告白(2010)のレビュー・感想・評価
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テーマがよく分からない
10年前も鑑賞。当時の感想は忘れたが、今は親となったので見方も変わったと思う。
法が裁かないサイコパスに対して親の自分だったらどのような行動を取るのだろうか。
そんなことを少し考えたが、いかんせんまともな感覚を持っている登場人物がほぼいないので、感情移入が難しい。
命の尊さがテーマらしいが、この作品でそれが果たして伝わるのだろうか。
自分には伝わらず、各主要登場人物の視点を丁寧に描写した結果、テーマがぼやけてる気すらした。
・その他
作中でも言及されてるが、クラスメイトも異常過ぎる。
学級崩壊やイジメ自体がテーマでないなら、ここまで不快感を出さなくても良かったのではないか。
リアルなのかリアルじゃないのかよく分からない。
松さんの淡々と事を進める役の演技は脱帽。
実はエイズ理解の啓蒙作品かも。
何とも言えない感情になる
久しぶりに観てみましたが今回でおそらく3回目。
牛乳に血を混ぜたっていう流れしか覚えていなくて再度観てみたらこの子出てたんだ!という発見ができて良かった笑
ラストは最高なんだけど中盤の盛り上がりにかけるものあるかなあと思ったりなにか物足りなさを感じました。
中盤の松たか子さんの泣き崩れるシーンの演技には圧巻されました!
叫びすぎで疲れた。。。
わたしは、シングルマザーです。わたしの娘は、死にました。警察は、事故死と判断しました。でも事故死ではありません。このクラスの生徒に殺されたんです
動画配信で映画「告白(2010)」を見た。
劇場公開日:2010年6月5日
2010年製作/106分/R15+/日本
配給:東宝
松たか子
木村佳乃
岡田将生
西井幸人
藤原薫
橋本愛
能年玲奈
三吉彩花
新井浩文
芦田愛菜
13年前の映画。
「わたしは、シングルマザーです。わたしの娘は、死にました。警察は、事故死と判断しました。でも事故死ではありません。このクラスの生徒に殺されたんです」
中学校の教師、松たか子は娘(芦田愛菜)を生徒に殺された。
松たか子は犯人(西井幸人、藤原薫)を追い詰めていく。
痛い熱血教師ウェルテルを岡田将生が熱演している。
能年玲奈や三吉彩花が何処にいたのかはわからなかった。
木村佳乃、橋本愛が凄惨な殺され方をするのがショッキング。
湊かなえ原作の映画は4本見たが、
見ていてひりひりする感じは同じ。
湊かなえ原作の映画ならまた見たくなる。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
おもしろい
大好き
こんな事がおこると荒むなぁ
見ないことをおすすめする
私の娘はこのクラスの生徒に殺されました
再鑑賞
2010年の日本アカデミー総ナメの超話題作。
小説は未読。
上映時、ほとんど前情報無しに見に行った。
兎に角、衝撃的だった。
中島てつやという監督の、デビッド・フィンチャーにも通ずる完璧主義な画づくりが随所に!
子供達の芝居がかった演技が、何ともリアル。
実際の学校の子供達も、語るときはあれくらい芝居かかっている。
何よりも、松たか子。
この作品でオンリーワンの女優となった彼女は、撮影時どれだけ大変だったのだろう。
演出が合わない人は、置いていく作品づくり。
突き抜けた演出。素晴らしい編集。
いま見るとTENET的な演出も。
こういった演出を支えるクォリティーの高さは、CM出身監督ならでは。
必要なところにめいいっぱいお金を使った感じ。
観て損はない、とは言えない。
人を選ぶ作品。枠にはまらない、120点以上の作品。
びっくりしたのが、娘役が芦田愛菜ちゃんだったこと。
偽善に満ちた少年保護法制に対する怒りをぶちまけた復讐劇
1 作品のテーマ=復讐
本作は娘を教え子の中学生に殺された女性教師が、およそあらゆる方法で犯人の生徒を追い詰め、徹底的に痛めつけていくという、恐ろしくも痛快な復讐劇である。いくら中学生だって、悪い奴は悪い。徹底的にいたぶってやるべきだ。そんな見る側の内心の声に、見事に応えてくれるのであるw
2 少年少女犯罪への見方について
少年少女による重大犯罪に対しては、かつては刑法の刑事責任年齢や少年法を盾に保護を第一に考え、犯罪の原因を究明して、それを取り除く社会的な施策を講ずるべきだとする議論が盛んだった。
いわく「何故人を殺してはいけないかが分からない少年少女がいる。彼らを生んだ原因こそ問題だ」、いわく「人を傷つけてはいけないことをしっかり教育すべきだ」…。
しかし、保護や教育だけで片付く問題ではない、少年法などは偽善に過ぎない――そんな疑問の声も拡大してきている。本作はそれを証明する産物だろう。
3 勧善懲悪の池井戸潤と復讐劇の湊かなえ
勧善懲悪と言えば、池井戸潤が代表者だろう。社会悪に貶められた人々の怒りや不満を、最後に善を勝利させることで爆発させてくれる現代の水戸黄門シリーズが池井戸作品である。
ところがいかんせん、彼の作品には公式に認められた、誰が見ても悪いこと、いわば表面的な悪の定型しか登場しない。少年犯罪のような、「悪」かどうか議論の余地あるものは登場してこないし、懲悪も過剰なものは控えた、お利口な懲悪wどまりなのである。
そこを埋めるように登場したのが湊かなえだった。この作家の特徴を一言で表現すれば、「ドロドロしている」。もはや品などに構っている暇はない。「あたしの怒りを、あたしの恨みを、全身を刺し貫く憎悪を晴らさでおくものか!!!」――そんな凶悪、醜悪な感情に満ちていて、それだけ観客の心の深奥に潜む根深いものに訴えかけてくる。本作を復讐譚ではないとする解説もあるが、あれだけ人の死ぬ話が復讐譚でなくてなんだというのかw
だから後味は悪いが、奇妙な爽快感があるのだ。池井戸作品はあくまで「悪を懲らしめる」だけだが、湊作品は「恨みを晴らす」。より徹底的でより奥深い。
4 キャスト等
湊かなえ作品にどっぷり浸かってしまうのも人間としていかがなものかと思うwが、本作は危険な原作に挑んで、新たなジャンル切り開いた作品と評価できるのではなかろうか。公開当時はさぞセンセーショナルだったと想像する。
キャストは、その後名を上げた橋本愛が目立つ。本作のコスチュームも格好いいのだが、微妙に似合っていないのが残念だ。能年玲奈、三吉彩花はちょっと登場シーンが分からなかった。芦田愛菜はこんなにガキなのに、こんなに上手いのかと、やはり驚くしかない。
松たか子は被害者かつ恨みを晴らす一種のターミネーターなのだが、無機質であると同時に、我と我が身を斬り苛みながら娘の恨みを晴らす悲嘆を垣間見せ、いい演技だと思う。
ネタバレせずに観たい作品
文章と映像は違う
母の愛、母への愛
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