9 ナイン 9番目の奇妙な人形のレビュー・感想・評価
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謎過ぎる
貧乏臭いミニオンズのようなアンドロイドたちが主人公、彼らの生みの親はオッペンハイマー博士、AIマシンを発明したがヒットラーのような独裁者が兵器に転用、ターミネーターの未来社会のように人類は反乱したマシンに滅ぼされてしまったらしい。博士は贖罪としてアンドロイドに自分の魂を移植して未来の再構築を託したらしい。
アンドロイドは9体いるがどれも博士の性格や能力を部分的に継いでいるのだが、そうだとしたらかなりの変人。
1:リーダー気取りだが保守的で石頭
2:まさに発明家
3、4:双子で知性的
5:治療者
6:絵描き
7:勇敢な女性ファイター
8:リーダーのボディーガード
9:主人公、博士の探求心と行動力を併せ持つ、マシンに人の心を移植する装置を託されます
何故9体なのか、野球のナイン?、まさかサイボーグ009のファン?、英語の諺でCat has nine lives(猫は9つの命をもつ)というのとCuriosity killed the cat(好奇心が猫の命取り)があるが主人公の軽率な行動と被って見えるので、このあたりから来ているのかな・・。
博士の装置は謎だらけ、ボタンの文字も意味不明、分かる人がいたら教えて欲しい。
装着したボス・マシンは活性化し兵器ロボットを量産するしアンドロイドを襲って魂を吸い取ります、ナインが装置を奪って操作すると吸い取られた8、6、2、5、1の五体の魂が空に昇華し雨となります、まるで陰陽師の儀式の様、すると、なんと雨粒の中には微生物が見えます、ひょっとして生命の復活、こんなところからやり直し?
ことほど左様にシュールというか支離滅裂な世界観だからついていけませんでした、とほほ・・。
ハッピーエンドではない
バッドエンドでもなくハッピーエンドでもない内容でした…。
いつでも続編が作れそうな終わり方でしたが、もし続編があっても観るか悩みます。
亡くなった仲間は蘇らないんですね…
蘇るような前振りをしていたのでもしかしたらとは期待をしていましたが、ラストは埋葬されておわりでした。
不思議な魅力のある作品
昔この作品のポスターに魅力を感じて
すぐ映画館で観たのを思い出した感想です。
製作者がティムバートンらしい
いかにも不思議な世界を舞台にした作品。
人形は最初は見た目は日本人好みじゃないかもしれないけど
だんだん人形達が妙にかわいく見えてくる。
なぜか命を吹き込まれた?らしい人形達がやがて集まり
意思を持って生き生きと動き出して
生きようとする。
彼ら1人1人は非力だが個性がある。
そこに大きな悪?敵?が立ちはだかる。
そして仲間達と知恵と力を合わせて敵と戦っていく。
一見割と単純なストーリーに見えるが、やがて話が展開していくと意外性もある。
なによりも世界観のオリジナリティはある。
彼らの諦めない勇気は伝わった。
けなげで純粋で懸命な姿は心を打つ。
そんな彼らをつい応援してしまう。
人形達は勝てるのだろうか?とハラハラした。
奇妙な雰囲気はあるが
むしろそこが私には大満足でした。
表向きは子供向けの作品に見えますが、いろんな風刺や哲学的なテーマも潜んでいると思いました。
だから観た後もずっといろいろな解釈や想像を巡らすような作品でした。
ダークファンタジーが好きで
ティムバートンの世界観が好きな人には
期待を裏切らない作品でしょう。
世界観は好き。
麻でできた人形のデザインだったり、
スチームパンクっぽい街並みは凄く雰囲気があって素敵。
ただ、冒頭からのワクワク感は物語を追ってくにつれてどんどん薄れていく。
物語に出てくるマシンが暴走してるのは、案の定人間が作ったもので、人形たちはそれを止めるために戦う。
なんで暴走してるのかも原因が薄いし、ビーストはなんだったのかもあやふや。
6が、仲間はあの中にいるから壊しちゃダメって言っていたから最後はみんな元通りなのかと思ったら違かった。
仲間が魂を吸い取られていく瞬間も、なんだかアッサリしているし、エンドが救われないならもっと重く描いてもよかった気がする。
銭湯シーンも途中で飽きてしまったし、設定は面白いのになんだか勿体無い作りになってる。
キャラの個性と物語が薄いからエンドは何も感動しなかった。
物語冒頭、廃墟が広がる中、転がる人間の死体、 そこで目が覚める奇妙...
物語冒頭、廃墟が広がる中、転がる人間の死体、
そこで目が覚める奇妙な人形。
最初のインパクトがありすぎた。
どうしてこんな世界なのか、彼ら人形は何なのか、
謎が多く、期待した。
だが、ストーリーはただ、人間の作った兵器が暴走し、
人間は死滅、兵器を作った博士が、自分の魂を人形にこめ、
世界を救ってくれという単純ありがちなストーリー。
最初から最後までバトルシーンで途中あきてしまった。
元は11分のショートストーリーを映画化したものだから、
間延びしてしまったのかもしれない。
ただ、世界観やデザインのセンスなどはとてもよかった!
さっぱり意味がわからん
魂を吸いとったり吹き込んだりする装置の意味がさっぱり分かりませんでした。科学者は人形に自身の魂を吹き込んで何を託したかったのか?マシンは人形から魂を吸い取って何がしたかったのか?
結末も仲間の魂はマシンに吸収されただけだから救う事ができる!と期待させておきながら、結局は魂が天に昇っていって成仏できました的な感じで終わり。魂を救った生き残りの人形達もそれで満足してるみたいだけど、何か不満が残る。
魂が天に昇った直後、雨が降って何か生命が宿っているような感じでしたが、博士の魂→人形→装置→天→雨→生命の再生って事なのでしょうか?
別に語り過ぎる必要も無いのですが、何一つとしてスッキリしないモヤモヤばかりが残っています。
よかったぁ
心にじんとくるお話しでした。人間て愚かだなーと考えさせられる作品です。必要のないものを知識を試すかのように人類はつくりだし、自分たちの首をしめる。フランケンシュタインから始まるのかなー。誰がなんのために作るのか。心など持たないはずのものが人間よりも更に人間らしい心を持つ。未来への警鐘のような作品でした。
イミワカラズ
キャラクターのデザインと映像は良いのですが、映画としては今ひとつでした。
・各キャラの個性が弱い
役割分担にしても性格にしても個性はっきりしていない。
演技にしても、たとえば驚くシーンはみんな「ハッ」と声を出していて個性がない。
・ストーリーとオチがよくわからない。
結局博士が何をしたかったのかも、最後あれで解決になったのかもよくわからない。マシーンを普通に破壊しても結果同じじゃね?
人間の業を肩代わりする人形の贖罪の旅路
2005年のアカデミー賞にノミネートされた短編アニメーション「9」は、あのティム・バートンに「これまでの人生で見た映像の中で、最高の11分間だった」とまで言わしめたらしい。
人形の自分探しと聞いて、何やらカラフルな配色のファンタジーを思い浮かべてはいけない。これは戦争の痕とスクラップしか残されていない世界に目覚めた、人形の過酷な旅物語だからだ。
なによりヴィジュアルが強い。素材感のある麻布がモゾモゾと動く様は、神ゲーとの呼び声高い「リトル・ビッグ・プラネット」のキャラクター、リビッツの7頭身版のようで見ていて飽きがこない。加えて、世界観やそれを構成する分子に余念がない。声優陣も実に豪華でイライジャ・ウッド、ジェニファー・コネリー、アラン・オッペンハイマー、トム・ケイン、クリストファー・プラマー、マーティン・ランドー、ジョン・C・ライリーと個性派揃い。それぞれ素材や作りが異なり、性格もそれと同様に様々で、映画の中盤にはどのキャラクターにも愛着がわいてくる。
ストーリーに特に目覚しいところはない。自分探し→自己発見→自己との対決→自己の喪失→覚醒→成長のような図式はよくあるものだし、それはものを語るうえでの基本形だ。だけどそのシンプルさが、この映画の味付けにはちょうどよいのかもしれない。
人類の抱える負のエレメントを凝縮したような時代設定は見ていて辛いものがあるが、やっぱり我々はそこから目を背けてはいけないのだと思う。ただ、人間ってどうしてここまでずるいのだろう。人形に人間の罪を詰め込んで身代わりとし、無理やり贖罪の旅をさせてるようで、何だか人類のひとりとして申し訳ない気持ちにさえなる。
字幕版なのが嬉しい。
アリス~でなんか消化不良なバートン節を味わったので^^;
この9(ナイン)ではかなり期待できそうだ!と思っていた。
とはいえ、監督は新鋭S・アッカー、大学の卒業制作だった
短編アニメがアカデミー賞にノミネートされバートンの目に
留まり、彼のプロデュースで今回長編アニメが製作された。
このとても評価が高い短編を観たい!んだけどチラ観だけ…
という残念な状況の中、今作を観た。確かにいい話だと思う。
(でも短編には台詞がなかったのだ!そっちのが断然いい。)
ダークな世界観、なぜ人類が滅亡した世界に麻袋の人形が
遺されたか、その意味を巨大機械獣との闘いとともに紐解く。
身近な麻袋やジッパー、ボタン、糸、針、という材料も
何気に意味があって、冒頭でチラリ語られる科学者たちの
発明が辿る末路も、特に新鮮味は足りないがとても悲しい。
1~9まで名付けられたこの人形、それぞれが個性豊かだ。
9と仲良くなるのが片目の5、親分1、芸術家6、女戦士7、
そして9の使命を目覚めさせた2。なんでこんなに同じ形の
人形たちがいたのかは後で明かされるが、なるほどと思う。
観ているこちらも9たちも、訳が分からず彷徨い、襲われて、
闘う…という繰り返しの冒頭~中盤はやや平坦か、と思う。
人類が破滅する以前の描写は僅かで、目覚めて闘うという
シーンからいきなり開始、そこからが異様に長くなっている。
短編ならそれで終わるものの、短編の始まり方で長編を
作るとなると、元の話にどう抑揚を加えるかで(つまり脚本?)
物語としてのまとまりができてくるはずで…チト惜しい気が^^;
映像はダークである意味ファンタジック、バートン好みでは
あるけれど、話が話なのであまりチャーミングな部分はない。
真面目に、真っ直ぐに、正攻法で作られた感がある^^;
なので…やはり今回もバートン節というのは味わえなかった。
でも。
9が目をパチパチして語る仕草を観ているだけで、この人形に
命を吹き込んだ作り手の愛情が伝わってくる。
バートンのガイコツには目がなかったが、今回はしっかりある。
自分が想う世界観に、自分が成し得なかったものがあるのが
彼はたまらなく気に入ったんだそうだ。わかる気がする^^;
奇妙な人形たちが抱き続ける希望には、本当は、うんと昔に、
人類が成し遂げたかった進歩と調和と幸福が詰まっている。
何度も描かれるからには、忘れちゃいけないことなんだよね。
(珍しく「字幕版のみ」っていう素晴らしい公開体制だった(^^)v)
最高の11分は、膨らますと・・・・
11分の無声アニメーションを80分の尺に拡大した結果は ―
無声だから行間に想像を巡らせたり、色々と出来ると思うのですが80分の尺に合せるために説明を詰め込んでいる様な印象を受けました。
ただ、導入部分の惹きつけ方や、ラストシーンの昇天シーンは個人的にはツボ!
素晴らしい!!!
世界観は、多くの人が指摘している通りターミネーターそのものですし、1~9の人形もそれぞれに個性的な特徴がありサイボーグ009チック。
「科学を過信し人間性をなくした結果・・・」
という結末も、良くあるパターンで目新しさは感じられません。
出てくる道具や、設定にもアンバランスさが見え、突っ込み所も多々ありますが、ファンタジーってコトでオブラートに包んでしまえば無かったことになるぅ?って感じですね。
キャラクターの造形や、画創りの独特でダークな雰囲気が如何にもティム・バートン好みだなぁ~と感じさせますし、創り込みが半端ではなクオリティーの高さは凄いです。
アクションシーンも満載!ただ、画の暗さもあってチョットね・・・って感じもあるかな(?)。まあ、気にならないかも。
大人の為のダークなファンタジーがお好きな貴方。
ティム・バートン的な世界観がお好きな貴方。
人間性について考えたい貴方。
お勧めです。
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