にも、あとがなく、狭ければ狭いほどその世界は濃密になる。
そして、相手のことを、相手以上に愛してしまう。ラストに近くなって、祐一が捕まりそうになったとき、光代を絞め殺しそうとする。それが、唯一してあげられることだから。光代の恍惚とした表情が印象的だ。

かりそめの安息の場所が、灯台である。そこは、冷たくて強い風が吹いていて、とても寒いけれど、ぬくもりを求め合うには最高の場所だ。
夕焼けが美しい。冷たいが風が気持ちいい。どこかで見た映画のように両手を広げる。ほんの少しだけ祐一に笑みが浮かぶ。祐一が着ていた赤いフリースを、光代が着ている。言葉にはしないけれど、そんな何気ない場面が素敵だ。

この映画は、このふたりだけが主人公ではない。
殺された女子社員の父親(柄本明)や祐一の祖母(樹木希林)が、この事件とともに、どんな生き方をするのかが並行的に描かれている。
また、殺された女子社員を満島ひかりが演じているのだが、そういったサブ・ストーリーもなかなか味わい深いものがある。
ただ、そこまで想いを届かせるには、ちょっとしんどいなと思うのも事実だ。
でも、こんなこってりとした濃密な映画もめずらしいのではないか。

その李相日監督の前作は「フラガール」。3年前、日本の映画賞を総なめにした監督である。彼は同じ場面を何度も何度も撮りなおすという。OKが出て、何日か過ぎると「あのシーンが気になっているんです」と再度、撮り直すこともあったという。
ハリウッドでいうとマーティン・スコセッシのようにしつこく粘り強く、妥協がない。
(といっても完璧はありえないのだが・・・)

ひりひりするような撮影現場が、想像されるけど、だからこそモントリオール映画祭で主演女優賞を受賞したときの深津絵里のことばが納得できた。
「監督の最後まで妥協を許さない演出と、その思いに応え続けたスタッフの皆さん共演者の妻夫木さんや皆さんで戦った証。みんなで勝ち取った賞だと思ってます」

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xtc4241

3.0出会いそれは人生の 少しだけ残酷な賭け事

2010年9月13日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

殺人者と、その家族と、彼を愛した女と、遺族の話。

殺した動機は確かにわからなくもない。
遺族の怒り、哀しみもわかる。

だけど、「出会い系の恋」に賛同できない、共感できない。
だからずっと違和感が残り続けた。
サイトで知り合って、はじめて逢う2人がなぜ惹かれ合い、愛し合ってしまうのかが理解できない、共感しにくい。
殺人者を愛してしまう女の心もテーマとしては、アリだと思うけれど、
なぜそんなに深く愛してしまうのかが全くわからない、描き切れてない、というか「出会い系の恋愛」が僕には理解できなくて、最後まで違和感が残り続けた。

「いわゆるメディアが描く典型的な」大学生役に、岡田将生を持ってきたのは良い。
上手い演技。
満島ひかりは、最近よく出てるけど、なんだか「消費」されてる感がある。こういう役が多い気がしなくもない。
妻夫木聡、深津絵里は、ブレない演技力。

だけど、なんか納得出来なかった、共感出来なかった。
世間が見る殺人者、
それをそばにいた女から見た殺人者、
出会い系での恋愛でここまで繋がるのか、
そこに納得出来ないから、違和感だった。

僕には合わなかった…
「出会いそれは人生の 少しだけ残酷な賭け事」というある唄のフレーズが頭に響いた作品だった…。

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TOKUSHI