告白(2010)のレビュー・感想・評価
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突き放される
この世に理由なく悪人である人などいるのかなあ。彼らは他人に認められたいという欲求から行動しているだけだ。彼らのバックボーンが徐々に明かされて行くにつれ彼らがどうも憎めなくなってくる。 そんな事はおかまいなしに全てを巧みに操り復讐を遂げる末恐ろしい役所を演じる松たか子の迫力がものすごい。鬼気迫る演技とはこういうのかもしれない。 なんというか、この、作品に突き放される感じというのか。すごく好きです。
なーんてね
わけのわからない映画 過大評価されてるなと思ったのは自分だけ? 正直気持ち悪さも中途半端。 期待したのが悪かった。。。 役者の演技はよかったが、難しい映画だけに。。。 BGMもシーンに合わないなと。
人の弱さを表現
人間の弱いところをすごくひょうげんしている。 原作の気持ち悪さもしっかりと表現されていて、邦画の中では相当いい作品だと思う!! こういった細かい表現が求められる作品は日本はうまいのかもしれない。 なにかに耐えられずに人が崩れていく姿は実際にもありそうで、そして気持ち悪く、人の弱さを……
観客を不快にすることに成功している
観る者が不快に感じたとしたら、それこそこの映画の狙い通りなのではないか。 教室で起こっている現実の主人公には、それぞれに理由と事情がある。 それを「告白」という形で本音と裏側を見せる。 どれも実に利己的で残虐かつ醜悪だ。たった一人、おさな子を除いて…。 この映画を観て不快に感じるのは、根源的に悪を憎む心を持っているから。 それに気づかせることに最大の狙いがあるのだと思う。 善き人たれと一億回唱えるより効果がある。 もし、最後まで愉しくてワクワクしながら観ている人がいたとしたら…空恐ろしいね。 残念なのは、不快感即ち低評価になってしまってる人が少なからずいること。 それとドラマで十分だと勘違いしてる人。 こんな暗い描写の連続じゃ低視聴率間違いなし。しかも物議を醸す恐れが高い。どこも取り上げない。 これは、監督の思い入れで実現できる映画ならではのユニークかつ見応えのある作品だ。
1400円
こんなにもいい人が誰もいない映画もめずらしいわ。 センセーショナルっちゃーセンセーショナル。 映画は娯楽としてみたい私にとっちゃ怖すぎ。 怖すぎのなかにシュールな場面展開を狙ってるんだろうけど それも怖い感じ。 終わった後はすごく滅入る作品。 無論もう見ない。 DVDで怖いもの見たさに見るかなー。
色々考える部分があったのは確か…しかし退屈な時間が。
駄作とまでいえないし、時間の無駄とも思いませんでした。更に嫌いなジャンルでもない。 ん〜でも、中盤から少し退屈に…。 100分ちょっと森口先生が生徒に語り続けるだけの作品かとひやっとしましたり、しゅうや君にお説教する女の子の…若干エヴァが被ってしまったり…。 爆発のシーンが一番嫌いだな。安っぽく見える。SF?ファンタジー?あれ?って違う空間に移された気分。 少年法のあり方だったり、気のふれた少年達の気持ち(もち、わかるはずなくww)…確かに色々考える作品だったことは確か。 森口先生みたく、復讐に燃えつつも誰もみていないとこで涙している姿(製作側の意図関係なく)を見ると…他の人がいう怖いとかいうんじゃなく…全く違う感情になる。例えば自分が被害者側であろうと…悔しいけど、加害者の全てを奪い壊すことはできないだろうから。これってただの弱虫? 彼女を尊敬?…強い人?共感?違うな…自分を壊してまでも同じように手をくださず【復讐】だけを考えた彼女に、、、不思議な感覚を覚えた。 最後になりましたが、人の命を奪ってしまった罪人。例えどんな不孝な生い立ちでも未成年でも…関係ないと思う。更正は来世で。なーんてへ。 ルナシー事件、聞き覚えがあってついググっちゃった。
こんな糞映画を撮っても“映画監督”を名乗っいるなんて恥ずかしくないのかね
才能ないんだから さっさと辞めちまえ 似たような場面の連続 説明書でも読んでるかのような台詞 頭弱そうな糞ガキの ヘボ演技 これこそ糞映画の極み 人生の 貴重な二時間を無駄に過ごしたい人には おすすめの映画です
怖い。救いようが無い・・・。
「娘の愛美は、このクラスの生徒に殺されました」と言う衝撃的な台詞が印象的な、2009年度「本屋大賞」授賞作品が原作。実は、「娘の愛美は、このクラスの生徒に殺されました」のセリフが物凄く印象に残ったので、原作を読もうと思っている間に、映画化されてしまいました(苦笑)。思ったときに読まないとダメですね。 最初の衝撃のセリフの印象から、生徒の中から犯人探しをしていくストーリーと勝手に思っていたのですが、全然違いました。むしろ、名指しはしないものの、少年A/少年Bを知っている人物=クラスメイトであれば、それぞれが容易に特定される形で告発し、しかも、復讐を宣言して去っていくと言う余計に怖いストーリーでした。 内容が内容なので、R15指定になっています。と言う事は多数劇場に見えた生徒たちは、高校生?と言うことですかね。しかも、男子は全くおらず、女子ばっかり。う~ん、女子に刺さりそうな内容といえば、言えるかもしれませんね。 この話の映画化の話が出たときに主人公を演じる人物として最初に監督の頭に浮かんだのが松たか子だそうです。コメディアンヌのイメージもある彼女ですが、松たか子は主人公森口悠子を全く違和感なしに演じています。って言うか、上手くて怖すぎる・・・。 もう一人の女優、木村佳乃。松たか子と1歳しか歳は違わないはずなのですが、一方は娘が児童の担任教師、もう一方は中学生の息子を持つ母親となっています。それが違和感無いんですが・・・。必要以上に過保護な母親像を見事に演じきっています。 そうですか。岡田将生が教師役ですか・・・(苦笑)。でも、KYな(死語?)熱血教師役は上手く演じていますね。 それにしても、怖い、怖すぎます。映像全体も、作品のイメージを考慮して、少し霞んだような、暗いような色使いがされています。それにしてもなぁ、少しでも救われるところがあれば明るい気持ちになれるんですが、これでは救いようが・・・無いです。デートには勧めません。
頭を後ろから思いっきり殴られたので、振り向いてみると、松たか子さんが笑っていて、怒るに怒れない、もしかしたらうれしいかも?みたいな映画。
中島監督の作品は「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」は見ましたが、あんまり好きではなく、見ない予定でした。 でも、でも特に見たい映画ないし、料金も1000円の日だったので、どんなもんなのか?と思って見てみました。 見てみたけど、やっぱり予想どおりかな? 正直に感想を書かしてもらうと、いつもそうだけど、名作なのか駄作なのか微妙です。 名作っぽい駄作かな? 「下妻物語」は名作と思うけど、この映画を入れた後の三本は、映画というよりコマーシャルです。 衝撃的なストーリー(フレーズ)と、見たことないような衝撃的な映像、映画(商品)はすばらしい名作風に見せているけど、実は中身なにもなし、(コマーシャル自体が商品なので、実体はない。)目的はイメージを作り、売ること・・・。 やたら衝撃を受けるし、なんとなく名作風なんだけど、何が言いたいのかまったくわからない。 何か面白かったのか?と考えると思い当たらないし、命の大切さということを言いたいのか?と思うとそうでもないし、いじめや復讐はやってはダメということなのか?とも思えない。 まさか現代の「中学生日記」というわけでもないでしょう? なんで殴られてるのかよくわからないけど、何か理由があるんだろうし、映像がきれいだからまあいいか?みたいな、もしかしたらうれしいかも?みたいな印象の映画でした。
作品の世界観をうまく描写した作品
最近見返しました。 今まで映像化された湊かなえ作品の中で一番作品の世界観を表せている作品だと思います。 登場人物のセリフだけで構成されている淡々として、でも緊張感のある空気を映画でも読み取れました。 人一人の命がどれだけ重いことなのか、残忍さはありますがしっかりと伝わってきます。
映画の中に“暗”を描いて、魅せてくれる
おそらく、現時点での中島哲也監督作品の最高傑作だと思う。(異論のある人も当然いるだろうが) これまでのカラフルでポップな作風は封印し、無機質で陰湿でシリアスな作風。 しかし、独特の演出や編集は健在で、この衝撃的な物語(学級崩壊、イジメ、家庭崩壊、モンスターペアレンツ、少年犯罪、復讐…)を一気にグイグイと見せる。 それにしても、この作品がここまで大ヒットするとは! ある程度話題にはなると思っていたが、ここまでの大ヒットは予想出来なかった。 観客は“明”な映画だけではなく、“暗”な映画も求めているのだろうか? 映画の中に現実逃避だけでなく、それとは真逆の何かを求めているのだろうか? でなければここまでヒットしなかったろうし、「冷たい熱帯魚」みたいな映画もヒットしなかったろう。(ただ、3・11後の現在では分からないが) ほとんど無表情の松たか子は申し分なく、中学生たちも素晴らしいを通り越して、怖ろしい。 中島監督の次回作は「進撃の巨人」。 またこれまでとは違う題材だが、果たしてどう化けるだろう?
テレビで可
中島哲也監督 最新作品 原作を読んでこの題材をどう中島監督がポップにコミカルに映像化するのかたのしみにしていた 期待しすぎていたのかもしれない 誰もが心の中で思っている 誰かに愛されたい 必要にされたいと ただそれだけのことなのになんでうまくいかないんだろう 歪んだ愛 孤独 憎しみ 優越感 劣等感 狂いだした歯車は誰にも止めることはできない ナイフより銃よりなによりも怖いのは人の心だと思った たぶんもう見ることはないと思う テレビで可
ストーリーだけのツマラナイ原作を、ブラックな極上のエンターテイメントに仕上げた
もともと『下妻物語』、『嫌われ松子の一生』、『パコと魔法の絵本』と映像表現に優れた作品を、制作し続けている中島哲也監督だが、主戦場を本屋大賞を取った話題性の高い原作を相手にしても、その才能はいかんなく発揮された。 ストーリーだけのツマラナイ原作を、ブラックな極上のエンターテイメントに仕上げた。 中島監督は、主演に松たか子をと熱望したらしいが、松たか子は、その期待に見事に応えている。 僕が、一番、戸惑わせているのは、松たか子が、ファミレスからの帰りの号泣の意味だ。 果たして、良心からなのか、どうか。
映像より文字で楽しむもの
まず映画としてのクオリティーは凄かったと思います。 最初に映画化と聞いた時はどう再現するんだろうと思ってましたが、 あの原作をここまで映像で表現できたのは素晴らしいし、最後の巻き戻しのCGなんかは監督らしさも出ていてとても良かったです。 多分原作を知らずに映画を見ていたらストーリーの面からももっと評価が高かったと思います。 ただ話が話ですので、原作を読んで想像してた画を実際に見ると気持ちが悪くなってしまいました。
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