告白(2010)のレビュー・感想・評価
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この映画は、映像も音楽も内容も、すべてがほぼ満点なんじゃないかと思う。
異常に高い周りの評価と、予告編で見た映像美と、
音楽の迫力につられて観に行きました。
初めは、娘を殺した犯人を捜し出すのかと思ってたら、犯人は序盤に判明。
彼らに対する復讐劇と、登場人物それぞれの心情の告白をもって
ストーリーは進んで行きます。
この映画は、映像も音楽も内容も、すべてがほぼ満点なんじゃないかと思う。
映像:教室の中のほの暗い雰囲気を醸し出す色は、グレースケールのよう。
かと思いきや、突如鮮明に映し出される鮮やかな赤と白の液体が混じり合う映像。
これは、、血?
熱血先生に対しへつらう態度で踊る生徒たちは、すこぶるシュールです。
音楽:特にクラシックが多様されててよかった。ものすごく重いシーンにコミカルな音楽を持ってくることで、目をあてることが出来た。
内容:驚きの連続。みんな異常だけど、もとは普通の人。
少年Aは、母によって異常になった。
少年Bとモリグチ先生は少年Aによって異常になった。
少年Bの母は少年Bによって異常になった。
熱血教師はモリグチ先生によって異常になった。
連鎖。
ドミノが倒れていくように、前の人が後ろに続く人を巻き込んで倒れていく。
結局誰も止めることが出来ない救いのない話です。
この映画、特に委員長の死を持って思うことは、
人って簡単に人を殺せるってこと。
素手でだって、飲み会でのビール瓶でだって、チャンスはすぐそこに潜んでる。
けど、ほとんどの人が実行しないのは人間に理性が備わっているから。
でももし、ホームの最前列で電車を待っている時、
ふと後ろの人の理性がなくなったら。
どん。
それだけで自分は死ぬ。
誰がいつ理性を失うなんて分からないから、
もしかしたら親友が自分を殺すかもしれない。
まぁ、自分が信じた親友なら、それはもう運の問題。
けど、少年Aのように、精神が異常だとわかってる人には、
近付いちゃいけない。
理性がなくなる確率は、他の人に比べて桁違いに高く、
理解しようと思ってはいけない。同情すら自分の首を絞めるようなもの。
死は運のような偶然のものではなく必然的になってしまうからです。
「告白が、あなたの命につきささる。」
監督 中島哲也
2010/6/9@多摩センター
見てよかった
抑えた演技に高評価
最高傑作だと思う
黒い黒すぎる。 少年法で護られている悪をさらなる悪で復讐していく、...
小説だから許せる道徳面と、映像化すると浮かび上がる面。
湊かなえ著《告白》
昨年度本屋大賞受賞作。※1
子供の肉体には母親と同じ血液が流れている。
これは禁断の木の実だ!
構成面は巧みだし、読ませる筆力も高い。更には驚くべきクライマックスへ…確かに大賞受賞も解らないでは無い。
以前読者感想にはっきりと記したが。※2 これは小説だからこそ道徳的等の面で許せる部分が在るが、映像化すると作品本来の薄っぺらさが浮き上がる気がする…と書いた。
母親に対するマザコン的な愛情と、世間から認めて貰いたい願望。
子供の為ならどんな事でもやってしまう歪んだ愛情。
子供は全て正しいと思い込む馬鹿な母親。
これを極上のエンターテインメントに昇華した、中島哲也の演出力は並みの物では無い。
多分他の監督だったならば、観客の興味を1時間も引っ張れなかったんではないだろうか。
若者が使う“切れる”を、この作品では“パチンと弾ける”と表現している。
映画の冒頭から、この“パチン”とゆう音が、今か今かと言う位に、いつ弾け飛んでもおかしく無い位の緊張感が画面から漲っていた。
それを確認出来ただけでも、やはりこの監督はただ者では無いのは証明した。
だけど、やっぱりこの物語は底が浅い。
第一章の告白を、クラスの生徒全員が。甘んじて共有したまま時が過ぎて行くのを、前提として物語が進んで行く事自体が、やはり薄っぺらいと思う。
別に映画(そうゆう話)なんだから…と言う意見も在るでしょうが!
でも常識的に見て物語自体は、この第一章で既に破綻を起こしていると思うのだが…。
※1 鑑賞直後に書き込んだレビューなので。
※2 以前に利用していたレビューサイトに日記機能が有り、そこに読書感想等を書き込めた。
(2010年6月6日TOHOシネマズ錦糸町No.1スクリーン)
牛乳が飲めなくなりました
大人をなめるな
逆に私はこの作品で、子どもを舐めてた自分を感じたけども…。
原作は湊かなえの同名ベストセラー。中学教師の一人娘が自分の学校のプールで見付かる。警察は事故死と判定。彼女は終了式で、殺人犯がこのクラス内に居て、その2人の飲み物にHIVウィルスを混ぜたと告白する。そこから生徒数人、親や教師を追いながら、学校という閉鎖空間で起きている目に見えないドラマを見せる。
一見して間延びしそうな、モノローグの多い映画なのだが、何故か観てて引き込まれる。目から心理に訴える演出がいいのだろう。終始暗めの画面ながら色や光が美しく、スローモーションはじわじわ首を絞められるような感覚。
最後は、子どもの怖さよりも大人の怖さが、気持ちよかった。
全体を巻き込まないと気がすまない集団の雰囲気、黙っている部分とぎゃーぎゃーうるさい部分が、わざとらしくて、そしてそれが現実で、日本なんだよなぁと思った。
もう私は行かなくていい学校。ほっとする。
切れ味最高!
引き込まれる
かなり前に一度見て、もう一度見たいと思っていた映画。
二度目でも十分楽しめた。
淡々としたナレーションが逆に恐ろしいし、犯人の追い詰め方が良くできている。特に最後の電話のシーンは引き込まれる。
主人公だけではなく複数の人の視点からみる手法も活きているし、スローモーションを使う撮り方もすばらしい。
松たか子がすごい
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