告白(2010)のレビュー・感想・評価
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予想以上でした
普通のサスペンスなら、犯人探しのストーリーかと思ってしまうところだが、この映画は、犯人が特定され、殺人犯と解っていながら、通常生活を送るところが面白い。ラスト近くの爆破シーンのスローモーション映像の逆回りがすごい。
今時の子供達は…?
子供は本当に親しだい。この映画を見て、つくづく思った。子供達より、その父兄より、何よりも恐ろしいと思ったのは、松たか子演じるシングルマザー。教師を辞めた後、実は色々遠隔操作をして、復讐をしていたとは…あの口調もかえって怖いよ…
劇場が凍りつきました!!
個人的には、満点です!
しかし、なんという映画なんでしょう!
ジャンル分けも難しい・・・
決して楽しい映画ではなく
涙を誘う感動作でもなく
ただ言えるのは、単純ですが
〝問題作〟です。
今までの中島監督作品のような
ファンタジー色があるのは、冒頭の
1曲目だけです。
原作は、めずらしく、ハードカバーが出た
時点で既に読んでいました。
主人公を始め、主要の登場人物が、順々に
独白(告白)をしていくのですが、
全て、真実を述べていません。
なぜか?
それは
それぞれが、ある対象に向けて語っているからです。
表現する手法は違いますが、完全なる独白ではなく、
聞かせる(読ませる)相手がいるから、
本当の気持ちではなく、時には都合良く、
時には、同情されようと
時には、強く見せようと
脚色しています。
今まで、こんなに悪意に満ちた映画が
あったでしょうか?
そして、
こんなに、セリフに溢れた作品があったでしょうか?
ファーストカットから、ラストカットまで、
異常なまでの緊張感が漂い、鑑賞する側も
かなりの、パワーが必要に感じました。
私はほぼ身動きしないまま、
過ごしてしまいました。
上映中、劇場内が、こんなに静まりかえっていた
記憶はありません。
これは、決して大袈裟ではありません。
そして、エンディングロール中も、誰も一言も発せず
場内が明るくなっても、静かに劇場を後に
する人たち・・・・
なにか異様なムードを感じました。
何か、スゴイモノを観てしまった・・・
これは賛否がハッキリと分かれてしまう
映画なのかも、知れません。
もしかしたら、キライな人が
いるかも知れません。
この映画は
〝素晴らしい〟と
思える人が映画通だとか
そういったリトマス試験紙的な
事も、この作品には、言えません。
たぶん、嫌いな人は結構
いるでしょう。
そういった次元では
ない気がします。
松たか子の演技は完璧でした。
原作のイメージを崩すどころか、
更に広げています。
原作に忠実ですが、一部付け足して
いるシーンが2つあり、
その2つのシーンにより、
原作を超えました!
原作では全く見ることのできない
主人公の内面が描かれているのです。
そして、やってくるラストシーン。
原作を超えたオリジナルな
ラストシーン。
この時の松たか子の表情!!
観た人、それぞれ
感じ方が違うかも知れないので、
書きませんが、
この表情は、衝撃的でした!
この人は、ホントに上手い!
もう、松たか子以外に
考えられません!
そして
いつものように、原作を上手に構成しなおした
脚本!(中島監督スゴイです!)
文句なく、
今年ナンバーワン映画です!
この作品は、観た人に是非、感想を
聞いてみたいです。
痛みを恐れる子ども達。 痛みを恐れた大人達。
今年劇場で観た映画40本中で間違いなく最高の一本であると同時に、最も恐怖を感じた映画。
映画の子ども達はまるで怪物だが、少々の誇張を除けば紛れも無く現実の存在だろう。
少年Aの犯行の究極的な目的は『母親に愛される事』だが、彼が要求しているのはそれ以前の事。
『僕を見てほしい』
『僕に構ってほしい』
母親は彼を見ることも構う事も拒絶した。彼女は自分しか見ていなかった。
Aは親の気を引こうと泣き喚く幼児と同じだ。
幼児は自分の欲望を満たす為なら他人など顧みない。
彼はいわば、人殺しを覚えた幼児だ。
他人と繋がる術を学ぶ以前に、親と繋がる術を学ぶ機会すら与えられなかった赤ん坊だ。
生徒Bの家庭はどうだ。
父親と姉がいる筈なのに、画面には母子2人しか登場しない。この母がどれだけ息子に依存しているかという事か。息子に必要とされる事に彼女は人生の価値を見出している。だから、
息子に拒絶される事を文字通り死ぬほど恐れる。
息子の行動をひたすらに肯定する。
息子の責任を他人に転嫁する。
それすらかなわなくなると……ぷちん。さよなら私の美しい人生。
何が言いたいか? 結局、彼女もAの母親と大差は無い。自己実現の場が『科学』だったか『息子』だったかというだけだ。程度の差はあれ、自分が一番大事なのだ。
他人と繋がるには自分のエゴを押し殺さなければならない。他人と繋がる事は苦痛を伴う。
映画の生徒達はその苦痛に慣れていない(Aに関してはその耐性が皆無だ)。
本心を晒してそれを否定される事に怯えている。他人と繋がる際の喜びだけを求めている。
それは“痛み”を教える立場にあった大人達自身が苦痛を被る事を恐れたからではないのか。
しかもネット等が発達した現代は、他人と極力接触せずとも生きていける。痛みを避ける術が、逃げ道が多すぎる。
松たか子演じる森口が我が子を殺した生徒に苦痛を与えるには、まず苦痛を教育する必要があった。
だからAがそれまで築き上げてきたものを徹底的に否定・破壊し、彼を赤ん坊の状態にまで戻したのだ。
彼女は復讐者であると同時にAの代理母でもあったと言えないか。
ところでAの母親は本当に死んだのだろうか。森口の行動によってBの母親が死んだ以上それを否定する事はできないように思えるが、できれば未遂だったと信じたい。人間性を教える為に人間性を捨て去るだなんて、あまりに救いが無いじゃないか。
<2010/6/5鑑賞>
松たか子さんの演技力、凄かったです。
この作品を初めて知ったのは、2年前の秋頃、ミステリー好きの
同僚(女性)から薦められて読んだ時でした。
最初は女性教師のモノローグ調が淡々と続き、
なんだこれはと思いましたが、少し読み進めていくうちに
どっぷりハマって、結局その日のうちに読み終えたのを
覚えています。
内容は申し分ない面白さと言うことと、表現の仕方は
違えど、なんだか初めて新堂冬樹を読んだ時に近い
感じを受けました。
この一作で湊かなえの本が好きになり、最新作の
「夜行観覧車」まで全て読ませて頂きましたが、やはり、
最初に読んだこの「告白」を読んだ時の興奮は凄かったです。
映画ですが、一言で言うと松たか子さんの舞台のようでした。
腸が煮えくりかえり、今すぐにでも復習をしてやりたいと思う
気持ちを抑えながら淡々と進むモノローグシーン。
同じ調子で繰り広げられる、彼女なりの犯人に対する裁きは
ゾクッとさせるものがあります。
あと、 親バカの木村佳乃さんもかなり苛つきましたし、
犯人役の生徒が狂ってしまうシーンもよくあそこまで演じられ
たな~って。演技力がある証拠ですね。
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荒唐無稽な話だと片づけられない。
人を殺しても罰することもできない13才の少年にいかにして復讐するか。
罪の意識すらもたない彼らに、どんな贖罪をさせるのか。
原作もあるので、巧みなストーリー構成にはなってる。
中島哲也監督の映像も美しい。
ただ、森口先生の告白が外部に漏れずに、話が進むのには、ちょっと疑問をもったまま見てました。
生徒たちがそれを秘密にするには、もう一つ理由付けがあってもよかったのでは。
実際に日本で起こったいくつかの少年犯罪をモデルにしてるので、荒唐無稽な話だと片づけられない。
ハリウッドでのリメイクの話もあるようだが、日本的な少年犯罪が向こうでわかるのかな?そもそも13才で罪にならないって日本だけでは?
原作、監督、演者のスゴさを感じます。
開始同時に、トイレ行きたいかも…なんて思っていたら、最後の「なーんてね」のセリフまで、すっかり忘れてしまっていて、作品に引き込まれてしまいました。
中学生が主題のひとつなのに、R指定になったのも、ちょっと納得出来ます。
淡々とした森口役の松、過保護で子供生きがいの母親の木村ともに、怖いくらいの演技力でした。
しかし、ホントに怖かったのは、犯人A,Bではなく、他のクラスメート。笑顔が怖いって何だろ。
ラストで、森口が犯人Aに言う「更生への第一歩だと思いませんか」で、原作は終わってますが、映画では「なーんてね」と付加。この一言がついただけで、森口先生の印象が凄く変わりました。
ただ、雨の中で涙する森口が、本当の姿なんだと、人間らしさを感じた。
とにかく、スッキリ明るい気分は皆無ですが、映像美を含めて、是非劇場で観てほしいです。作品がいいか悪いかは、観る人の感性のみ。
予想以上に楽しめた。
プロモーションだったり前評判で持っていたイメージより楽しめた。
ストーリーの構成と、子供たちの表情、映像の色味などが良い。
クールで落ち着いた佇まいを徹底しながらも、時折感情が露呈する森口先生(松たか子)彼女の告白が淡々と続き、真相が語られながら復讐劇が始まっていく。
子供たちの演技力や木村佳乃がインパクト大でした。
しかし自分らの中学時代とのギャップに戸惑うなぁ・・・。
今の学校って大変ですね。先生も生徒も。
衝撃的問題提起大傑作
元々松たか子のファン、ということで見に行った映画でしたが、大好きな松たか子を演技と知りながらもとても恐ろしく感じました…。
見終わったあとしばらく言葉を発することができませんでした。
良くも悪くも見た人が一生忘れることの無い映画なんだと思います。
とにかく凄い。
私的には物凄い大傑作‼
圧倒され続けた!
上映中、何度も震えた。悪寒かもしれないし、感動で震えたのかもしれない。
映像と色彩の独特な美しさは中島哲也監督の十八番だろうが、それぞれの主観のみが真実の、曖昧な閉じられた世界で松たか子演じる森口の黒衣が浮かび上がる。森口の抑制された美しさが悲しくて仕方なかった。
人を殺す14歳たちの愛されたいという気持は何故に人を殺すのかという問いに対する答えなのかもしれないと思った。
なんかもうメチャクチャだな
前評判が高くて期待していただけに、不満とガッカリが募り厳しい評価になりました。
女教師の執拗さ、男子生徒の動機、クラスメートの画一的反応、どれも全く説得力がなく、安易にセンセーショナルでラディカルな方に持っていった感じ。
フィクションとはいえもう少し観客を納得させる展開をしなくては。。。
一体何がやりたくてこんな映画をつくったのか。
てか、、、ホントにみんなこれいいと思ったの~? え~???
見るんじゃなかった
とにかく気持ち悪かった。
見終わった直後、心の奥底に不快感の大きな塊がズーンと残った。
午前中見たため、その不快感は私の1日の気分を決定してしまった。
『下妻物語』『嫌われ松子の一生』は素晴らしかった。
きっと『告白』も構成や展開などの観点から考えれば良い映画なのかもしれない。
しかし、難しいことや理屈は抜きにしてとにかく鑑賞後感が悪すぎた。
1,800円というカネ、時間、丸1日の気分、何だかずいぶんと損をした気がする。
今思い出しても不快、失敗した、見るべきではなかったと思う。
アタシ的、今年のアカデミー賞!!
主演は松たかこさん。
監督は、『嫌われ松子』や『下妻物語』の中島監督です。
原作は昨年の本屋大賞をとられているそうです。
原作を読まずに最速試写で映画を観ました。そして原作は映画を観た後に読みました。
なんとなくアタシにはその順番で正解だったと思います。文庫版にある監督の解釈には脱帽。さらに色々かきたてられました。
そして、再度映画館で鑑賞。
映画は内面に激しいものを持ちながら表面的にはたんたんと進んで行きます。
一つ一つのシーンがとても美しいです。
そして一歩間違えたら邪魔になりそうな言葉は、うるさく感じることなく、すぅ~っと入ってきました。
監督はいつも撮影中太るそうですが、この映画で10kg痩せたそうです。
「人間」のエゴな部分が顕著に見えるので人によっては辛いかもしれません。
特に思春期のお子さんをお持ちの方には。
他人事と考えるかもですが、他人事では無い気がしました。
いつか自分にも起こるかもしれない。
大なり小なりどこかで起こっている、起こりうる出来事だと思いました。
その時自分はどうなるか・・・どうするか・・・・
なーんてねっ。
今までの中島監督とは違う。そして、松たか子凄い!!
6/9 観賞 原作既読
購入本ではなく、図書館で予約順番を待って待ってして、1日で返却した一気読みの本だった「告白」。(当然、印象のみの記憶が強く、細かい内容は残っていない・・・・これは覚えている方だけど。)
が、その原作の印象を壊すことなく映画になっている。
よりグレードUPしているといっても過言ではないかも。
冒頭の雨のシーンでの雨粒まで美しく、フルカラーヴィジョンでなくても、
やっぱり映像の綺麗な監督さんであることを再認識した。
中学生達のキャスティングも、ぴったりはまってたんですが、
やっぱりなんと言っても松たか子。
本を読んでいるときの外見イメージは、勝間和代をきゃしゃにした感じを思い浮かべてたんだけど、
松たか子を見ても全く違和感がなかった。
怒りが深くて深くて、深いが故にどんどん冷静にクールに計画を遂行させてしまえる、子供達の心理が手に取る様に分かってしまう、
教師としての経験がこんな所にいかされるなんて、
何て悲しすぎるのだろう。
でも、松が演じる森口先生は、本当にここまでの報復を望んでいたのだろうか?
どんなに犯人を苦しめても、我が子は帰ってこないのに。
そんなこと、わかりきってるのに。
みんな、身近なものしか望んでなかったのに、ちょっとした歯車の狂いがこんな事に。
ちょっとした、きっかけばかりなのに。
R15は正解だと思う。うちの子もこんなこと考えているのかと、ちょっと怖くなった。
観るべし!!の映画かな。
またひとつ、垣根を越えた作品ができあがった
「嫌われ松子の一生」や「パコと魔法の絵本」といった極彩色世界とは打って変わり、色があってなさそうな活気のない気だるい世界を表出している。これは中島哲也監督がこれまでの描写術を封印したわけではない。監督の感性で、物語が持つべき色を作り上げたら、こうなったというべきだろう。ある意味、ティム・バートンに通ずるところがある。作家と言える数少ない監督のひとりだと思う。
また、この監督はエンディングに決して潔さを求めない。フランス映画のような尻切れの結末ではないが、大団円にこだわらないところがある。原作に沿っているのかもしれないが、こういう監督の下地があると、ただの告白に終わらず、どこに着地するのか分からないサスペンス的な要素が増大する。
話の展開は、ほとんど松たか子のひとり芝居といってよく、とくに冒頭の告白シーンは、淡々とした長台詞ながら引き込まれる。この語りの間を使って、今の学校、学級崩壊の様子を見せつけるカメラと編集が巧い。
これまでも、愛する者を突然奪われた復讐劇はあったが、どちらかというと終盤に来て実行を回避するのが通例だ。それは倫理観からくるもので、観る側もそこに同情や共感を覚えたものだ。
そういう意味で、この作品には、ある種の驚きがある。むなしさを超えた驚きがある。凄い作品ができたものだ。
命は
観てR15に納得。中学のときに見ていたら,良くも悪くも影響を受けすぎたかもしれない;高校生の今もあまり変わらないのかもしれないけど。
少年A,Bは誰もがなりうる。告白は“映画"ではあったが“現実"でもあった。目の前にいる人,あるいは自分自身が明日殺人犯になっている可能性はゼロではない。
私達はただ,誰かと繋がっていたいだけなのに。現代はみんな気を使い過ぎて「踏み込んでほしい1歩」を踏んではくれない。映画のクラスのように,大切なことには触れようとしない。だから繋がりを見失って生きていけなくなる。命の重さが分からなくなる。
人の命は平等。現実はそうも言えないことくらい,普通の高校生にだって分かる。だからこそ考えなければならないのかも。ほんの少しでも命の重さを知るために。
そのための映画だと思う^^
ばんばん人が死ぬアクション映画より,ずっと意義のある映画。俳優さんも映像も音楽も素晴らしかったです^^
でも思い出すとなんだかホラー映画みたいだ(笑)
書くうちに評価が決まってきた!
シュールな映像
アナーキーな物語
スタイリッシュな演技(者たち)
英語による修飾語が多い僕のレビューです。
そんなときは迷っているんですね。どう評価しようか、と。
映像は日本映画離れしている。
多用されるストップモーションとクロースアップ。
ナイフが、目が、耳が、シャボン玉が、爆弾が、
破裂が、血が、牛乳が、すべてのもの等価値で映し出される。
表現の限界に挑んだのかなとも思う。
人間のダークサイドをぐんぐん、見せつける。
復讐する教師役の松たかこにしても、
犯人の母親役の木村佳乃にしても、
バカな熱血教師の岡田将生にしても、
こんな役やってもいいのかってほどの徹底振り。
R25が納得できるストーリーでもあった。
そういえば、
この映画、ハリウッドでのリメークのオファーがあるという。
中島監督は「松さんの役はぜひ二コール・キッドマンで」
といってるらしい。そういえば、二コール・キッドマンが
最高に輝いていた「アザース」にどこか似ていると思った。
人間のダークな面と、物語の密室性ってところかもしれない。
中島監督の作品ははじめてみるけれど、
TVCFの作家だったようだ。
短時間で印象に残るようにするためには、インパクトの力が必要。
それを連続的に、絶え間なく描ききった力量は大したものだ。
こうやって、書き込んでいるうちに、
「告白」はすごい映画なのではないか、と思い始めてた。
ただ、楽しい映画を求めてる時には、見ないほうがいいとも思う。
原作未読のすゝめ
俺は心底、羨ましい。
原作を読まずに、これから映画館に足を運ぶ方々が。
あの原作の手触り、質感、匂いまでが表現(再現)されてるなんて、思いもしなかったし、不可能だと思ってた。
原作で感じた衝撃が、この映画でのファーストインプレッションだったら、どんなに良かっただろう…と劇中何度もほぞを噛んだ。
クライマックスで、観客席から悲鳴に近い感嘆の唸り声が上がった時、心底、実感した。
…それぐらいの仕上がりです。
参りました。
紛う事なき、傑作です。
主人公、森口に松たか子、犯人Bの母親に木村佳乃、ウェルテルに生田斗真。このキャスティング、正直最初はどうかと思ったけど、これも文句の付けようがなかった。全員素晴らしかった。てか違和感がなかった。
それに一番危惧してたこと。監督が中島哲也だってこと。
「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」や「パコと魔法の絵本」…
あのノリでやられたら、カナリキツいな~と思ってました。ましてや、ミュージカル仕立てにでもされたら最悪だ、と思ってたけど…杞憂に済みました。
そんなバカな心配するんじゃなかった。
中島監督のテイストと、原作の世界観…見事に融合しています。
やっぱりこの人、天才ですね。
じゃあ、これだけ褒めちぎって何故満点じゃないのか?
それは何つーか…原作以上の衝撃は、やっぱり得られなかったからですねw
残念。俺、残念。
うん…やっぱ、原作未読を推奨します。
PS.あのラスト。あそこで、解釈が分かれそうですねw
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