「時代劇ブームの真打ち」最後の忠臣蔵 全竜さんの映画レビュー(感想・評価)
時代劇ブームの真打ち
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生き残った2人の武士に託された使命の重さを日本の美しき四季となぞらえ、繊細にかつ壮大な人情噺に仕上がっており、昨今の時代劇ブームの真打ちと評しても過言ではない力作で最後まで大号泣し、涙がとまらなかった。
『忠臣蔵』ならではの武士道を貫く男臭さと、人形浄瑠璃を取り入れた語り口はチョイと堅苦しいかな?と出足に不安を持ったが、敷居の高さを感じさせず、世界観に心酔できる。
純粋に感動できたのは主役2人のストイックな侍魂、協力する太夫の安田成美、上司の伊武雅刀etc.周囲の粋な計らいもさることながら、主君の忘れ形見の姫御陵・可音様を可憐で瑞々しく演じた桜庭ななみの眩しいぐらいの存在感。
全ては彼女に尽きる。
ストーリーとは別に、彼女にも百点満点。
つまり、今作は2百点満点である。
では最後に短歌を一首
『討ち入りの 果ての天命 尽くす四季 華と刀は 運命に染まる』
by全竜
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