告白(2010)のレビュー・感想・評価
全263件中、221~240件目を表示
中学生の無邪気な殺意が怖すぎ
決してハッピーな作品ではないのですが、怖さや悲しさややりきれなさが、うまく表現されていると思いました。
松たか子さんの演技はさすが。岡田将生くんや木村佳乃さんもさすが。重要な役割の3人の中学生も頑張っていたと思います。
原作の小説はどういう構成で書かれているのか知りませんが、異なる登場人物の視点で同じ場面が何度か描かれる構成も個人的には好きです。
いわゆる犯人探しのミステリーとは違いますが、話が進むにつれて「ああ、そういうことだったのか」と真実が見えてくるというか謎が解けた感じがあって、これも好み。
映像は決して派手ではなく、どちらかというとモノトーンな印象ですが、スローモーションなどが効果的に使われていました。若干そういった映像手法を使いすぎな気はしましたが。音楽も同様。若干あざとさを感じつつ、効果的だったと思います。
R-15指定ですが、ビジュアル的にはそんなにキツくは感じませんでした。むしろ心理的な部分の異常性の方が印象に残りました。松たか子の心理攻撃による復讐もぞっとするけど、中学生の無邪気な殺意が怖すぎ。
作品としてはとてもよくできているのに、受け入れがたい、そんな作品。
子を持つ一人の母親として。
予告編を見た時、≪これは、暗くて人間の悪い部分を強調した作品なんだろうな~≫と思った。
でも、意外にも「良い」という感想も多く見た。
見ても、気が滅入ってしまうだけではなさそうだと思い、見てきた。
告白するのは、松たか子だけではなく、それぞれ人物の告白がある。
それぞれの立場からの告白を見ているうちに、共感する部分もある。
だけど、それを実行するかどうかは、その人物次第。
それぞれの生い立ちや立場によって、こんなにも変わってしまう人間性。
親ならではの、子への愛、想い。
溺愛すれば、子は自立できない。
自立させようとしても、子はどこかで親を求めている。
そのあたりの、匙加減。
難しいです。
子を持つ一人の母親として、見て良かったと思える作品でした。
秀作!
う~ん!
「ドッ!カァ〜ン…な〜んてネッ!」
↑例のTVCM予告編音声に刺激され、
→個人的に編集加工、
→着メロに設定!、
→「松たか子」さんのキレた(?キレているであろう?)演技を勝手に想像(妄想?)して、独りヨガりに盛り上がってみたりもしてたんですが、
原作小説を読んでもいないのに、そんな些細な音声情報からだけで、暴走するとは、"妄想族"の面目躍如?
でも、実際に見てみたら、…
決して、楽しいもんでもないし、きわめて現代的・現実的な考えさせられる内容で、
件の音声部分も、元々、編集が施されていたようで、(良い意味で、)予想を裏切ってくれました.
途中から俄然(ストーリー的にも)目立ってきたのが、
難しくも魅力的な役どころの学級委員長役の女の子(!←後調べで、「橋本愛」という女優さんでした)
さすがッ!?
美少女系好き(?)な監督、目の付け所が違う(?).
最近、所属事務所移籍問題か何かで、現公開中「湾岸署(?!←大人の事情…)」から、ハブにされてしまったらしい(上映中作では、子供が産まれた〜との設定)と、もっぱらネット上他にて、噂の「水野美紀(ユキノすぁ〜ん?)」さんの若かかりし頃に似た感じ(?←あくまでも、主観的なコジツケです)で、
今作をきっかけに、今後の活躍が期待させられる女優さんの発見(←デビュー作では、ないらしいから、遅ッ!?)でした.
今までにない映画
人間の心の闇をここまで描いた作品としては評価したいです。賛否両論ありますが、誰もやらない事に手を挙げたのは凄い勇気だと思います。自分の子供が理不尽な殺され方をすれば誰しもが一瞬であれ復讐の二文字が頭に浮かぶのは当然だと思います。しかし誰も救われない。虚しい、鳥肌が立つ、悲しい映画でした。松たか子さんが、何で関係の無い第三者を巻き込むのかと少年に対して怒りをぶつけていたのは最もだと思いました。命の大切さ、復讐の虚しさ、子供にとって親が与える影響の大きさなど、人間関係が希薄になり命が軽く扱われがちな現代社会の問題点を違う視点で描いているのかなと私は解釈しました。見た後は本当に疲れました。一緒に見た妻は二度と見たくない。と言っていました。
心の闇
今年度、何らかの賞をとる作品だと思いました。
悶々とするけど拍手。
全然、面白くもないし、ためにもならない。
凄かったです!
不謹慎にも爽快感がありましたw
おっそろし〜復讐劇なんだけどカタルシスがハンパないですw
(なんて自分の中の怖い一面を感じつつ、、、)
思ってた程、二度と観たくないようなサイコスリラーでもなく
子供の狂気を扱った重いテーマだけど、中島監督の手腕で
軽やかにファンタジックに魅せてくれて、それはもう
不思議にも嫌な話のはずなのに、興味深い面白さでした。
約7割近くハイスピードで撮影された映像で
切り取られた日常が、ながいプロモかCMのようでやっぱり
その手のプロとして画が美しい。
いつものポップな極彩色は抑えられて私は好きでした。
選曲もわざと楽しげだったり憂いあったりでサントラが
BGMとしても良さげで、とても欲しくなりました。
とにかく、他人はどうでも良くて相手を思いやる
気持ちや想像力が欠如しまくりの人たちばかりで、、、
そら寒いし緊張感もすごかった。
・子供を殺された教師が、復讐とはいえ他人の子を
どん底に突き落とす狂気。
・母に注目されたい一心で暇つぶしに人殺しで有名に
なることに憧れる狂気。
・いつでも人を殺せるけど、自殺する為に薬品収集しているの
と上から目線の狂気。
・自分の子が人殺しでも、それは他人のせいであって一番
かわいそうなのは我が子と思ってしまう親バカの狂気。
それぞれの「告白」は、とても自分勝手に正当化された
ものでした。
自分の歴史を振り返ってもやっぱ中学時代って一番残酷
だったと思うし、そのくせものすごく繊細。
近頃のイジメがどれくらい陰湿かわかんないけど、
今も昔も焼け野原にたたずんでるような子いますよね。
どうしてか、その鬱憤が自己処理できず他人に向けられて
しまう(子も少なくない)微妙なお年頃。
やっぱ私もこの頃には戻りたくないです。。。
娘を殺された森口先生(松たかこ)が淡々と語り始める
冒頭から犯人をオープンにした上で、あえて訴えず
復讐の宣戦布告。
「命の尊さ」を諭してダメなら、わからせるまで、、、って
その方法がいきなり境地を極めてて、かなりインパクトあり。
(いくらなんでも子供にはキツイだろーw)
ポスターになってるだけあって松さんの迫真の
冷たくいっちゃってる顔がホント見物ですw
なんかこの手の話の魅せ方としては斬新でした。
やっぱり・・凄かったです。
原作を読んで大半の作品と同様に期待外れになってしまうのかと思ったのですが、完璧に良い意味で裏切られて最高でした。内容はかなり重いですが、見終わって『頷けました』絶対に薦めたい作品です。改めて、邦画作品を見直した作品です。中島監督の世界観は素晴らしいです!!!
はずれなく凄い作品
救いが
はっきりとした映画
全263件中、221~240件目を表示






